2013年02月02日

緑茶成分カテキンとED治療薬でがん細胞を殺傷する。

カテキン+ED治療薬でがん退治

 九州大農学研究院の立花宏文主幹教授(食品機能化学)らの研究チームは25日、緑茶に多く含まれるカテキンの一種「EGCG」と、勃起不全(ED)治療薬に含まれる低分子化合物を併用して投与すると、がん細胞を効果的に殺傷するという実験成果を得たと発表した。米科学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」電子版などに掲載される。

 EGCGは、悪性度の高いがん細胞表面のたんぱく質と結合し、がん細胞を殺傷する能力があることが分かっていたが、効果が出にくかった。

 ED治療薬には、この酵素の働きを抑える低分子化合物が含まれていることが知られており、ED治療薬とEGCGを併用して乳がんのマウスに投与する比較実験を行った。



 凄い組み合わせ。実際に実施して効果があったのだから、将来的な新薬として期待できそう。
posted by さじ at 09:41 | Comment(0) | がん

低炭水化物ダイエットを行うと将来の死亡率が上がる可能性も

低炭水化物ダイエット、死亡率高まる可能性

 ご飯やパンなどの炭水化物の摂取が、長期にわたって少ない人は、多い人よりも死亡率が高まる可能性があるとする調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめ、科学誌プロスワンに発表した。

 国立国際医療研究センターの能登洋・糖尿病代謝内分泌科医長らが、米国と欧州で、70代〜30代の男女20万人以上を26〜5年にわたり追跡した住民健康調査などのデータを解析した。その結果、総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と、低い人の死亡率は、炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1・3倍だった。

 炭水化物を抑えた食事は、短期的には血糖値が下がり、コレステロールの値が改善するなど、心疾患のリスクを下げるとの報告がある。ところが、今回の解析では、長期間の低炭水化物食が、心疾患のリスクを下げる傾向は見られなかった。能登医長は「低炭水化物食は短期的には減量などに効果があっても、長年続けることには慎重になった方が良い」と指摘する。



 脳の活動とか、人間の日常生活において当たり前に必要な糖分ですからね。取り過ぎはそりゃよくないが、取らなくても問題が出ると。

 こういう食事系の体重減量の手法ってのは、何が問題かっていうと、やる側が極端なんですよね。低炭水化物だーってなると、ごりごりに削ろうとして、さじ加減が分からない。

 まぁダイエットが必要な人っていうのはえてしてそういうさじ加減が苦手だから維持も出来ないような気はしますが…。
posted by さじ at 09:08 | Comment(0) | 消化

Clostridium difficile菌の治療には抗生剤より他者の便が効く

下痢治療の切り札は「他人の便」? 標準治療上回る効果

 粘膜を破壊する毒素を持つディフィシル菌(Clostridium difficile)に感染すると、より症状が重い下痢に悩まされる。特に再発を繰り返すケースでは抗生物質を飲んでも効かない場合多く、治りにくいことで知られている。こうした中で報告されたのが、健康な人の便を十二指腸に注入する方法だ。オランダ・アムステルダム大学学術医療センターのEls van Nood氏(内科)らは、再発を繰り返すディフィシル菌感染症患者を対象に、これまでの報告よりも精度の高い研究手法でこの方法を検討。その結果、抗生物質(バンコマイシン)による標準療法よりも有効な可能性が示されたと、1月16日発行の米医学誌「New England Journal of Medicine」(電子版)に報告した。

 ディフィシル菌感染症を初めて再発した場合、バンコマイシンによる治療が効く確率は6割程度。再発を繰り返すたびにこの確率は下がっていくという。再発する原因は、毒素に対する抗体の反応が鈍くなることのほか、腸内細菌の種類が偏ることなどが考えられている。

 そこで提案されたのが、ディフィシル菌感染症患者の腸内を洗浄した上で、健康な人の便を移すことにより、腸内細菌叢が正常な状態に戻るのではないかという考え方。これまでも、フィンランド・ヘルシンキ大学中央病院のEero Mattila氏ら(米医学誌「Gastroenterology」2012; 142: 490-496)など複数の試みが報告され、その有効性が主張されていた。

 van Nood氏らは、これらの報告を裏付けるため、より精度の高いランダム化比較試験※という手法で検討。再発性ディフィシル菌感染症患者43人を、下記の3グループにランダムに割り付けた。

 有害事象(副作用)については、便注入群で注入当日に軽度の下痢と腹部の痙攣痛が認められたことを除けば、3群間で差はなかった。

 さまざまな分析方法で腸内細菌叢を見てみたところ、便注入後には提供者と同じレベルにまで改善していた。つまり、健康な人の便を注入することで腸内細菌のバランスが改善し、下痢が治癒したということだ。

 以上の結果からvan Nood氏らは、便注入療法は再発性ディフィシル菌感染症に対する有効な治療法であるとランダム化比較試験によって示されたと指摘。「とりわけ、再発を繰り返し、バンコマイシンが効かない患者には朗報かもしれない」と締めくくっている。



 これは、前々から言われていましたよね。実際にバンコマイシンより効果があるっていうことで、証明されたということですかね。

 抗生剤を使うと他のところに影響出たりするんで、こういう治療法が可能なら日本でも広まってほしいですね。
posted by さじ at 09:00 | Comment(0) | 感染

感音性難聴にアルツハイマー治療薬を活用する

感音難聴:アルツハイマー薬活用 マウスの細胞再生

 音を電気信号に変えて脳に伝えるマウスの「有毛細胞」を、薬剤を使って再生することに世界で初めて成功したと、岡野栄之・慶応大教授と米ハーバード大のチームが発表した。有毛細胞が傷むことが主因となる「感音難聴」は、世界の人口の1割以上とされる。有毛細胞が加齢や騒音などで一度傷むと再生は極めて難しく、成果は新たな治療法につながると期待される。9日付の米科学誌ニューロンに掲載した。

 哺乳類では、数万の有毛細胞が内耳のカタツムリのような器官「蝸牛」の内部に整然と並んでいる。音を増幅させたり脳に伝えたりする役割がある。胎児の段階で有毛細胞ができると、隣接する細胞は有毛細胞を支える「支持細胞」へと変化することが分かっている。

 チームは、アルツハイマー病治療薬として開発された薬剤が、この作用を邪魔することに注目。有毛細胞が傷ついた後にこの薬剤を用いると、支持細胞を減少させて、有毛細胞を増やすことを突き止めた。

 また、大音量で難聴にしたマウス10匹のうち、5匹のマウスの内耳にこの薬剤を手術で投与。3カ月後に調べると、投与された5匹は、未投与の5匹に比べ、有毛細胞の一種の数が最大で2倍以上多くなり、難聴もわずかだが改善していた。

 有毛細胞の再生には、遺伝子を使った動物実験で成功しているが、ウイルスを用いるために安全面で課題があった。岡野教授は「この方法が最も実用化が期待できるのではないか。今後は、よりヒトに近いサルを使った実験などで効果を確かめたい」と話す。



 難聴ってのは、なかなか難しくて。まず治療法がないものが多い。そして難聴があることで音楽性幻聴を引き起こしかねない。

 それをこのように治療することが出来るということが、凄いですわ。
posted by さじ at 08:39 | Comment(0) | 耳鼻