2012年04月28日

明治ヨーグルトR-1がインフルに効くと報道されほしがる人続出

明治のヨーグルト人気、「インフルに効く」報道で広がる波紋

 インフルエンザが例年に増して猛威を振るう中、テレビなどで予防効果があると報じられた明治の機能性ヨーグルト「R−1」が大ヒットとなっている。

 全国のスーパーやコンビニで品薄状態が続き、都内のイオンでは「お一人さま一個限り」と注意書きが張られている。ネットオークションでは、定価の倍以上の値段をつけ転売する出品者も現れた。

 ブームの発端となったのは、有田共立病院(佐賀県有田町)の井上文夫院長が昨年8月に発表した研究結果だ。

 有田町と井上院長は、2010年9月から11年3月まで半年間、明治から無償提供された「R−1」飲料タイプを、町内の小中学生約1900人に給食後1本、継続的に飲ませた。その結果、生徒のインフルエンザ発症率や欠席率が、周辺市町や県の統計の数値のわずか1割程度になったという

 この結果に飛びついたのがテレビ局だ。今年の1月23日、NHKの情報番組「あさイチ」が取り上げると、各局が「R−1はインフルエンザに効く」などと追随した。

 NHKは「番組が特定企業の広告にならないよう、細心の注意を払っている」(広報局)とするが、こうした報道により人気に点火。生産が追いつかず、明治が1月下旬、ホームページ上に「品薄状態に関するお詫び」を掲載するほどの売れ行きとなった。

 だが、あまりの過熱ぶりに、風向きが変わり始めている。

 「私はR−1の持つ可能性を示唆しただけ。しょせんはヨーグルト。皆さんには冷静になってほしい」。うんざりした様子でそう語るのは、前述の井上院長。連日テレビ番組に、「R−1」のインフルエンザに対する有効性を調査した専門家として引用されてきた張本人だ。

 一部の報道では、インフルエンザ予防に効くと断定的な報じられ方がされたが、今回の研究結果が示したのはあくまで「可能性」にすぎない。民放キー局の役員は「テレビ離れが深刻な中、視聴者が食いつくネタがあれば、少しオーバーに報道することもある」と内情を語る。

 さらに別の医療関係者は、実験の有効性そのものを疑問視する。「この試験は通常の臨床試験に必要な条件をクリアしていない。たとえば、被験者には実験の目的を隠さなくてはならないが、そうしなかった。被験者がヨーグルト以外にも生活上でインフルエンザ予防に注意を払えば、それが理由でよい結果が出てしまうこともある」(臨床学に詳しい牧瀬内科クリニックの牧瀬洋一院長)という。

 科学的に立証されていない効能を商品上でうたえば、食品に関し医薬品のように効果を宣伝することを禁じた、薬事法に違反する。消費者庁などから商品の発売停止や回収を命じられる可能性もある。

 消費者庁は「商品に直接、インフルエンザへの効能を書いてはいないため、メーカーを注意することはできないが、冷静な判断をしてほしい」と話す。

 「当社特約店の製作媒体にて薬事法・著作権法等の法令に抵触した内容を指摘された場合、当該ブランドに悪影響を及ぼすばかりでなく、商品の存在自体に影響を及ぼす可能性もある」──。明治では2月初旬以降、自社の営業員に向け「当社特約店に対する薬事法等の法令遵守 指導徹底の件」と題する文書を配布。販売現場で、過熱するテレビ報道に乗っかった違法な売り方が行われないよう、警戒を強めている。同社のある社員は「特約店によっては、実は薬事法に引っ掛かるような宣材物がすでに見受けられたケースもある」と明かす。

 明治は主力のヨーグルト「LG21」が東日本大震災で一部供給ストップを余儀なくされたほか、昨年12月には粉ミルクから放射性物質のセシウムが検出され、回収騒ぎに発展した。目下、業績は大幅に悪化しており、せっかくの明るい材料である「R−1」人気に水を差す事態は避けたい。当面は、神経をとがらせる日々が続きそうだ。



 これはマスコミが悪い。

 医学的に効果がある可能性があるものを、さも確実に効果があるかのように煽る行為がオカシイ。明治も研究した人も困ってることでしょうな。

 つかヨーグルト食べてたらインフルなりにくくなるんじゃないの?健康に良いのはまぁ間違いないような気はしますし。
posted by さじ at 21:52 | Comment(0) | 介護

人体の不思議展に対し、日本医師会は反発する方針。

人体の不思議展、「人の尊厳に反し認められない」 日医の倫理懇が見解

 日本医師会は7日、人体を特殊処理した標本を有料展示する「人体の不思議展」について「遺体の扱いにおいて人の尊厳に反し、倫理的に認められない」とする生命倫理懇談会(座長・高久史麿日本医学会長)の見解を発表した。

 見解は、死後の人体の扱いについて「尊厳を冒すのはどのような場合か明確なルールを定める新たな立法を考える必要がある」とし、医師会として医師や医学生に人体展の営業にかかわらないよう求めることを訴えた。

 展示は平成に入り、各地で開かれ、一時は地元医師会が後援。しかし遺体を興味本位の見せ物にしているとの批判も浮上。京都と石川では医療団体などが主催者側を刑事告発したが、いずれも嫌疑不十分で不起訴処分となった。



 まぁあの展示会は人体というものを身近に感じるには良いものであったと思います。細部に至るまでの静脈や動脈の構造など、実際に身近で観ないと分からんですからねぇ。

 ただ、あの展示方法が正しいかというと、決してそうではなく、キャッチーではありましたけれど果たしてどうなのかという気はしました。特にあの展示されている遺体が、本当に本人の同意のもとであったのかというと、実際はかなり黒に近い形ということが分かりつつあったので、日本では反対されていくでしょうね。もっとクリーンでないと日本では難しい。

関連:
全国保険医団体が人体の不思議展の中止を求める。
法輪功学習者から臓器を摘出している中国政府に抗議デモ
人体の不思議展に用いられた死体は死刑囚や精神病患者?
posted by さじ at 20:53 | Comment(0) | 循環

喫煙によってCOPDになるメカニズムにFut8へテロ欠損が関与している

喫煙によって慢性閉塞性肺気腫の発症が早まるメカニズムを解明

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、喫煙によりコアフコース糖鎖の修飾が阻害されることで肺胞壁が破壊され、慢性閉塞性肺気腫(COPD)の発症が早まることを明らかにしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)ケミカルバイオロジー領域 疾患糖鎖研究チーム/阪大産研−理研アライアンスラボの谷口直之チームリーダー、高叢笑研究員と、群馬大学医学部附属病院呼吸器・アレルギー内科の前野敏孝講師との共同研究による成果です。

 COPDは、酸素と二酸化炭素を交換する肺胞が破壊される肺気腫と慢性気管支炎の総称で、気道閉塞による呼吸困難を引き起こします。ウイルスや細菌に感染すると急激に症状が悪化し、死亡率が非常に高くなります。わが国を含め世界的に患者数が多く、その治療法の開発が喫緊の課題となっています。COPD発症には喫煙などの外的要因とさまざまな遺伝的要因が関係していると考えられています。これまでに研究グループは、コアフコース糖鎖を欠損したマウスを用いた実験で、コアフコース糖鎖の減少がCOPD発症の要因の1つであることを見いだしていましたが、喫煙との関係については不明でした。

 研究グループは、喫煙とコアフコース糖鎖の減少の関係を明らかにするために、Fut8ヘテロ欠損マウスに喫煙させ、経過を観察しました。その結果、正常なマウスに比べて2倍早くCOPDを発症することを見いだしました。さらに、喫煙によりこのマウスの肺組織ではコアフコース糖鎖が減少し、それがタンパク質を分解する酵素のMMPを異常に活性化して、肺胞壁を破壊していることが分かりました。

 これらのことは、喫煙によってコアフコース糖鎖の合成阻害が進み、COPD発症を早めて症状を悪化させていることを示しています。今後、Fut8ヘテロ欠損マウスを用いて喫煙によって発症するCOPDの病態を調べることで、ヒトに対するCOPDの予防、早期診断、治療薬の開発につながるものとして期待できます。



 喫煙の恐いところは時限爆弾みたいなもので、数十年後にCOPDになるかもしれんということですね。

 このCOPDというのがやっかいで、特に近いところにCOPD患者のいる人はその恐ろしさが分かると思いますが、最終的には普通の空気を呼吸して取り込んでも酸素が身体に行き渡らなくなります。ですので最終的に、「常に酸素を携帯し肺に酸素を取り込まなければならなくなる」状態になり、どこへ行くにも酸素ボンベの携帯が必要となってしまいます。

 そのメカニズムを解明したのが今回の研究ということです。まだメカニズムがわかっただけなので、治療がすぐ出来る訳ではないですが、大きな一歩であることに違いません。しかしやはり予防のための禁煙が一番なのでしょうな。
posted by さじ at 20:47 | Comment(0) | 呼吸

ベロ毒素を無毒化する化合物を同志社大が開発する。

「ベロ毒素」無害化する化合物、同志社大が開発

 オー157などの腸管出血性大腸菌から放出され、重い食中毒の原因となる「ベロ毒素」を無害化する化合物を、同志社大生命医科学部の西川喜代孝教授らの研究グループが開発した。

 投与が早いほど有効で、重症化を防ぐ薬剤開発への応用が期待される。

 ベロ毒素は、血管の細胞に侵入して死滅させるため、毛細血管の多い腎臓や脳にダメージを与える。溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などに進行すると、死亡する場合もある。

 グループは20種類のアミノ酸を様々に組み合わせ、毒性の強い2型のベロ毒素と最も強く結合するものを選別。この化合物と結合した毒素は、不要なたんぱく質を処理する細胞内器官「リソソーム」によって分解されることを確認した。



 一時期の食中毒騒ぎで認知されることになったベロ毒素ですが、ようやく治療薬のようなものの兆しがみえてきたようです。あと数年すれば特効薬として全国的に配備されるんでしょうなあ。
posted by さじ at 20:35 | Comment(0) | 感染

劣性遺伝という言葉が誤解をまねくとのことで用語改訂されるらしい

「劣性遺伝」なくなる? 偏見解消へ学会が用語改訂

 遺伝の法則の「優性」「劣性」という言葉が消えるかもしれない。日本遺伝学会が語感が偏見をうむとして用語の改訂をすすめている。学会の議論では代わる言葉として「顕性」「不顕性」が有力だが、なじみが薄い。そこで、学会はより良い案を公募している。

 人間の細胞には、父母から受け継いだ2対1組の染色体が入っており、染色体の中に人間の設計図である遺伝子がある。父母どちらの特徴が表れるかは、どちらの遺伝子が優性か劣性かで決まる。髪の色なら濃い色は薄い色に対して優性だ。一方が黒髪で、もう一方が金髪なら子どもは濃い色の髪になる。

 見た目などに表れやすいかどうかなのに、劣性は語感から「その特徴が劣っている」という誤解を与えかねない。遺伝子治療や遺伝子診断が注目されるなか、偏見を生みかねないと研究者たちが心配していた。



 まぁ確かに、医療関係者といいますか、医学を勉強している人からすれば優性遺伝、劣性遺伝の馴染みが強いですけど、それを言っちゃうと「生理学って、女性の生理を研究してるんすか。なんかアレですね」みたいな流れになっちゃう気も。

 と書いていて、よく考えたら優性・劣性は高校の生物の授業でもやるんですよね、顕性不顕性のほうが分かりにくいのでちょっとなぁという気もします。
posted by さじ at 20:24 | Comment(0) | NEWS

2012年04月23日

放射線治療後に癌が再発するメカニズムと遺伝子を京大が発見。

放射線治療後がん再発、原因細胞わかった 京大チーム

 放射線治療後にがんが再発するしくみの一部が京都大チームの研究でわかった。腫瘍内部の血管からやや離れた特定のがん細胞が生き残って増殖していた。17日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズで報告した。

 胃がんや大腸がんといった固形タイプのがんは、内部にできた血管から酸素や栄養を受け取って増殖している。血管に近く活発ながん細胞は、放射線により敏感で死滅しやすい。一方、血管からやや離れ、十分な酸素を得られない環境に適応したがん細胞は生き残りやすい

 今回の研究で、血管から離れて不活発ながん細胞は、放射線を受けるとHIF―1という遺伝子を活性化させて血管近くに移動し、がん再発の原因となっていることがマウスの実験で分かった。



 今までの癌治療といえば、「癌は血流が豊富だから、血流にのせて抗がん剤打てばいいんじゃないのか」という理屈に基づいたものが多かったんですが、そうすると生き残る細胞が出る、それが困りもんなわけですね。

 うーん、どうしたらいいんでしょうかね。更に放射線治療で活性化して血管近くに移動までするとは…。んん、どうしたらいいんでしょうかね…。根こそぎとれるような強力なものだと、体中にダメージ出てしまいますし・・。
posted by さじ at 00:18 | Comment(1) | がん

2012年04月22日

不安の源が前頭葉の前帯状皮質前部にあることを発見する。

脳:前頭葉に「不安の源」 米大チーム、サルで実験

 脳内の「不安の源」と言える場所が、思考をつかさどる前頭葉にある前帯状皮質の前部(pACC)にあることを、米マサチューセッツ工科大の雨森賢一研究員(神経生理学)らのチームが突き止めた。

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつ病などさまざまなタイプの「不安障害」のメカニズム解明や治療法確立につながる可能性がある。8日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス(電子版)に掲載された。

 人の研究では、不安を強く感じる人は「不快な刺激」を過大評価するため、うつ病患者は「報酬」を過小評価するために、いずれも不快な刺激を拒否する割合が高いことが分かっている。



 こういう細かいところが分かるようになると、それをうまく利用して、薬を作ったりすることができるようになります。そうすることで、今までよくわからなかった「不安」の治療になる、と。

 ただ、「不安」というのは異物ではないですからね。西洋医学だと除去しよう除去しようとして、そして何か不安になっているという人も医者に抗不安薬を貰いに行ったりしていますけれど、あれごまかしてるだけなんで、本質的解決には時間がかかりますからね。
posted by さじ at 23:04 | Comment(0) | 精神

高アンモニア血症の治療を目指して臨床研究を行う。

ES細胞:高アンモニア血症の治療目指し臨床研究計画

 さまざまな体の組織になりうる胚性幹細胞(ES細胞)を使い、新生児の重い肝臓病の治療を目指した臨床研究を、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)が計画している。今後、マウスやブタの実験で効果と安全性を確かめ、数年後の実施を目指す。実現すれば国内初となる。

 同センターの阿久津英憲幹細胞・生殖学研究室長が17日、文部科学省の会合で報告した。計画では、有毒物質アンモニアを分解する酵素のない「高アンモニア血症」の患者の肝臓へ、ES細胞から作った正常な肝臓細胞を移植する。

 この病気は軽症を含め約1万4000人に1人の割合で発症し、重篤な場合には死にいたる。根治には肝移植しかないが、一般的に生後半年たたなければならず、それまでの間は人工透析で血液中からアンモニアを除去する対症療法を行う。ただ新生児は透析器具を付けるのが難しく、継続できないことも多い。ES細胞でも根治はできないが、阿久津室長は「肝移植までの間の『つなぎ』の治療にしたい」と話す。



 やっていることは人工的につくった肝臓細胞を少量ずつ移植するっつーことですね。結構有益だとは思います。これまで何度かこういったニュースがありましたけれど、そろそろ実用化にむけて動き出す年なのですね。問題点はいくつかありそうですけど、理屈としてはうまくいきそうなので、臨床研究頑張ってほしいと思います。
posted by さじ at 12:02 | Comment(0) | 循環

2012年04月21日

心臓細胞を培養してカテーテルで戻し心筋作用を増強する

心臓再生治療、乳幼児ら6人成功…岡山大学

 生まれつき重い心臓病を持つ子どもへの心臓の幹細胞移植に、岡山大学病院新医療研究開発センターの王英正教授(心筋再生医学)らのグループが成功した。

 既に6人で心臓機能の向上を確認、5月にも厚生労働省に高度医療の承認を求めて申請する。子どもの心臓移植が進まない中、新しい治療法として注目される。

 全身へ血液を送る左心室が小さい「左心低形成症候群」が対象で、患者の心臓から幹細胞を取り出して培養後、カテーテルで戻して心筋を増強する。自分の細胞を使うため、心臓移植のような拒絶反応もなく、手術の負担も軽いとされる。

 王教授らは、2010〜11年、中国地方在住の女児(当時1歳)に、18歳未満の子どもとしては初めて治療を実施、11年5月の検査で、心臓のポンプ機能が約10%アップしたことを確認した。

 その後、同じ病気の子ども6人(5か月〜3歳10か月)に実施。このうち、手術後3か月が経過した5人への超音波検査で、血液を送り出す心臓のポンプ機能が最大23%向上し、心筋が増えたことを確認した。

 王教授らは学内の倫理委員会に諮った後、7人目の結果が出る5月中旬にも厚労省に申請。認められ次第、2年かけて乳幼児40人に幹細胞移植を行う計画だ。



 培養して、拍動する作用のある細胞を、カテーテルで戻す。素晴らしい案ですね。前は大動脈にシート状にしてくるめば心臓の動きをサポートできるのでは、という研究を紹介したことがありましたけれど、こちらの手法が先の実用化されるとは。でも全身管理する上でとても有用になりそう。簡便そうですし。
posted by さじ at 08:57 | Comment(0) | 循環

2012年04月15日

てんかん発作による自動車事故に対して法整備が求められる。

歩行者に車、8人死亡=暴走の男にてんかん症状―11人けが、祇園の交差点・京都

 12日午後1時すぎ、京都市東山区の大和大路通四条交差点付近で、信号無視の軽乗用車が横断歩道を渡っていた歩行者を次々とはねた。車は衝突を繰り返しながら、北約200メートル先の電柱に衝突して停止。府警によると、歩行者の男性2人、女性5人の計7人が死亡した。軽乗用車を運転していた男は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

 府警などによると、男にはてんかんの通院歴があった。男の親族も同日午後取材に応じ、最近発作を起こしていたため、運転を控えるよう家族会議で話していたと明らかにしており、府警はてんかんと事故との関連を含め、自動車運転過失致死傷容疑などで事故当時の状況を調べる。男は10年ほど前、バイク事故を起こし頭を強打、生死の境をさまよったことがあったという。

 死亡した歩行者は、40、77歳の男性と58、62、62、68、69歳の女性。他にも妊婦を含む20〜80代の歩行者11人が事故に巻き込まれてけがをした。詳しい程度は不明だが、重傷者もいるという。

 軽乗用車を運転していたのは、京都市西京区桂朝日町、会社員(30)。同容疑者は今年3月に運転免許を更新したが、その際てんかんの申告はなかった。申告があっても、医者の診断書を取り、公安委員会が許可すれば免許は更新できる。

 府警は13日以降司法解剖して、藤崎容疑者の詳しい死因を調べる。また、同容疑者の自宅や会社を家宅捜索する方針。

 容疑者は東山区の藍染め製品販売会社の従業員で、同社が府警東山署に説明したところによると、12日午後、同社から会社の車で中京区へ配達に出たという。 



祇園の事故 てんかんの症状で通院

 12日午後、京都市祇園の繁華街で、軽自動車が歩行者などをつぎつぎにはねながら走り続け、19人が病院で手当てを受けてこのうち歩行者7人が死亡したほか軽自動車を運転していた30歳の男も死亡しました。
男は、てんかんの症状で通院し病院からは運転を止められていたということで、警察は事故との関係を調べることにしています。

 12日午後1時すぎ、京都市東山区の祇園の繁華街で、軽自動車が赤信号の交差点に猛スピードで突っ込み、横断歩道を渡っていた歩行者などを次々とはねながらおよそ200メートル走り続け、電柱に衝突して止まりました。

 これまでに男性6人・女性13人の19人が病院で手当てを受け、このうち7人の歩行者が死亡したほか、軽自動車を運転していた男も死亡しました。

 京都府警察本部によりますと、容疑者はてんかんの症状で通院して治療を受けていたということです。
容疑者が通院していた京都・南区の京都九条病院は、12日夜に会見し、適切な治療をしてきたとしたうえで、本人と家族に対しては自動車の運転は禁止だと何度も伝えていたと話しました。

 病院の山木垂水院長は、「事件を聞いて驚いている。病院としては適切な治療をしてきた」と話しました。
そして、守秘義務のため病名や治療の詳細については明らかにできないとしたうえで、自動車を運転するには危険な状態だったとして、本人と家族に対して運転は禁止だと、再三、伝えていたと説明しました。

 警察によりますと、容疑者は、先月5日に車の運転免許を更新しましたが、その際、病気については申告していなかったということです。



てんかん患者の免許取得「自己申告」なら誰だって隠したい…

桜が満開を迎えた京都・祇園で起きた暴走車による事故は死者7人にのぼる大惨事となった。運転していた30歳の男性も電柱に激突し死亡、てんかんの持病があり発作を起こした可能性もある。

事故は12日午後1時過ぎ(2012年4月)、観光客で賑わう四条通と大和大路通の交差点で起きた。暴走してきた軽乗用車が横断歩道を通行中の歩行者の中に突っ込み、男女18人をはね、女性5人、男性2人が死亡した。

車を運転していたのは近くの呉服雑貨店に勤める会社員で、家族の話によると、容疑者は大学生だった10年前にバイクの自損事故で頭の骨を折る大ケガを負った。このケガが原因でてんかんの発作が起きるようになり、最近も月に1回程度の割で発作が出て通院していた。3日前には家族が「車に乗る仕事ならもう退職した方がいい」と忠告していたという。

通院先の京都九条病院の山本垂水院長は「この患者さんに関しては適切な治療を行ってきた。自動車の運転に関しては本人、家族に再三にわたり禁止を申し上げてきた」という。

会社はてんかんの発作通院していることを知らされておらず、容疑者はこの日、社有車で配達先へ商品を届ける途中だった。家族は「本人は『(てんかんであることを)言った』と言っていたが、それを言うと会社に居づらくなると思っていたようだ」と話している。



てんかん申告への仕組み検討へ

 京都市で起きた事故を受けて、松原国家公安委員長は13日の記者会見で、死亡した運転手の男にてんかんの症状があったことに関連して、運転免許の申請などの際に病状を正確に申告するための仕組みを検討する必要があるという考えを示しました。

 この事故を巡っては、軽自動車を運転して死亡した容疑者(30)が、てんかんの症状で通院していたにもかかわらず、先月、運転免許を更新した際に、てんかんの症状があることを申告していなかったことが警察の調べで分かっています。

 これについて、松原国家公安委員長は記者会見で事故原因は調査中だとしたうえで、「障害者などの社会参加といった問題もあり、慎重な検討が必要だが、交通の安全との両立を図る観点から、どのような運転免許制度の見直しが必要か、早期に議論を進めていきたい」と述べました。

 そのうえで、具体的には運転免許の申請や更新の際に病状を正確に申告するための仕組みを検討する必要があるという考えを示しました。

 てんかんの症状のある運転手の事故を巡っては、去年4月、栃木県鹿沼市で、小学生の列にクレーン車が突っ込み6人が死亡した事故の遺族から、病状を申告せずに免許を取得できないようチェックの強化を求める署名が国家公安委員会に提出されています。

てんかん協会が声明
 京都の祇園で起きた事故の容疑者がてんかんの治療を受けていたことについて、てんかんの患者や家族を支援している日本てんかん協会は「容疑者はてんかんの治療を受けていたにもかかわらず、免許の更新時に申告していなかったということで、社会的責任が果たされなかったことは極めて遺憾だ」としたうえで、「法律を守って生活している多くのてんかんのある人に対する社会の偏見が助長されることのないよう、心から願っています」というコメントを出しました。



抗てんかん薬など押収 薬の服用本格捜査

 京都市東山区の祇園で軽ワゴン車が暴走し、歩行者18人が死傷した事故で、てんかんの持病があったとされる容疑者(30)=京都市西京区、死亡=の自宅から、抗てんかん薬とみられる薬など十数種類の薬剤が押収されていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。司法解剖の結果、体内から薬の成分が検出されていたことも判明。京都府警は薬の服用状況が事故当時の体調を知る手がかりになるとみて、家族らへの事情聴取を通じて持病と事故の因果関係を本格的に調べる。

 てんかん発作を抑えるには、薬を正しく服用し続けることが必要。栃木県鹿沼市で昨年4月、クレーン車が小学生の列に突っ込んで6人が死亡した事故では、てんかんの持病を持つ元運転手(27)=自動車運転過失致死罪で服役中=が事故前夜に薬を飲み忘れたことが一因とされる。

 府警は、容疑者が正しく薬を服用していれば、持病による発作は起こりにくく、直前に起こしたタクシーへの追突事故から逃げるため故意に車を暴走させた疑いが生じると判断。これに対し、服用が中断されていた場合は、発作による過失だった可能性が高まるとみて、事故前の服用状況を重視している。

 独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターの久保田英幹診療部長は「てんかんは医師の指示通りに規則的に薬を服用していれば発作をほぼ抑えられる」とする一方、「薬を1回飲み忘れただけで発作を起こす人もいる」と話している。

 捜査関係者によると、容疑者は電柱に激突した車内から救出された際、口から泡をはき、目が血走っていた−などの目撃証言があったことが分かっている。



 何とも傷ましい事件です。

 事故後にてんかん発作を起こすようになったということは器質性のてんかん発作でしょう。確かに抗てんかん薬で発作を抑えることは出来ますが、月1で発作を起こしていたということは、まだ薬でうまく抑えることが出来ていない状態だったと思われます。

 てんかんは、記事中にあるように、抗てんかん薬を内服し続けることで発作は極力抑えられます。自分にうまく合う薬をみつけられれば、発作は数十年起こらなくなります。普通と全く変わりません。そういった状態ならば運転していても全く問題はないでしょう。

 しかしこういった事件が起こってしまうと、てんかん発作が起こっている人は自動車を運転しないほうが良いですし、そういう意味で法整備が必要、と個人的には思います。これは差別でも何でもないです。自動車を運転する以上必要なことでしょう。

 ですが、これが差別になってしまうというのは、まぁわかります。就職にあたって「てんかん患者だから雇えない」となってしまう懸念があります。例えば今回のことでいえば、会社に申告していたかどうかが焦点になるでしょう。もし申告していたとして、会社側は別のポストを一時的にでも用意してくれるのか。「車が運転できないならクビ」となってしまうならば、言い出そうにも言い出せないという不安があるでしょう。抗てんかん薬を定期的に内服している人で、発作がないのならば、自動車に乗っていてもいいのです。しかしそれがまかりとおるか通らんのか、というところでしょうか。

 色々と議論の余地はあるのですけれど、まずてんかん患者は自動車免許取得の際に申告を義務づけ、その上で社会側も、発作が数年起きていないのならば問題ないとして受け入れるべきで、もし事故や体調不良で発作が出るようなら、仕事面でのサポートをすべきです。
posted by さじ at 01:51 | Comment(1) | 精神

2012年04月12日

アスペルガーやADHDなどの発達障害の大学生が増加中

ひきこもり 仲間と克服

 真新しいスーツを着た新入生でにぎわうキャンパス。保健管理センターの一角にある「アミーゴの部屋」では、学生らが陣取りゲームに興じていた。「こんなのありえない!」。男子学生が声をあげると、室内に笑いが満ちる。4月5日、和歌山大学(和歌山市)での光景だ。

 アミーゴは、スペイン語で「心を許せる仲間」の意味。同大の「アミーゴの部屋」は、ひきこもりを乗り越えて外出が可能になった学生の居場所のことだ。ゲームなどのレクリエーションだけでなく、対人スキルを磨く集団精神療法なども行われる。

 30年前から不登校やひきこもりの学生の支援に力を入れてきた同大では2002年、それまでの蓄積を基に、「ひきこもり回復支援プログラム」を開発した。その中心にあるのが自助グループ「アミーゴの会」の活動で、当時、問題となり始めていた発達障害による学生生活への不適応にも有効とされた。

 同じ悩みを乗り越えた先輩学生が、メンタルサポーター「アミーゴ」として、ひきこもる後輩を訪問し、修学や人間関係などの問題解決を支援する。「キャンパス内の居場所で仲間を作り、安心感に支えられて成功体験を重ねることが学業復帰への近道となる」と、プログラムの開発者で3月まで同センター所長だった精神科医の宮西照夫教授(当時)は説明する。

 こうした支援により、学生の9割が半年以内に外出可能になるという。大学を休学中のある男子学生(24)は、「アミーゴは、いてくれるだけでほっとする存在。前に進もうとしている人たちなので、元気ももらえる」と話す。

 10年には、3人の「アミーゴ」を非常勤職員として採用した。その一人、瀧口穂高さん(26)は、発達障害の診断はないものの、物事をできるか、できないかで決めつけてしまう部分がある。卒業研究でつまずいたのがきっかけで、3年の後期から授業に出られなくなった。

 就職活動も重なって精神的に落ち込み、体調を崩した。休学と復学を繰り返して中退したが、同センターに通うようになり、アミーゴの会に参加。少しずつ回復し、今では同じ悩みを抱える後輩たち約50人を支える立場に回っている。「悩みを抱えているのは自分だけではないと分かり、気持ちが楽になった」と振り返る。

 とはいえ、メンタルサポーターであること自体が、社会に出る前の猶予期間。別所寛人・同センター所長は、「ゆくゆくはここを巣立ち、社会に出てほしい」と話す。そんな期待に応えようと、瀧口さんは今、児童福祉の仕事を目指して大学の通信課程で学んでいる。

 発達障害がある学生が増えている。日本学生支援機構が全国の大学などを対象に実施した実態調査によると、2011年5月1日現在、発達障害の診断書がある学生は、298校に1179人が在籍していた。診断書がなくても、発達障害と推察されて教育的配慮が行われている学生も、2035人おり、診断書のある学生の約1.7倍に上った。

 大学入試センター試験では11年から、特別措置を申請できる障害種別に、発達障害が新たに加わった。申請が通れば、試験時間の1.3倍延長、拡大文字問題冊子の配布、別室受験などが認められる。11年は95人、12年は135人が特別措置を申請し、発達障害がある受験生への門戸は広がっている。

 07年度から特別支援教育が本格的に始まった小・中学校と高校では、特別支援教育コーディネーターの配置や、個別の指導計画の作成などを通して、一人ひとりの教育ニーズに応じた支援が進んでいる。「大学全入時代」の到来で入学生が多様化するなか、こうしたサポートを経て進学してくる学生をどのように支えていくか、大学の対応が急がれている。

 発達障害 知的発達の遅れを伴わない発達の遅れのこと。脳機能障害とされている。読み書きなどの習得が困難な学習障害(LD)、衝動的に行動しがちな注意欠陥・多動性障害(ADHD)、対人関係が苦手な高機能自閉症などがある。2007年に学校教育法が改正され、従来の特殊教育では含まれなかった発達障害の子も対象とする特別支援教育が本格的に始まった。



 必然、だと思いますね。

 日本で一番の難関といえば東京大学ですけれど、その中でも最高峰は東大理3と言われています。

 ですが、理3の学生の中に発達障害はかなりの割合でいます。何故?と疑問に思う方もおられるかもしれませんけれど、そもそも、ですよ、遊びたいざかりの小学校中学校時代に、勉強一筋で耐えられるってのは、ある意味異常だと思いませんか。

 もちろん理3の中には、本当に頭の回転が早くて、遊びながらでも余裕で受験を乗り越えられる人も大勢います。ですが、努力で勝ち取った人、というのは、本当に、涙ぐましいほどの努力をしているのです。

 まぁここは医学処なので医学部に関していわせてもらえば、医学部という医師養成機関であっても、ご多分に漏れず発達障害は多い。何故か。それは医学部が受験勉強の偏差値でいうと高いところに位置するからです。受験戦争を乗り越えよう、他者より点数を多く取ろうというのはまぁ受験生にとっては自然なことですが、それを小学生の頃からやり続けるというのは、良い言い方でいうと集中力が高い、悪い言い方でいうと1つのことに傾倒してしまい評価尺度がそこにしかなくなる。

 ですが、あえて言いたいのは、発達障害であっても、医学部にいくというのはある意味適応できるんです、そこがポイント。たとえば発達障害で、東大に入って、理1や文1に入って、エリートコースを進もうとしますよね。それで企業や官庁に入ると、今度は他者とのコミュニケーション障害が露呈してしまい、不適応を起こします。ですが、医師、特に麻酔科や放射線科のような「患者とあまり関わらない」「スキルさえあれば自分1人で何でもこなすことができる」職場というのは、発達障害にとっては不適応を起こさずに過ごせる快適な環境なのです。
posted by さじ at 22:09 | Comment(0) | 循環

2012年04月08日

高尿酸血症に新タイプ判明。「腸管からの排泄機能が低下する」

高尿酸血症に第3タイプ=小腸での排せつ機能低下−東京薬科大など

 関節に激痛が走る痛風を引き起こす高尿酸血症はこれまで、腎臓からの尿酸排せつ機能が低下するタイプと体内で尿酸が過剰に生産されるタイプが知られているが、小腸など腸管からの排せつ機能が低下する第3のタイプがあることが分かった。東京薬科大や防衛医科大、東京大などの研究チームが3日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

 大阪府高槻市のみどりケ丘病院と東京慈恵会医科大付属病院の男性患者約640人を対象として、尿酸を尿や便に排出するたんぱく質「ABCG2」を作る遺伝子を調べた成果。新タイプは「腎外(腸管)排せつ低下型」と名付けられ、患者の体質に合わせた治療薬や予防法の開発につながると期待される。



 今までの治療は、尿酸をつくらなくするか、うまーく排出するかのどっちかでしたけど、これが分かったことで、ここをターゲットにする新しい薬剤が開発されれば、痛風で苦しみ、かつ今うまくコントロールできない人を助けることができそうです。
posted by さじ at 23:07 | Comment(0) | 循環

自閉症リスクとして父親が高齢だと遺伝子が突然変異する。

ワシントン大、自閉症リスクを高める遺伝子突然変異を特定! 父親の高齢との関連も明らかに

 アスペルガーなどの疾患スペクトルを持つ遺伝子成分が特定されたのは、これが初めて。研究ではさらに、親(特に父親)が高齢(35歳以上)だと発症率が上がることも判明しています。

 こういう遺伝子の突然変異は極めて稀なもので、実際の症例の中でもこれが原因のものは少数(研究でも数人しか見つかってない)なんですが、曲がりなりにも突き止められたことで自閉症の生物学的基礎研究に明瞭なロードマップができたことになりますね!

 NYタイムズでは、フォローアップの研究で、稀少な突然変異の発見を重ねてゆけば、自閉症スペクトラム障害のうち最大20%までこれで説明がつくようになるかもしれない、と報じています。

「最高のスタートで驚嘆すべき内容だが、こういう稀な突然変異がなぜ起こるのか、その原因もわからないし、全人口に占める割合さえ分かっていないんですよ」と語るのは、ジョンズ・ホプキンス大学医学医学部遺伝子医学研究所のアラヴィンダ・チャクラヴァーティ(Aravinda Chakravarti)博士(博士は研究には関わっていない)。

 研究は3チームにわかれて行い、両親に自閉症の症状がないのに子どもに自閉症が出た家族の血液からDNAを抽出。そして、de novo突然変異と呼ばれる、親から子に遺伝では伝わらない、稀な遺伝子異常に注目してみたのです。今回の研究では自閉症の子に若干高い確率でこのde novo突然変異が起こっていることが分かったのです。

 うちひとつのチームが自閉症の人200人と自閉症でない親・兄弟を対象に調査してみたら、血縁関係のない自閉症の子2人がどちらも体内の同じ遺伝子にde novo突然変異を抱えていたんです。チームでは、こうしたことが偶然起こる確率は気が遠くなるほど低く、この突然変異が自閉症発病と何らかの関連性を持ってる確率は逆に「99.9999%という感じだ」とのこと。

 de novo変異と無関係じゃないのが、父親の年齢です。

 あるチームで調べてみたら、de novo変異が起こる確率は母由来のDNAより父由来のDNAの方が4倍高かったんです! また、父親が高齢になればなるほど確率が高まることも分かりました。これは「自閉症が全米で増加しているのは高齢の父親が原因」という従来の研究を裏付ける結果です。



 まずこういった発達障害は、だいたいが遺伝によるものです。発達障害と診断された人の親をみると、大体が発達障害圏(日常生活に支障のないレベルではある)だったりします。そういう意味でれっきとした遺伝による疾患といえるのですが

 この研究は、両親が発達障害の気質を持っていないにもかかわらず、という念頭が面白い。そうした上で、高齢であるほど遺伝子変異が大きいという。なるほどねぇ。遺伝子の劣化なんですかね。
posted by さじ at 23:00 | Comment(0) | 精神

2012年04月07日

野田が地域医療の現場視察とか殊勝なことしてると思ったら

首相が地域医療の現場視察 一体改革取り組みアピール

 野田佳彦首相は7日午前、兵庫県丹波市の県立柏原病院を視察した。地域医療の課題をめぐり医師や地域住民らと意見交換し「社会保障の必要な分野にお金を充てるためには、安定財源を確保しなければならない」と述べ、消費税増税の必要性を訴えた。

 視察は、社会保障と税の一体改革の一環として、地域医療サービスの充実や医師不足解消に向けた取り組みをアピールする狙い。

 柏原病院は地域の中核病院で、小児科の勤務医が一時、2人にまで落ち込んだ。住民が「小児科を守る会」を結成し、医師の負担軽減を図るなどして小児科が閉鎖される事態を回避。首相は「大変参考になった」と強調した。



 うわ、汚いなぁ。さすが野田首相汚い。

 結局税アピールのためじゃんか。

 前も言ったけど、この消費税をさぁ、本当に医療につぎ込んでくれるならいいけど、そうじゃないでしょ。そうだって言うなら、道路族議員とかなくしてみなよ。どうだね。それをやって初めて改革なんじゃないのかね。いま消費税上げたら財源わーいとか言ってバカみたいなことに使ってさ、余生を謳歌しようとしてんじゃないの?

 今の野田政権って、なーんかキナクサイ。もしかして人柱になってるんじゃないの?ただ消費税を上げるためだけの政党なんじゃないの?

 地域の医師を必要としてる国民は本当に本当に多いんですからね。それ忘れないでよ。医療費は絶対に上がるんだからね。消費税をあげるのは必要だってのは国民も皆感じてる。でもみんな、野田政権には不信感しかない。
posted by さじ at 23:44 | Comment(0) | 小児

九大でボランティアを相手に面談実習をする研修医

【福岡】 患者と上手に接して 研修医対象の実習、九大病院でボランティアを相手に面談する研修医

 患者と向き合い、うまくコミュニケーションをとれる医師を育てようと、九州大学病院の研修医たちが3日、市民ボランティアを相手に医療面接の実習で学んだ。この実習は昨年から採り入れており、対話力の大切さを改めて学ぶ貴重な機会になっている。

 医学部生が「模擬患者」と向き合う実習は各大学で一般的だが、医療現場に立つ直前の研修医を対象にした「接遇実習」は全国的にも珍しいという。

 面談相手は新老人の会九州支部の会員が務める。医師で同支部世話人代表の原寛さんが九大病院の林純・臨床教育研修センター長と話し合い、高齢者の社会奉仕活動として「医療教育ボランティア」(MEV)を考え出した。

 原さんは「研修医は患者との接し方を学ぶことができ、ボランティアにとっても病歴や生活習慣を伝えることで、自分の生活を見直し、健康を考えるきっかけにもなる」という。

 ボランティアは健康診断の検査データなどを持参し、自らの病歴などを話した。机をはさんで向き合った25人の研修医の中には、当初は緊張した表情だったが、しだいに笑顔を取り戻す人もいた。

 保健師と看護師を通算で42年間も経験した南アサノさん(84)は「今の医師には聴診器を当てなかったり、患者の顔を見なかったりする人もいる」として、昔ながらの望ましい医師像を女性の研修医に伝えた



 これはいいですねぇ。まぁ本当に優秀な(学力という意味ではなくて総合的な人間力のある)医学生なら、別に実習しなくても、人とのコミュニケーションはうまいですけどね。最初は緊張するぐらいがちょうどいいです。初対面の人と会って緊張するのは、ごく自然なこと。やたらフレンドリーだったり、全く喋れないほうがオカシイのですから。

 色々な医学生がおりますが、たとえコミュニケーション能力に乏しい発達障害的な医学生でも、頑張っている人は患者さんと何とかなるものですからね。自分の不得手なところを認識して、臨むのが得策でしょう。頑張ってもらいたいところです。

 そしてこういう実習に付き合ってくださるボランティアの方々には感謝したい。各県に、こういった模擬患者ボランティアはあるので、ご協力してくださる方は是非。
posted by さじ at 22:24 | Comment(0) | 循環

精神科医和田秀樹、次は認知症患者と家族を描いた映画を撮影

精神科医・和田秀樹が再びメガホンを握る! 新作で描くのは認知症患者

 少子高齢化が叫ばれて久しいが、その加速化に伴い日本ではいま1,000万人以上の人が介護に携わっており、様々な介護の問題と日々向き合っている。誰にとっても無視できないこの日本の介護に関する問題を浮き彫りにする、家族の物語『「わたし」の人生(みち)〜我が命のタンゴ〜』が公開されることがこのほど決定した。メガホンを握るのは、精神科医であり高齢者の臨床に携わる和田秀樹。病を通して家族と向き合う人々のリアルな苦悩と希望を描き出す。

主人公は子育てを終え、自らの長年の夢である大学教授への道を歩み始めようとしていた主婦、百合子。その矢先、彼女の父で元大学教授の修次郎が痴漢行為で警察に保護されたとの一報が入る。父の異変を心配した百合子が病院へ連れていくと、そこで診断されたのは「認知症」だった。病気の進行と介護に対する不安が増す中、百合子は同じ状況の家族が集う「家族の会」の存在を知る。そこで出会った患者たちと共に、アルゼンチンタンゴを習い始めた父・修次郎にも次第に変化が訪れ…。

突然の認知症の宣告と介護によって強いられる生活の変化に不安になりながらも、希望を見出していく主人公・百合子を演じるのは、ベテラン女優の秋吉久美子。認知症を患いながらも、新たな出会いを通して変化を見せていく父・修次郎を橋爪功が体当たりで演じる。そして自ら手がけた原作を基に、メガホンを取った和田秀樹監督。20年以上にわたって老年医療の経験を積んできたスペシャリストである。一方で、4年前には癌宣告を受けたカリスマ塾講師と高校を中退した一人の少女の東大合格までのドラマを描いた『受験のシンデレラ』で映画監督デビューも果たしている和田監督。デビュー作にして第5回モナコ国際映画祭で最優秀作品賞を含む主要4部門を受賞するなど世界で高く評価されている異才である。

認知症の高齢者が全国で250万人、介護のために仕事を辞める介護離職者は全国で50万人以上いるという現実を見つめ、医療に携わる者としてのミッションを映画という形で伝えていく和田監督。「今後、さらにそれが増え続ける中で、中高年の女性が『生きていく』ことの意味を、家族の意味を、老年精神科医の目から見つめ直して撮った、私の職業人生のすべてを投影した渾身の一作です」と並々ならぬ意気込みを寄せている。

『「わたし」の人生(みち)〜我が命のタンゴ〜』は8月、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。



あのアレなんでしたっけ、あの認知症の題材にした名作映画。何でしたっけ。あの大学教授みたいなおじいちゃんが認知症になっちゃって、結婚式でスピーチ忘れたり、孫の風呂に乱入してシャンプー飲んだりする・・・。構成から何から素晴らしい映画だったと記憶しています。しかしタイトルを聞かされないまま観てしまった。もう10年ほど前でしょうか。
posted by さじ at 21:59 | Comment(0) | 介護

麻酔科医が何故か不足しているらしいのだが。

麻酔科医の不足 拍車

 麻酔科医の数が各地で不足している。道内でも一部地域で人数を縮小したり、非常勤へ変更したりする動きが相次いでいる。医師の全体数の不足も指摘される中、医療関係者や自治体は対策を迫られている。

 根室市立根室病院と釧路市の釧路赤十字病院では、常勤の麻酔医が4月からいなくなる。苫小牧市立病院では4月以降、常勤麻酔医が3人から1人に減る。麻酔科医は札幌医大や旭川医大から派遣されてきたが、麻酔医の退職に伴う交代要員が不足していることなどが理由という。両大学はこれら2病院を含め、これまでに道内の7病院に麻酔科医の態勢縮小を伝えている。

 麻酔科医は手術中の麻酔措置だけでなく、手術後も患者の呼吸や血圧などを確認する役割を担うなど、その役割は幅広い。しかし、医師不足による激務を背景に全国的な麻酔科医の不足が数年前から指摘されており、専門外の医師が麻酔を担うケースも多かった。非常勤の麻酔科医のみの病院の場合、緊急手術ができずに、患者を別の病院に搬送しなければならない可能性も出てくる。

 今回の派遣見直しについて、両大学ともに医局員の女性医師の妊娠・出産時期が重なったことなどによる「一時的な医師不足」を理由に挙げる。専門化が進む勤務医の中でも麻酔科医は女性医師の比率が比較的高く、札幌医大で3割近く、旭川医大で約2割。それぞれ4〜6人が産休や育児休暇を取得する予定だが、代わりの麻酔科医を見つけることが難しい、という。

 苫小牧市立病院は市と地元医師会と協議の上、常勤医1人に加え、麻酔専門医の資格のある開業医2人が協力する一時的な態勢を整えた。病院で麻酔管理が必要な手術の数は年間約1700件にのぼることもあるが、麻酔科医1人が管理できるのは年500件程度という。病院事務部は「現状でも過剰な負担。今後は手術を待ってもらう事態になりかねず、引き続き医師確保に努めたい」と危機感を募らせる。

 釧路赤十字病院は短期で交代する非常勤医3人態勢に。麻酔管理が必要な手術は年間2400件前後と多く、二瓶和喜病院長は「外来診療により手術が夕方に集中することも負担になっている」と手術管理や外来患者の制限を検討し始めた。

 医師不足は麻酔科医に限らない問題で、「たまたま麻酔科医で表面化したが、他の診療科でも起こりうる」と道の担当者。背景には、04年から導入された新医師臨床研修制度の影響があり、学生が大学卒業後に研修する医療機関を希望し、研修医を募集する各医療機関とお見合いさせる「マッチング」方式に変わり、各地にまんべんなく医師を供給する流れが変わった。研修先は、その後の勤務地にも影響があるとされる。

 医師臨床研修マッチング協議会によると、昨年は道内61病院の募集定員412人に対し、希望したのは279人。マッチ率は67・72%と全国平均(75・36%)を下回っている。

 札幌医大で2007年度から、旭川医大で08年度から、入試枠に「地域枠」を設け、卒業後の研修先を道内に誘導する試みを続けている。また、北海道大、札幌医大、旭川医大と道などでつくる北海道医療対策協議会は2月、国に「医師確保のための提言」を提出、臨床研修制度について医師不足地域での臨床研修期間(原則1カ月以上)を延ばすことなどを求めている。

 熊本県山鹿市では、昨年末までに定年の65歳を超えても勤務できるように市条例を改正し、山鹿市民医療センターには1月から68歳の医師が通う。同施設では約2年半ぶりの常勤麻酔科医だ。長崎大では出産や育児などで医療現場を離れた女性医師の職場復帰を支援するプロジェクトを06年から始め、17年ぶりに現場復帰を果たした麻酔科医もいる。

 最高年俸3500万円を提示して募集をかけたのは大阪府泉佐野市の市立泉佐野病院(現りんくう総合医療センター)だ。4人いた常勤の麻酔科医が08年3月末にいずれも退職予定だったことから、新年度に向けて1年限定で募集、2人を確保した。



 3500万は凄い・・・。

 最近麻酔科って人気だと思うんですけどねぇ。患者と接したくない人、自分ひとりで全部やりたい人にとっては最高の職場だと思うんですが。

 麻酔科の最大のデメリットは、復職する人が少ないところでしょうかね。熱意もって麻酔かけてる人は外科にも理解ありますし、患者のことをすごく考えてますけど、印象のわるい麻酔科医は、なーんか人(医者と患者)を小ばかにしたような、ね。多分発達障害系で、何となく医者になっちゃった人なんでしょうけれども。命を預かる者として、しっかり医療に勤めていただければと思いますけれどね。そうすれば自然と麻酔科不足も解消していくんじゃないですかね、全体の問題として。
posted by さじ at 19:46 | Comment(0) | 救急

2012年04月05日

アナフィラキシーショックのときの対応まとめ

アナフィラキシーの対応

・ライン確保、補液開始(乳酸リンゲルを1000ml〜2000ml急速投与)
・同時にボスミン(エピネフリン) 0.3mlを筋注。(大腿四頭筋に)
(抗ヒスタミン薬のポララミン、ソルメドロール投与を考慮。ソルメドは速効性なし)
・酸素投与(6L)

★ボスミン1A=1mg/1mlであることを忘れない。
成人は0.3ml投与。
1mg投与してしまうと致死性不整脈を起こす可能性もある。

ショックが改善しない場合:10倍に希釈(原液が0.1%なので1万倍希釈)したボスミン1〜5mlを5分かけて静注。それでも改善しない場合、1〜4μg/分で持続投与。

α作用:拡張した末梢血管収縮、蕁麻疹や声門浮腫を軽減
β作用:気管支痙攣、心機能改善、肥満細胞や好塩基球からの伝達物質遊離を抑制


・抗ヒスタミン薬
ポララミン(H1受容体拮抗薬)5mg
か タガメット(シメチヂン)300mg、ザンタック(ラニチヂン)150mgなどのH2受容体拮抗薬を
ゆっくり静注か点滴。

症状が続く場合は経口投与
ポララミン2mg 3T3x タガメット200mg 4T2x

☆最初にやらない。抗ヒスタミン薬は最初に投与すると末梢血管を拡張させてしまい血圧低下を起こす

・ソルメドロール
再発予防にしか使えない。
ハイドロコートン200mg〜500mg か ソルメドロール125mgを静注
アナフィラキシーの二峰性を防ぐ再発予防のため。

・喘息発作の併発
喘息発作併発の場合はβ刺激薬(ベネトリン)を0.3〜0.5ml(1.5〜2.5mg)+生食2mlを吸入


★ボスミンで効果ない場合★
β刺激薬服用中の患者の場合、効果ないときがある。
そんなときはグルカゴン1〜2mg(1〜2単位)を5分以上かけて静注する。
posted by さじ at 01:21 | Comment(0) | 救急

2012年04月04日

破綻した東京光が丘病院、新体制でスタート

東京・光が丘病院、新体制でスタート 24時間救急継続

 東京都練馬区の日本大学医学部付属練馬光が丘病院が1日、公益社団法人・地域医療振興協会が運営する新病院に移行した。協会は同日記者会見し、小児科を含め救急患者の24時間態勢での受け入れを続けると説明した。

 協会によると、1日現在の新病院の常勤医師数は65人で、非常勤医師53人の勤務時間が常勤医師12人分相当となるため、換算すると計77人相当という。看護師は165人。協会は、1年以内に常勤換算を含めて医師100人、看護師250人にまで増やす方針。

 新病院は、342病床や診療科目など日大の態勢を維持。125床程度から規模を順次拡大し、年度内には全病棟を稼働させる。3年以内に、経常収支での黒字化を目指すという。

 同病院の藤来靖士管理者は、耳鼻咽喉科など一部の診療科では常勤医師がいないなど、「日大と比べて不十分なところはある」と話した。「入院と救急に比重を置き、一日も早く地域の信頼を得られるよう取り組む」と語った。



 こういう新しい病院は、スタートが大変だとは思いますが、それでも地域に貢献するために頑張ろうとする姿勢は素晴らしい。最初は地域住民の協力も必要だと思います、医療従事者の負担をできるだけ少なくするような自助的な努力をお願いしたい。
posted by さじ at 06:56 | Comment(0) | NEWS

インドネシア、フィリピンの介護福祉士、36人が合格する。

EPAでの介護福祉士、36人合格 合格率38%

 厚生労働省は28日、経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから介護福祉士候補として受け入れた36人が今年の国家試験に合格したと発表した。EPAに基づく外国人の介護福祉士試験の受験と合格者は今回が初めて。専門学校で学び受験が不要の就学コースを修了した22人を含む58人が、介護の現場で働くことになる。

 日本人を含む全体の合格率は63.9%だったのに対し、両国の受験者の合格率は37.9%(受験者数は95人)。ただ、今年の看護師試験で同じEPAに基づく受験者の合格率が約11%だったのに比べると、大幅に高く、厚労省の担当者は「予想以上」としている。

 介護福祉士は介護現場で、一般のヘルパーのリーダー役として働くことが多い。EPAの枠組みで研修生が日本に滞在できるのは最大4年間。受験には介護現場での実習が3年以上必要なため、原則1度しか受験できないが、今回の結果を受けて、政府は一定の点数に達した不合格者47人について、在留資格を延長し、来年も受験できるようにすることを決めた。



 個人的にはかなり期待しています。

 介護領域の最大の問題点は、給料が安いことです。消費税を上げるだのなんだの、野田政権の無鉄砲な謎の税金アップがイマイチなのは、その利用方法が「どうせ変なことに使われる」からであって、もし介護領域で使われるのであれば個人的には消費税10%でもいいぐらいです。

 働けないどころか、自分で動けないような人を、生産性がないと切り捨てるのはこの現代社会においては非道な行為です。ではその人に対する福祉としての「介護」を行う人に、正当な賃金を払わない、というのは正しい行為なんでしょうか?介護は相当な重労働だと思います。しかも思いやりをもって「人と接する」という性格的な面も問われます。それらを満たして、かつ日本で働きたいと言って下さっているインドネシアやフィリピンの人には本当に敬服する。ありがたいことです。こういうやる気ある人と一緒に医療に絡んでいきたいものですね。安い賃金で働けるから彼らを雇うのではなく、やる気があるから雇うのであって、安価な労働力程度に考えてもらっては困りますぜ、日本国民の皆さん。
posted by さじ at 06:48 | Comment(0) | 介護
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。