処方薬の価格を「高い」と感じている人は患者の3分の2に上ることが、ファイザー(東京都渋谷区)が行った「国民の薬に関する認識度調査」で分かった。価格への関心は高いが、薬の調査など患者自身の行動は不足している傾向も見られた。調査は昨年11月、全国の20代以上の男女計9400人にインターネットで実施した。
それによると、処方薬の価格について「とても高いと感じる」が12・3%、「どちらかといえば高いと感じる」が54・2%で、66・5%が高いとした。処方薬について気になる項目も「毎月かかる薬代」が39・9%と最も多かった。価格の安い長期収載品(特許が切れた先発品)か、後発医薬品(ジェネリック)を処方してほしいと希望する患者は74・1%に上った。
ところが患者の行動を見ると、「処方薬を指定しない」が73・9%、「製薬会社を調べない」が51・3%。また、後発医薬品を使ったことがあるかどうかは、35・5%が「分からない」と答えた。
順天堂大学医学部の小林弘幸教授(外科学)は「満足のいく治療を受けるためには、処方薬への認識、知識を高めて」とアドバイスしている。
日本の処方薬は、国民皆保険制度の甲斐あって、バカみたいに安いと思いますけれども。毎月定期的に支払っているから高く感じるんですかね。