7月4日からの7日間で4,520人を熱中症で病院搬送 前年同期比で約5倍 7月4日から10日までの7日間に、全国で4,520人が熱中症で病院に搬送された。
2011年は梅雨明けが記録的に早く、すでに真夏の暑さの中で、節電という影響もあり、2010年の同じ時期に比べて、およそ5倍の多さとなっている。また、東京都心では、12日夜も熱帯夜の予報だが、電力に余裕のある夜間にも冷房を使わず、熱中症になる高齢者なども増えているという。
専門家は、無理は禁物と呼びかけている。
猛烈な暑さが続き、全国21カ所で猛暑日となった日本列島。東京・新宿区にある戸山団地は、2,300戸のうち、65歳以上の高齢者世帯が半数を占めるという。午後8時すぎ、気温はまだ30度と蒸し暑い。団地では、多くの部屋ですだれがかけられていて、窓をよく見ると、開いてる部屋が多く見られた。
さらに、ある部屋では、節電のためか、部屋の電気を暗くして、テレビだけがつけられていた。節電ムードが高まる中、エアコンをつけずに窓を開けて暑さを我慢する高齢者たち。団地に住む76歳の男性の部屋では、節電対策としてエアコンは使わず、窓を開け、扇風機を回すだけだった。
76歳の男性は「大体10時ごろまでは開けて。だから、風通しはいいですから」と話した。手元の温度計では、部屋の温度が31度となっていた。76歳の男性は「そんなに温度高いと思わなかった」と話した。
部屋の温度は、外の気温よりも高い31度。男性は熱帯夜にもかかわらず、寝るときにもエアコンはつけないという。76歳の男性は「(暑さで体調崩されたこととかないですか?)今まで。ないねぇ。きょう午前中、庭の花壇の草取り1時間ぐらいやったけど、別に」と話した。
節電のためと、エアコンの使用を我慢してしまう人が増えると、懸念されるのが、いわゆる「節電熱中症」の増加。2日、総務省消防庁が発表したデータによると、熱中症による救急搬送は、2010年より大幅に増加している。6月の搬送人数は、およそ3倍となっている。先週の搬送は2010年の同じ時期のおよそ5倍となる4,520人となり、そのうち8人が死亡したという。
熱中症にくわしい、昭和大学病院・救命救急センターの三宅康史准教授は「電力需給がやっぱりひっ迫した状態が続いてですね、運悪く暑い夏が長くなれば、あの暑かった去年以上の患者数に達する危険性はあります」と話した。電力不足で2010年とは熱中症をめぐる環境が違うと指摘する三宅准教授。特に高齢者は節電のための過度の我慢は禁物と指摘している。
昭和大学病院・救命救急センターの三宅准教授は「夜はですね、電力需給がひっ迫してませんので、エアコンを十分効かせて、涼しい環境にして、ぐっすり眠る、十分休む。そういうことで体力を温存できて、猛暑日の熱中症予防を心がけるということができると」と話した。電気の使用量は夜になると下降し、比較的余裕ができる。熱中症を防ぐためには、夜は我慢せずにエアコンなどを使用した方がよいという。
いやぁ、とにかく暑い。例年になく暑いのに、節電ということで冷房をつけることをためらうようになってしまい、熱中症も増加中です。
特に高齢者の人は、汗をかきにくいということもあり、また、喉の乾きを感じにくいということもあり、熱中症になりやすいのでしょう。
ある程度の温度でいいので、しっかり涼しい環境を作るようにして下さい。
そして定期的に飲み物を飲むようにしてください。
毎日3回ご飯を食べるように、毎日5回前後、「水分補給する時間」をもうけてください。