2011年05月26日

医療機関にも節電の波が押し寄せることは、あってはならないこと。

15%削減、医療機関の適用除外要望 「節電で命は削れない」

 夏の電力不足に対応するため、事業所や家庭に15%の消費電力削減を求めた目標に対し、医療界が危機感を強めている。医療現場からは「節電で患者の命を削るわけにはいかない」といった声が上がっている。日本医師会が「適切な医療行為ができなくなる」と、医療機関を使用制限の適用から除外するように国に要望する事態になっている。

 政府が発表した今夏の電力需給対策は、昨夏の平日ピーク時の電力から15%削減を要求。契約電力500キロワット以上の大口需要家に対しては、昨夏の電力ピークを越えて使用した場合、罰則も検討されている。

 これに対し、日本医師会の今村聡常任理事は「医療現場では、いつ何が起こるか分からない。電力使用のピーク時に一刻を争う患者が突然搬送されてきたら、手術延期はできない」と訴える。日本医師会では細川律夫厚生労働相などに医療機関の適用除外を求める要望書を提出した。

 削減目標の対象に含まれてしまうことと同時に、医療関係者は消費電力削減が十分できず、計画停電が再度実施されることも危惧している。震災直後に実施された計画停電では、手術や検査の延期、医療機器の故障などさまざまな影響が出た。政府は「計画停電は今夏は原則実施しない」というが、関係者の危機感は強い。

 機能の弱った腎臓の代わりに体内の余分な老廃物や水を除去し、血液をきれいにする透析。使用する透析液は病院内で作られている。夜間透析も実施し、外来患者が約180人に上る西新井病院付属成和腎クリニック(東京都足立区)の米田文男所長は「透析は電気と水がないと行えない。15%削減は患者さんの命を削ることにつながる」と不安を隠さない。

 患者は週に3回来院する。「3、4日治療の間隔をあけただけで命にかかわることもある。病院でできる節電は空調と照明だけ」と、米田所長は訴える。

 1423床と首都圏有数の規模を持つ東京女子医大病院(新宿区)。手術予定は数カ月先まで組まれ、変更すると診療計画に大幅な遅れが出る。麻酔科学講座の野村実教授は「節電で治療や手術ができなければ、新たな“被災者”を生むことにつながる」と話す。

 病院備えつけの自家発電機も切り札とはならない。東京都が震災後に都内646病院に行った調査では、回答のあった病院の8割が自家発電装置を所持するものの、最大稼働時間は3時間未満が最も多かった。自家発電による電圧などの微妙な変化で、医療機器が不具合を起こしたケースもあるという。

 日本医師会が東京電力管内の医療機関を対象に行った調査でも「MRI(磁気共鳴画像装置)などが使えず、診療行為に影響が出る」「空調の過度の節約は熱中症を併発しかねない」などの声が上がった。



 現実的路線で考えると、原発反対して今年の夏の供給量は下がるんですかね?だとするとまず困るのが、記事にあるような病院の電力。そして国全体でみると「冷房の減少」でしょうか。

 原発を反対する前に、電力をそのー、必要な分をまかなえるような方向にシフトするのは分かるんですけれどね。今すぐに、国民の感情に流されて原発停止をしてしまって、節電されると、本当に必要なところに電力がいかなくなってしまうのではないかなと。果たしてデモと、それに伴う首相の決断は英断だったのかどうか。

 結構お年寄りとか、節電といって我慢してしまって、熱中症により死亡するケースが増加しそうですね、今年の夏は・・・。

 何事も、「代替案」や「それに伴う弊害」を考えないといけないわけです。。。
posted by さじ at 01:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | NEWS

2011年05月21日

にきび治療薬アダパレンでニキビ初期症状から対応して完治させる

医療用新薬、初期症状から対応 ニキビは疾患 治療のススメ

 発汗により、ニキビが増えてくるといわれる5月。だが、放置して悪化すると赤く盛り上がったり、皮膚に凹凸の跡を残し、悩みの原因にもなる。現在、皮膚科にはニキビの初期症状から対応できる治療薬が存在するようになったことから、医師らは治療の有用性を呼びかけている。あす21日は「ニキビの日」。

 ニキビは医学的に「尋常性ざ瘡」という慢性の皮膚疾患。原因は皮脂分泌の増加のほか、毛穴の詰まり、皮膚の毛包内に生息する微生物・アクネ菌の増殖(面ぽう)−が挙げられる。

 「これまで日本では、患者さんも皮膚科医もニキビは疾患という意識が低かった。理由の一つは、日本に治療薬が少なかったこと。ただ、2008年に国内で新薬が承認されて以降、ニキビ治療が劇的に変わった」と話すのは、東京女子医科大学病院皮膚科の川島眞教授。

 新薬とは、「アダパレン」という成分の塗り薬。毛穴の詰まりを取り除き、ニキビを減少させる作用がある。

 「これまで日本では、赤いニキビを改善する治療法として抗生物質を飲んだり塗ったりしていた。新薬では初期段階から治療できる。そのため、いまニキビ治療は元から絶とうという治療法へと転換した」と川島教授は強調する。

 日本にニキビ薬が少なかった理由は、承認に時間がかかることに加え、欧米に比べて重症例が少ないからだという。

 ただ、ニキビは悪化すると将来的に跡を残すほか、患者のQOL(Quality of Life=生活の質)に影響を及ぼす。事実、川島教授が皮膚科を受診したニキビの患者210人を調査したところ、軽い症状でもQOLが阻害されていることがわかった。

 「普通、患者は症状が重症なほどQOLが低下するが、ニキビは軽い症状でもQOLが低下している。特に、人に会いたくないといった感情に与える影響が予想以上に大きかったため、医師は患者の心理面まで配慮する必要がある」(川島教授)

 アダパレンを成分に含む「ディフェリン」の国内販売元、塩野義製薬によると、2010年度の売り上げは前年度比45・5%増の32億円と急伸している。ニキビを疾患ととらえる意識と、医療機関における新たな治療薬の存在が、今後のニキビ治療の充実を図りそうだ。

 一方、市販薬で売り上げを伸ばしているのが、レキットベンキーザー・ジャパン(東京都港区)の「クレアラシル」。こちらは、毛穴の内側の角質層を柔らかくする作用がある。

 1960年から国内販売が始まった「クレアラシル」は、現在「クレアラシル薬用洗顔フォーム10x」など医薬部外品9品、「クレアラシル治療薬クリーム」など第2類医薬品4品に拡大。2010年の売上個数は、前年比8・1%増という。

 そのほか、肌ケア商品「プロアクティブ」なども利用者を増やしている。



 参考にしてみては

大人に出来るにきびの原因を追求・解明する。
塩野義製薬、肌の色素沈着を緩和するビタミン剤を発売
ナショナルが、毛穴に詰まった皮脂を取り除く吸引機を発売
大人にきびの治療薬をライオンが開発
posted by さじ at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

救急医療を充実することができた医療機関はわずか19%に留まる。

救急医療の充実・改善は19%−昨年度改定影響調査

 昨年度の診療報酬改定で救急医療などに重点的に点数が配分されたものの、救急医療を「充実・改善することができた」医療機関が19.0%にとどまることが、厚生労働省の調査で分かった。「充実・改善できなかった」と回答した医療機関は倍近い37.0%で、残りは無回答だった。

 調査は、「ハイケアユニット入院医療管理料」「特定集中治療室管理料」「救命救急入院料」などのいずれかの施設基準を届け出ている全国の医療機関1274施設を対象に実施。494施設から回答を得た(回収率38.8%)。

 それによると、改善できた理由として、「救急医療に係る点数(妊産婦緊急搬送入院加算など)が引き上げられた」などが挙がった。一方で、改善できなかった理由としては、「改定幅が不十分」「救急医療の専任医師の確保が困難」などが挙がった。

 また、改定後にハイケアユニット入院医療管理料などに上乗せする各加算の施設基準の届け出状況を聞いたところ、「妊産婦緊急搬送入院加算」が改定前と比べ0.8ポイント増の56.9%、「救急医療管理加算・乳幼児救急医療管理加算」は3.2ポイント増の91.3%、「ハイリスク分娩管理加算」は4.1ポイント増の49.8%、「新生児入院医療管理加算・新生児治療回復室入院医療管理料」は3.4ポイント増の10.3%となった。

 さらに、院内トリアージの実施状況を聞いたところ、22.3%の施設が実施していると回答。
効果については、▽重症患者への早期対応が可能になった▽患者の状態を適切に評価できるようになった▽診療科の振り分けが円滑になった―などが挙がった。

 救急医療などへの加算をめぐっては、昨年度の改定で救急医療管理加算が600点から800点に引き上げられたほか、妊産婦緊急搬送入院加算が5000点から7000点になるなどした。また院内トリアージについては、来院した患者にトリアージを行っている医療機関を評価する「院内トリアージ加算」が新設された。



 救急医療も、本気で取り組むとすごく面白い学問です。

 そう、学問として面白い。公衆衛生や統計学を駆使して、鑑別を挙げたり緊急度の高い疾患を除外するための身体所見や問診をとったりと考えながら実践する学問です。

 本来なら日本全国でやるべきですが・・・救急医が少なかったり、マンパワーをそこまでかけれなかったりするのでなかなか困難なのが現状か。
posted by さじ at 16:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

病院は既に虐待の可能性を示唆していた。児童相談所へ通報しよう。

カルテに虐待疑い、病院は通告せず 大阪乳児不審死

 大阪市住之江区で生後3カ月で変死した阿部颯ちゃんにけがを負わせたとして両親が逮捕された事件で、颯ちゃんを診察した大阪市立住吉市民病院(住之江区)の医師が昨年11月末、カルテに「虐待」の可能性を示唆する記載をしていたことが、市への取材でわかった。同病院は市こども相談センター(児相)に通告していなかった。

 颯ちゃんは両足骨折で昨年11月30日に入院し、同12月10日に退院。翌日、呼吸停止状態で救急搬送され、約1カ月後に亡くなった。

 入院当日の昨年11月30日の診察で、医師はカルテにけがの原因として「先天的な骨の形成不全」「ホルモンの病気」に加え「虐待」と記入。原因などを調べるために颯ちゃんを入院させた。父親のA容疑者(21)=傷害容疑で逮捕=と母親のT容疑者(34)=同=は骨折の原因を「飲み会で知人の子どもに足を踏まれた」などと説明したという。

 入院中の12月6日、同じ医師がT容疑者に「児童相談所に相談したらどうか」と提案したところ、T容疑者は「市の助産師さんらに見てもらっているので十分。児相に行くと虐待と思われ困る。夫と相談したい」と答えたという。

 同容疑者は同9日に来院し、「夫と話し合い、児相には相談しないことに決めた」と説明。同病院は10日にそのまま退院させた。

 同病院は「(T容疑者は)出産時も担当し、医師とも顔見知りだった。子育てに熱心で、骨折の他に目立った外傷がなかったことから児相に通告しなかった」と説明。大阪市病院局は「今となっては客観的なけがに基づいて判断して、もっと早く児相などに相談すべきだった」としている。



 虐待疑ったら、もう結構な勢いで児童相談所に伝えちゃっても良かったと思いますね。

 一番早くに発見できるのが医療従事者ですので・・・。
posted by さじ at 15:59 | Comment(1) | TrackBack(0) | 小児

iPS細胞なのに拒絶反応が出ることを発見。大きな壁か。

iPS細胞なのに拒絶反応 再生医療応用に課題

 さまざまな臓器の細胞にすることができ再生医療の切り札と期待されるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の応用に新たな課題が見つかった。従来は患者の細胞から作れば、移植で戻しても免疫拒絶反応は起きないと見られていたが、拒絶反応を起こす可能性があることが米カリフォルニア大研究チームによるマウスの実験でわかった。

 研究チームは、マウスの胎児の線維芽細胞から作ったiPS細胞を、まったく同じ遺伝情報になるよう操作したマウスの背中に皮下注射した。遺伝情報が同じなら体が「異物」とみなして免疫拒絶反応を起こすことはないはずだ。ところが、実験では移植した複数のマウスで拒絶反応が起きたという。

 iPS細胞の分析では免疫反応に関係する遺伝子が作製の過程で活性化された可能性があるという。

 iPS細胞は京都大の山中伸弥教授が開発した。皮膚などの体細胞にウイルスを使って遺伝子を入れる手法で細胞が神経や心臓などさまざまな臓器・組織になり得る状態にリセットできることを示した。治療への応用に向け、目的の臓器・組織にできるかや、効果や安全性の確認が課題になっている。



 不思議ですよねぇ。機序的には絶対問題ないはずなのに。

 これを乗り越えて達成してほしいです。
posted by さじ at 11:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

術後の鎮静剤過量投与で心臓停止。病院側に7千万円の支払い

手術後植物状態、病院側7千万円支払いで和解 福岡高裁

 2004年に福岡市の浜の町病院で食道がんの手術を受けた後に意識不明になった男性(67)=福岡県太宰府市=と妻(67)が、病院を運営する国家公務員共済組合連合会(東京都)などに約1億3700万円の損害賠償を求めていた医療過誤訴訟で、同連合会が男性側に和解金約7千万円を支払うことで和解が成立した。男性の妻が9日、明らかにした。先月22日に福岡高裁で成立した。

 訴状によると、男性は04年3月に食道がんの手術を受けた後に鎮静剤を投与され、2日後に心臓停止。そのまま植物状態になったという。原告は、鎮静剤の過剰投与が原因で引き起こされたとして、当時の担当医師に過失があったと主張していた。

 和解では、病院の過失は認められていないが、病院が男性側に「陳謝」し、再発防止を約束したという。男性の妻は「医療現場で考えられないことが起きると知らされた」。病院側は「和解の提案がなされ、応じた。それ以上はコメントしない」としていた。



 まー、、、

 鎮静剤の量、というか、薬の量って、案外軽視されがちといいますか、まぁしょうがないんですけれども、だいたい同じように使うわけで、例えば、個々によって1〜20mgの間でどこを使うか、なんて厳密な指標があるわけではないですからね。

 それでも、「薬を使うということは怖いこと」を改めて認識しながら、使うべきではありますからね。もう一度、惰性で出すのではなく、「大丈夫か」と思いながら、怖がりながら使うのを意識しましょう。
posted by さじ at 01:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2011年05月20日

関節リウマチの治療薬シンポニー、6月に正式承認される。

新規RA治療薬シンポニーの承認を了承−医薬品第二部会

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は4月28日、ヤンセンファーマの関節リウマチ(RA)治療薬(ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤)シンポニーの承認の可否について審議し、承認を了承した。RAに対する生物学的製剤は6品目。6月中にも正式承認される。ヤンセンファーマと田辺三菱製薬が同一販売名で共同販売することになっている。

 報告品目は、アストラゼネカの点滴静注用ホスカビルの造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症及びサイトメガロウイルス感染症の追加適応など5品目で、今後1か月程度で正式承認される。

 第二部会ではこのほか、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で公知申請が可能と判断された、▽グリベック(ノバルティスファーマ)の好酸球増多症候群及び慢性好酸球性白血病▽サンドスタチン(ノバルティスファーマ)の消化管神経内分泌腫瘍▽パラプラチン(ブリストル・マイヤーズ)の乳がん▽ハーセプチン(中外製薬)の乳がんの術前療法、乳がんの3週間1回投与法の追加▽ジフルカンカプセル(ファイザー)などの小児適応、造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防―の追加適応について事前評価し、公知申請を行って差し支えないとした。これらは保険適用される。



 関節リウマチっていうのは慢性的な疾患のようにみえますけれど、ホント、つらいんですよね。

 昔の漫画や小説などで「リウマチでねぇ」とおばちゃんが言うイメージがあるかもしれませんけれど、実際は指を動かすだけでもつらいような病気です。それに全身の炎症を来すので治療しないと予後もあまり良くありません。

 そんな中、こういう薬が承認されたのは大きいですね。
posted by さじ at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

武田薬品がスイス大手製薬会社を1兆円超で買収する

武田、スイス製薬大手を1兆円超で買収−欧州・新興国でプレゼンス拡大

 武田薬品工業は5月19日、欧州や新興国で事業を展開するスイスのナイコメッド社を約1兆1100億円で買収すると発表した。欧州での事業基盤の強化や、医薬品市場の成長をけん引する新興国における事業拡大、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬ダクサスの獲得などを目的としている。買収によって、武田の医療用医薬品の世界売上高ランキングは16位から12位に浮上し、カバーする地域は28か国から約70か国に拡大するという。

 長谷川閑史社長は同日、東京都内で開いた記者会見で、「ナイコメッドと武田のビジネスにはオーバーラップが少なく、お互いの強みを生かした相乗効果が発揮できる」と買収の意義を強調した。

 ナイコメッドの昨年の売上高は約3200億円(買収対象外の米国皮膚科事業を除く)で、このうち欧州で1563億円とおよそ半分、新興国で1248億円と約4割を占める。一方、武田の欧州での売上高は1129億円、新興国は178億円であるため、ナイコメッドの売り上げが加わると、欧州での売り上げは2倍以上、新興国では約8倍に拡大する。武田では、2015年の医療用医薬品の地域別売上高構成比を、▽日本35%(昨年は40%)▽北米23%(42%)▽欧州21%(15%)▽アジア・新興国21%(3%)-と見込んでいる。

 また、ダクサスについて長谷川社長は、「COPDの炎症を悪化させる原因となるメカニズムを阻害し、炎症を抑制するファーストインクラスの経口薬。米国と欧州では承認されているほか、新興国ではCOPDの患者数が先進国以上という調査結果もあり、新興国市場でのプレゼンス向上に寄与する」と説明。15年の売上高見込みは5億ユーロ規模とした。



 武田製薬爆心中。

 市場ってやっぱり大事なんでしょうねぇ。旨みも大きいか。
posted by さじ at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

被災地で遺体捜索を行っている人にもメンタルケアを。

宮城県警警察官、精神疲労訴え 「夢の中で遺体数える」

 宮城県警の警察官の健康管理に警察庁から派遣された神奈川県警の医師が13日、健康診断の結果を発表した。「夢の中で遺体を数えている」などと、精神的な疲労を訴える声が目立ったという。

 亀山寿子医師ら医療チームは3月下旬と5月、沿岸部の7警察署を訪れ、自ら申し出た署員ら延べ305人を診察した。約1割が「遺体が夢に出てくる」「3、4時間で目が覚めてしまい、その後眠れない」と心的な疲労を訴えた。

 宮城県警は13日までに約9千人の遺体を収容し、約5900人の行方不明者の捜索を続けている。ほとんど休まず、自宅を失った警察官もいる。亀山医師は「今は問題がなくても次第に症状が出てくる人もいる。継続した支援が必要」と話した。



 二次災害的な・・・。何としてでも治療したいですね。今後復興にあたっても、精神科医は必要とされてくるでしょう。実際精神科医に話を聞いてもらうだけでも、肩の荷が下りるというか、なんかこういうことって「誰にも言ってはいけない」と思っている方が結構いらっしゃるので。精神科医になら職として言いやすいってのもありますしね。

医学処:被災した精神障害者の服薬中断に適切な対応が必要。
医学処:震災のストレスに対する身近な人向けのメンタルヘルス
医学処:被災した住民に最も必要な医師
posted by さじ at 08:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

2011年05月18日

カンガルーケアで植物状態になったとして国立病院を提訴。

「カンガルーケアで植物状態に」両親ら国立病院を提訴

 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(福岡市)で2009年11月に生まれた次女(1)が植物状態になったのは、出産直後、助産師らが観察を怠ったのが原因として、福岡県糸島市の両親らが13日、同センターを相手に約2億3千万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。両親らは出産直後から赤ちゃんを母親に抱かせる「カンガルーケア」が、機械を用いたモニタリングなどの観察もないまま、不適切に行われたと主張している。

 訴状などによると、次女は、帝王切開で生まれた後の6〜12時間に2度、計2時間20分、母親の胸の上などに置かれた。しかし、母親は当時、鎮痛剤などで意識がもうろうとしており、経過観察もされないまま。この間、次女は母乳も飲まずにだんだん呼吸が弱まり、母親がナースコールをして助産師が駆けつけたときには次女は青白くなっていたという。新生児集中治療室(NICU)に運ばれたが呼吸が止まり、意識が戻らなくなったという。

 カンガルーケアは、母子関係を深めるのに効果があるとして広まる一方、ケア中に新生児の呼吸が止まるなどの事例が一部で報告され、専門医らが09年9月、▽家族に対する十分な事前説明▽機械を用いたモニタリングなどのガイドラインをつくった。

 両親らによると、次女の出産後、病院側は「(次女は)乳幼児突然死症候群という病気で、不可抗力だった」と説明。カンガルーケアだったとの説明は、事前にも事後にもなく、別の病院でアドバイスを求めたところ、今回の処置はカンガルーケアに該当すると言われたという。

■病院側「カンガルーケア実施せず」

 病院側は取材に「当院ではカンガルーケアを実施しているが、当該患者にはカンガルーケアを実施していない。提訴の有無は確認出来ていないが、当該事案は、何度も交渉し、こちらの過失はないと繰り返し述べている」とコメントした。



 こじれそうな案件。。。

 カンガルーケアを実施していないのならば、何故生まれた赤ん坊を2時間近く母の胸に抱かれていたのか?

 カンガルーケアそのものは、本当にいいものだと思います。やってはならないような不可抗力さえなければ私自身も行いたいぐらいです。最近では帝王切開などの手術による出産であっても、可能な範囲でやっているところもあるようですね。もちろん万全の体制を整えることや、家族に十分な説明をすることなどが必須ですが。

医学処:出産直後のカンガルーケアで新生児16例が呼吸停止に
posted by さじ at 08:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児

死亡した宮崎の生徒は、劇症型髄膜炎菌性髄膜炎だった。

髄膜炎菌性髄膜炎

 宮崎県は17日、同県小林市の私立小林西高校で、男子寮で生活していた野球部の1年生4人が体調不良を訴えて入院し、1人が死亡、この生徒の血液から髄膜炎菌の抗原を検出したと発表した。

 入院中の1人からは髄膜炎菌が検出され、県は集団感染の疑いがあるとみて、同じ寮の野球部、柔道部員の検査を始めた。

 県感染症対策室によると、死亡した生徒(15)は12日に体調不良を訴え、部活動を休んだ。13日午前7時頃、食堂で倒れているのが見つかり、同市立病院に搬送されたが、同日夕、転院先の宮崎市内の病院で死亡した。

 髄膜炎は、脳や脊髄を包む髄膜に細菌が入るなどして起き、頭痛、発熱、嘔吐などの症状が出る。せきやくしゃみから感染し、国内の年間患者数は10人程度。症状が急変していることから、県は劇症型の髄膜炎菌性髄膜炎とみている。早ければ19日にも髄膜炎菌かどうか判明するという。

 死亡した生徒と相部屋の生徒、隣室の2人も入院し、1人から髄膜炎菌が検出されたが、いずれも回復し、1人はすでに退院した。



宮崎・高校生死亡 原因が疑われる髄膜炎菌性髄膜炎について専門家の解説です。

 宮崎県の私立小林西高校で、男子寮に入寮している野球部の4人が体調不良を訴え入院し、このうち1人が死亡しました。宮崎県は、感染症の1つである、「髄膜炎菌性髄膜炎」の疑いがあるとみて調べています。この髄膜炎菌性髄膜炎について、細菌学の専門家、新渡戸文化短期大学学長の中原英臣医学博士に聞きました。

 髄膜というのは、脳や脊髄を覆っている膜なんです。そこに髄膜炎菌という細菌が感染して、病気が発症したと。髄膜炎菌に感染したからといって、全員が髄膜炎になるわけではない。高熱、激しい頭痛、それからおう吐、こういう症状が最初に出ます。日本の国は、1から5までランクをつけて、1類から5類という分類をしてるんですけれども、1類が一番怖い病気と思ってください。その中で5類ですから、そういうところにランクされている病気だと思っていただいていいと思います。予防法は基本的に手を洗ったり、うがいをするというのが基本じゃないかと思います。



 髄膜炎菌性髄膜炎。珍しいですねぇ…。

 髄膜炎っていうのは、数多くある感染症の中でも、とりわけ命に関わる、急性のものです。見落としてはいけないですし、すぐに治療する必要があります。 

 発熱、項部硬直、神経学的症状がある患者はすべて髄膜炎を考慮しなければなりません。

 鑑別のためには、腰椎穿刺を行い、髄液圧、髄液蛋白、グルコース、細胞数を検査し、髄液の培養、グラム染色を行う必要があります。同時に、血液培養は常に行います。

 腰椎穿刺前に頭部CTをとるべきか?という議論がよくあります。腰椎穿刺のリスクとして、脳圧が高い場合にはやってはいけないからです。高齢でない免疫正常の患者で、神経学所見、けいれん、意識レベルの低下がなければ一般には必要とされないというデータもあります(NEJM2001)

 髄膜炎を起こすのは今回のように髄膜炎菌とは限りません。他の菌の場合もありますし、無菌性髄膜炎、要するにウイルスによるものや自己免疫性のものなど様々です。しかし髄膜炎はすぐに治療しなければならないので、経験的予測的治療が必要な場合があります。何の菌もみられず培養を待つ間は高用量の第三世代セファロスポリンとバンコマイシンを使います。(第一世代のセファメジン、第二世代のパンスポリン、セフメタゾンは髄液移行性が悪く使用してはならない)

 ちなみに、頭部、脊椎外傷や脳外科手術後はバンコマイシンとセフタジジム1回2g静注8hごとで広域スペクトルをカバーします。

 そして、培養結果や感受性のデータがわかれば抗生剤を変更します。

第三世代セファロスポリン(の中でもセフォタキシムとセフトリアキソン)

・セフォタキシム(セフォタックス)
グラム陽性菌:Streptcoccus sp.に優れている。
とくにグラム陰性菌、肺炎球菌、レンサ球菌に対して抗菌力が優れている。
Staph.aureusに対してはセファゾリン(セファメジン)に劣る
Pseudomonas aeruginosaに対する抗菌力はない。起因菌判明まではアミノグリコシドなどの薬を併用。
・起因菌不明の市中感染性敗血症に適応
・重症グラム陰性桿菌感染症に有効(急性腎盂腎炎、腹腔内感染、胆道系感染)
・重症市中肺炎に適応
・細菌性髄膜炎に適応

★髄膜炎の場合は2g静注を4〜6hごと(1日8〜12g)

副作用:発疹、重感染、C.difficile感染

・セフトリアキソン(ロセフィン)
ほとんどセフォタックスと同じ。
嫌気性菌(Bacteroides sp)に対してはセフォタキシム(セフォタックス)に劣る。
セフォタキシム(セフォタックス)の半減期が1hであるのに対して血中濃度半減期が7時間と長い。
1日1回投与で多くの感染症の治療が可能。
ロセフィン1g静注1日1回はセフォタックス3g3xに相当する。
★腎機能障害や透析患者にも、腎機能正常者と同等量で治療する

細菌性髄膜炎、敗血症性ショックではロセフィン2gを12時間ごとに静注

副作用:発疹、過敏症、下痢、胆石、C.difficile感染
★胆石症の徴候が出たら投与中止
★新生児黄疸には投与しない

・バンコマイシン

優れたグラム陽性菌に対する抗菌作用をもつ(全てにおいて)
嫌気性菌(C.difficile)にもううこう。
グラム陰性菌に対する抗菌作用はない。
血中濃度半減期6〜9hと長い

ペニシリン、セフェム系との交叉反応がないため、重症グラム陽性菌感染症においてのペニシリン、セフェムに対するアレルギーのある場合に適応となる(菌血症、心内膜炎のとき)

髄膜炎の場合:500mg〜750mgを6hごとに静注

★腎機能障害患者には血中濃度モニターを行う(最適血中濃度 trough 10〜20μg/ml。peak 25〜40μg/ml)

副作用:Red-man syndrome(上半身に発疹。ときに血圧低下。→急速静注でヒスタミン放出が起こるために生じる。1時間かけてゆっくり点滴投与で防止可能)
その他、静脈炎、聴力障害、腎障害、過敏症、白血球減少

医学処:細菌性髄膜炎で両足と右腕を切断した女性がUCLA医学部を卒業
posted by さじ at 07:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2011年05月17日

40代男性の脳死臓器移植、1997年から134例目。

40代男性、脳死での臓器提供へ 134例目

 日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は14日、名古屋市の社会保険中京病院に入院中の40代の男性が、改正臓器移植法に基づいて脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表した。1997年の臓器移植法施行後、脳死での臓器提供は134例目。

 移植ネットによると、13日午前10時16分に同病院から移植ネットに連絡が入り、家族は同日午後2時5分に脳死判定と臓器摘出の承諾書を移植ネットに出した。同病院で男性の脳死判定が行われ、14日午前6時38分に2回目の脳死判定が終わって死亡が確定した。男性はくも膜下出血で治療を受けていた。男性は臓器を提供する意思を示したカードを持っていた。

 家族が提供を承諾した臓器は心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸。

 心臓は東北大病院で30代男性に、両肺は京都大病院で20代男性に、肝臓は岡山大病院で50代男性に、膵臓と腎臓の一つは藤田保健衛生大病院で50代女性に、もう一つの腎臓は成田記念病院で60代男性に、それぞれ提供される。小腸は医学的理由で断念した。



 最近は結構頻繁にやっている気がしていましたけれども、1997年から2011年までで134件というと、まだまだ少ないなぁっていう印象。

 心臓など、もう何年も待っている方もいますしね。
posted by さじ at 08:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

男性の更年期障害が増加中!?テストステロン減少の原因とは。

オトコの更年期障害が増加中のワケ!

 更年期障害といえば、40〜50代の女性に特有の症状という印象が強い。男性には無縁と思われているせいか、20〜30代の男性だと興味すらない人も多いだろう。だが近年、男性でも更年期障害になる人が増えているという。それも、30代で悩む人もいるらしいので、読者世代でも他人事ではない。そこで更年期障害について松江堂薬局を経営する漢方薬の専門家、松江一彦氏に詳しく聞いてみた。

「女性の更年期障害は卵巣の機能低下によって、エストロゲンなどと呼ばれる女性ホルモンのバランスを崩すことによって起こる症候群のこと。症状はめまいや頭痛、疲労感など様々で、精神的にも不安定になり、日常生活や仕事に支障を来すケースも」

 では、近年増えているという男性の更年期障害は?

「男性の場合も本質的なメカニズムは同じです。テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの分泌が低下することで、頭痛や疲労感などの様々な症状に加え、性欲の低下やEDなど、性機能の障害などが出るものです。テストステロンの分泌量は一般には加齢とともに低下しますが、30代の男性で、60代の男性より低かったケースもあります。近年では30代で更年期障害を迎える人が増えてきたなんて話もありますが、確かに私のところにも35、6歳の方が治療のために訪ねてきた例がありますよ」

 なんで30代から更年期障害になる人が増えているのでしょう?

「テストステロンの低下は加齢のほか、ストレスによっても引き起こされることが分かっています。今の30代が直面している環境を考えれば、それもうなずけるところですよね。仕事の責任は増える一方、不況で若手は増えないまま、そのストレスで食生活が乱れ、メタボリック症候群の道へと進んでいく。さらに悪いことには、メタボリック症候群の患者のテストステロンの値は低く出るという報告もあるので、結果、更年期障害の症状が出てしまうのです」

 20代や30代の男性ができる予防策は?

「更年期障害になりやすいのは、ストレスを溜め込みやすい人に加え、真面目な人や無趣味の人も含まれます。生活習慣を改善して、ストレスと上手に付き合うほか、趣味を持ったり、オシャレに工夫をして気持ちを若々しく保つことなど、生きるモチベーションをうまく高めていくことが大事です」



 へえ。。更年期というか、テストステロンが減少することによって症状が生じてしまう、と。女性のように生理があったり、また、閉経のようなことが起こったりするわけではないので、まあそんなに言うほど酷くならんとは思いますが。
posted by さじ at 01:09 | Comment(1) | TrackBack(0) | 内分

精巣癌は早期発見が大事。自己触診を時々行おう。

自己触診で早期に発見を

 「右の精巣に腫瘍が認められます」。そう医師に告げられたとき、Iさんは耳を疑った。まだ32歳、がんになるような年齢ではない。しかもタマにがんだって?

 精巣(睾丸)は男性ホルモンを分泌すると同時に精子をつくる臓器で、精巣がんの95%はこの精子をつくる細胞の異常から発生する。原因は不明だが、乳幼児期に睾丸が陰嚢におさまっていない「停留精巣」の既往があると、発症リスクが通常の10〜15倍になる。日本人男性の発症率は10万人に1〜2人ほどだ。

 精巣がんは20〜30代の青年期に発症のピークがある。初期の症状は睾丸の腫れやゴツゴツしたしこり程度で、痛みも熱もない。違和感はあっても、まさか「がん」とは誰も思わないだろう。このため、他臓器への転移による自覚症状が出て初めて発見されることも多い。たとえば、血痰や息切れ(肺転移)や腰、背中のしこりや痛み(後腹膜リンパ節転移)などだ。結婚も仕事もこれからというときに、進行転移がんを告知される衝撃は計り知れない。

 ただし、もう一つの特徴に救いがある。それは精巣がんが基本的には「治るがん」だということだ。がんが精巣内にとどまる1期であれば手術で100%完治する。後腹膜や他臓器に転移がある2期以降は、まず抗がん剤でがん細胞を死滅させた後で転移部分を摘出し、がん細胞が残っている場合は追加の抗がん剤療法を行う。精巣がん細胞は抗がん剤に非常によく反応し、治療成績も8割と良好だ。

 とはいえ、コテコテに抗がん剤を使うのだから副作用はきつい。吐き気、嘔吐、脱毛や感染による発熱、貧血などが典型で、薬によっては手足のしびれや腎機能障害が生じる。つらさのあまり我慢できずに抗がん剤を減量したり、投与間隔を空けると、がん細胞が耐性をつけてしまうので、「治す」と覚悟して踏ん張るしかない。

 また後腹膜のリンパ郭清術を行った場合は、射精機能に障害が生じ、男性不妊の原因になることもある。最近は射精機能温存術も普及してきたが、まだ治療成績の施設間差が大きいので慎重な選択が望ましい。性機能を優先するあまり、生命を危機にさらしては元も子もない。

 今年10月30日には、国内初の精巣腫瘍患者友の会「J‐TAG」が発足した。疾患啓発のほか、体験談や精子保存についての情報を提供する予定である。患者数が少ないうえに、疾患の場所が場所だけに一人で悩んでいる男性もいるだろう。



 若い人になりやすいので、なかなか難しいんですよねぇ。若い人ってそもそも病院に行きたがらないといいますか。検査すら受けようとしないんで、下手すると転移していることもしばしばです。

 どうすればいいのか。まずは知識を身につけ、自分もなる可能性がある、ということを念頭におきましょう。

 もし自分で触ってみて「おや」と思ったら、迷わず病院へ行ってください。泌尿器科へ行けば診断してくれるでしょう。
posted by さじ at 01:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

2011年05月16日

頭痛を感じたら神経内科に行こう。重大な病気の可能性も。

いつもと違う痛みは神経内科へ

 このところ頭の両側がズキンズキンと締め付けられるように痛いDさん、46歳。今朝は駅の階段を駆け上がった拍子に、キーンとした痛みに襲われた──。

 頭痛には○○。たいていの人が○○に市販薬の名前を入れるだろう。診療科名なら内科だろうか。しかし、正解は「頭痛には神経内科」。特に中高年の頭痛は重大な病気の兆候である場合が珍しくない。特に今まで経験したことがない頭痛は「一発勝負」で重大な病気かどうか診断してもらう必要がある。市販薬で時間をムダにする前に専門医に診せるべきだろう。

 中高年男性が気をつけたい急性頭痛のナンバーワンは、「高血圧性頭痛」。血圧の上昇に伴って生じる頭痛で、一般に収縮期血圧(上の血圧)が200を超えると、両側頭部に脈拍に同調したズキンズキンという痛みが生じる。そして拡張期血圧(下の血圧)が110を超えると、今度は頭の後ろに板を張ったような重い頭痛になることが多い。

 また急な動作やセックスの最中にも激しい頭痛が生じる。特に、射精時にキーンとした頭痛が起こるようなら高血圧性頭痛を疑い、すみやかに降圧治療を受けること。重症化すると頭痛どころか、嘔吐や意識障害を起こすことがある。

 気をつけたい急性頭痛の2番目は「くも膜下出血」に伴う頭痛だ。激しい頭痛が突発し、安静にしていても激痛が続く。吐き気や嘔吐、意識障害などを伴うため、消耗がひどい。くも膜下出血の発症リスクは喫煙で3倍に上昇する。喫煙者の急な頭痛は神経内科に直行しよう。

 致命的ではないが、侮れないのが「急性副鼻腔炎」に伴う頭痛である。鼻づまりや熱など風邪に似た症状に続き、前頭部の片側に重い痛みと頭が膨張するような感覚が生じる。鼻周囲の副鼻腔に膿がたまり内圧が上がるのが原因だ。放置すると炎症が眼窩に拡がり、数日で失明する危険性がある。風邪の後で日ごとに悪化する頭痛が残った場合は要注意だ。

 一方、慢性頭痛も一度は神経内科を受診して頭痛のタイプを知るといい。痛みの位置や頻度、両側か片側か、ズキンズキンとした拍動性の痛みか、頭全体を締め付けるような痛みか、など問診だけでも頭痛のタイプが特定でき、治療薬や予防方法がかなり変わる。

 慢性頭痛の代表の片頭痛では、軽度〜中等度の痛みなら頓用のトリプタン系薬剤の内服や点鼻薬が、日常生活に支障があるなら予防薬が優先される。ケースによって抗てんかん薬が奏功することも。鎮痛薬で一律に痛みを抑えるより、自分に合った頭痛のコントロール方法が見つかるはずだ。



 すごくわかりやすい。

 頭痛を感じる人は結構いますが、その中でもどういう頭痛なのか、その頭痛に緊急性はあるのかなど様々です。

 突然発症した頭痛にはご注意ください。
posted by さじ at 12:51 | Comment(1) | TrackBack(0) | 脳神

円形脱毛症の治療の現状と、心のケアについて正しい知識を知ろう。

10代で発症し、長引くケースも“円形”脱毛症は即、皮膚科へ

 治療法は炎症が活発な急性期にはステロイド軟膏や内服薬で炎症を抑え、炎症が治まった後に発毛が認められない固定期には、皮膚表面をわざと刺激して軽い皮膚炎を起こし免疫反応を調節する方法がある。治療効果には個人差があり、一般には長期戦を覚悟しておいたほうがいいだろう。

 重症度が最も高い汎発性脱毛症は、全身の毛が抜けるという簡単には受け入れられない事態に直面する。免疫機能が未成熟な幼少時〜10代での発症が多く、本人と家族が営む社会生活への影響は大きい。特に母親は自責感や将来への不安を抱き過剰に子どもを守りがちで、逆に子どもの可能性を押しつぶしかねない。ここは父親が治療に参加し、母子の逃げ場を作ることが肝心だ。時には「治療をお休みするか」とゆとりを持つのもいい。解放感をきっかけに治癒することもあるのだから。

 円形脱毛症は死に至る病ではない。しかし、ある患者さんは「社会的に抹殺される病気」とつらさを表現した。子ども時代のいじめや就職活動での差別など、年齢性別にかかわらず痛みは共通のものだ。もしも自分や家族に円形脱毛症の疑いがあるなら、診療実績がある皮膚科への受診ともう一つ、同じ経験をわかちあえる患者会に参加してみよう。国内では、日本円形脱毛症コミュニケーション(JAAC〈www.jaac.info/main/〉)が皮膚科医の協力を得てさまざまな活動を行っている。



 まあー大変なもんですわ。

 やっぱり見た目というか、髪の毛というのは大事ですよね。特に若いうちは。

 しかし医療が進歩して円形脱毛症も、結構解明されつつあります。昔は「ストレスによるものだ」みたいに言われていましたけれども。昔と今は全然違いますのでお近くの皮膚科へ。

 カツラメーカーなどが医療用ウィッグなどの技術を確立させてきているので、併せて利用していただきたいですね。心のケアも含めて治療に向けていただければと思います。もう昔みたいに、「恥ずかしいのを我慢する」なんて、思わないで。
posted by さじ at 03:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | 皮膚

親族への腎臓移植、手術無事終了。長女の経過良好。

<臓器移植>親族へ腎臓移植、手術が無事終了 長女の経過順調

 改正臓器移植法に基づき、親族優先の提供を適用した初の腎臓移植を行った社会保険中京病院(名古屋市南区)で8日、絹川常郎副院長らが記者会見した。移植手術は無事に終わり、死亡した40代の母親から片方の腎臓の提供を受けた20代長女の術後の経過は順調で、約1カ月後には退院できる見通しという。

 絹川副院長らによると、移植手術は7日午前6時40分過ぎに始まり、約5時間後に終わった。

 長女は先天性腎臓病で、小学校低学年の時に父親からの生体腎移植を受けた。その後、再度腹膜透析が必要となり、10代で移植の待機患者として登録した。

 会見に出席した三浦清世美・看護科長は「(母の)死を認めなければいけない複雑な心境だったと思うが、混乱なく手術に向かうことができた」と語った。



 腎臓がしっかり機能して、うまくいくといいですね。
posted by さじ at 03:38 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移植

乳酸菌飲料を飲むと感染性胃腸炎の発熱症状が軽減される。

乳酸菌飲料がノロ感染による発熱を軽減−高齢者施設での効果に期待、順大グループ

 高齢者が乳酸菌飲料を日常的に飲んでいると、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の発熱症状が軽減されるとの研究結果を、順天堂大大学院医学研究科プロバイオティクス研究講座を中心とする研究グループがまとめた。研究グループでは、「抵抗力の弱い高齢者が集団で生活する施設などで、乳酸菌などの摂取がノロウイルスなどに対する感染防御の有効な手段になり得ると期待される」としている。

 研究グループでは、乳酸菌(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株=LcS)のノロウイルスに対する感染防御効果を調べるため、介護老人保健施設に入所する高齢者77人(平均84歳)を、LcS発酵乳の飲用群(39人)と非飲用群(38人)に分けて比較。飲用群は、2006年10月から1日1本ずつ飲み続けた。

 その後、同年12月の1か月間にノロウイルスによる感染性胃腸炎を発症したのは、飲用群で27人、非飲用群で21人と、発症率の有意な低下はなかった。ただ、37度以上の発熱があった日数は非飲用群の平均2.9日に対し、飲用群は1.5日で、約半分だった

 飲用群のうち10人の便を解析すると、2か月間飲用した後は善玉菌(ビフィズス菌、乳酸桿菌)や有機酸が増加した一方、悪玉菌(大腸菌群)は減っていた。このことから研究グループは、腸内環境の改善が発熱症状を軽減した要因だと分析している。



 たとえ感染しても、症状が弱いということですね。

 高齢者のノロ感染は、脱水などを引き起こし時に命にも関わることがありますので、予防策として乳酸菌飲料を飲んでおくことは得策かもしれません。
posted by さじ at 03:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護

2011年05月14日

世界卓球2011、岸川聖也が混合ダブルスで銅メダル獲得!

「小さな夢かなった」福原愛、初の個人メダル

 卓球の世界選手権は混合ダブルスの表彰式が13日行われ、岸川聖也(スヴェンソン)、福原組が銅メダルを授与された。

 世界選手権の団体戦では何度か表彰台はあるが、個人種目のメダルは初めてとなる福原。表彰台でメダルを首にかけてもらい、「感動しました。小さな夢が、一つかなった」と感激の様子。それでも、「隣の金メダルを見たら、やっぱり金がいいなと思っちゃいました」と本音も。 



岸川と福原、表彰式で銅メダルに笑み

 混合ダブルスの表彰式が行われ、この種目の日本勢で34年ぶりの表彰台に立った岸川(スヴェンソン)と福原(ANA)の2人は、銅メダルを首にかけられると満面の笑みを浮かべた。

 5度目の世界選手権個人戦で初めてメダルを手にした福原は「個人戦のメダルはやっぱり違う」と実感を込めて話し、金メダルの中国ペアを見て「金が欲しくなった」と笑った。

 2009年横浜大会で男子ダブルス3位の岸川は、2大会連続で銅メダルを獲得して「こういううれしい思いをまたできるように頑張りたい」と話した。



混合複で34年ぶりメダルの岸川「メダルで被災地の方に元気与えられた」

 ■水谷隼(男子単で初の8強)「5ゲーム目で勝負をつけられたのがよかった。サーブの切れが良く、長短もうまくつけられた。準々決勝まで1日空くので、しっかり準備をしたい」

 ■石川佳純(女子単で4回戦負け)「自分がいいコースに打っても返ってきた。体の近くに打たれて、最後までフォアに回り込めなかった。ロンドン五輪の出場権はうれしいが、もっと強くなりたい」

 ■福原愛(混合複で銅メダル)「相手の女子選手が男子のような強いボールで返せなかった。34年ぶりのメダル獲得で先輩方に並べたのはうれしい。できれば決勝に行きたかった」

 ■岸川聖也(混合複で福原とペア)「中国選手の強さを改めて感じた。銅メダルでも満足している。このメダルで被災地の方に元気を与えることができたと思う。胸を張って帰りたい



岸川が男子単3回戦進出「調子いいです」…世界卓球

 ◆卓球 世界選手権個人戦第4日(11日、オランダ・ロッテルダム) 男子シングルス2回戦で、世界ランク34位の岸川聖也(23)=スヴェンソン=が、同51位のプロコプツォフ(チェコ)を4―1で下し、12日の3回戦への進出を決めた。来年のロンドン五輪出場を懸けたシングルス2枠の代表争いで、ライバルの同32位・松平健太(20)=早大=が10日の1回戦で格下のスウェーデン選手にまさかの敗退。岸川は2大会連続の五輪出場に大きく前進した。

 168センチ、68キロの“ポッチャリくん”岸川が、不動心で目の前の白星をきっちり取った。「調子いいです。きのう競った試合をものにできたので1ゲームを取られても焦らなかったですね」。いつものはにかみ顔で話した。

 男子シングルス代表は世界ランクでトップの水谷を除く2番手争い。松平健、吉田海偉、岸川の三つどもえで、ポイントでは3点差と大接戦となっているが、吉田が代表落ちしたことで実質的には岸川と松平健の“一騎打ち”となっていた

 10日にはイケメンの若手ライバル、松平健が初戦で敗退する波乱が起きたが、その中で初戦、この日の2回戦では1ゲームを先取されたものの落ち着いて突破。北京五輪に続きロンドンへの道もグッと近づいたが、五輪は二の次だ。「五輪は大会が終わってから。あくまでも今大会でいい結果を残すために頑張りたい」

 ドイツ・ブンデスリーガに籍を置き、09年横浜大会ではエース水谷隼(明大)とのダブルスで銅を獲得し、日本に12年ぶりメダルをもたらせた。ひっそり目立たず堅実に。日陰の男が日の当たる大舞台に向かう。



 世界卓球2011、アツいですねぇ。

 何といっても岸川聖也の混合ダブルス。

 福原愛に初の個人メダルをもたらした、陰の実力者です。

 岸川先生のダブルスプレイヤーっぷりが板についてきてますが…個人的にはシングルスを見たいですねぇ。

 オリンピックに出せば、結構いいところまでいくと思うんですよね。昔と違って、今はパワープレイが激しく安定してきたといいますか・・・。ドイツで修行してきた成果を存分に発揮してもらいたいですねー。

 まあ今の日本でシングルス上位2位を決めろといわれれば、水谷がダントツでしょう。次を岸川にすべきか松平にすべきかというのが悩みどころか。

 医学処は、岸川聖也選手を応援しています。

 ・・・世界卓球始まってから、やたらと岸川聖也の検索ワードで来る方が。卓球ブログではなく医学ブログですみません。

医学処:世界卓球2009in横浜「天才、岸川聖也の魅力に迫る」
医学処:北京オリンピック男子卓球団体戦「日本VSドイツ」


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a href="http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=51276" target="_blank">日本卓球界が自国選手の育成を強化、「中国超え」狙う

 中国のスポーツ専門サイト・新浪体育は、卓球で世界中の多くの国が中国の「海外部隊」に頼っている中、日本だけは自国選手の育成に力を入れていると報じた。

 小山ちれから偉関晴光、韓陽、吉田海偉まで、中国の「海外部隊」は過去20年間、日本で重用され続けてきた。2008年、韓陽は日本代表選手として北京五輪に出場、2009年、吉田海偉は世界選手権横浜大会で日本人男子唯一の8強入りを果たしている。ところが、吉田らが次の五輪や世界選手権への出場を願った時、「日本人はもう世界大会で自分たちを必要としていない」ことを悟った。日本出身の選手たちが台頭してきたのだ。

 ここ数年の日本選手の進歩は目覚ましい。女子は福原愛、平野早矢香、石川佳純などが活躍し、男子は新星・水谷隼が何度も中国のトップ選手の1人である王皓(ワン・ハオ)や馬琳(マー・リン)を破っている。松平健太や丹羽孝希も馬琳を手こずらせたことがある。こうした選手の台頭が中国の「海外部隊」を後方へ追いやった。彼らはコーチなどに回り、日本選手の育成にあたっている。

 中国卓球界の第一人者、劉国梁(リウ・グオリアン)氏は公の場で何度も「日本男子はあと10年で中国男子の最強のライバルとなる」と述べている。偉関晴光もこれと全く同じ見方を示している。


 いやー、吉田海偉は日本人でしょう、もう。偉関や韓陽とは来た時期が違いすぎますし。

 吉田大好きなんですけどねぇ。なかなか勝ちに繋がる安定感がないからこそ魅力的なんですが、代表入りとかそういうことになると微妙か。試合を観るという意味では凄く見応えのある選手なんですけども。


先行したい水谷=メダル懸け王皓戦−世界卓球

 当地で開かれている世界卓球選手権個人戦の男子シングルスで、日本のエース水谷隼(明大)がメダルを懸けて14日の準々決勝に臨む。立ちはだかるのは前回覇者で世界ランキング1位の王皓(中国)だ。

 2、3回戦は新たなサービスを試すなどしてもたついたが、4回戦では新鋭マテネ(フランス)をサービスから攻略。調子は上向いている。

 王皓戦では「(正面から)やり合っても勝てない。メリハリをつけて戦う」と言う。過去に2度勝ったとはいえ、大舞台で王者相手に追う展開になっては苦しい。昨秋のアジア大会でも受け身になって0−4で完敗した。

 水谷のスタイルはつないでチャンスをつくる「負けにくい卓球」だが、打倒中国のためには決定力と球威が課題だった。相手のサービスでは粘って持ち味を出し、サービス権を持ったときには3球目、5球目で攻め込んで「メリハリ」をつけたい。

 日本男子の宮崎義仁監督は「年に一度くらい、見たことのないような出足を見せる」と期待する。「第2ゲームまでに引き離す」と水谷。勝てばこの種目の日本勢では1979年平壌大会優勝の小野誠治以来、32年ぶりのメダルになる。



 水谷は希代の天才プレイヤーなんですけど、受け身がうまいが故に、トッププレイヤー相手にも受け身になってしまって負けてしまうこともあります。メダル期待。
posted by さじ at 13:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2011年05月13日

デュシャンヌ型筋ジストロフィーの原因遺伝子異常を読み飛ばす分子化合物

難病筋ジストロフィー 薬物治療に道

 筋肉が衰える遺伝性の難病、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの原因となる遺伝子異常を読み飛ばし、筋肉の修復を促す分子化合物を、京都大大学院医学研究科の萩原正敏教授と神戸学院大総合リハビリテーション学部の松尾雅文教授が共同研究で発見し、日本時間11日付の英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」(電子版)に発表した。薬物治療につながる成果で、萩原教授は「数年以内に患者に投与できれば」と話している。

 同病の原因は、筋肉に必要なジストロフィン遺伝子の機能不全。アミノ酸の配列を決める「エクソン」と呼ばれる部分の突然変異で遺伝子の読み取りがうまくできなくなり、筋肉が次第に失われるとされる。萩原教授らは、神戸大病院で治療を受けている5歳の男児から細胞を採取。低分子化合物のリン酸化酵素阻害剤を注入したところ、ジストロフィンを生成させることに成功したという。



 遺伝子異常をすっとばす・・・。凄いですね。理論的には治療可能にはなるのでしょうが・・・。

 難病であり未だ治療不明ということで、できるだけ早い治療法確立が求められます。
posted by さじ at 03:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神
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