2011年04月19日

ストレスホルモンを阻害し、頭髪を再生してくれるアストレシンB

ストレス阻害物質に発毛効果を発見、米実験中に偶然

 ストレス関連ホルモンを阻害するある化合物に、頭髪を再生してくれる可能性を期待できる研究結果が、16日のオンライン科学誌「PLoS ONE」に発表された。

 アストレシンBと呼ばれるこの物質が、脱毛治療で使用されるミノキシジルよりも発毛効果があることが、マウス実験によってわかった。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California at Los Angeles、UCLA)と米退役軍人省の研究チームは、アストレシンBの効果を発見できたのは「全くの偶然」だったという。 

 研究チームは、ストレスホルモンの一種、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)を大量に生産するよう遺伝子を組み換えたマウスを使って実験を行っていた。これらのマウスは慢性ストレス状態となり、背中の毛が全部抜け落ちていた。

 実験は、CRF阻害薬が消化器系の機能に及ぼす影響を調べるというもので、米カリフォルニア州のソーク研究所(Salk Institute)が開発したアストレシンBをこれらのマウスに注入した。何ら効果は現れなかったので5日間、同じ実験を続けた時点で終了し、使用したマウスを毛の生えた普通のマウスのいるケージに戻した。

 3か月後、再び実験で使用するためマウスの元に戻った研究者らは、もはや遺伝子組み換えマウスを識別することができなかった。どのマウスも毛が再生してふさふさしていたからだ。そればかりか、毛は加齢とともに白くはならず、色素を保つ働きをしているようにも見えた。

 研究チームは、毛のないマウスにミノキシジルだけを投与する実験を行ったが、毛の再生具合は人間の場合同様、それほど劇的ではなかった。このことはアストレシンBに対する反応もマウスと人間では同様で、人間でも劇的な発毛効果がありうることを示唆している。

 またこの研究は、ストレスに関連したさまざまな病気について、発症や悪化を防ぐ上で役立つ可能性も示しているという。



 頭髪の悩みから解消される日もそう遠くない未来かも。

 まぁ髪がなくなったらなくなったでかっこいい人はかっこいいですけど。


posted by さじ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

2011年04月18日

20代で薄毛の男性は前立腺がんのリスクが高くなる。

20歳で薄毛の男性、前立腺がんのリスク高い可能性=研究

 20歳から薄毛が進行し始めた男性は、前立腺がんになるリスクが高いかもしれないという研究結果を、フランスの研究チームが15日発表した。 

 この研究では、前立腺がんの治療を受けている男性388人と、健康な男性281人を比較。20歳から薄毛が始まっていたという人の割合は、前立腺がん患者のグループの方が2倍高かった。ただ、30歳や40歳で薄毛が始まった人では、前立腺がんになるリスクの差異はみられなかった。

 同研究を率いたパリ第5大学のフィリップ・ジロー氏は、「現時点ですべての男性に前立腺がんの検査を受けてもらうメリットは示されていない。リスクの高い男性を特定する方法を見つける必要がある」と説明。「20歳での薄毛の進行は、リスクの高さが簡単に分かる要素の1つかもしれないが、確証を得るにはさらなる研究が必要だ」と話した。

 これまでの研究で、薄毛は男性ホルモンと関係があり、男性ホルモンは前立腺がんの発症や進行に作用することが分かっている。



 若いうちに薄毛になるのも、男性ホルモンの影響もありますからね。おそらくそういうことなんでしょう。

 前立腺の場合はPSAという採血の値をはかったり、前立腺生検を行ったりして、癌か否かをはかります。まずはお近くの泌尿器科へ。
posted by さじ at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

高水準の緩和ケアを提供し続けるホスピス、八鹿病院。

ホスピス:八鹿病院、開設6年 余命、その人らしく 高水準の緩和ケア /兵庫

 公立八鹿病院(養父市八鹿町)に末期がん患者らの人生の最期をみとる緩和ケア病棟(ホスピス)が開設されて6年。医師や看護師、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、ボランティアがチームとなって昼夜を問わずケアにあたっている。

 「患者と家族の心を癒やすのが私たちの仕事」と岩佐加奈子看護師長。抗がん剤治療などはしないが、痛みや精神的な苦痛を取り除き、余命をできる限りその人らしく過ごせるよう支援し、年間120〜130人を送っている。

 「看護師の力が発揮できるよう、医師と話し合いを重ねます。スタッフが心を一つにして患者を見送る。みとった家族とスタッフの関係は続き、遺族が集まる年1回のお茶会には多くの人が集まって思い出を語り合います。やりがいは大きいです」

 八鹿病院のホスピスは全国的にも高いレベルにある。宮野陽介院長は、千葉県船橋市で開かれた全国緩和ケア指導者講習に参加し、その水準に「確信が持てた」という。

 6年間(05年4月〜11年3月末)で受け入れた患者は延べ23235人。「開設当初は“死ぬ場所”と思われていましたが、ホスピスがどのような場所か理解が深まり、患者も家族も思いが変わってきました」と宮野院長は話す。

 最上階の11階に高級ホテルのようなロビーや快適な個室、グランドピアノの生演奏を聴けるホールなどがあり、食事も面会も自由。暗い雰囲気はみじんもない。

 09年9月から入退院を繰り返している女性は「のんびりと自由気ままに過ごしています。頼れる医師や看護師がいてくれるので安心して過ごせます」と話し、屋上庭園に実ったミカンを摘み取った。



 癌に勝つ負けるというニュアンスの世界はもう終わっていて、これからの時代は病とともにどう生きていくべきか、というところに焦点があるのでしょうね。

 こういうホスピスが日本中に出来ると、欧米みたいな癌の受け入れ方もできるようになるんでしょうけれども。苦しむだけが闘いではないです。少なくとも私はそうありたい。
posted by さじ at 20:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

鳥インフルの検体を先進国と途上国の両方で共有する仕組み

鳥インフルエンザ:検体共有、先進国と途上国合意−−WHO

 発展途上国で採取された鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)などの検体を国際社会で共有する枠組みづくりについて協議してきた世界保健機関(WHO)の政府間会合は16日、採取国への利益還元方法などで合意した。5月のWHO総会で正式に採択される見通し。

 検体共有の枠組みは、死亡率が高いH5N1が「新型」として流行した場合に備え、迅速に対応できる態勢づくりに必要とされてきた。感染者が多い途上国と、製薬業界を抱える先進国との溝が埋まり、07年の協議開始から約4年間でようやく合意にこぎ着けた。

 この枠組みの中で、途上国も先進国も「新型」になり得るウイルス検体をWHOに提供し、製薬業界と協力してワクチンを製造。ワクチンが必要な途上国は優先的に生産量の一定部分の提供を受けられる。

 07年には、米医薬品大手と鳥インフルエンザのワクチン開発で提携を進めていたインドネシアが知的財産権を主張し、WHOへのウイルス検体提供を拒否。今後はこうした問題を防げるという。



 もうこういう公共福祉的なものは、利益無視で、全世界で取り組んでいかんといけませんね。

 これだけ医療が発達した中で、感染症に対抗できないのは悲しすぎます。
posted by さじ at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

自治医大のOBで構成される「東日本大震災支援プロジェクト」とは

東日本大震災:首都圏から 自治医大OB、独自の診療活動 「患者、受け皿足りない」

 避難生活の長期化に伴い東日本大震災の被災地では、一時的な応援だけでなく、長期的に被災者を診る医療スタッフが求められている。全国の地域医療を支える自治医科大(栃木県下野市)の同窓会は、OB医師を約2週間ずつ交代で半年間派遣し続ける「6カ月プロジェクト」に取り組む。自治体などからの要請を待つのではなく、現地に入り医師不足の地域を調べて重点配置するなど「自立型」の支援が特徴だ。

 自治医大を卒業した医師は、それぞれの出身地でへき地・地域医療に携わることが義務付けられ、被災地でも多数の卒業生が働いている。震災直後、同大の同窓会(会員約3400人)は「東日本大震災支援プロジェクト対策本部」=本部長・尾身茂教授(公衆衛生学)=を設置。卒業生を対象に、被災地での医療ボランティアを呼び掛けたところ、全国から100人以上が名乗りを上げた。震災4日後の3月15日から、医師を7人ずつ約2週間交代で送り込み、既に計30人に達した。

 コーディネーター役の医師が「先遣隊」として被災地入りし、医療状況を独自に情報収集。医師が足りない地域へ重点的に医師を送り込む手法で、被災者や現場の医療関係者をサポートしている。機動性を重視しており、被災地での拠点地域も刻々と変化する。震災から1カ月が過ぎた4月中旬の現時点では、岩手県釜石市、宮城県登米市、南三陸町の3カ所で、病院・診療所での診察や避難所の巡回などに当たっている。

 「環境の良い2次避難所へ、被災者を移動させることも重要な任務ではないか」。今月9日、同大であった報告会。南三陸町や登米市で診察に当たった小橋孝介医師(30)=千葉県鴨川市立国保病院=はノロウイルスなどの感染症によって、避難所の環境悪化が拡大している点を指摘。「病院の復興計画など、医療も含めた被災地の復興ビジョンを話し合い、通常の保険診療に移行する方法を考える必要がある」と述べた。

 さらに、精神的なケアの課題も指摘。家族を失うなど精神的なダメージを負った被災者が避難所にはあふれているが、長期的に診療に当たる精神科医師はいない。「お互いに(被災者同士で)支え合うピアカウンセリングの方法などを、自治会長らまとめ役の人たちにレクチャーするのが良いのでは」と提言した。

 報告会では、北海道や沖縄から被災地に派遣された医師ら7人が被災地の医療態勢の現状を報告した。

 それによると現地では今、比較的被害の少なかった内陸部の病院へ、沿岸部から転院の受け入れ依頼が殺到している。大規模避難所から2次避難したり、救急病院で急性期を脱した患者が急増したためだ。しかし、内陸部で後方支援に当たる病院も満床状態で、受け入れができない状況だという。

 また、寝たきりや認知症などの療養患者は、入所していた福祉施設や自宅が被災し、帰る場所を失っている。香川県綾川町国保陶病院の柴崎嘉医師(41)は「患者を避難所に帰すわけにはいかず、病院はパンク状態。後方病院に加え、受け皿となる病院や福祉施設など生活の場が必要だ」と強調した。

 被災地で活動した医師のこうした体験や教訓は、交代で後に続く医師に伝えられ、支援の質向上に役立てられる。対策本部長の尾身教授は「卒業生は皆、医療の谷間を照らすDNAを持っている。地域医療への強い熱意を持った卒業生たちが被災地のニーズにどう応えるのか。その思いを示したい」と話す。



 大学の特性として、地域への派遣を行うのは今後の自治医大のためにも良いかもしれませんね。自治医大は国立とも私立とも違う、地域密着型を実践している優秀な大学です。今度医学部新設があるみたいですが、自治医大システムを採用した大学を西のほうに作ってみるのもいいんじゃないでしょうかね。
posted by さじ at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

大人に出来るにきびの原因を追求・解明する。

大人のニキビ 体調映すバロメーター

 大人の顔にも赤いニキビはできる。思春期のころとは違い、生活習慣やストレスなど、様々な原因が重なって起こる。新年度を迎える今の季節、職場環境などが変わり、ニキビが増えてしまう人も多いという。

 通販化粧品大手のオルビス(東京・品川)が20〜30代の女性1656人を対象に実施した調査では、20歳以降にニキビができた経験がある人は93%にのぼる。「働く女性を中心に、大人になってからニキビができ始めたという人も少なくない」(オルビス)という。

 ニキビができる仕組みは思春期でも大人でも共通する。毛穴が詰まって皮脂や老廃物がたまり、毛穴の中でニキビの原因になるアクネ菌が増える。菌が炎症を起こす物質を出し、腫れて赤く盛り上がる。

 だが、その原因は年代によって違う。思春期ではほとんどの場合、男性ホルモンの働きが一時的に活発になって起こる皮脂の過剰分泌だ。ホルモンのバランスが落ちつくと、ニキビも自然に治まる場合が多い。

 一方、大人の場合は、原因が多岐にわたる。慶応義塾大学医学部皮膚科の海老原全准教授は「ストレスや睡眠不足、それに不規則な生活習慣が、重大な悪化因子だ」と指摘する。年を重ねていくと肌の新陳代謝や保湿機能は徐々に衰え、こうした要因が拍車をかけ、古い角質が厚く硬くなって毛穴の詰まりを引き起こす。ホルモンのバランスも乱れてしまい皮脂の分泌に影響する。

 女性の場合は、一定周期でホルモンのバランスが変わるため、男性よりもニキビができやすい。特に生理前が要注意だ。

 思春期のニキビが額や鼻など皮脂の分泌が多いところにできやすいのに対し、大人ではほおや口の回り、あごなどに多い。年齢とともにできる場所が下がってくるといわれるが、その理由はよくわからない。大人のニキビは前髪やもみあげなどの生え際にもできやすく、髪が皮膚に当たって刺激していることが悪影響を与えているようだ

 目立つ場所にできたニキビは早く治したいもの。オルビスの調査では、ニキビの対処法として48%もの人が「潰す」をあげた。悪いと知りつつも見た目が小さくなるので、ついやってしまうようだが、皮膚の深い場所まで傷つけてしまい、痕が残りやすくなる

 基本はやはり洗顔。毛穴の詰まりや皮脂を取り除くことは対処法にも予防法にもなる。ただ、ゴシゴシと洗うと過剰な刺激を与えるうえ、皮脂を取り除きすぎて肌が乾燥してしまいよくない。1日2回、力を加えすぎずに洗顔剤を使って洗う。

 皮膚や粘膜の状態を改善するため、ビタミンB2やB6を含んだ食材やサプリメントを取るとよいという。海老原准教授は「軽いニキビなら自宅でも十分に対処できる。もしそれでも新しいニキビが次々とできてしまうようなら、一度皮膚科を受診してほしい」と勧める。

 2008年に「アダパレン」という塗り薬が国内で承認され、ニキビ治療に使えるようになった。毛穴の詰まりを取り除いてくれる。海外では数十年前から使われた実績もあり、虎の門病院皮膚科の林伸和部長は「(アダパレンの登場で)ようやく国内でも医師がニキビを扱えるようになった」と話す。

 炎症を抑える抗生物質などとの併用が、標準的な治療になっている。重症になると、薬剤を使って角質を除去するケミカルピーリングなどを施すこともあるが、保険適用外になっている。

 ニキビを防ぐためには、規則的な生活をし、睡眠をしっかりとる。ストレスや疲れもためないように心がける。



 いつまでたっても現代病なんでしょうね、にきびも。

 精力的に仕事をする人にとっては生活習慣を正しくすることこそなかなか難渋してしまうでしょうけれども。

LEDを用いてニキビをなくす、新しい治療方法
カスピ海ヨーグルトを食べるとアトピー性皮膚炎が緩和する
アロエヨーグルトを食べるとニキビや毛穴の黒ずみが改善
posted by さじ at 19:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

格闘家の間で広まる新しいタイプの水虫「トンズランス菌」にご注意。

頭・腹部の水虫、初期治療でまん延防止

 汗ばむ季節になると症状が出てくるのが水虫だ。一般に水虫は、足の指の間などに感染することが多いが、2000年ごろに欧米から日本に持ち込まれた新しいタイプの水虫は、おなかなどの胴体や頭部に症状が出るやっかいな病気。現在でも静かに広がりつつあり、これ以上のまん延を防ぐためには、初期症状に注目して適切な治療を受けてほしいと専門家は訴えている。

 水虫は、白癬菌というカビの仲間が皮膚表面(角質層)にあるケラチンというタンパク質を栄養にして寄生することで起こる病気だ。新しいタイプの水虫は、白癬菌の一種である「トリコフィトン・トンズランス」と呼ばれる菌によって起こる。トンズランスはもともと中米に見られる菌であったが、1960年代に米国に持ち込まれ、90年代にはヨーロッパにも広まったと考えられている。

 皮膚真菌症に詳しい順天堂大学練馬病院(東京都練馬区)の比留間政太郎教授は「トンズランスの特徴は、日本に以前からある白癬菌と比較して感染力が強いこと。そのため肌と肌をこすり合わせただけで、その部分の皮膚表面に赤い乾燥した湿疹が広がる」と話す。しかも、トンズランスは頭髪の根元(毛根部)を好んで寄生する。顔や胴体にできた湿疹を放っておくと、やがて頭髪部にすみ着き、頭部のかゆみ、ふけ、抜け毛などを引き起こす。

 トンズランスは、肌がふれあうことで感染するという特徴により、柔道やレスリングなど格闘技をする人の間で広まることが多い。日本では2001年に国際試合に参加するような柔道やレスリングの強豪校などで集団感染が報告されはじめ、06〜08年に国内試合での感染が急に広まり大きな問題となった

 天理よろづ相談所病院(奈良県天理市)皮膚科の森田和政部長は「このときは競技団体の啓蒙活動もあり、患者の急拡大はなんとか食い止められた。しかし、トンズランス感染自体は止まっていない。現在でもこの病気で受診する人の数は少なくない」と話す。

 患者がなくならない理由について比留間教授は「トンズランスのもう一つの特徴は、強い感染力に比較して症状はマイルドであること。そのため、本人が感染に気づかず毛根部に定着し無症候性キャリア(保菌者)となり、新たな患者を増やしていると考えられる」と話す。実際、比留間教授は大学の柔道部員などを対象に調査を行っているが、現在でも06年当時と変わらず10人に1人の割合で保菌者が見つかり、潜在的な患者数はあまり減っていないと感じている。

 森田部長は「格闘技を行っている学生はトンズランスに関する知識があるので、感染に気づいて受診する割合も高いが、そうでない人では気づかずに症状で悩み続けることもある」と話す。一般の人への感染を増やさないためには、トンズランス特有の症状に気づき早めに治療を受けること。

 診断方法について比留間教授は「水虫は見た目だけでは診断できない。乾燥した湿疹の表面を粘着テープで採取したり、ブラシで集めた頭髪のふけに含まれる菌を培養したりすることでトンズランスの感染を確認する」と話す。

 治療には、従来の水虫と同様、抗真菌薬が用いられる。顔や胴体の湿疹の場合、足の水虫と塗りぐすりを1カ月ほど使用すると完治する。市販薬を用いる場合は抗真菌作用の強い新しいタイプの製品が勧められる。

 そして、トンズランスの寄生が毛根部に進んだ場合は治りにくくなる。毛髪の検査で、菌の量が少ない場合は抗真菌薬を含有した市販のシャンプー(コラージュフルフルシャンプー)を3カ月間使い続けることで完治する場合もあるが、菌量が多い場合には爪水虫の治療にも用いられる内服薬を1〜2カ月服用すると効果が高い。

 ふけや頭のかゆみは身近な症状だが、なかなか治らない場合は、一度トンズランス感染症を疑ってみることも必要だ。



 水虫輸入。

 そしてこの湿疹、結構いますね、多分。

 コンタクト系スポーツをやっている方はどうぞご注意を。

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posted by さじ at 19:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

あすか製薬、チラーヂンの代用薬「サンド」を緊急出荷する。

チラーヂン代替品86万錠を出荷開始−あすか製薬

 東日本大震災で福島県いわき工場が被災し、甲状腺ホルモン剤チラーヂンS錠の供給が困難になったあすか製薬は4月8日から、ノバルティスの後発品部門のサンド社がドイツから緊急輸入した同成分のレボチロキシンNa錠50μg「サンド」86万800錠の出荷を開始した。今後、サンドの協力を得て、国内月間使用数量に相当する約5000万錠を5週間以内に出荷できる体制を整える。

 あすか製薬は、代替となる緊急輸入品を使用する際の注意事項として、▽使用期限は15か月であること▽国内製造品とは使用している添加物が異なること▽輸入品には外国語の添付文書が封入されているが、貼付している既承認国内製造品の添付文書を参照すること-を挙げている。

 あすか製薬では、4月下旬までにはいわき工場でチラーヂンS錠50の生産体制を通常通りに復帰できるよう計画を進めており、チラーヂンのほかの規格(S錠25、S錠100、S散)についても早期に生産体制を整えられるよう最善を尽くすとしている。



 甲状腺機能に関わってくる薬っていうのは定期的に内服しないといけないものですからね。

 ステロイド、や補液剤、栄養剤に加えて、工場に打撃のあったチラーヂンも今後どうなるかと心配していましたが、これなら安心。しかし「サンド」という名称はなかなか今までの日本になかったものですねぇ。
posted by さじ at 03:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

抗精神病薬の副作用の管理の仕方について

専門医に聞く、抗精神病薬の副作用管理

 全人口の約1%で発症するといわれている統合失調症に対する抗精神病薬の適正使用を活発に情報発信し続けている嶺さん。多剤・大量処方は重大な副作用を引き起こしかねず、治療効果が認められる最小用量を維持することを考える必要性を訴えている。続々と新薬が登場し、製薬企業の競争が激化している中で、抗精神病薬を使いこなす方法や、精神科医と内科医の連携など精神科医療におけるチーム医療の在り方などについて聞いた。

―抗精神病薬の適正使用の基本的な考え方を教えてください。

 臨床使用可能なすべての抗精神病薬に効果があり、ある意味“特効薬”と言えます。しかし、なぜ効くかという理由については、ドパミンD2受容体を遮断するということ以外、ほとんど分かっていません。そのことを大前提とした上で、謙虚な姿勢で使用する必要があります。

 安易な使用や変な思い入れは禁物です。精神療法による対応や、そこまでいかなくても医療者が患者さんの生活習慣や家庭環境、職場環境などをきめ細かに聞いてあげることが大事です。その上で、抗精神病薬を使用することが適切と判断した場合、薬の科学的な性質をきっちり理解して、理論的に使うべきです。

―抗精神病薬にはさまざまな種類があります。どのように使い分けされているのでしょうか。

 抗精神病薬には、大きく分けて「定型薬」と「非定型薬」があります。「非定型」というと、本筋ではない響きがありますが、臨床現場ではこちらが主流になっています。

 抗精神病薬の代表的な副作用として、運動系の錐体外路症状があります。これは、それまで全く運動障害のなかった人が、抗精神病薬を服用したために、パーキンソン病のような症状が出てしまうわけですから、深刻な副作用と言えます。抗精神病薬は、ドパミンD2受容体を遮断することで効果が得られる半面、遮断することによって錐体外路症状を起こしてしまう。「コインの裏表」と表現できるでしょう。
 「非定型」の語源は、効果が得られると、錐体外路症状の副作用が出る可能性が高いという「定型」薬の特徴が見られなかったということに由来します。まずは非定型薬を選択すべきという考え方が臨床現場に浸透したのはそれが理由です。

―非定型薬には全く錐体外路症状の副作用がないのでしょうか。

 非定型薬であっても、使用量が増えれば、もちろん錐体外路症状が出るリスクはあります。非定型薬の使用量を2倍にしたからといって、効果が2倍になることはありません。ですから、大多数の人で治療効果が認められる範囲、これを治療窓といいますが、その用量をまず設定してあげることが理想です。

 PET(陽電子放出断層撮影)検査によって、最大の効果が得られ、しかも錐体外路症状のリスクを最小に抑えることができる「至適最小用量」を設定することが可能だと思いますが、このような検査は研究レベルであり、臨床では行えません。少なくとも、さまざまな薬を併用すると、至適用量を超えやすいので、多剤併用には慎重になるべきです。

―錐体外路症状以外にどんな副作用が問題になりますか。

 もう一つの大きな問題は、代謝系の副作用です。体重が増えたり、糖尿病になりやすくなったりします。これは「至適最小用量」の中でも出てしまう。代謝系の副作用は薬の種類で出やすさが違いますが、薬の受容体プロフィールである程度予測ができます。

 非定型薬はドパミンD2受容体のほか、いろいろな受容体に作用します。例えばセロトニン2C受容体に作用すると、食欲が高進するので肥満になりやすい。それから、ヒスタミンH1受容体に作用すると、眠気が出やすくなったり、体重が増えやすくなったりします。

 これまでの話をまとめると、抗精神病薬を適用できる部分は限られている。限られているけれども特効薬である。特効薬であるけれども副作用があるので、「至適最小用量」を常に推測すべきだ。使用量が少な過ぎると再発してしまうので、量をちゃんと維持できる薬を使うべきだというのがわたしの主張です。最近は、ドパミンD2受容体を安定的に遮断する持効性注射剤や、血中濃度の変動幅を少なくする徐放性の経口薬も、臨床で使用できるようになりました。

―抗精神病薬を処方する精神科医と、嶺さんのような抗精神病薬の副作用を管理する内科医の連携はうまく取れているのでしょうか。

 医師同士のほか、看護師さんや薬剤師さんが連携してチーム医療という形ができてくれば、いろいろな知恵が出てくると思います。ですが、それを阻害している要因が幾つかある。その一つが医療形態です。精神科というのは独特で、収容施設的なところが一面ですが残っています。現場は大変であることはよく分かりますが、法的な対応と医療の対応には多少なりともギャップが生じることは認識しておかなければなりません。そんなに閉鎖的にやらなければいけないのかなという疑問は時に感じます。

 チーム医療の中でリーダーシップを取りながらも、いろいろな職種の意見を聞くことができることが精神科医の素質ではないでしょうか。実際、交流ができているかというと、非常に難しい。また、精神科医には抗精神病薬をはじめとする“向精神薬”のプロとしての自覚を持ってほしいと思います。わたしのような内科医よりは向精神薬に関する知識を持っていて当然です。処方する立場であるのですから。また、例えば認知行動療法が上手であることや、非薬物療法の専門家としての技術も期待しています。



 抗精神病薬は画期的な薬でありながら、使用法はかなりシビアです。素人(経験のない医者)が安易に使える代物ではないです。

 しかし精神科医の使用のもと、しっかり使えば症状を改善する薬です。よくネットで副作用うんちゃらといわれていますが、それをうまくコントロールするのも医者の仕事。安易に患者自身の判断で変えてしまうのは危険です。もし何か症状が出たら、かかりつけの精神科医にそれを伝えましょう。
posted by さじ at 03:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

子供の臓器移植、虐待の有無も含めた医療的な課題が山積み。

子供の臓器提供、なお課題

 国内初の15歳未満の子供の臓器提供が実施される見通しになり、臓器移植でしか命が救えなかった子供たちに一筋の光がさした。しかし、専門家は「小児の臓器提供は現状の制度では、年に数例でるかどうか」とみている。

 要因のひとつが、18歳未満の脳死判定を行う際に定められている「虐待」の有無の確認だ。厚生労働省は虐待について「児童虐待防止法で定められているような、身体に対する暴行やわいせつ行為、育児放棄(ネグレクト)など」としているが、現場からは基準があいまいだとの指摘がある。

 さらに、小児の臓器提供を行うことができるとされている施設は平成22年9月末の時点で、大学病院や救命救急センター、小児専門病院など344施設で体制を整えているが、虐待を受けた18歳未満の子供から臓器提供が行われないようにするための虐待防止委員会の設置や対応マニュアルが整備されているのは65施設だけというのが現状だ。

 一方、臓器提供には親の承諾が必要だが、幼いわが子が突然命を失うという事態に陥った親にとって、その判断を下すのは負担が大きい。臓器移植についての説明を行う移植コーディネーターからも「悲しみに暮れる子供の親に対して、臓器移植についての説明をするのは、これまでと違う慎重さが求められる」としている。



 子供だからこそ、現実的に難しいことは多々あります。それでも、それをクリアーして臓器提供できる場合もある。その可能性を少しでも高めるために議論していくべきですし詰める必要性があるのです。
posted by さじ at 03:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移植

エンシュアの類似製品を医療扶助の対象にする。

エンシュア缶の類似製品も医療扶助の対象に

 東日本大震災の影響で経腸栄養剤エンシュア・リキッド缶、同・H缶の供給不足が見込まれる問題で、厚生労働省は4月11日、「医療食」扱いの類似製品について、生活保護を受給している在宅療養患者への医療扶助の対象とすることを各都道府県などの生活保護担当課に事務連絡した。

 医療扶助は原則、保険外の療養については対象になっていないが、エンシュア・リキッド缶、同・H缶の供給が不足し、保険が適用されていない「医療食」を代替で使用する可能性があることから、同省は「一時特例的に実施する措置」として認めることにした。

 エンシュア・リキッド缶、同・H缶は、製缶工場(宮城県仙台港)の被災により、製造販売元の明治が製造を中断している。このため、4、5月については、現時点での在庫(約1か月分)を含めても、全国的に最大2割程度の供給不足が想定されている。



 エンシュアというのは要するに普通の缶ジュースみたいな容器に入っておりまして、中身も「豆乳」みたいなものが入っています。その液体はいわば完全栄養食のようなもので、1缶でカロリー、栄養を取る事ができるというパーフェクト素材。食欲のない人や、液体しか飲めない人が使用します。

 それが全国的に不足しているので、このような措置がとられたわけです。普及まであと1月ほど。なんとか凌いでほしいものです。

※私はエンシュアコーヒー味が一番すきです
posted by さじ at 02:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化

被災地の静脈血栓症、数ヶ月後にピークがくる恐れも

被災地の血栓、半年後に再度ピークも

 新潟大大学院の榛沢和彦助教(医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野)は、4月13日に開かれたグラクソ・スミスクライン主催のプレスセミナーで、東日本大震災の被災地で避難所生活をしている人のうち血栓がある人の割合について、「三陸では初めは3割くらいいたが、今では10%くらいに落ちている」としながらも、「恐らくいろいろな医療班が手を引くのが3か月後くらいで、そこで医療の手が抜けてしまうため、少し危険がある」と述べ、5、6か月後に再度ピークが来る可能性を示した。

 足などに血栓ができていても、通常、症状が出ないことが多く、小さなものは自然に消える場合もあるが、残った場合は肺血栓塞栓症や脳梗塞のリスクにもなるという。

 榛沢氏によると血栓は、▽血液の流れが悪くなる▽脱水などにより血液が固まりやすくなる▽血管が傷つく―ことが原因となる。被災地では、避難所生活で動かずにじっとしていることや、寒さから十分な水分を取らないこと、津波の影響から足に打撲を負っていることが多いため、「非常に血栓ができやすい」という。

 また、榛沢氏は血栓の初発する場所について、ふくらはぎ内部のヒラメ筋にあるヒラメ筋静脈が多いとして、「ふくらはぎのケアが大事」と指摘。その上で、ふくらはぎを覆い、足を圧迫することで血液の流れを促進する弾性ストッキング4万足を被災地で配布していることを紹介した。

 また、避難所の状況にも言及し、「先進国で雑魚寝の避難所は日本だけ」と強調。雑魚寝状態の避難所では、床冷えやストレスといったさまざまな要因から血栓ができやすいと指摘し、欧米の避難所で利用されている簡易ベッドを取り入れるべきとした。さらに今後、学校の再開などに伴う避難所の集約化により、深部静脈血栓症のほか、感染症の問題が出てくるなどと懸念を示し、「被災地以外の場所へいったん(避難所を)移すなどの対応が、今はいいのではないか」と述べた。



 確かに避難所=雑魚寝というイメージが強くありました・・・。

 すぐにでも簡易ベッドを導入する必要があるかもしれません。

 被災地は静脈血栓が出来やすい、好条件が整いすぎています。今少しずつ血栓が大きくなったとして、それが数ヶ月後にポンと飛んでしまうだけで、命に関わる事もあります。弾性ストッキングによる予防、大事ですね。災害がいざおこったときの対策として弾性ストッキングがあるととてもいいかもしれません。近くのスーパーとかで売り出さないですかね。
posted by さじ at 02:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

30代のドナーが骨髄を提供した後で急性C型肝炎を発症

<骨髄提供>ドナーがC型肝炎発症

 骨髄移植推進財団(東京都千代田区)は15日、2月上旬に骨髄バンクの仲介で骨髄を提供した30代男性(ドナー)が、提供後に急性C型肝炎を発症したと発表した。ドナーは入院中だが、肝機能の数値などを含め症状は改善に向かっているという。

 財団は「現時点では骨髄採取とC型肝炎ウイルス感染の因果関係は不明」とするが、医師らによる調査委員会を設置し、骨髄を採取した病院での院内感染の可能性も含め調査している。



 これが院内感染だとしたら重大です。

 ドナーが提供するための医療行為で肝炎ウイルスに感染したのか、それとも最初にHCV検査をしたときにたまたま偽陰性だったのかは分かりませんが・・・
posted by さじ at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

震災の身元不明遺体の特定に歯科医1500人が尽力している。

「すべての遺体を家族の元へ」歯科医1500人使命感

 犠牲者が1万3000人を超えた東日本大震災では、遺体の身元の特定に協力するため、地元や全国各地から延べ約1500人の歯科医師が作業に参加している。

 経営する歯科医院が被災した人もいるほか、中には慣れない作業が精神的な負担となり、体調を崩す人もいる。歯科医たちは「すべての遺体を家族の元に返したい」と、黙々と身元確認を続けている。

 「口の中を見せていただきます」。宮城県石巻市の歯科医、三宅宏之さん(39)は、遺体の口を確認する前、いつも心の中でこうつぶやきながら手を合わせる。

 三宅さんは、震災発生4日目の先月14日から、同市の遺体安置所となっている旧石巻青果花き地方卸売市場で作業に従事しており、これまでに約800体の遺体を扱った。作業は歯科医3人1組で、運び込まれた遺体の歯並びや治療痕などを記録する。その記録は、遺体発見時の状況や所持品、身体的特徴などと共にファイルにまとめられ、行方不明者を捜す家族が訪れた際の身元確認の資料として使われる。

 場内は、電気が復旧しておらず、昼でも薄暗いまま。震災ひと月を過ぎても犠牲者の搬入は続く。4月中旬現在も数百の遺体が安置されており、肉親を捜す家族が頻繁に訪れる。

 家族が遺体に対面する時は作業を中断する。幼い娘の遺体を確認した母親が、冷たくなった体を温めるように半日抱きしめ続ける姿を目の当たりにしたこともあった。三宅さんにも5歳、8歳、10歳の3人の娘がおり、母親の悲しみが痛いほど伝わってきた。

 各地の歯科医師会は、事件や事故の際、警察の捜査に日常的に協力しているが、これほど多くの遺体の身元確認をするのは皆、初めてだ。宮城県歯科医師会で身元確認班の班長を務める江沢敏光さんは、「肉体的な負担だけでなく、遺族の悲しみに寄り添う作業で、皆、相当な精神的負担がかかっている」と話す。延べ270人の歯科医を派遣した東北大学(仙台市)などによると、中には精神的なショックを受けたり、体調を崩したりする人も出たという。

 一方、地元の歯科医には、津波の被害に遭っている人も多い。同県歯科医師会によると、県内の1005か所の歯科医院のうち、今月初旬時点で約300で診療ができなくなっている。三宅さんの歯科医院も2階まで水没し、再開のめども立たないままだ。だが、行方不明だった家族の遺体と対面した遺族から「せめて安らかに眠らせてあげたかった。どうもありがとう」と声をかけられると、「役に立てたのかもしれない」と思い、少しほっとするという。

 三宅さんは「歯科医として犠牲者のためにできることは、一人でも多くの人の生きた証しを記録すること」と考え、今後も作業を続けるという。



 何故歯科医が、と思われる方も多いかと思います。

 検視、特に遺体が身元不明の場合、顔の損傷が酷く誰だか分からない場合、どうやって身元を特定するのでしょう。

 歯です。

 歯の治療を確認するのです。

 どんな人も、何かしらの歯の治療を受けているはずで、それに照らし合わせるのです。

 歯から、遺体が誰なのか特定するという作業を、1000人以上の歯科医が行っています。

 遺体があるのとないのでは、家族の精神面も大きく左右されますし、何より、ご遺体自身が、家族のもとへ帰りたがっていることでしょう。歯科医の先生方の尽力、陰ながら応援していきたいです。
posted by さじ at 02:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科

震災のストレスに対する身近な人向けのメンタルヘルス

親類亡くした友人、慰めたいが…

 避難所にいる友人が、親類も亡くして「毎日がつらい」と話します。どう接してあげればいいでしょうか。

A まず話を聞いてあげて

 ご友人は、つらい状況や悲しい気持ちを口に出すことができています。感情を言葉で表現することは、苦難から立ち上がり前へ進もうとするきっかけになります。

 まず友人の話を十分に聞いてあげましょう。「つらかったね」「話してくれてありがとう」と、共感していることが伝わるような言葉をかけてあげてください。むやみに「がんばって」「落ち込んでは駄目」と励ますより、よく耳を傾けてあげることです。

 私は阪神大震災や新潟県中越沖地震の被災現場などで被災者の心のケアにあたり、落ち込んでしまった時は、眠る・食べる・体を動かすという基本的な日常生活の営みをなるべく早く取り戻すことが何より大事だと実感しています。

 空腹や睡眠不足だと否定的な考えが浮かんできがちです。「ご飯は食べられる?」「眠れている?」と尋ねるのもいいでしょう。

 かけがえのない人を失い、生命を脅かされた恐怖感や過酷な避難生活によるストレスで、自殺を考えてしまうほど深刻な悩みを抱えてしまうこともあります。そうした場合は、被災地で活動する医師や臨床心理士などへ相談することを勧めます。日本臨床心理士会は心の相談緊急電話(0120・111・916)を設置しています。



 医師にしかできないこともあれば、医師ではできないこともある。

 特にメンタルヘルスの場においては「身近にいる人」の存在が何よりも大事なこともあります。
posted by さじ at 02:08 | Comment(3) | TrackBack(0) | 精神

脳の正常組織を摘出したのが死亡に繋がったとして1億円の損害賠償

手術ミス、「神の手」医師に1億円損賠求め提訴

 大阪府内の病院で脳腫瘍の摘出手術を受け、約10か月後に死亡した兵庫県姫路市の女性(当時37歳)の遺族が、「切除部位を間違い、正常な細胞を摘出したのが死亡につながった」として、手術を執刀したF医師(68)と病院に約1億円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。

 F医師は米国を拠点に医療活動を行い、国内外で数多くの手術に成功。「神の手を持つ男」としてテレビ番組などでも取り上げられている。13日の第1回口頭弁論では手術ミスを認めたが、死亡との因果関係については争う方針を示した。



 正常組織の中にある腫瘍を取る脳外科の領域で「正常細胞を摘出した」というのが争点か。

 実際どうだったのか、裁判で明らかになるのでしょう。

 ミスはあってはならないことですが、1度のミスでこういうことになってしまうのをみると、どんなに忙しくても、医師に課せられたものは大きいんだなと思いますね、改めて。
posted by さじ at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

東京医大病院の呼吸器外科医が659人の手術記録を紛失する。

東京医大外科医、患者659人分の手術記録紛

 東京医科大学病院(東京都新宿区、行岡哲男院長)は14日、呼吸器外科医の男性(35)が、患者延べ659人分の手術記録など個人情報が入ったハードディスクドライブを院外に持ち出し、紛失したと発表した。

 同病院によると、男性医師は13日午前0時頃、新宿区内でタクシーを拾ったが気分が悪くなったためタクシーを降り、路上で休憩していた際に、パソコンに外付けするハードディスクドライブが入っているかばんを紛失したことに気付いたという。ハードディスクドライブには、この医師が関わった手術の患者の名前、生年月日、手術日時などの情報や、内視鏡の画像、肺のCT画像などが入力されていた。

 男性医師は酒を飲んで帰宅する途中だったという。同病院は、患者の個人情報を院外に持ち出すことを禁じているが、男性医師は学会での発表資料を作成するため、自宅に持ち帰ろうとしていたという。



 持ち出しても絶対ばれないようなプロテクトをかけるとか、現実的にはそれぐらいしか出来ませんかね

 学会発表用、となると、自分のパソコンで編集したくなる気持ちもわからんでもないが、それならば名前は必要ないですから、そういう処理をするプログラムとか簡単にできるといいんですけどね、例えば院外のパソコンに持ち出す際には絶対に名前と生年月日が暗号化されるソフトに一回とおさなきゃいけないとか。
posted by さじ at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

外国人看護師の合格率、依然として4%と低値。

滞在期限切れ、目前で笑顔 合格の外国人看護師

 厚生労働省の25日の発表によると、合格したインドネシア人候補者は、08年に来日した13人と09年に来日した2人と、09年に来日したフィリピン人候補者1人。日本人も含む全体の合格者は4万9688人で、合格率は91.8%だった。

 しかし、EPAによる看護師候補者は398人が受験したものの、合格率は4%と、昨年の1%に続き、1ケタにとどまった。

 試験問題の日本語が難しいという指摘もあり、今年度から病名に英語を併記するなど問題文を工夫。来日3年目になるインドネシア人候補者の合格率が14.3%に上がったことから、厚労省の担当者は「一定の効果があったと思う」と話す。

 協定では、3年間の日本滞在中に日本の看護師国家試験に受からないと、帰国しなければならないとしている。ただ、菅内閣は、08年に来日したインドネシア人候補者について、今回の国家試験に落ちても、試験成績や本人の意欲など一定の条件を満たせば、さらに滞在期間を1年延長できることを決めている。

 永生病院(東京都八王子市)のインドネシア人、デウィ・セップティヤスリニさん(27)は、図書室のパソコンで合格を確認した。拍手がわき起こり、職員に抱きしめられると、大粒の涙がこぼれた。「プレッシャーはあったけれど、今は本当にうれしい。みなさんが応援してくれたおかげ」と喜ぶ。

 中学生のころに入院した病院の看護師に憧れ、大学を卒業後、母国で2年間、看護師として働いた。3年前の8月に来日したが、過去2回の試験は不合格。EPAに基づく滞在期間は3年間で、今回が最後のチャンスだった。

 昨春から病院の支援も受けて予備校に通い、秋からは1日12時間の猛勉強。「今度だめなら、帰国する」と背水の陣で臨み、夢をつかんだ。



外国人看護師16人合格 挑戦3年、猛勉強実り大粒の涙

 経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから受け入れた看護師候補者のうち、16人が国家試験に合格した。厚生労働省が25日発表。昨年の3人から増えた。日本人を含む全体では92%が合格したが、EPA関係の合格率は4%にすぎない。

 3年前に第一陣として来日し、この夏に滞在期限を迎える91人のインドネシア人では、13人が合格した。その1人、永生病院(東京都八王子市)のデウィ・セップティヤスリニさん(27)は、図書室のパソコンで合格を確認。拍手がわき起こり、職員に抱きしめられると、大粒の涙がこぼれた。「プレッシャーはあったけれど、今は本当にうれしい。みなさんが応援してくれたおかげ」と喜ぶ。

 中学生のころに入院した病院の看護師に憧れ、母国で2年間、看護師として働いた。来日後、2回の試験を受けたが不合格。EPAに基づく滞在期間は3年間で、今回が最後のチャンスだった。昨春から病院の支援も受けて予備校に通い、秋からは1日12時間の猛勉強。「今度だめなら、帰国する」と背水の陣で臨み、夢をつかんだ。

 外国人には試験問題の日本語が難しいという指摘もある。今回から病名に英語を併記するなど工夫し、厚労省の担当者は「一定の効果があったと思う」と評価。ただ、候補者を指導してきた病院側からは「いまの制度では病院の負担があまりにも大きい。受験機会を増やすなど、環境を改善してほしい」という声も上がる。期限を迎える不合格者について、菅内閣は滞在期間の1年延長を認めるが、試験結果や本人の意欲など一定の条件をつける考えだ。



 色々問題はあるでしょうけれど、合格したとき、周りの医療スタッフに祝福されている彼女をみたとき、「大丈夫だな」と思いました。

 あとは「患者側」かな。

 性格のきわめて悪い患者に何かされないといいんですが・・・。

 あとは、こういうやる気のある看護師をいかに多く増やしていくか、ですね。
posted by さじ at 01:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | NEWS

被災地の子供の甲状腺被曝検査、全員問題なしと判明。

甲状腺被曝検査、福島の子ども946人「問題なし」

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、国の原子力災害現地対策本部は2日、福島県川俣町と飯舘村に住む15歳以下の946人について、甲状腺の被曝線量を調べた結果、「いずれも問題なかった」との見解を発表した。

 対象は3月28〜30日に調べた946人。のど付近に検出器をあてて放射線量を測ったところ、全員が、国の原子力安全委員会が定める基準値(1時間あたり0.2マイクロシーベルト)を下回った。最高でも、毎時0.07マイクロシーベルトだった。

 このほか、26、27日にいわき市で、15歳以下の137人に実施した調査でも、毎時0.2マイクロシーベルトを下回った。

 放射性ヨウ素は子どもの甲状腺にたまりやすく、がんの原因になるため、影響がないか調べている。

 調査地は、福島第一原発の30キロ圏外だが、緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)の試算で、甲状腺の被曝線量が比較的高いとされていた。

 国の原子力災害現地対策本部によると、子どもの甲状腺被曝の調査では、3月25日以降、安全とされる基準が全身の健康を評価する毎時2マイクロシーベルトから、甲状腺だけを対象にした安全基準の毎時0.2マイクロシーベルトに変更になった。



 良かったねぇ。放射性物質に関する知識があるからこそ、未来を生きる子供だけは、守らなきゃいけない。
posted by さじ at 00:42 | Comment(1) | TrackBack(0) | 内分

体内の放射性物質を吸着させ排出すると偽り、千人以上に飲み薬を販売し逮捕

効能ないのに「体内被曝に効く薬」 薬事法違反の疑い

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故に便乗し、「体内被曝に効く」とうたって飲み薬を無許可で販売したとして、警視庁は5日、神戸市灘区宮山町1丁目の健康食品販売会社経営U(50)、従業員のT(29)の両容疑者を薬事法違反(医薬品の無許可販売など)の疑いで逮捕し、発表した。

 生活環境課によると、U容疑者らは2月17日〜3月29日、茨城県守谷市の主婦(48)ら3人に、30ミリリットル入り液体飲み薬「プレミアムゼオライト」10本を計4万7500円で販売した疑いがある。

 U容疑者らは2008年からこの薬を米国から輸入し、インターネットで通信販売。震災後は「体内に侵入した放射性物質を鉱物が吸着し、約6時間で尿と便に混ぜて排泄する」と宣伝し、約20日間で延べ1千人以上から計2400万円以上を売り上げていた。客は福島県など東北地方と東京都が多く、多い日で100人以上が購入したという。両容疑者は「被曝対策をうたえば売れると思った」と話しているという。

 同課によると、この薬に体内被曝への効能はないという。



 これだけ情報伝達が普及している世の中であっても、こういう詐欺はなくならないもんですねぇ。

 普通に考えれば、こんなモノがあれば医療機関で当然使っているだろうと考えられますが、大惨事のときはパニック状態にありますからね、不安がそのままダイレクトに表に現れてしまい、購買してしまったとしても不思議ではないでしょう。
posted by さじ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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