2011年10月31日

開業医系と形成外科系の美容外科学会2つが統合する方針に

美容外科学会は2つある 本家争いやめて統合の動き

2011年9月29日、30日に福岡市で開催された形成外科系の日本美容外科学会で、画期的なシンポジウムがあった。題して「二つの美容外科学会:日本の美容医療に将来はあるか?」。そう、日本には「美容外科学会」が二つあるのだ。このシンポでは、長年の「対立」を乗り越えて統合への方向が明確に打ち出された。

「日本美容外科学会」は35年も前から「開業医系」と「形成外科系」の二つがあり、それぞれ専門医を認定している。厚生労働省は、一定条件をクリアした学会専門医の広告を解禁したが、さらに将来的には学会専門医への認定を診療報酬に反映させることも検討している。同名の学会が別個の活動をしている状況では、一連の医療行政の動きに取り残される可能性が大きい。

今回の形成外科系の学会を主宰した大慈弥裕之・福岡大学教授(形成外科)は、こうした危機感から、主に部外者の意見を聞く形のシンポジウムを企画した。

それぞれの立場から自由な意見表明があったが、平林さんは学会専門医制度の委員として、吉田さんは厚生行政を進める議員として、2学会並立の不利を強調した。南さんは学会の壁がエステなどとの連携を不十分にしていると指摘。川島さんは皮膚科でもほぼ重複した学会があったが、合同学会を経て統合した先例を紹介した。結局、全員が学会の統合を支持、その方向を目指す意見が会場からも出た

筆者は1981年5月に「どっちが本家?2つの美容外科学会相次いで国際会議」という見出しの記事を朝日新聞に書いている。開業医系は美容整形を看板に掲げ、古くから「日本美容整形学会」と名乗り、厚生労働省に正式の診療科と認めさせる運動をしてきた。一方の形成外科系は小規模な大学人の研究会だったが、美容外科が診療科名になりそうだと一足先に「日本美容外科学会」と改称、開業医系も間もなく同名に改称した。

機器や技術の発展で両学会の医療内容が似通ってきたことや、創設期幹部の引退などで近年は統合への期待、機運が出てきている。形成外科系は会員を大学形成外科出身者に限っているが、そうした条件が緩和されれば、統合は現実味を帯びる。今回のシンポジウムはそのきっかけになりそうだ。



 このブログでも何度か言ってますが、個人的には美容形成外科をガッツリやっている人、特に大学病院などの総合病院でやっている方は、本当に尊敬しています。

 彼らの手技はまさに「神業」で、患者さんの生活の質を飛躍的に高めます。

 縫合だけなら外科医だけでなく内科医でもマイナー科でも出来ますけれど、「ただ縫う」のではなく「患者が将来気にならないレベルにまで傷を目立たなくするように縫う」のは形成外科医しか出来ません。

 統合、素晴らしい。こじれなくて良かったと思いますね。
posted by さじ at 02:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

PSA検査を行っても死亡率を下げるとはいえない、らしいが。

前立腺がんPSA検査「全年齢で推奨せず」 米政府案

 前立腺がんの検診で使われているPSA検査について、米政府の予防医学作業部会は7日、すべての年齢の男性に対して「検査は勧められない」とする勧告案をまとめた。2008年の勧告では75歳以上で検査を勧めていないが、対象を全年齢に広げることになる。

 これまでに実施された五つの大規模臨床試験の結果を分析した結果、年齢や人種、家族歴にかかわらず、PSA検査が死亡率を下げるとの証拠は見いだせなかったと結論づけた。ただ、自覚症状があったり、前立腺がんが強く疑われたりする場合は含まれていない。



 まあ全員にやれってわけじゃないですかね。自覚症状ある人とか、前立腺肥大症でフォローしている人に測定することが多いでしょうか。でも高齢になっても、PSAと死亡率に関して因果関係があるわけではないという研究結果。ふうむ。

 PSAが高ければ、前立腺がんを疑って前立腺の針生検をやるのがスタンダードではありますが、そうすると自覚症状も何もなくて高齢になっても前立腺がんを初期に発見できないですねぇ。確かに前立腺がんの治療は特殊といえば特殊ですが(ホルモン療法や放射線などもありますし)
posted by さじ at 02:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

佐賀大学病院が心臓の裏にガーゼを置き忘れるミス。

佐賀大病院が医療ミス 体内にガーゼ置き忘れ

 佐賀大医学部付属病院(宮崎耕治院長、佐賀市)は7日、6年前の心臓手術で当時50代(現在60代)の男性患者の体内にガーゼを置き忘れるミスがあったと発表した。患者が今年9月に体調不良を訴えて発覚。再手術による摘出は当面見送り、投薬治療を行っている。男性は入院中だが快方に向かっており、近く退院予定という。

 同病院によると、男性は2005年4月、心臓の大動脈付け根に人工血管を移植する手術を受けた。その際、医師が心臓裏側に置いた止血用の綿製ガーゼ1枚(20センチ四方)を除去しないまま縫合したという

 今年9月、男性が発熱や全身の倦怠感を訴え、胸部のコンピューター断層撮影(CT)で検査した結果、ガーゼと直径約7センチの腫瘤が確認された。男性と話し合って抗生剤投与で対処。医療費は全額、病院が負担する。

 同病院では手術の後、看護師がガーゼの枚数をチェックし、胸部エックス線検査を行ったがミスを発見できなかったという。宮崎院長は記者会見で「患者に多大な苦痛を与えたことをおわび申し上げます」と陳謝し、「退院後も男性の経過を観察し、適切な対処をしていく」と説明。再発防止策として、ガーゼの枚数測定器の導入などを検討するとしている。



 はるか昔のガーゼ置き忘れなら分からなくもないですけど、2005年の手術でもこういうことが起こるんですね。

 看護師がちゃんとチェックして、その後にレントゲンとっても分からないというのは不思議すぎますけど、気を引き締めていかなければなりませんねぇ。
posted by さじ at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

福山型筋ジストロフィーのメカニズムを神戸大学が解明する

福山型筋ジス、治療に道 神戸大、発症の仕組み解明

 日本人にほぼ特有の難病、福山型筋ジストロフィーが起こる仕組みを、神戸大医学研究科の戸田達史教授らのグループが解明した。特定のたんぱく質をつくる遺伝子に別の特殊な遺伝子が割り込み、その一部も切り取った誤った情報が読み取られるため、たんぱく質を正しくつくれなくなっていた。特殊な遺伝子を切り取られなくする薬を使えば治療できる。6日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。

 福山型筋ジスは先天性の病気。筋力が低下してほとんど歩けない上、脳障害なども伴う。根本的な治療法はなく、多くの患者が成人する前に死亡している。発症率は約3万人に1人で、国内の患者数は1千〜2千人とみられる。

 「動く遺伝子」と呼ばれる特殊な遺伝子が約2千年前、フクチンというたんぱく質をつくる遺伝子に突然変異で入り込み、その遺伝子を受け継ぐ人の一部は正常なフクチンがつくれなくなっている。だが、その詳しい仕組みはよくわかっていなかった。



 はるか昔に紛れ込んだ遺伝子が今もなお病として人々を苦しめているというのが不思議ですね。

 優性論ではありませんけど、今までそういう遺伝子が残っているというのも何となく不思議というか。まだまだ隠されたこういうものが残ってるんでしょうねぇ。癌になりやすさとか。
posted by さじ at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

卵子と皮膚細胞から万能細胞を作ることに成功する

卵子と皮膚から万能細胞 臨床応用には課題 米チーム

 人間の卵子に皮膚細胞の核を移植し、さまざまな臓器や組織に成長できる「万能細胞」を作るのに成功したと、米ニューヨーク幹細胞財団研究所とコロンビア大の研究チームが、6日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 作った細胞には染色体が通常より1組多い3組あり、そのままでは臨床応用は難しい。だが、同様に万能性を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)の性質を詳しく知る手掛かりとなり、将来の再生医療に役立つ可能性がある。

 チームは、人の卵子に別の人の皮膚細胞の核を入れて培養。この細胞は分裂を繰り返し「胚盤胞」という状態まで成長した。胚盤胞の細胞をマウスに移植したところ、皮膚や骨などさまざまな細胞に育つ能力があることを確認できた。



 手塚治虫の世界が夢物語ではなくなりつつあるのかも。

 確かに臨床応用は慎重にいかんといけないものかもしれませんけれどね。
posted by さじ at 01:13 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移植

脊髄小脳変性症、発症の仕組みを群馬大学が解明する

難病の脊髄小脳変性症、発症の仕組み一部解明…群馬

 群馬大の平井宏和教授(神経生理学)らの研究グループは5日、女性患者の日記を基にしたドラマ「1リットルの涙」で知られる難病の脊髄小脳変性症が発症する仕組みの一部をマウス実験で解明したと発表した。

 遺伝子異常で生じた変異型酵素が、正常な酵素の働きを妨げ、運動機能に影響を及ぼすことがわかった。異常な酵素をなくす治療法の有効性が裏付けられた形だ。平井教授は「臨床試験への大きな一歩」とし、5年以内にヒトへの治療開始を目指す。

 今回、解明されたのは、約30種類ある遺伝性の同変性症の一つ。正常な酵素を持ったマウスに変異型酵素を作る遺伝子を注入すると、変異型酵素が、正常な酵素や、運動学習に不可欠な別の種類の正常な酵素の機能も妨害することが判明した。研究成果は、米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」電子版に掲載された。

 平井教授は2008年3月、今回とは別の種類の同変性症で、マウスへの遺伝子治療に成功しており、今回の種類の同変性症にも応用可能とみられる。これまでは発症の仕組みが分かっていなかったため、遺伝子治療を臨床試験に導入する段階に至っていなかった。

脊髄小脳変性症 
 歩行が困難になる、話す時に舌がもつれるなどの運動失調が主な症状で、10〜20年という長い年月をかけて進行することが多い。国内には約2万3500人の患者がおり、約3割は遺伝性とされるが、詳しい原因や根本的な治療法は分かっていない。



 進行を食い止めることすら現代の医学では難しい病気ですが、遺伝子の解明、そして治療の解明へと繋がってくれるといいんですけどねぇ。
posted by さじ at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

2011年10月12日

神経幹細胞の移植で血糖値を大幅に下げる事に成功

神経幹細胞 移植で血糖値減少

 鼻の奥の粘膜にある「神経幹細胞」と呼ばれる細胞をすい臓に移植し、血糖値を大幅に下げる技術を茨城県つくば市の研究機関などが開発しました。この技術が、今後、人間に応用されれば、糖尿病の新たな治療法につながるものと期待されます。

 糖尿病の新たな治療技術を巡っては、血糖値を下げるインスリンを生成することができる「幹細胞」の研究が世界各地で進められています。つくば市にある産業技術総合研究所の桑原知子研究員のチームは、アメリカの研究チームと共同で鼻の奥の粘膜にある「神経幹細胞」に着目して研究を進めてきました。

 研究では、糖尿病を患っているラットから神経幹細胞を取り出して培養し、インスリンを作る能力を活性化させ、すい臓に移植しました。その結果、神経幹細胞を移植しなかった糖尿病のラットは8週間後に死亡しましたが、移植を行ったラットの血糖値は8週間で半分になり、15週間後には健康なラットとほぼ同じレベルまで血糖値が下がったということです。神経幹細胞は人間も鼻の奥の粘膜から採取することができるということで、この技術が人間に応用できれば糖尿病の患者が自分の体の神経幹細胞を使って血糖値を抑えることが可能になります。産業技術総合研究所の桑原研究員は「今後は豚など、人間に近い動物を使って研究を進め、糖尿病の新たな治療法につなげていきたい」と話しています。



 糖尿病もいずれ完治する病気になるんでしょうかねぇ。理論的にインスリンさえ持続的に間欠的に分泌されていれば何とかなりそうですけど。それを生体内でうまいことやるのが難しいんですけどねぇ。ホント臓器って奥深い。
posted by さじ at 18:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

2011年10月07日

2011年度のノーベル医学生理学賞は「獲得免疫と樹状細胞の発見」

ノーベル賞:医学生理学賞発表 免疫の重要物質発見 細菌認識し、攻撃

 11年のノーベル医学生理学賞は、生物が細菌などの異物から体を守る免疫システムで業績を上げた3氏に贈ると発表された。

 免疫には大きく分けて「自然免疫」と「獲得免疫」がある。生体内に細菌などが侵入すると、まず働くのが自然免疫だ。

 ジュール・ホフマン氏は96年、Toll(トル)という遺伝子が感染症予防に重要な役割を果たしていることを、ショウジョウバエを使って発見した。ブルース・ボイトラー氏は、細菌を認識して免疫機構を作動させる、Tollに似たたんぱく質「Toll様受容体」をマウスの体内で発見し98年に発表した。こうした仕組みはヒトを含む脊椎動物や昆虫などに共通している。

 一方、獲得免疫は自然免疫の数日後に働く機構で、脊椎動物だけが持つ。ラルフ・スタインマン氏は、異物をのみ込むように自らの内部に取り込む、枝のような突起を持った「樹状細胞」を73年に発見。樹状細胞が分解した物質を白血球などの免疫物質に「抗原」として提示し、白血球が効率的に攻撃できるようにするなど重要な役割を果たしていることを明らかにした。

 授賞式はアルフレッド・ノーベルの命日である12月10日、ストックホルムで開かれる。

 今回、ノーベル医学生理学賞の受賞対象となった自然免疫の研究は、大阪大免疫学フロンティア研究センター拠点長の審良静男教授(58)も世界的な第一人者として知られる。受賞が決まったボイトラー博士とホフマン博士とは国際賞を同時受賞したこともある。

 審良教授は3日夜、「受賞した3人は尊敬すべき科学者であり、長年しのぎを削ってきたライバル。私自身、親しくしており、お祝いのメールを送った」とたたえ、「今回の受賞で免疫学の重要性が評価され、関心が高まれば、これに勝る喜びはない」とのコメントを発表した。

 一方、稲葉カヨ・京都大教授(61)はスタインマン教授と米ロックフェラー大で樹状細胞の共同研究に取り組んだ。「私たちの研究の重要性が認められた。今後の研究の励みになる。とてもうれしい」と声を上げた。



ノーベル賞:死去の米教授、医学生理学賞受賞へ 遺族沈痛「誇りに思う」

 ノーベル医学生理学賞を受賞するラルフ・スタインマン米ロックフェラー大教授(68)が発表前に死去していた問題で、ノーベル財団は4日、決定を変更せず賞を授与すると発表した。ノーベル財団は1974年に「死去した人に授与できない」との規定を決めている。ノーベル賞は厳格な審査と基準で権威づけられてきただけに、対応が注目されていた。

 スタインマン教授は9月30日、膵臓がんで死去した。4年前に患い、自らの受賞理由となった樹状細胞を使った免疫療法を受けていた。AP通信によると、家族は週明けの3日に死亡を公表する予定だったが、その日に授賞が発表されたという。

 財団によると、同教授の死去が賞の選考を行うスウェーデンのカロリンスカ研究所に大学から伝わったのは発表から3時間後の3日午後2時半(日本時間3日午後9時半)。連絡を受け、ノーベル財団は理事会を開き、対応を協議した。

 その結果、「このようなことはノーベル賞の歴史で前例がない」としながらも、「審査は、教授が生きているという前提で、誠実に行われた」と判断。「今回は授賞決定後に死亡したとの扱いにする」との声明を出した。

 ノーベル賞各賞の選考委員会は、寄せられた推薦の中から候補を絞り込む過程で、業績調査などを秘密裏に進め、受賞決定も発表直前まで本人に知らされない。96年には経済学賞に選ばれたウィリアム・ビクリー氏(カナダ)が発表の3日後に急死したが、発表後だったため12月10日の授賞式では賞が贈られた。



 獲得免疫、樹状細胞…もう今の医学部でも講義として当たり前のように勉強している事柄ですが、免疫学の最高に面白い箇所ですね。(簡単な本で良いなら、「休み時間の免疫学」という本がオススメです)

 当然といったところでしょうか。おめでとうございます!!

 iPS細胞が有力!とか言われてましたけど、発見されてから、まだ若すぎますもんねー。個人的にはまだまだ後じゃないかなと思いました。それでも、いつか必ず受賞するとは思いますけれども。

医学処:2006年度のノーベル生理学・医学賞は「RNA干渉の発見」
医学処:2007年度のノーベル医学生理学賞は「ノックアウトマウス」
医学処:2008年度のノーベル医学生理学賞は「HIV&HPV」
医学処:2009年度のノーベル医学生理学賞は「テロメアとテロメラーゼ」
医学処:2010年度のノーベル医学生理学賞は「体外受精」
posted by さじ at 07:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2011年10月04日

肝細胞を体外で培養することに成功。人工肝臓に光か。

人の肝細胞の体外培養成功…名大の研究グループ

 人の肝臓の細胞(肝細胞)を体外で培養し、その主要な機能を維持することに、名古屋大学の小田裕昭准教授らの研究グループが世界で初めて成功した。

 肝臓での薬の分解機能は人種によって差が大きい。この方法で日本人由来の肝細胞を培養することによって、日本人に合った安全な新薬開発に役立てられるほか、臓器提供者が足りない肝移植に代わる人工肝臓に道を開く成果として注目されそうだ。米科学誌「J・セルラー・フィジオロジー(細胞生理学誌)」の電子版に29日掲載された。

 肝細胞を体外で培養し、機能を維持することは困難だったが、小田准教授らは肝細胞の一つ「FLC―4細胞」に着目。生体内部の環境により近づけるため、シャーレ上で立体的に培養できるよう工夫。その結果、血液の主成分のアルブミンを始め、分解作用のあるたんぱく質を作り出すなど、肝細胞の主要な機能維持が確認できたという。



 結構、薬によっては肝臓へダメージが出てしまうものもあります。

 あらかじめ調べることで、肝臓への影響をみたりできるようになるんでしょうかね。それ以上に、人工肝臓めちゃくちゃ面白いですね。もともと再生力が高い臓器と言われているのもありますし、期待できそうか。
posted by さじ at 20:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化

2011年度の医学生が選ぶ初期臨床研修大学病院は東京大学が初の1位に

東大強し、研修先人気トップ、震災の影響は軽微か

 2012年4月からの臨床研修先を決める2011年度医師臨床研修マッチングの「中間公表」の結果が9月30日発表された。

 79の大学病院本院について、1位希望として登録した人数(1位希望人数)でランキングすると、トップは東京大学。2位が東京医科歯科大学。2010年度のマッチングでは、両者の順位は逆だったが、両大学が1位と2位を占める構図は変わっておらず、「二強」は健在だ。

 3位は東京女子医科大学(2010年度4位)、4位九州大学(同9位)、5位大阪市立大学(17位)で、いずれも順位がアップした。

 今回のマッチングでは、東日本大震災の影響から、被災地の大学の希望者数が注目されたが、いずれも震災以前から上位に入る大学ではなかったこともあり、「中間公表」の時点ではその影響はあまり見られない。福島県立医科大学は71位、1位希望人数は13人(2010年度の中間公表時点の1位希望人数10人)、東北大学は74位、1位希望人数は11人(同15人)、岩手医科大学は79位、1位希望人数5人(同6人)だった。

 今後、希望順位登録の変更は可能で、10月13日が最終締め切り。マッチングの最終結果は10月27日に公表される。



 初期臨床研修医として2年間研修する病院を決めるマッチング。

 万年2位だった東京大学が、今年初の1位に。

 1位を維持し続けてきた東京医科歯科大学ですが、119人の枠に96人しか集まらず、残念ながら2位に。

 (東大病院は、まぁ規模も大きいということもあり、募集人数が134人と全大学病院中最高の募集人数というカラクリもあります)

 注目は最近人気の高い東京慈恵会医大でしょうか。51人枠に57人が1位希望というなかなかの人気っぷり。関連病院もあるし私立なのに伝統があってフレキシブルな研修が出来るんでしょうかね。

 各々の大学でその良さはあると思うんですけれど、それを活かして自分の学生にアピールすれば、かなり残ってくれるんじゃないかなぁと思いますけれどもね。ここで勉強したら絶対モノになるっていう強みのある大学(研修医の教育を考え、そこに人材と費用としっかりと使っている大学)には、やっぱり集中しますよ。
posted by さじ at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

脳出血のリスクを高める虫歯菌を大阪大学が発見する。

脳出血起こす虫歯菌…高血圧・喫煙は特に危険

 脳出血を引き起こす危険性が高い特殊な虫歯菌を、大阪大の和田孝一郎准教授らが見つけた。この菌に感染した人が高血圧になったり喫煙したりすると、発症率が高まるという。

 28日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版で発表した。

 この虫歯菌は、皮膚や骨などになるコラーゲンと結合するたんぱく質を作る特殊な種類。脳出血患者74人を調べると27%が感染していた。健康な35人でも9%が感染しており、この菌に感染することで脳出血の危険性は4倍高まることがわかった。

 和田准教授らは、人から採取したこの菌をマウスに感染させて実験。脳の血管内皮に傷をつけると、この菌が下層のコラーゲン繊維にどんどん集まり、血小板による傷の修復が間に合わず出血を起こした。

 この菌があってもすぐに脳出血を起こすわけではないが、高血圧や加齢、喫煙で血管内皮が弱ったり、傷ついたりすると、発症率が上がるとみられる



 菌がリスクになるということは、脳出血を起こしやすい人の歯をあらかじめ調べて、治療することができれば、リスクを減らすこともできるわけですかね。
posted by さじ at 07:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科

2011年10月02日

外科医の7割が当直後に手術をし、8割は手術の質が低下していると。

外科医の7割、当直後にも手術 「待遇改善必要」と学会

 外科医の約7割が、過去1〜2年に当直明けにも手術に参加した経験があり、このうち約8割は手術の質が低下することがあると感じているとのアンケート結果を、日本外科学会が29日発表した。

 07年に発表した同様の調査と比べ、当直明けの手術経験の割合も勤務時間もほとんど変化がなく、同学会は「外科医療は医師の頑張りで支えられているが、危機的な状況にある。待遇改善をしなければならない」と訴えている。

 3月に約3万8千人の会員の1割を抽出してアンケートの対象とし、約千人から回答を得た。

 当直明けの手術の参加は「いつも」31%、「しばしば」26%、「まれに」が15%だった。



 まあ、辛いですよねぇ。

 そもそもこの当直制度ってのが末恐ろしい。

 夜通し、眠れない可能性もある当直をして、その次の日に通常勤務を行うって、睡眠不足状態で働けってことですからね。

 今までは「努力」「根性」で片付いていたところもあるかもしれませんけれど、それによるミスも今までは軽視されてきたわけで。

 患者優先の医療を提供するためには、やはり万全の体調で手術に臨むべきです。そのためには外科医の負担を何としても減らさなければいけないのですけれど、マンパワー不足からも、なかなか難しい。

 そしてそんな多忙な外科に行きたいと思う若手医師が多いはずもなく、というところでしょうか。外科に興味があっても、最終的に外科を選ばない研修医を大勢みてきましたが、分からないでもない、と思うぐらい外科医は多忙です。他の科の1.5倍ぐらいの給料でも払えばある程度まかなえるかもしれませんけれど、国や国民は『医療費は削減しろ』と言うし。

 泥沼。

医学処:どうしたら当直明けの勤務がなくなるのか。偉い人たちで議論してみた。
posted by さじ at 12:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

大正製薬がリポビタンの欧州展開を断念する方針。

大正製薬、「リポビタン」の欧州展開断念 市場分析失敗

 大正製薬は28日、欧州でドリンク剤「リポビタン」を扱っていたドイツの子会社を解散する、と発表した。1996年に進出したが、欧州では売れず、2000年以降は休眠状態だった。「再開の予定がない」として、欧州での販売を正式に断念した。

 ドリンク剤と呼ばれる飲み物は、大正製薬が62年に日本で発売した「リポビタンD」が最初と言われている。欧州では80年代後半から、オーストリアのレッドブル社がリポビタンなどを参考に開発したドリンク剤の売り上げが伸び始めた。草分けの大正製薬も参入したが、「マーケティング(市場分析)がうまくいかなかった」(大正製薬)という。

 大正製薬は60年代からリポビタンを海外で売り始めた。現在は東南アジア、中国、中東、米国などの15カ国・地域で売っている。10年度のリポビタンの売上高は国内が711億円に対し、海外が63億円。海外の売上高はタイなどで伸び、前年度より約1割増えた。



 リポビタンのタウリンがめちゃくちゃ効く、という意味でなく、糖分とカフェインが入っているから「これからもっと頑張らなきゃならん!」って時に、時々リポビタンD飲みますが、うーん、なんでしょうね、甘すぎるというかあの独特な感じを嫌う人が多いかも。

 個人的にはあの味がすごく好きで、「風邪とかで薬飲むほどではないけどなんか飲むとしたらコレ」って感じで飲んじゃいますね。

 効果は知りませんけど。笑
posted by さじ at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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