2012年12月19日

東京医大茨城医療センター、診療報酬不正受給で研修医ナシ!

臨床研修医の受け入れ辞退…東京医科大センター

 診療報酬の不正請求で、茨城県阿見町の東京医科大茨城医療センターが、12月から保険医療機関の指定取り消しとなる問題で、同センターが新医師臨床研修制度に基づく、来年度の初期臨床研修医(募集定員10人)の受け入れを辞退していたことがわかった。

 県内では人口あたりの医師の割合が全国的にも低く、同センターは「多くの研修医を受け入れ、医師不足解消に貢献したいと考えていたが、非常に残念」としている。

 同センターによると、保険医療機関の指定取り消し処分後の病院の状況が、現時点では見通せず、初期臨床研修に必要な症例数が維持できなくなる恐れがある。このため、万全の体制で研修ができなくなる可能性があると判断し、研修医の受け入れを辞退したという。

 厚生労働省の2010年調査によると、県内の医師数は人口10万人あたり、166・8人で、都道府県別では埼玉県(148・6人)に次いで全国で2番目に低く、多くの研修医受け入れが望まれている。

 同センターは研修制度が始まった04年度以降、研修医計38人を採用しており、県内の医師数確保に貢献してきた。2年間の研修修了者のうち、県内にとどまった医師も計14人いた。

 同センターには現在、6人の初期臨床研修医(1年目1人、2年目5人)が在籍しているが、12月1日以降の受け入れを辞退するため、いずれも別の医療機関に移る。希望に合った研修を継続できるように移籍先を調整しているという。



 東京医大なのに東京でなく、茨城にある医療センターなので茨城県の研修医が皆いなくなる…と。

 聡明な医学生なら、東京よりむしろ埼玉や茨城のほうが研修医として密に深く学べるというのは当然知っているかと思いますが、そういう貴重な先見の明を持った医学生の行く手を妨げるようになるとは。東京医大茨城医療センターの不正受給が大本ですからね、猛省していただきたい。
posted by さじ at 03:05 | Comment(0) | 大学

冬の野球トレーニングについて、筑波大硬式野球部チームドクターから学ぶ

医科学的、冬の野球練習法を伝授

 野球の医科学的研究成果や応用方法を市民に紹介している公開セミナー「つくば野球研究会」(茨城県)の特別版が25日、舞鶴高であった。同高野球部員が冬場の練習法などについて学んだ。

 同高野球部OB会(梶原孝一会長)が後輩への支援として企画。同部OBで、同セミナーを続ける筑波大硬式野球部チームドクターの馬見塚尚孝さん(医学博士)に協力を依頼。文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けている同高で研究を行った縁もあり、快諾を得た。

 馬見塚さんは同高での研究でデータを得た「皮膚温と末梢神経伝導速度の関係」について説明。「皮膚の温度が8度下がると、神経の伝導速度は3分の2ほどに低下し、それだけパフォーマンスが落ちる。冬は夏と同じ感覚で動くと危ないことを意識してほしい」と訴え、練習の合間にストレッチなどで体を温める練習法などを指導した

 この後、29人の部員を投手と野手に分けて実技指導。馬見塚さんは投手陣を対象に、自身が提唱する、投球動作を区切って確認し、正しい投げ方を身に付ける「逆フェーズ法」を伝授。野手は同大野球部の金堀哲也コーチが担当。打撃時の下半身の使い方を中心に、バットに力をうまく伝える方法を指導した。部員は体を冷やさないように心掛けながら、熱心に取り組んでいた。



 表皮の温度が下がると腕や足の神経伝導速度も下がるっちゅーことですね。それすなわち野球の瞬発力にとっては致命的、と。面白い!

 野球というスポーツは根性論がまかり通っていることも多いですからね。水分補給はちょこちょこ行うのが当然、とか、そういう当たり前の医学知識も、指導者側には必須とされる知識でしょう。

 こういう医学を応用したスポーツ医学は最高に面白いですし、特に医者になる人ってのは体育会系が非常に多いので、こういうのを知った医師がスポーツ医学を学ぶと、スポーツ界全体に還元出来るということですね。

 私もスポーツ医学学んで、卓球の日本代表についていきたいなぁ…。
posted by さじ at 03:02 | Comment(0) | 皮膚

2012年12月03日

2012年度版、医師に聞く最も好きな医療漫画ベスト10

医師に聞く、最も好きな医療マンガは?

 あなたが最も好きな医療マンガは何ですか? 全国の医師に聞いたところ「ブラック・ジャック(手塚治虫)」(54.1%)と答えた人が最も多いことが、メドピアの調査で分かった。年代別でみても、20〜60代以上の全世代でトップ。同作品を選んだ人に、その理由を聞いたところ「医療マンガの王道」(50代、一般内科)、「人間ドラマの原点」(40代、泌尿器科)、「不朽の名作」(50代、整形外科)といった声があった。

 2位には「JIN―仁―(村上もとか)」(6.0%)がランクイン。「昔はブラック・ジャックだったけど、今は仁ですね」(40代、一般内科)」といった意見のほか、「ドラマシリーズでファンになり、全巻大人買いしました」(30代、産婦人科)、「ドラマが話題になってから読みました。久しぶりに面白かったです」(50代、一般内科)など、テレビドラマをきっかけに原作のファンになった人が目立った。

 3位以下をみると「ブラックジャックによろしく(佐藤秀峰)」(5.7%)、「医龍(乃木坂太郎・永井明)」(5.0%)、「スーパードクターK(真船一雄)」(4.3%)という結果に。「ブラックジャックによろしく」と答えた人からは「最近、無料ダウンロードができるので読破しました」(30代、一般内科)、「研修医の立場からさまざまな問題提起をしてくれるので、考えさせられます」(40代、精神科)といった声があった。

 また「医龍」については「外科医としては熱くなるものを感じるので医龍を愛読している」(50代、一般内科)、「スーパードクターK」については「主に医学生時代に読んでいましたが、医学に興味を持つことができました」(40代、一般内科)などの意見があった。



 最近個人的にもランク変動したんでやってみた。

1位:仁 JIN
村上もとかの作品は「龍」もそうだけども、スケールが大きい。仁は加えて時代考証とか、あとは手術方法なんかもすごく細かく描いている点で、「医療漫画」としての出来は相当良いと思う。整形外科的手術のやり方をあそこまで細かく描いた漫画なんてないぞ。

2位:医龍
最初から最後まで、常にトップのテンションで完結した漫画っていうのはほとんどないのではないか。医療従事者として疲れた時に読むと元気を貰える漫画ナンバーワン。画力から構成から、50年後も残る名作

3位:ラディカルホスピタル
案外この、病院の日常をリアルすぎるほどリアルに描いた医療漫画ってなかなか無いと思う。四コマなのに時々、患者はこうだよなぁ確かに、と唸らされることもあるのでオススメ

4位:研修医ななこ
一昔前の研修医ってこんな感じ、ってな具合におもしろおかしく描かれている。当時の「あるあるネタ」は今でも結構残っていたりするのでこちらも医学生向き。

5位:ブラックジャックによろしく
医療の問題点を描ききった作品。特に精神科編は、誰も今までやってこなかったことを伝えたという点で非常に評価が高い。

6位:ゴッドハンド輝
医療漫画として、基礎的な、特に消化器・循環器の知識は、ある程度イメージとして表現出来ていると思う。医学生のうちに全部読んでおくと結構記憶に残るので楽。パァァァァ

7位:Dr.DMAT 瓦礫の中のヒポクラテス
真面目に、エンターテイメント性以上に救急の場面を描いている医療漫画。よくありがちなテーマだけど最新の知識も盛り込んでいて面白い

8位:真夜中のこじか
小児科漫画。理想だけじゃやってけないけど自分が出来る範囲でどこまで患者側に寄れるか。小児科の永遠のテーマをうまく表現し続けようとしている作品。

8位:メスよ輝け
歴史に残る屈指の外科漫画。当時タブーとされていた臓器移植を民間病院で行うまでを描いた作品。

9位:ブラックジャック
医療漫画っつーか、なんだろう、素晴らしい漫画なんだろうけど、これは医療漫画なのかというとどうなんだろうかね、ということで9位にしといた。一生読み返せる名作中の名作。

10位:Dr.クマひげ
医療漫画としてみるとブラックジャックと同じくこの辺なのかなぁ。ブラックジャックより更に医療情報がない、ただの人情モノだけども。

 ランク外となった作品も結構おもろいのあるけど、好きな、というとこの10個かなー。あげちゃったり置いて来たりと色々したけど、最終的に手もとに今でもあるのは医龍と仁だけだわ。
posted by さじ at 05:00 | Comment(3) | NEWS

岡山大学、死因判定のために法医学医師を救急センターに配置する。

犯罪早期発見へ法医学医師が救急兼務

 犯罪によって人が死亡したのを見逃さないようにするため、岡山大学は、来月1日から、法医学の教授を救命救急センターの医師として兼務させ、救急担当の医師へのアドバイスや遺体の状況の確認などに当たることになりました。

 人の死因の究明を巡っては、平成19年に大相撲の力士が殴られて死亡したのに、警察が当初、病死と判断するなど、遺体を解剖せずに犯罪を見逃すケースが相次ぎ、遺族の承諾がなくても遺体の解剖を可能とすることなどを柱とした2つの新しい法律が、ことし6月に成立しました。

 岡山大学は、ふだん、警察の依頼を受けて死因の判定をしている法医学の教授と助教の2人の医師を、来月1日から大学病院の救命救急センターの医師として兼務させることにしました。

 大学によりますと、救急担当の医師は、次々に搬送される患者の対応に追われるうえ、法医学の専門知識が不足しているということです。来月1日からは、法医学の教授らが、救急の医師から相談を受けてアドバイスを行ったり、直接出向いて遺体の状況を確認したりするということです。
 
 岡山大学によりますと、こうした取り組みは全国で初めてだということです。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長の谷本光音教授は「死因についても正確な診断をして、犯罪を見逃さない医療態勢にしたい」と話しています。



 正直、これから法医学を志す医師は、かなりの勝ち組であろうと思います。

 医学にめちゃくちゃ興味あるけど、治療とかそこまで…っていう人とか、法医学ほど面白いもんはないと思いますし、今後はこのように、救急領域や日常診療のなかでも役割は増えてくるでしょう。
posted by さじ at 05:00 | Comment(0) | 救急

不規則な生活で筋肉量が低下し、子供たちが低体温になっている。

子どもの低体温化:約8割の小児科医が実感 対策は「生活改善」と「水分補給」

 全国の小児科医に「子どもの低体温化」について聞いたところ、「増えていると実感」と答えた医師が約8割に上ることが、飲料メーカー「キリンMCダノンウォーターズ」(東京都渋谷区)の調査で明らかになった。

 調査は、10月30〜31日に、現役小児科医107人を対象にインターネットで実施。小学生以下の幼児・児童を前提に、一般的に平熱といわれる36度未満の状態である低体温についての実態を調査したところ、「増えている」(2.8%)、「やや増えている」(75.7%)と、合計78.5%の医師が「子どもの低体温化の増加を実感している」という結果になった。また、「いつごろから増えていると感じるか」という質問には、5年前(36.9%)と答えた医師がもっとも多く、1年前(2.4%)、2年前(14.3%)、3年前(23.8%)、10年前(20.2%)と合わせると9割以上で、ここ10年の間に変化が起こっていることが浮き彫りとなった。

 低体温傾向の子どもに共通する特徴としては、「やせ気味」(49.5%)と「疲れやすい」(38.3%)などが目立ち、これらの理由として「代謝の低下」を挙げる医師が58.9%と約6割で、その他「睡眠不足」(45.8%)、「食生活の乱れ」(42.1%)など生活習慣の乱れが低体温化に結びつきやすいと考える医師が多いことが分かった。

 改善策として、「適度な運動」(72.9%)、「十分な睡眠」(65.4%)、「食生活の改善」(57.9%)が挙げられ、さらに、「水分補給が有効だと思うか」という質問に72.9%と7割以上の医師が「思う」と回答。水分補給の方法としては、「少量をこまめに」が約9割で、温めて飲むよりも「常温」を勧める医師が多数派だった。なお、1日に子どもが必要な水分量は「1.5リットル」(40.2%)が最多で、「1リットル程度」(32.7%)、「2リットル程度」(21.5%)と合わせると、9割以上の医10+件師が「1〜2リットルの水分補給」を推奨している。

 小児科医の清益功浩医師は「室内で過ごすことが多くなった現代の子どもたちは、運動不足、不規則な生活、睡眠不足で、熱を発生する筋肉量が低下しがちです」と指摘し、そのことが低体温化を引き起こしていると分析。軽く汗をかく程度の運動を促すとともに、「運動による水分不足を補うために、冷たすぎず、熱すぎない水分摂取がお勧めです。生活の中で失われる水分量プラスアルファとして、1日1〜2リットルの水分補給をさせるよう心がけましょう」と呼びかけている。



 最近なんか夜眠んない小学生が多いとか。それって親のしつけの問題ですよね。21時には寝かせましょうや、子供なら。

 常温の薄いアクエリアスみたいのでいいんですかね。ノンカフェインのお茶なんかもいいかも。私の子供の頃は杜仲茶ばかり飲んでました。
posted by さじ at 02:00 | Comment(0) | 小児

ブータン初の精神科医、日本人について語る。

「感謝すれば人は幸せ」 ブータンで初の精神科医 鹿児島で患者と交流

 国民の97%が幸福と感じ、「幸せの国」と呼ばれるブータン。国民総生産(GNP)ではなく、心の豊かさを示す国民総幸福量(GNH=グロス・ナショナル・ハピネス)を国の指針としている。そんなブータンで最初の精神科医となったチェンチョウ・ドルジ医師(53)が14、15日に鹿児島市を訪問。精神障害者の就労支援と自立訓練事業を展開する「ラグーナ出版」で、心の病を抱えた人たちと交流した。人間にとって真の幸せとは何なのか‐。ブータンの孤高の医師と、精神の自立を目指す人たちの対面に立ち会った。

 「ブータンで1999年から、たった1人で国中の精神障害の治療に当たってきたチェンチョウ医師を、ぜひラグーナのみんなに会わせ、いろんな話を聞かせたかった」。ラグーナ出版会長で精神科医の森越まやさん(52)はこう語る。ラグーナでは、統合失調症や不安障害、うつ病などの53人が、治療を受けながら製本や編集などの作業や自立訓練に取り組んでいる。

 チェンチョウ医師はスリランカやインドの大学で西欧の精神医学を学び、ブータンに西洋式の薬物療法などを導入した。一方で、仏教に根差した祈祷や薬草など、伝統の治療法も併用し、独自の治療システムを構築している。森越さんは2年前、チェンチョウ医師が勤務する国立病院を視察し、来日を働き掛けていた。

 チェンチョウ医師は14日夜に鹿児島国際大学で講演した後、15日に丸1日、ラグーナに滞在。自立訓練中の8人、利用者13人と約2時間ずつ意見交換した。

 チェンチョウ医師と森越さんによると、ブータンに西洋医学が入ったのは1960年代。今も祈祷や薬草による伝統療法が一般的という。精神医療が世界保健機関(WHO)の支援で導入されたのは97年のことで、まだ歴史が浅い。

 精神障害の人はシャーマンに相談に行き、どうしても治癒しない人だけがチェンチョウ医師の病院を訪れる。「西洋の薬は統合失調症などによく効く。一方で、薬草などの自然成分は長く摂取しても副作用がない利点がある。西洋医学と伝統医学とのバランスをうまく取ることが大切」と説く。「今年ようやくわが国2人目の精神科医が誕生した」と喜んだ。

 自殺についての質問も出た。チェンチョウ医師は「ブータンでも2010年、10〜15人の若者が自殺したとの報告があった。ただ、仏教徒が多いブータン人は輪廻を信じているので、基本的に自殺はしない。自殺は過ちだ」と強調した。

 やりとりは日本人論にも及んだ。「100年前の日本はブータンと似ていたが、古い文化を見失ってしまった。今は経済力で世界のトップにあるが、何でもコントロールできると、人は横柄になる。長く深呼吸して、自分たちが何をしているか考えるべきだ」。日本人が心豊かに暮らすには「みんながつながり合い、頼り合うことで宇宙ができていると自覚することが大切」と語った。

 「長年、心にもんもんとした問題を抱えていたけれど、少しヒントが見えた」「新鮮な気持ちになれた」‐。意見交換を終えたラグーナの利用者は、それぞれ心の中に何かを得た様子。チェンチョウ医師は「全てのことに感謝すれば、人は幸せになれる。いろんな心の問題を抱えつつも、ラグーナのような場所で人と関わっていくことが大切。あなたは独りではない」とメッセージを送った。



 へぇ…まぁ日本も、内因性の疾患(統合失調症、うつ病、双極性障害)だけで言えばそんなに精神障害は多くないかもしれませんね。変な連鎖やこの社会があるから、人格障害とか適応障害とか起こってしまうのかもしれないし。

 しかしブータンでも上で挙げた統合失調症などはしっかり治療する必要はあると思いますので、そういう点は国民全体に知識を普及する必要はあるでしょうね。

 後半の、日本人についての弁は、ホントその通りだなぁ。これで救われる日本人も大勢いるはずなんだけどもなぁ。
posted by さじ at 00:11 | Comment(0) | 精神

2012年12月02日

認知症の精神科入院、過去最多の5万3千人に。

認知症の精神科入院増加、最多5万3千人に

 精神科病院に入院する認知症の人が、昨年は5万3400人と過去最多に上ったことが、厚生労働省が3年ごとに実施する患者調査でわかった。

 調査によると、精神科病院に入院する認知症の人の数は、1996年に2万8100人だったが、高齢化の進展とともに2005年に5万2100人へ増加。08年は、ほぼ横ばいで5万1500人だった。今回の調査は、東日本大震災の影響で宮城県の3市2町と福島県を除く集計だが、それでも過去最多を更新した。



 そりゃそうでしょ。受け皿がないんだし。

 本来なら施設に入所するような程度の人も、精神科病院に入院しているケースが多いもんなぁ。でもそれって施設が全然少ないから起こってるんじゃないのかなぁ。

 本来なら介護職をちゃんと増やして、賃金も有る程度確保するべきなんだろうけど、なんでか、アレなんだよねぇ、介護職が給料低いというか。不思議なんですよね、やってることは相当もらっていいはずなんだけども。介護潤えば施設でみれる認知症老人も増えて、精神科に入院しなくていいんだけどもなぁ。

 増税して、福祉に使うっていうのは、ホントなんですかね。期待しちゃっていいんですかね。なんか結局公共事業やら訳のワカランことに使われる気がする。結局政治家って、自分の地元が潤えばいいとか、そういう処、あるんじゃないですか?じゃなきゃあんな低レベルな人が地元で祭り上げられて後援会やら出来るはずないもんなぁ、と思うんですけれども。復興予算で作った、変な就職活動用ソフト、ご覧になりました?私が中学の時にやったパソコンのゲーム「ごたく」以下の出来で、それで何千万とか使われたらしいんですが。そういうことばかりやっちゃうからダメだっつーのに、それでも当選してしまうのは国民の民度が低いんですかね。
posted by さじ at 23:51 | Comment(0) | 介護

医師免許なしで美容形成手術をした事務長を逮捕in南青山

偽医師が手術…美容形成外科の苦情40件

 医師免許がないのに外科手術をしたとして、警視庁は25日、美容形成外科医院「メディクリニック南青山」(東京都港区)の元事務長、S容疑者(47)(千葉県松戸市)を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。

 同医院が廃業した昨年秋までの約2年半に、近隣の保健所などには患者らから「痛みや腫れが引かない」といった苦情が約40件寄せられており、同庁で被害実態を調べている。

 同庁幹部によると、S容疑者は2010年1月〜11年9月の間に3回にわたり、同医院で都内の自営業男性(38)の下半身を手術し、麻酔注射や縫合などの医療行為を無免許で行った疑い。S容疑者は容疑を認めているという。

 同クリニックは、二重まぶたやしわ取り手術、レーザー脱毛などを行う医院として04年に開業。管理者は実在の医師名になっているが、同庁では、08年夏頃にはS容疑者が診察や手術に携わるようになったとみており、今後、医院運営の実態について調べる。



 なんでそんな恐ろしいところがおこったんでしょう…。なんか騙す気があったのかどうか怪しいぐらい、平然とやってますな。
posted by さじ at 23:45 | Comment(0) | 皮膚

東京医科歯科大学の学生は救急車が来ても譲らない。

救急車に道を譲らない中国人ドライバー、中国の特色として常態化

 中国紙北京晨報の29日付の報道によれば、北京市の南苑路交差点で28日午前、交通事故が発生し、3人が負傷した。救急車がサイレンを鳴らしながら現場にかけつけようとしたが、道を譲る車両は少なく、結局、救急車は警察に助けを求め、警察の先導でバス専用道路を通り、現場に到着した。通常であれば7分間で着く距離が40分もかかったという。

 救急車に道を譲らないという現象は中国で広くみられ、治療が遅れたことで負傷者が死に至るケースも珍しくない。

 救急車に道を譲らないことは「赤信号を守らない」ことと同様、「中国的特色」となってしまった。ではなぜ、譲らないのか。「他人のために自分の時間を無駄にしたくない」という気持ちがあるほか、特権の氾濫によって救急車のような緊急車両を尊重する気持ちがそがれていることも原因だろう。



 日本も人のこといえねーから!!
 あのー、日本の、東京の、救急車に対する意識の酷さは凄いですよ。多分日本最下層レベル。電車で優先席がーとか、障害者にどうとかーっていう以前のモラルの低下が著しい。だって救急車ですよ。優先順位的には、道路に存在するもので最優先されるものですよ。

 なのに。東京都民は、避けない。車に乗ってるバカは交差点で端に寄らないし、歩行者は救急車が来てる青信号を走って渡る。バカすぎますよね。めちゃくちゃ頑丈な車両にして、他の車にぶつけてもいいようにするとか、歩行者は止まらなかったほうが悪いみたいなシステムにしないといけないのかってぐらい酷い。

 この前あのー、救急車乗ったんですけど、東京の六本木近辺の人間のゴミさったらなかった。救急車が止まるんですよ、ピーポー鳴らしてんのに、人が邪魔で。ありえないですわ。

 「この人たちは何で存在してるんだろう・・・?何?有機物?いや・・・」って思いながら、なんかすっごく救急隊の皆さんに申し訳ない気持ちになった。嫌な顔せず患者を搬送し続けていて、現場の方々は本当に尊敬できる。ああいうバカたちはさ、自分の家族が救急車で搬送されてるとき、フロントガラスから街の光景みてみるといいよ。お前らの家族の命を奪おうとしてんのは、他ならぬ街のお前らだから。救急車の邪魔するぐらいなら車ごと東京湾に沈んでほしい。

 ちょっと前に、あのー、御茶ノ水っていうところあるんですけど、駅前に、東京医科歯科大学病院と順天堂大学病院が併設されてて、資源の無駄というか、併設していても患者にとってあんまりメリットがないというか、簡単に言ってしまうとバカじゃねーのと、どうせなら医療機関の少ないところに作れよ、と思ってるところがあるんですけども。そこの前の交差点が、まあ救急車びゅんびゅん来るんですわ。で、そこの学生だろうと思われるような若者の集団がね、病院から出てきて、上に書いたような「救急車が来るから横断歩道を渡る」行為をしてて。

 救急車、人が渡ってたら、いつも以上に減速するからね。だいぶ遠いところから救急車、通りますんでってアナウンスしながら減速してた。なのにあのバカたちは、「救急車が来るから渡ろう」と思って急いで渡って御茶ノ水駅まで行こうとするんですわ。救急車もうすぐそこなのに。

 自分たちのほうが優先ですかね。何で譲れないんだろう?あそこの交差点、救急車が来たら人間を通れなくする工夫みたいのできないんだろうか。・・・なんかこういう対策を考えてる時点で、日本人が他の国より誇りとしていたもんが失われてるんだなぁと思う。謙虚ってどこ行ったのかね。

関連:
医学処:悪質119番に、罰金を与える条例を制定する。
医学処:市民が協力して、小児の救急体制を守ろう
医学処:未だに救急車をタクシー代わりに使っている人々。
医学処:救急車をタクシー代わりにした男に実刑1年2ヶ月。控訴も棄却
医学処:緊急の救急かどうか迷うときは「#7119番」を使用しよう
医学処:激増する119番対策として、どんな時に119番するのか意識調査を
医学処:画像伝送システムを用いて、救命救急をより密度の高いものに。
医学処:救急医療情報を冷蔵庫に入れておく運動を広めよう
医学処:救急搬送の緊急度を段階別に分けてみる。
医学処:必要のない救急車出動件数が過去最多に。
医学処:東京DMATで活躍した佐々木医師(帝京大、救急医学)に聞く
医学処:救急隊が病院名を間違えて到着が遅れ、男性死亡。
posted by さじ at 08:00 | Comment(4) | 救急

iPS細胞で不整脈モデルをつくることに成功する

iPS心筋で不整脈モデル=治療法開発に期待―京大

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を分化させた心筋細胞を使って不整脈の心臓モデルの作成に成功したと京都大の中辻憲夫物質―細胞統合システム拠点長らの研究グループが発表した。論文は30日、欧州心臓病学会誌「ヨーロピアン・ハート・ジャーナル」の電子版に掲載された。

 不整脈の心筋細胞モデルは、これまでラットやマウスなどの動物の細胞を用いるのが一般的。ただ、人間の心臓とは異なるため、正確な病状の再現や薬剤効果の評価は困難だった。

 研究グループは、ヒトのiPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)を分化誘導し、成熟した心筋細胞で直径12ミリ(心筋細胞数約30万個)の円形の心筋細胞シートを作成。このシートの心筋細胞数を減らすとシートが波打ち、人間の不整脈に当たる状態になることを突き止めた。

 このモデルに不整脈の治療薬を投与すると、シートの波打ちが消えるなど、効果の再現も確認した。中辻拠点長は「病状を再現するモデルができたことで病状や治療メカニズムの解明が可能になる」と話している。



 臨床応用、続々。より人に近いレベルで治験できるのでかなり薬の開発など捗りそうです。 
posted by さじ at 07:00 | Comment(0) | 循環

脳深部の細胞活動を可視化して観察できる極微細内視鏡を開発する。

東北大など、脳深部の細胞活動を可視化できる極微細内視鏡を開発
 
 東北大学は11月30日、脳機能イメージングが可能な極微細内視鏡を開発したことを発表した。同内視鏡は、保護金属管を含めて直径450μmながら、1万画素を実現しており、単一細胞の発する微弱な光を観察することができるため細胞レベルで神経活動のイメージングが可能であり、脳機能イメージングだけでなく、がん細胞の可視化など臨床への応用も期待できるという。

 近年、神経科学研究のための様々な光学的機能分子プローブが開発され、in vivo(生体内)で使える新たな光学計測技術の開発が期待されていた。今回開発された微細内視鏡は東洋ガラスが開発した直径350μmの屈折率分布型マイクロレンズ「SILICAGRIN」と、フジクラ製のフレキシブルな直径350μm、1万画素のイメージファイバで構成されており、これらを融着させることで、光の透過率が高く、高解像度かつ保護用の金属管を含めても外径450μmを実現。

 使い方としては、既存の光学顕微鏡と結合させる形となるが、その結合の効率を最大限に追及した結果、30fpsの速度で、細胞の発する微弱な蛍光変化を捉えることが可能であり、細胞レベルでの機能イメージングに使用することができるという。

 また、従来の開発されていた内視鏡では、顕微鏡の接合あるいは光学系の構築に専門知識・技術が必要なものがほとんどであったが、今回の極微細内視鏡では専門的な知識・技術をほとんど必要とせずに扱うことが可能だという。

 なお、研究グループでは、近年、がん細胞特異的に蛍光色素を取り込ませる技術が進んできており、同極微細内視鏡を用いることで、単一細胞レベルでがん細胞を可視化することが可能であると考えられ、臨床応用も期待されるとするほか、工業的には非破壊検査などにも役立てることが可能であるため、その応用範囲は極めて広いものと考えらえるとコメントしている



 何でもありなぐらい凄いですな。脳という未知の領域がこんなに分かるようになってしまうっていうのも不思議なことではありますが。観てないんで全然イメージがつかないぐらい、ミクロなレベルの話なんでしょう。
posted by さじ at 06:00 | Comment(0) | 脳神

遺伝子によって鎮痛薬の依存重症度を見極めることに成功。

東京都など、「鎮痛薬感受性」と「依存重症度」に影響する遺伝子を発見

 東京都医学総合研究所および東京都福祉保健局は11月28日、東京歯科大学など15の器官との共同研究において、網羅的なゲノム解析を行うことで、「鎮痛薬感受性(効きやすさ)」と「依存重症度」の両者に影響する遺伝子配列の差異を見出したと共同で発表した。

 鎮痛薬に対する感受性には大きな個人差があり、痛みの治療をする上で大きな問題となっている。世界保健機関(WHO)によるがん性疼痛治療指針の五原則の1つに、「患者ごとに適量を求めること」が挙げられていることからも、鎮痛薬感受性が個々人で異なり、患者ごとの鎮痛薬感受性を把握することが疼痛治療の現場においてきわめて重要であることがうかがえるはずだ。依存の重症化にも大きな個人差があり、同じ依存性物質を同程度摂取しても、深刻な依存症に陥る人と、そうでない人がいて、治療や予防を行う上でも問題となっている状況だ。

 現在は、深刻な依存に陥るリスクがある人を見分けられないので、このような人たちはリスクを知らずに酒やたばこなど合法な依存性物質を摂取して深刻な依存症になったり、非合法の依存性薬物にまで手を出してしまったりする可能性があり、大きな社会問題を引き起こしている。

 研究グループは、画一的で強い痛みが生じる「下顎形成外科手術」(うけ口などの歯の噛み合わせの問題を矯正する手術の1つ)に注目し、その術後疼痛管理に必要な鎮痛薬量と患者の遺伝子多型との関連をゲノムワイド関連解析(GWAS)によって調べ、2番染色体長椀の「2q33.3-2q34」領域における「rs2952768」という遺伝子多型が手術後24時間における「オピオイド性鎮痛薬」(モルヒネ、フェンタニル、オキシコドンなどがあり、強い鎮痛作用を有する)の必要量と有意に関連していることが見出された。

 さらに、物質依存症患者および他集団の健常者において、オピオイド感受性が低いと考えられるrs2952768多型の「アレル」保有者では、低い依存重症度の指標およびパーソナリティ質問紙における低い報酬依存スコアとそれぞれ関連していることもわかった

 この遺伝子多型は鎮痛や依存の個別化医療を実施する上で、最有力な遺伝子多型であると考えられた。事前に鎮痛薬必要投与量を予測して早期からの適切な疼痛治療を行ったり、事前に依存症が重症化しやすいかどうかを予測して予防や治療に役立てたりするなど、個々人の体質に合わせた疼痛治療および依存症治療の発展が加速すると考えられるという。

 現在、東京歯科大学水道橋病院において下顎形成外科手術を受ける患者を対象として、今回発見したrs2952768多型およびこれまで同定した「鎮痛薬感受性関連多型」などを予測変数として、患者個々人に合った鎮痛薬投与量を予測する「テーラーメイド疼痛治療」が実施されている。



 これは面白い。実際薬に対して依存的になっている人というのは、目立たないだけで非常ーに多いのが問題でした。これで早期に見極めることで、医療機関や薬への依存を防ぐことができるようになるかもしれません。また、痛みってのはホントその人それぞれですので、うまく最適な薬を使えるようになるかもしれません。
posted by さじ at 05:00 | Comment(0) | 薬理

日本初のこどもホスピス病院、大阪に誕生する。

日本初「こどもホスピス」 治療しながら学び遊ぶ 大阪

 がんや難病の子どもたちが治療を受けつつ学べ、遊べる日本初の「こどもホスピス病院」が1日、大阪市東淀川区の淀川キリスト教病院に開設された。1982年、英国に世界で初めてできた小児ホスピス「ヘレンハウス」を参考に、在宅治療の子どもも一時的に預かり、家族全員の心を休める場を目指す。

 6室は、緩和ケアの診療を目的とした入院を想定。家族の滞在も受け入れる。残り6室は、難病でも症状が安定した在宅治療の子どもらを一時的に預かる。自宅で看護に追われる家族の負担を減らす目的もある。医師と看護師が常駐する。

 病院側に支払われる診療報酬は大半の病気で、緩和ケア分は加算されない。窓口負担は保険適用後の金額相当に抑えるため、差額は病院の持ち出しに。赤字覚悟の運営となる。



 こういう施設ってホント、難病の子供たちにとっては、生きていることを何よりも前向きに考えるいい方法だろうなぁと思います。今まで目を背けてきてゴメン、と国民全員にかわって申し訳なくすら思うわー。実際のところ、病気の子供をどうにかしようと思った時に、やっぱり治療のほうにばっかり目が向いてしまって、子供の立場にたって考えられる人がほとんどいなかったのが問題だったんでしょうね。こういう施設や、施設でなくてもスタンスとかを、全国的に広まることを願います。
posted by さじ at 02:00 | Comment(0) | 小児

幹細胞培養液で歯周病を再生することに成功する。

培養液で歯周病治療、名大チーム成功 ヒトでも効果

 幹細胞を培養する時にしみ出る成分だけを使って、イヌの歯ぐきの骨などを再生することに、名古屋大医学部の上田実教授、片桐渉助教らのチームが成功した。ヒトの歯周病治療に効果があるという。12月8日付の米生化学誌電子版に発表する。

 チームは、ヒトの骨髄からとった幹細胞の培養液をスポンジにしみ込ませ、歯ぐきの骨などを5ミリほど削って歯周病の状態にしたイヌに移植。4週間後、歯ぐきの骨だけでなく、骨と歯をつなぐ靱帯、セメント質のすべてを、3ミリほど再生することに成功した。

 チームによると、培養液に含まれる複数の成長因子が患部周辺の幹細胞を呼び集め、それぞれの組織の再生を促しているという。



 歯周病は現代日本人の大敵ともいえる病気ですが、もしかすると簡単に治るようになるかも…中高年歓喜ですな。歯って全身のバランスを取るために大事な領域ですのでね。
posted by さじ at 01:00 | Comment(0) | 歯科

2012年12月01日

何故心療内科が急増しているのか。うつ病は精神科に行こう。

心療内科医に聞く。街に心療内科が急増しているのはなぜ?

 「心療内科」と掲げられた病院を見かける機会が増えた昨今。何か理由があるのでしょうか。心身医学専門医で心療内科医の野崎京子先生に詳しいお話を伺いました。

■「精神科は行きにくいから、心療内科へ」と考える現実

――街で「心療内科」が増えたように思います。実際のところはどうなのでしょうか。

 心療内科は、1996年(平成8年)8月に、当時の厚生省から、「標ぼう」を認められました。「標ぼう科」とは、病院や診療所が外部に向けて当院は「○○科」です、と看板を出す、広告をすることが認められている診療科のことです。内科、外科、小児科、皮膚科 精神科などの表記はそれに該当します。

 心療内科はまだ歴史が浅いため、日本の心療内科医の人数は精神科医に比べて圧倒的に少なく、2012年8月現在では、「日本心療内科学会」認定の専門医は全国で129名、「日本心身医学会」認定の専門医は全国で586名というのが実情です。

 ですが、この15年余りで都市部を中心に、心療内科のクリニックの数は急増を続けています。それには、「心療内科クリニック」を開業する医師の大半は心療内科医ではなく、実は精神科医であるという現実があります

 精神科医がクリニックを開業するとき、「精神科」という看板をあげると患者さんが通いにくいだろうと考え、「心療内科・精神科」と表現することが多いのです。

 標ぼうの方法については、現在の医療法では規制はなく、どの科を掲げてもよいことになっています。ですから、わざわざ患者さんが通いにくいだろう「精神科」という看板を表に出す医師は少ないのです。

 また、うつ病などの症状で病院を探す患者さんは、「精神科は行きにくいから、心療内科に行こう」と考える人が圧倒的に多い、というデータもあります。これらの理由が重なって、街に心療内科が増えているわけです。

――心療内科に通っているつもりが精神科だった、ということがあるのでしょうか。

 大いにあります。現在の確かな数字は出ていませんが、「心療内科の開業医の8〜9割が精神科医」だと言われています。それが患者さんにとって支障があるかどうかというと、心療内科は「内科」の領域であり、内科としての疾患を診察しますから、訪れた精神科医が内科の症状について研究・研さんを積んできたかどうか、適切な診断ができるかどうかがポイントとなるでしょう。

――心療内科の専門医を探すにはどうすればいいのでしょうか。

 専門医は「日本心療内科学会」、「日本心身医学会」が実施する試験制度の受験資格を満たし(関連研修施設において5年以上の心療内科学臨床研修を修了していることなど、多岐にわたる)、試験に合格した医師に与えられる資格です。

 心療内科の専門医を探すには、「日本心療内科学会」、もしくは「日本心身医学会」のホームページから、「専門医一覧」をご確認ください。後者は氏名の掲載のみですから、電話で問い合わせてください。



 まぁでも現実は、開業の心療内科にかかる患者の多くが、精神科にかかったほうがいい患者ですからねー。いや、違いますな。そのうちの何割かは、医療機関にかからなくてもいいぐらいの病状ですから。心療内科を受診して精神科医だったらまだ御の字でね、適切な治療を受けられます。以前も書きましたけれど、最悪なのが内科医がやっているケースですね。処方内容をみれば適切なものかそうでないものかすぐに分かります。

 逆に心療内科側は、心療内科が何を診るところなのか、ちゃんと大々的に伝えないといけないと思います。今の日本人、精神科と心療内科の違いを全然知らないですよ。「うつ病は精神科」とちゃんと明確に言わないといけないんじゃないですかね。そのアピールをしないで、心療内科で内因性うつ病を診つづけることこそ、患者にとって不利益と言わざるをえません。

 逆に言うと、心療内科にかかっているという人、もし「うつ病」と言われていたら、それはうつ病ではありません。間違いなく。うつ病は精神科の領域ですからね。

〜心療内科で診る疾患〜
心身症、心気症、摂食障害、パニック障害、社会不安障害、うつ状態(≠ うつ病)、仮面うつ病、睡眠障害、自律神経失調症、過敏性腸症候群、機能性胃腸障害、消化管障害、心因性嘔吐症、身体化障害、慢性疼痛・慢性疲労症候群、起立性調節障害、頭痛・緊張性頭痛、心因性の発熱やめまい、書痙・斜頸、コントロールの難しい糖尿病・肥満症、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、精神腫瘍学に基づいた、癌患者のケア

関連
医学処:うつ病かなーと思ったときに、心療内科には絶対に行くな。
posted by さじ at 23:00 | Comment(0) | 精神

予防接種と乳幼児の突然死の関連について検証する。

予防接種で初の疫学調査 厚労省、突然死と関連検討

 厚生労働省と国立感染症研究所(感染研)は29日、予防接種と乳幼児の突然死の関連について検討するため、国内初の大規模な疫学調査を開始すると発表した。ワクチンの種類を問わず、接種後に乳幼児が突然死した症例を集め分析する。少なくとも数百の症例が必要で、調査期間は2〜3年と見込んでいる。

 同省は、日本小児科学会などを通じて医療機関に協力を要請。明確な死亡原因がなく、乳幼児突然死症候群(SIDS)などと診断された子どもに関する情報を感染研に送ってもらい、死亡前1カ月間にワクチンを接種した症例のデータを集積する。



 全員に施行する以上、こういう統計は必要です。時間はかかりますが、これから生まれてくる子供たちのためにも、リスクは最小限にせねばなりませんからね。こういう研究には惜しげもなく税金使ってほしいなぁ。
posted by さじ at 21:00 | Comment(0) | 小児

新薬開発・再生医療向けの極小ミニブタを開発する。

実験用ミニ豚開発 新薬開発、再生医療研究に

 県畜産技術研究所中小家畜研究センター(菊川市)はこのほど、医療用実験に適した極小サイズのミニ豚を開発した。30日に都内でセミナーを開き、新薬開発や再生医療研究用の実験動物として、全国の大学や研究機関、医療関係者に売り込む。

 同センターによると、豚の臓器の大きさや生理的な特徴は人間と似ているという。センターは、医療用ミニ豚を生産販売する富士マイクラ(富士宮市、金子直樹社長)のミニ豚を素材として活用した。同じ遺伝子を持つ生物を作り出す「体細胞クローン技術」を利用し、大人になっても体格が小さく、医療実験向きの均質な豚を誕生させた。

 このミニ豚の体重は10キロ。実験に取り扱いやすいサイズにした。毛は白色で皮膚の変色が観察しやすく、免疫反応に深く関わるSLA型(豚白血球抗原型)を統一した。

 衛生管理を徹底した環境で育てるため、豚は病原菌も持たない。センターの松下幸広研究統括監によると「新薬の薬効性や安全性の試験、ワクチン開発で免疫反応が一定になり、安定した実験結果の分析に適している」のが特徴だ。紫外線ランプを照射すると緑色に反応する「GFP遺伝子」を導入したミニ豚も同時開発し、再生医療研究での利用を見込む。

 実験動物は犬や猿などが一般的だったが、「動物愛護の観点から、近年は実験目的で開発したミニ豚への需要が高まっている」(金子社長)という。センターは、世界の医療、研究機関などへの普及も視野に入れ、PRを強化する。



 こういう動物らがあってこそ、今の医療があるといっても過言ではありません。動物慰霊祭などはどの研究施設でもやっていることですが、我々はその犠牲と恩恵を忘れちゃいけないのですねぇ。
posted by さじ at 20:00 | Comment(0) | 再生

ソフトドリンクを多く飲む男性は、前立腺がんになりやすい。

1日1本のソフトドリンクで前立腺がんのリスク増、スウェーデン調査

 ソフトドリンクを1日1本飲む男性は、治療を必要とする前立腺がんの発症リスクが高くなるとするスウェーデンの調査結果が、26日発表された。ルンド大学の博士課程で学ぶイサベル・ドラケさんらの研究チームは、45〜73歳の男性8000人以上を対象に、平均15年間にわたり定期健康診断の受診と食習慣の記録を依頼した。

 その結果、330ミリリットルのソフトドリンクを1日当たり1本飲む男性は、治療が必要とされる比較的重い前立腺がんの発症率が40%高いことが分かった。これらのがんは、前立腺特異抗原(PSA)検査で発見されたのでははなく、表立った症状が出て見つかったものだった。

 またドラケさんによれば、治療を必要としないことが多い比較的軽度の前立腺がんを発症する割合は、米やパスタに偏った食事をとる男性で31%、砂糖を多く含む朝食用シリアルを頻繁に食べる男性では38%高かった。なお、中国と日本から米国に移住した人は、自国にとどまった人よりも前立腺がんの発症率が高いことが先行研究で示されている。

 ドラケさんは、食生活の指針を改定するにはさらなる調査が必要だとしつつも、ソフトドリンクの量を控えるべき理由は十分にあると話すとともに、食生活の変化に遺伝子がいかに反応するかをさらに研究することで、特定の高リスク集団にあわせた食習慣ガイドラインの作成が可能になるのではないかと語った。



 まぁソフトドリンクを毎日のむ生活っつーのもちょっと想像つきにくいですけれどもね。日本の場合はお茶という素晴らしい飲み物が攻守最強なので、案外大丈夫かも。どんな偉い人でも1日に3食しか食えないといわれているように、毎日の食生活も、出来れば気を付けていきたいものです。…これを書きながらあんまんほおばってますけれども。
posted by さじ at 19:00 | Comment(0) | 循環

血液検査1回で肝炎の原因や進行を診断する手法を開発する

血液検査だけで肝炎診断 患者の負担減、大阪市大

 血液に含まれる特定の「マイクロRNA」の組成を調べて、慢性肝炎の原因や進行具合を診断する手法を大阪市立大や大垣市民病院(岐阜県)、神戸薬科大、広島大のチームが開発し、10月31日付の米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

 マイクロRNAは微小なリボ核酸。今回の手法は、肝炎の有無や原因によって変化する12種のマイクロRNAの組成を調べるもので、1回の血液検査だけで診断可能という

 チームの村上善基大阪市大病院講師は「従来法と比べ、繰り返し検査をしても患者の負担が小さく、治療効果の判定にも使える。がんの診断にも応用できるかもしれない」としている。



 大掛かりな検査や、何度も採血したりしなくていいのが、患者への負担を考えた素晴らしい手法ですね。こういう検査が発展するだけでも、確定診断と治療が早めに行えるようになるので、ありがたい。
posted by さじ at 18:00 | Comment(0) | 消化

遺伝性乳がんデータベースを作り、予防治療へ繋げる。

遺伝性乳がん、データベース化 傾向分析、予防治療へ

 遺伝的に乳がんや卵巣がんになりやすい女性のデータベースを作って、患者特有のがんや遺伝子の特徴を調べるプロジェクトが始まる。発症リスクの高い人を明らかにして、がんの早期発見や治療法の確立につなげる。

 データベース作りには、昭和大、慶応大、がん研有明病院などの医師ら約300人が参加する。27日に研究組織を立ち上げ、患者ごとに、がんや遺伝子変異の特徴、治療後の経過、再発率など50項目以上のデータを入力して分析する。

 日本人女性は生涯で16人に1人が乳がんを発症、年間に新たに約6万人が診断される。乳がんの5〜10%は遺伝的な影響が強く、家族性のがんと考えられている。家族性は、若い頃に発症しやすく、卵巣がんも発症する場合が多い。患者の多くに、BRCAという遺伝子の変異がみられる。この変異があると将来、4〜9割が乳がんに、2〜6割が卵巣がんになるという欧米のデータがある。日本人患者特有の遺伝子の特徴がある可能性も指摘されるが、詳しい実態はわかっていない。



 抵抗があるんでしょうけれど、乳がんはホント、日本人の発見が遅れますね。若い世代から定期的な検診をしっかり行う必要があります。癌の中でも、気づいた時には手遅れだったりするので、是非是非、定期検診を。

 しかし医師300人が参加してのデータベース作りとは、かなり力入れてますね。
posted by さじ at 17:00 | Comment(0) | がん