2011年04月25日

はしかの感染拡大の恐れ。ワクチンをしっかり接種しておこう。

はしか感染拡大の恐れ 未接種者はGW前にワクチンを 

 はしかが感染拡大する懸念が出始めている。今のところ全国的な流行はみられないが、東京都で4月1日から18日にかけて、例年の4倍にあたる24人の患者を確認。局所的に感染が広がっている可能性があり、国立感染症研究所感染症情報センター第三室の多屋馨子室長は「はしかはワクチンが唯一の感染予防法。予防接種を受けていない人は、人の動きが活発になるゴールデンウイーク前に接種してほしい」と呼びかけている。

 はしかは全身に発疹ができて39度前後の高熱が出る感染症。肺炎や脳炎を併発し、1000人に1人の割合で死亡することもある。感染力はインフルエンザよりも強いが、治療薬はなく、ワクチンで予防するしかない。

 国内では平成17年に大学生を中心に大流行したが、ワクチン接種率の上昇に伴い感染者は年々減少。一方で海外から持ち込まれる“輸入例”の割合が増えており、21年は全体の2・4%だったが、昨年は7・3%、今年は28%にまで増えている。

 東京都で今月確認された感染者も、遺伝子検査を行った16人のうち、10人は海外で流行しているタイプのウイルスに感染していた。1人はヨーロッパから東日本大震災取材のために来日した外国人記者で、母国で感染し日本国内に持ち込んだとみられている。

 記者は都内や近郊の被災地で取材活動をしていたが、この記者からの感染拡大は今のところ確認されていないという。



 麻疹大国日本でも少しずつ減ってきてはいるんでしょうけれども、まだまだ根絶にはほど遠いか。

 麻疹は空気感染です。麻疹患者を減らすことが、感染者を減らすことに繋がります。ワクチン未接種者が案外いるのも驚きです。自ら感染の培地となる前にしっかりワクチンを接種しましょう。


posted by さじ at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

東日本大震災の被災地で食物アレルギーの対応が不十分。

東日本大震災 食物アレルギー対応に遅れ…66自治体調査

 東日本大震災の被災地で、食物アレルギーに対応した食料の備蓄や受け入れ態勢が整備されていないため、子どもを含む患者らが命の危険にさらされるケースが相次いでいる。毎日新聞が都道府県と政令市計66自治体に取材したところ、アレルギー対応食品の備蓄があるのは20自治体(30%)で、アレルギー用粉ミルクの備蓄は15自治体(23%)しかない。受け入れ態勢が整備済みなのは5自治体(8%)だった。阪神大震災や新潟県中越沖地震でも問題化したが、教訓が生かされていない形だ。

 岩手県陸前高田市で母親(45)と2人で暮らす女子高校生(17)は小麦と貝類にアレルギーがあり、小麦を含む食品で呼吸困難になったこともある。

 津波で家を流され病院に避難したが、届けられる食品はパンやカップめんなど食べられないものばかりだった

 何日か待ったが状況は変わらず、「これしか食べるものがない」と無理にパンを食べたところ、全身に皮膚炎の症状が出た。医師に薬をもらったが、かゆくて寝られず、シーツは血だらけに。別の避難所の親戚に回ってきたおにぎりを分けてもらうなどして食いつないだ。

 ようやく状況が好転したのは先月下旬。避難所に「アレルギーの人、いませんか」という声が響いた。患者団体「盛岡アレルギーっ子サークル・ミルク」(盛岡市、藤田美枝代表)のメンバーが食品を届けに来たのだ。現在は仮設住宅に移り、症状も安定した。母親は「避難所では『これは食べられない』と言える雰囲気ではなかった。わがままととられるのも怖かった。行政にもアレルギー対応食品への認識があれば助かるのに」と嘆いた。

 同県釜石市の佐々木昌子さんは、ダウン症の長女結有さん(7)と自閉症の長男凱君(5)がおり、凱君は小麦と卵にアレルギーがある。佐々木さんは車で寺に避難し、そこで車を津波に流された。手近にあったアレルギー対応食品を持って避難したが、すぐに尽きた。凱君は常に動き回るため避難所になじめないことから同市内にある夫の実家に移ったが、車がないため買い出しもできない。2人の子を抱えて疲労が極限に達したころ、知人から同団体の活動を聞き、対応食の援助を受けた。佐々木さんは「行政はあてにならない」とあきらめの表情だった

 食物アレルギーは、発疹やぜんそく発作などの症状が表れ、重篤な場合は死に至ることもある。例えば小麦に強いアレルギーがある場合、普通のしょうゆを使った食品も食べられない。厚生労働省の研究班が05年にまとめた調査によると、食物アレルギーがある人の推計割合は乳児期が10%、3歳児で約5%、全体では1〜2%という。



 特に最近は、アレルギーもちの子供も増えてますからね。

 もし今後、こういった災害に迅速に対応するためには、「被災地に食料を送る」ことを最優先するのは当然ですが、「送る食料に対してアレルギーをもつ人もいるかもしれない」ということでどんなアレルギーに対しても適切に対応できるようなスタンスが一番です。

 いま、炊き出しを行う運動も各地で盛んに行われているみたいですが、どうでしょうか、アレルギーのことを少し配慮して、そういったことに気を配ることも、「余裕のある非被災者」だからこそ、できるのではないでしょうか。

 特にこうやって情報が普及し食物アレルギーの成分表示なども盛んに行われている近代だからこそ、できることも増えてくるのではと。

 ◇アレルギー対応食品◇

 食物アレルギーを持つ人のために原因となる原材料を除去した食品。食品衛生法が表示を義務づけている「特定原材料」7品目(卵、乳、小麦、ソバ、落花生、エビ、カニ)や、表示が推奨されている18品目(大豆など)が含まれていない食品が該当。災害備蓄用には湯や水を注ぐだけで調理できる米飯(アルファ米)のうち、こうした原材料が使われていないものが一般的。
posted by さじ at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

知的障害者に全身麻酔の歯科治療が好評。

全身麻酔の歯科治療 知的障害者に好評

 障害者専門の歯科診療施設「京都歯科サービスセンター中央診療所」(京都市中京区)で昨年始まった全身麻酔治療が好評だ。知的障害者の中には、治療への強い抵抗感から一般の歯科医院に通いにくい人が多く、全身麻酔は患者のストレス軽減や治療時間の短縮に効果を挙げている。ただ、受け入れ患者数が限られているため、治療前の医師面談を受けるだけでも8カ月待ちで、診療態勢の早期拡充が望まれている。

 同センターの全身麻酔治療は、毎週火、木曜日のみ行われている。午前9時すぎ、自閉症の加藤聡さん(36)=宇治市=が普段着のまま麻酔診療室に入り、自分で診療台に横たわった。「いーち、にー」と数える歯科医の声を聞くうちに眠りに落ち、約1時間で折れた前歯の治療が終了。病院と違い、その日の内に帰宅できた。

 知的障害者や自閉症の人の中には、口への異物挿入だけでなく、初めて見る相手や場所に強いストレスを感じる人もいる。府歯科医師会が運営する同診療所には、障害の特性をよく知る歯科医や歯科衛生士が配置され、治療前の通院訓練も含めて同じスタッフが担当する。こうした専門的対応のできる機関としては府内唯一で、丹後・中丹地域からも患者が通っている。

 昨年4月以降、延べ164人が全身麻酔を受けた。自傷などを防ぐため患者の手足を抑制する器具を使う場合もあるが、「不必要な抑制は減り、治療の選択肢が増えた」と水野和子・同センター長(46)は話す。偏食傾向から虫歯が進行している患者も多く、「少しずつ治療をしていては完治より再発する方が早い。全身麻酔できれいな歯に戻すと、歯磨きを介助する家族のモチベーションもあがる」という。

 希望者が多いだけに、今から申し込んだ場合、治療前にまず必要な医師面談が12月ごろになるという。全身麻酔のできる障害者専門の施設は全国で増えているが、兵庫県には複数あるものの滋賀県には一つもなく、ばらつきがある。府歯科医師会の田中寛彰常務理事(60)は「京都でも受け入れ態勢は十分でない。北部に同様の施設がないことも合わせて、今後の課題だ」としている。



 これはいいですね。

 もちろんリスクはあります。麻酔というのはそもそも、人の意識を左右する学問なわけで、麻酔科医にのみ許された特権でもあります。麻酔科医がしっかりいるからこそ、適切な全身麻酔を行うことができる。マンパワーはかかりますが、それでも、知的障害者の歯を確実に、早急に治療するために有用です。
posted by さじ at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科

2011年04月24日

昔の馬は草ではなく果物を食べていた。

馬はフルーツを食べていた、歯の化石を調査 米研究

 馬たちの祖先はフルーツを食べていた――。馬の歯の化石を調べたニューヨーク工科大学の研究者たちが3日、米科学誌サイエンス(Science)にこのような研究結果を発表した。

 研究者たちは絶滅した70種の馬、6500頭の歯の化石を調べ、そのデータを北アメリカの気候変動の歴史と照らし合わせ、食べていた餌を推定した。その結果、もっとも古い約5550万年前の馬はフルーツを食べていたとみられることが分かった。

 その後、草原が増えるにつれて馬の歯は大型化した。土やほこりが付着した草も噛んで食べられるように、臼歯が大型化し丈夫になったためとみられるという。このような歯の化石には、現代のウマやシマウマの歯に見られるようなすり減った跡があった。

 歯の特徴の変化は、餌が変ったとみられる時期から100万年以上遅れて現れていたことも分かった。この研究は、現在の馬の歯が大きいのは、生存の可能性を高めるために環境に適応した結果である可能性があることを示している。



 果実だけでは暮らしていけなくなり草を食べるようになったんですかね。

 こんなことまで分かってしまう歯ってのも凄いなぁ。
posted by さじ at 07:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科

ねこは食物の栄養バランスを自分で調節していることが判明。

ねこ、足るを知った食生活 栄養を自分で調整 英研究

 ネコは偏食せず栄養バランスをとってエサを食べることができる、という研究結果を英国の民間研究所がまとめた。いろんなエサを好きなように食べさせると、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素の摂取量を自分で調整していたという。

 ペットの栄養や健康などを専門とする「ウォルサム研究所」が、大人のネコ100匹以上を対象に調べた。

 ネコに食べたいものを自由に食べさせると、たんぱく質の摂取量は1日あたり26グラム、脂質は9グラム、炭水化物は8グラムだった。この割合は、自然のなかで魚などを食べて暮らすときに近かった。

 固形タイプの1種類のエサだけでは、炭水化物が多めでたんぱく質が少ないため、この「摂取目標」を完全に満たすことはできない。含まれる栄養素が異なる3種類のエサを食べる比率を調整することで、自然の状態に近づこうとすることがわかったという。

 また、炭水化物の摂取量には1日あたり70キロカロリーという上限があった。肉食のネコは大量の炭水化物を消化しきれないためだとみられ、上限を超えると、それ以上のエサを食べなくなったという。

 今後は、妊娠期や授乳期にどんなエサを選ぶのか、イヌはどうなのか、などを調べるという。



 猫は人間に飼われても野生さは捨てないんですかねぇ。

 どうしたら自分にとって一番いいのか、体で分かるんですかね。なんとも賢い。生物としては当然なのかもしれませんけど(岩塩なめにくるアフリカの動物たちもそうですよね)
posted by さじ at 07:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | 消化

癌の化学療法にナノダイヤモンドを併用すると有効に。

化学療法きかない末期がん、ナノダイヤモンドが有効 米研究

 米ノースウエスタン大などの研究チームは9日、末期の乳がんおよび肝がんの腫瘍をナノダイヤモンド(炭素の微小粒子)を使って治療する方法を見つけたと、米科学誌「Science Translational Medicine」に発表した。

 これらの腫瘍は通常、化学療法に使う薬剤への耐性を持っている。今回発明された方法は、化学療法薬ドキソルビシンをナノダイヤモンドに結合させるというもので、マウスを使った実験で効果が確認された。

 実験では、マウスに、ナノダイヤモンドを結合させたドキソルビシンか、ナノダイヤモンドを結合させないドキソルビシンを投与してみた。後者は腫瘍に効果がなく、投与量を増やすと効果が強すぎてマウスが生存できなかったのに対し、前者は、ナノダイヤモンドがドキソルビシンを腫瘍に浸透させ、腫瘍を大幅に縮小させることが確認された。

 転移性のがんでは化学療法薬を投与しても90%で効果がないことから、この手法は非常に有望だ。

 研究チームのディーン・ホー(Dean Ho)氏によると、化学療法薬を浸透させる媒体としてナノダイヤモンドに興味を持ち始めたのは3年以上前のこと。水とよくなじむナノダイヤモンドが自動車に使用されていることに気づいたことがきっかけだという。親水性は、医学的用途においても重要な要件の1つだ。

 ナノダイヤモンドは通常、採掘や石油精製の現場で起きる爆発により形成される。隕石の落下によっても生成されると考えられている。



 手術で取りきれる癌は手術で取り除けばいいとして、癌、特に進行したものに対してはどうしても化学療法、放射線療法を行わざるをえませんからねぇ。

 こういう手法で、化学療法を、「よりなじませる」ことができれば。
posted by さじ at 06:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

2011年04月22日

ヨードうがい薬は安定ヨウ素剤の代替品とはならない。

うがい薬「飲まないで」と専門家 買い求め客が急増

 東日本大震災に伴う福島原発放射性物質漏えいで15日、首都圏でも通常より高い放射線量を観測した。都内の薬局でヨウ素入り消毒薬やうがい薬を買い求める客が急増。放射線医学総合研究所は「内服すると有害成分が多い。飲むのは絶対にやめて」と呼び掛ける。「これは安定ヨウ素剤でなく、うがい用です」とレジで念を押す薬局も。

 世田谷区の薬局では、うがい薬やヨードチンキが在庫切れに。被ばくによる健康被害を抑える「安定ヨウ素剤」服用には医師の処方が必要だが、ヨウ素はうがい薬などにも含まれるため、代替品と誤解されやすい

 大手量販店ドン・キホーテはここ数日、首都圏の店舗中心に高機能マスクや消毒用ハンドソープ売り上げが通常の2〜3倍で「放射能対策かも。インフルエンザ予防用なのに」と困惑する。埼玉県内のホームセンターは地震発生直後からカセットこんろやペットボトルの水が品薄になり、今後は肌を隠す雨がっぱや帽子などの需要が増えると予測。「客は何としても身を守りたいという心理状態になっている」と指摘する。

 乾電池などがほぼ完売の都内のスーパーも、入場制限するほど客が開店前から詰め掛け「原発事故の影響は予測できない」と不安を口にする。

 東京ディズニーリゾートやよみうりランドなど、地震直後から休園を続ける遊園地も多い。東京・浅草花やしきは営業を再開したが「原発との関係は分からないが、客は極端に少ない」と話す。



 全くの別物ですからね。これ。要注意です。(医者でも結構分かってない人がいるようですが)
posted by さじ at 00:27 | Comment(1) | TrackBack(0) | 薬理

2011年04月21日

大麻を若者が吸うと統合失調症などの精神疾患リスクを高める。

大麻吸引は精神疾患リスクを増大、欧州研究

 若者が大麻を吸引すると、精神疾患にかかるリスクが増大するとする研究結果が2日、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に掲載された。

 ドイツ、オランダ、英ロンドン(London)の精神医学研究所(Institute of Psychiatry)の専門家で作るチームは、14〜24歳の1900人について、大麻の吸引の有無などを8年間にわたって観察した。

 その結果、調査以前から大麻を吸引していたグループ、調査期間中に大麻吸引を始めたグループの双方で、一度も吸引しなかったグループよりも統合失調症などの精神疾患の症状が多く見られた。

 大麻の継続的な吸引は精神疾患にかかるリスクを上げることが、これまでの研究で明らかになっていた。研究者は、今回の結果はさらに、大麻が精神に長期的な影響を及ぼすという説を裏付けるものだとしている。



 若いうちに吸うとリスクが上がるということは、統合失調症のメカニズムと大麻の体内動態が何らかの形で結びついているということでしょうか。治療法もそのあたりからできませんかね。

 よく大麻は無害という説がいわれてましたけど、決してそんなことではないと。毒にも薬にもなるものをうまく使うのが必要か。いやいや健康な若者ならば吸うメリットもないでしょうけれども。
posted by さじ at 01:52 | Comment(1) | TrackBack(0) | 精神

大麻の成分THCが癌患者の食欲回復に有効であった。

大麻の成分、がん患者の食欲回復に効果 カナダ研究

 服用者を「ハイ」にさせ、食欲を刺激することでも知られる大麻の成分が、がん患者に食の楽しみを取り戻させるのに役立つとする研究結果が、23日の英医学誌「Annals of Oncology(腫瘍学年報)」に発表された。

 カナダ・アルバータ大などの研究チームは、化学療法を受けている進行がん患者21人を対象に、大麻に含まれている精神活性化合物「デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)」のカプセルかプラセボ(偽薬)を18日間服用してもらい、実験終了時にさまざまなアンケートに答えてもらった。

「食欲が以前よりもある」と回答したのは、THCを服用したグループで73%、プラセボを服用したグループで30%。「食べ物が以前よりもおいしくなった」がTHCグループで55%、プラセボグループで10%だった。

 なお、摂取したカロリー数は両グループで大差がなかったが、THCグループでは、実験開始時よりもたんぱく質の摂取量が増え、風味の良い料理を味わって食べるようになったことが確認された。

 さらにTHCグループはプラセボグループよりも睡眠の質が高く、リラックスの度合いが高いことも明らかになった。

 がんまたはその治療は、しばしば患者の食欲を奪う。肉のにおいや味を不快に思う患者も多く、食事の量が減って、体重が激減することがある。

 そのため同大のウェンディ・ウィスマー准教授は、味覚や嗅覚、食欲を失った患者にTHCを服用させることを推奨している。

 THCは忍容性が高く、副作用の点でもプラセボとの差はなかったことから、長期的な服用も可能と考えられるという。



 食欲が出てくるのならば、うまく使うのはアリですね。痛みを止めるときに麻薬を使うように、食欲がないときにこれをうまく薬として使えれば、相当の人が回復するのでは。たとえ回復しなくても、終末期医療で導入するのは良いと思います。
posted by さじ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

2011年04月20日

伝染性紅斑(りんご病)が4年ぶりに流行の兆しをみせている。

「リンゴ病」流行の兆し 9割が子ども、難しい感染予防

 両頬や体に赤い発疹が出る感染症「伝染性紅斑」が今年、4年ぶりに流行の兆しを見せている。患者は10歳未満の子どもが9割で、感染予防が難しく、妊婦がかかると流産の危険性が高まることから、国立感染症研究所が注意を呼びかけている。

 子どもの両頬が赤くなるのが典型的な症状で「リンゴ病」とも呼ばれる。流行期には年間50万人の患者が出ると推計されている。

 ヒトパルボウイルスB19が原因で、軽い風邪のような症状が1週間ほど続いた後、頬が赤くなる。胸や腹、背中にも発疹が出て、はしか(麻疹)と間違えられることもある。大人の場合は関節が強く痛み、丸1日動けないほど重い症状の人もいる

 ウイルスは患者のつばなどに含まれ、つばが飛んだり接触したりしてほかの人の口に入り感染する。感染しても症状が全く出ない潜伏期間が10〜20日間あり、この間にウイルスを周囲に出すため、予防が極めて難しい。ワクチンはない。

 感染研によると、最新の1週間(2月14〜20日)の全国定点調査では1医療施設あたりの患者数は0.51で、例年同時期と比べて多く、さらに増える傾向。2007年以来の流行になりそうだと感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官はみる。

 妊婦が感染すると、胎児水腫や流産の恐れが生じる。安井さんは「保育園や小学校で流行しているときは、妊婦の立ち入り制限も考えたほうがいい」と話している。



 忘れた頃に大流行を始める伝染性紅斑です。

 何といっても妊婦さんに感染すると大変なので、飛沫感染とはいえしっかり予防することが大事です。

 そういえば最近伝染性紅斑のニュースみないなと思ってたら、なるほど、4年ぶりか。下は2006年秋のニュース。

医学処:りんご病が再び増加傾向。妊婦は感染にご注意
posted by さじ at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

プラセボ効果の逆バージョン「ノセボ効果」も正しく作用するという実験

プラセボ効果とは逆の"ノセボ"効果も作用

 プラセボ(偽薬)を服用してもそれが薬だと信じていれば効果がみられがちな「プラセボ(placebo)効果」は一般的に知られているが、その逆も真実であることが新しい研究によって示唆された。

 ドイツ、ハンブルク大学メディカルセンター神経学のUlrike Bingel博士らによる今回の研究では、薬剤の投与量を変更しなくとも強力なオピオイド系鎮痛薬であるレミフェンタニルの使用状況(有無)を信じることで疼痛レベルが大きく変動した。また、患者に薬剤投与の中止を告げるとまもなく、疼痛レベルが急上昇する“ノセボ(nocebo:反偽薬)”効果)がみられたという

 同氏らは、健常ボランティア22人にレミフェンタニルを投与し、治療に対する患者の期待を変化させてその効果を調べた。まず被験者を脳MRIスキャナーに入れ、薬剤投与のための静脈ラインを確保後、痛みが生じる点まで被験者の脚を加熱し、それぞれの被験者が7割の痛みであると最初に評価したレベルに疼痛を設定した。同時に、レミフェンタニルを投与したが、そのことは被験者には告げなかった。

 被験者の自己申告による平均疼痛レベルが100点満点の66点から55点に低下後、(すでに投与していた)同薬の投与を開始したと告げたところ、平均疼痛レベルは39点まで劇的に低下した。“ノセボ”効果を調べるため、同薬の投与中止を告げると、被験者は再び疼痛を感じ始め、疼痛レベルは平均64点上昇し、鎮痛薬をまったく使用しない場合と同程度になった

 また、MRIスキャンでは、試験の各段階で被験者の疼痛や疼痛軽減に対する期待に応じて異なる脳活動がみられ、特に、鎮痛薬を服用していると考えていると、脳の領域は疼痛シグナルが脳や脊髄に到達しにくい状態になっていた。Bingel氏は「この研究は薬効への期待が治療効果に大きく影響するエビデンス(科学的証拠)をもたらす。全体的な治療結果を最適にするため、医師は薬物療法に対する信念や期待、経験をより体系的に評価し、統合すべきである」という。

 別の専門家は「医師は治療に関する患者の教育をうまく行ない、誤った期待や否定的な期待を限定させなければならない。そうすれば、結果がはるかに良くなり、患者が治療により満足すると思われる」と述べている。



 そうなると、ネットで簡単に情報を得られる時代というのはなかなか難しいですね。

 別にだますわけではなくとも、どんな薬も、「効かなかった」という意見などザラに書き込まれています。例えばとある抗うつ薬があったとして、ネットで「これ全然効かなかった」「俺も」「俺も。てか副作用強すぎ」と書かれていたら、誰だって飲み続けるのをためらいますよね。

 薬に個人差はあっても、少なくとも医者は効くと信じて処方しているわけで、それにノセボ効果が働いてしまったら、せっかくの治療もうまくいくはずもなく。
posted by さじ at 21:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

リウマチや乳癌などの早期診断に使える超高感度のエックス線撮影装置を開発

東大と兵庫大とコニカミノルタがスーパーX線装置を開発

 東京大、兵庫県立大とコニカミノルタエムジーなどの研究チームは、従来より約1000倍も高感度のX線撮影装置を開発したと発表した。

 骨など硬い組織に比べ、従来のX線装置では撮影が難しかったがん細胞や軟骨などを画像化することができ、指先を動かす細い筋肉まで判別できる。実用化すれば、乳がんのより早期の発見や、関節の軟骨の異常からリウマチの早期診断が可能になるという。

 従来の装置は、X線が体を透過する時に吸収される量が多いほど濃い画像になる仕組みで、X線をあまり吸収しない軟骨などの撮影は困難だった。

 百生敦・東大准教授(X線光学)らは、X線が透過時にわずかに屈折することに注目。体の組織による屈折率の違いを識別し、画像にする技術を開発した。この方法なら軟らかい組織でも鮮明に写せるうえ、特にがんの診断に重要な線維組織や石灰化した組織が見分けやすいという。

 埼玉医科大と名古屋医療センターで献体の指やひざ、切除した乳がんの標本を撮影したところ、関節部分の軟骨が判別できたほか、乳管内にとどまっているごく初期のがんを見つけることができた。チームは今年中に生体の患部などを撮影する試験を始める方針だ。さらに開発を進め、集団検診などで使えるような装置の実用化を目指すという。

 百生准教授は「開発した新装置は、超音波診断装置やMRI(磁気共鳴画像化装置)より細かい部分まで撮影できる。造影剤も不要で、患者の負担軽減になる」と話す。



 画期的すぎる。

 造影剤いらずで、軟部組織も評価できるというのが凄い。しかもMRIよりも高感度とは。椎間板とか甲状腺の評価もしやすくなるんでしょうか。実用化が待ち遠しい。
posted by さじ at 21:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大学

肥満になると毛細血管がおかしくなりインスリンが全身に運べなくなる

メタボは毛細血管に異常が生じる

 肥満になると毛細血管の働きに異常が生じ、血糖値を下げるホルモン「インスリン」が全身の筋肉に届きにくくなることを、東京大などの研究チームがマウスの実験で解明した。インスリンが届かないと、筋肉が血液からブドウ糖を取り込めず、高血糖状態が続いて糖尿病を発症しやすくなるという。2日付の米科学誌セル・メタボリズムに掲載された。

 健康な人では、食後に血糖値が上がると、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌され、血液を通じて全身に届けられる。筋肉は、インスリンが到達したことが引き金となって、ブドウ糖を取り込みエネルギーに変えるが、インスリンが毛細血管から筋肉に届く仕組みはこれまで不明だった。

 研究チームは、インスリンが到達したことを他の分子に伝える物質「IRS2」に着目。毛細血管の細胞にIRS2を持たないマウスは、通常のマウスと比べて、筋肉に届くインスリンの量が半分程度に減っていた。「インスリンが届いた」という信号が他の分子に適切に伝わらないため、インスリンを血管の外の筋肉に送り出すための仕組みが機能しなかったからだという。

 さらに、普通のマウスに脂肪分の多い餌を8週間与えて肥満状態にしたところ、IRS2が健康なマウスの2割程度しかなく、インスリンが血管から筋肉に届きにくくなっていた。

 研究チームの門脇孝・東京大教授(糖尿病・代謝内科)は「IRS2はインスリンを分泌する細胞を増やす作用もある。IRS2を増やす薬剤が開発できれば、生活習慣などが影響する2型糖尿病の根本的な治療になりうる」と話している。



 なんという細かい実験。

 でもこれ、結構治療法につなげられるんじゃないでしょうか。インスリン抵抗性を改善する根本治療ができそうです。
posted by さじ at 21:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

血管付きの細胞シートの再生培養に岡野教授が成功する。

世界初、体外で血管網付き組織を再生

 細胞シートと呼ばれる薄膜を使い、血管を持った組織を体外で作ることに、東京女子医科大先端生命医科学研究所の岡野光夫教授らが世界で初めて成功したことが26日、分かった。心臓などの大きな臓器を作る可能性を開く成果で、再生医療の普及に弾みがつきそうだ。3月1日から開かれる日本再生医療学会で発表する。

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った再生医療では、細胞単位や薄膜での移植といった方法で研究が進んでいる。細胞シートを重ね合わせた研究では、ある程度の厚みのある組織を作ることには成功していた。

 しかし、血管がなければ組織自体が生存できないという問題があった。心臓など大きな臓器や組織を移植用に体外で作るには、その内部に酸素や栄養を供給する血管網が不可欠とされている。

 岡野教授は同大の清水達也准教授、早稲田大の坂口勝久助手らと共同で、血管部分をトンネル状にくりぬいたゲル材料に、血管内皮細胞を混合した細胞シートを張り付け、立体構造を持った組織の“型”を作製。トンネルに培養液を流しながら培養すると、内部に血管ができ、厚さ0・1ミリの組織になることを確認した。

 これまで、重ねた細胞シートを背中の皮下など生体に入れると血管ができることは知られていたが、体外で血管の新生に成功したのは初めてという。体外で実施できることで、患者の負担の軽減につながる可能性もある

 移植用の臓器再生では、ブタなどの大型動物の体内でヒトの臓器を作らせる研究も行われているが、感染症や倫理面で課題が多い。

 岡野教授らが取り組んでいるのは、細胞から臓器や組織を人工的に組み立てる「再生医工学」。中核となる技術として、培養した細胞シートを温度変化だけではがせる培養皿の技術の開発を進めている。今回の体外での血管網付き組織再生の成功と合わせることで、生着率の高い臓器再生技術につながると期待されている。



 体外で血管再生できたら、ある程度の厚みをつくった「半臓器」みたいなものを、移植してくっつけることもできますよね。

 たしか大阪大学医学部付属病院では既に心臓に心筋シートを貼る臨床試験やってるんでしたっけね。

 細胞シートを使った再生医療が普及するのも時間の問題か。

 今年も再生医療の進歩から目が離せません。
posted by さじ at 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

毛包にある幹細胞を培養し移植して毛を再生することに成功。

毛の再生、マウスで成功=脱毛症の自己移植治療に応用へ−東京理科大

 大人のマウスのひげを作る「毛包」にある幹細胞を採取して培養、増殖させ、毛がない別のマウスの背中に移植して毛を再生させることに、東京理科大の辻孝教授らが世界で初めて成功した。3月1日から都内で開かれる日本再生医療学会で概要を明らかにし、新技術の詳細は論文にまとめて国際的な科学誌に発表する。

 この技術をヒトの脱毛症患者に応用できれば、残った毛髪組織を増やして脱毛部分に自己(自家)移植し、頭髪を再生して長期間維持できると期待される。研究チームは、患者から後頭部の毛髪組織の提供を受けており、辻教授は「早ければ3年後の臨床試験開始を目指したい」と話している。

 マウスのひげは体毛より太く、直径が0.05ミリ程度でヒトの毛髪に近い。再生した毛を電子顕微鏡で分析すると、自然の毛と同様に中心に毛髄、周囲に毛皮質があった。さらに自然の毛は生え替わることを繰り返すが、移植後の毛包も3カ月間、21日周期で生え替わりが続いた。



 この技術って、ただのハゲだけではなく、脱毛症とか、抗がん剤の副作用による脱毛とか、そういう医療的分野でも凄く活躍できそうです。

 子供とか、癌の女性とか、そういう人にはぜひとも使っていただきたい。
posted by さじ at 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

シークヮーサーに含まれるβカリオフィレンが内臓脂肪増殖を抑制する

シークヮーサー メタボ抑制効果 大分大・伊波准教授ら確認

 県産かんきつ類の機能性調査について共同研究した大分大学医学部の伊波英克准教授、琉球大学農学部の和田浩二教授らは25日、県庁で会見し、シークヮーサーの外果皮に含まれるβカリオフィレンに、内蔵脂肪細胞を増やすタンパク質「NF―kB」の異常活性の抑制作用を確認したと発表した。

 伊波准教授らがシークヮーサーの果皮の精油に抗腫瘍、抗炎症作用があることに着目。マウスを使った実験で、βカリオフィレンを摂取したマウスは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の原因の一つとされる内蔵脂肪の増加量が半分に抑えられたという。

 伊波准教授は「この結果を基に、沖縄の伝統的な食文化を見直すきっかけにしたい」と説明。今後、マウスへの長期的な投与で安全性を確認した上で、抗メタボ効果や人体への具体的な効果を検証していく。

 調査はシークヮーサーの消費拡大に向け、沖縄科学技術振興センターが県産業振興基金事業を活用して実施した。



 ご当地モノ、きましたね。

 もう柑橘系食べてればとりあえず健康なんじゃないか。笑

ザクロから前立腺癌を抑制する成分が発見される
レモンを摂取することでメタボリックシンドロームを予防しよう
スダチの果皮に長寿物質のレスベラトロール作用がある。
posted by さじ at 21:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

妊婦の超音波検査は遺伝学的検査になりうると産婦人科学会が認定

妊婦エコーは遺伝学的検査 学会、慎重な扱い求め指針案

 日本産科婦人科学会は23日までに、胎児が順調に育っているかを調べる妊婦の超音波検査(エコー)は、出生前に胎児の病気や異常を把握する「遺伝学的検査」になりうるとして、検査結果の慎重な取り扱いを求める倫理指針改定案をまとめた。4月の総会で正式決定する。

 超音波検査では胎児が入っている胎のうや心拍の様子などをみるが、奇形などが偶然見つかって染色体異常が疑われる場合があり、遺伝学的検査にもなるとしている。

 改定案では、偶然異常が見つかった場合、妊婦や家族に、検査結果をどう解釈すべきかや、どのような対応が選択できるのかなどを十分に伝える必要があるとした。初めから病気の有無を調べる目的の場合には、事前のカウンセリングを十分にするよう求めた。

 近年、妊娠中にダウン症などの病気を見つけるため、胎児の首の後ろのむくみ「後頸部浮腫(NT)」の厚みを超音波検査で測定する方法が注目されているが、病気と判定するための信頼できるデータはないとして積極的な位置付けはしなかった

 また学会は、妊婦から採血し胎児の染色体異常の可能性を調べる「母体血清マーカー検査」に消極的な姿勢だったが、改定案では「妊婦や社会の認識やカウンセリング体制整備が進んだ」として、検査について適切に情報を提供すべきだとの方針に転じた。



 難しい問題です。

 後頸部浮腫について書いた当ブログのエントリーでは、この5年間に多くのお母さんたちからのコメントが寄せられました。

 確かにエコーという、今では聴診と同じくらい簡便に行えてしまう検査で、胎児に異常があった場合、どうするのか、という、医療的というより社会的な側面が強いですね。障害があるかないか以前に、「遺伝子異常がある可能性がある」という代物なので。

 ただ、そうやって曖昧になってはいても、結局決断を強いていることには変わりないわけで。難しいです、ホント。

医学処:後頚部浮腫像検査はあくまで参考程度に。
posted by さじ at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

2011年04月19日

母国語以外の言語は右脳で処理していることが判明する

小学生の脳の英語処理は音声から「言語」へ

 首都大学東京 大学院人文科学研究科の萩原 裕子教授らの研究グループは、光による脳機能イメージング法、光トポグラフィを用いて、小学生約500人の母語・英語復唱時の脳活動を調べる過去最大規模の言語脳機能研究を実施しました。その結果、母語と英語を処理する時の脳活動に顕著な差があること、音声分析の進行とともに語彙習得が進み、それに伴って脳活動が右半球(右脳)から左半球(左脳)へと移行する可能性を見いだしました

 まず、実験で言語音として聞き慣れない英語を処理する際は、母語を処理する場合に比べて脳活動が著しく低く、非語(無意味な綴り)と同様の処理が行われていました。これは、小学生の段階で脳はすでに母語にチューニングされていることを示唆しています。次に、一般に、言語を司る領域は左半球にあると言われており、実験でもよく知っている単語の処理では左半球の角回が活発に活動していましたが、逆にあまり知らない単語の処理では、右半球の縁上回が活発に活動することが分かりました。

 さらに、言語領域としてよく知られているブローカ野においても、右半球のブローカ野に相当する場所が活発に活動していました。これらの結果は、音声言語処理には左右両半球が関与し、特に語彙獲得の初期には右半球が重要な役割を担っている可能性を示しています。子どもたちの脳は、未知の言葉を習得する際には、言語を問わず、音のリズム、アクセント(音の強弱)、イントネーション(抑揚)などを頼りに処理していると考えられます。

 本研究結果から、子ども達が新しい言葉を耳から学ぶ時には、脳ではまず音声の分析が優先的に行われ、それが意味を持つ「言語」へと徐々に移行する可能性が示唆されました。本研究は、学齢期初期における外国語習得の基礎資料となるもので、小学校における効果的な英語活動や、脳科学的な根拠に基づく英語学習法の開発へ道を開くものと期待されます。



 英語を学ぶには、左脳だけでなく右脳も大事なんですねぇ。なるほど、まず音楽のように処理をしているということか。

 これを英語学習に応用すればかなりモノになるはず。

 あれ、音楽はすぐ覚えるのに英語苦手な私は一体。今度は音楽的に学んでみようかな。
posted by さじ at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 耳鼻

細胞の癌化を抑える酵素の存在を広島大学が発見する。

細胞がん化抑える酵素発見

 細胞の形が変化してがん化するのを抑える酵素の存在を、広島大や英国がん研究所などの研究チームが酵母を使った実験で突き止め、20日付(日本時間21日)の英科学誌電子版に発表した。新しいがん治療薬の開発に役立つ成果という。

 広島大大学院先端物質科学研究科の平田大教授(分子生物学)によると、がんは、染色体異常に伴う細胞の増殖や形の変化で起きる。これまで細胞の増殖を抑える機構は分かっていたが、形の変化を制御する仕組みは分かっていなかった。

 平田教授たちは、増殖の仕組みが人間の細胞に近く、染色体に異常がある酵母細胞を使って実験した。細胞内の酵素「カルシニューリン」の働きを止める薬剤を与えると、細胞の形に異常が現れることを確認。カルシニューリンが細胞の形の変化を抑える役割を持つ分子へ向けて命令を出していると突き止めた。

 平田教授は「カルシニューリンの働きをコントロールできれば、細胞の形の異常を抑える新薬の開発が期待できる。酵母の実験で得られた結果を、医療分野で役立ててほしい」と話している。



 酵母でねぇ。細かい分野で癌を予防することができつつあるようです。これを臨床に応用できるようになる日はどれぐらいかかるんでしょうかね。そう遠くない未来と信じたい気もしますし。
posted by さじ at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

梅の成分ムメフラールにインフルエンザ予防効果がある

梅の成分に抗インフル作用 感染と蔓延の両方に効果 “特効薬”の期待も

 梅果汁製造最大手の中野BC(和歌山県海南市)と中部大学生命健康科学部の鈴木康夫教授は、梅エキスの有効成分「ムメフラール」に、インフルエンザウイルスの人体の細胞への感染と、細胞内で増殖したウイルスの他人への感染の双方を阻害する優れた抗ウイルス作用があることを発見した。感染予防と、パンデミック(世界的大流行)につながる蔓延予防の両方に作用する天然成分の発見は世界でも初めて。インフルエンザの大流行を食い止める新薬開発に有効な成分として注目されそうだ。

 鈴木教授は、梅エキスにA型インフルエンザの感染予防効果があることを平成20年に立証している。今回は中野BCと共同で、梅エキスの5つの成分を分解して精製したうえでそれぞれの機能を分析。インフルエンザウイルスの吸着(感染)と放出(蔓延)の機能を担うそれぞれのタンパク質「ヘマグルチニン」と「ノイラミニダーゼ」に対してムメフラールが阻害効果を発揮することがわかった。

 鈴木教授らは研究過程のなかで、新型インフルエンザが世界的に流行した21年9〜11月にモニター実験を実施した。梅エキスを凝縮した中野BCの粒状製品「梅真珠」を同社の社員や関係者に、食後3回3粒ずつ摂取させた結果、有効サンプル166人のうち新型インフルエンザにかかった人は1人(軽症)、家族に新型インフルエンザ患者がいた場合にかかった人はゼロだった。海南市では学校閉鎖が相次ぎ、関連会社にも患者が増加していた時期だけに、研究の有効性を示すエピソードとなった。

 「タミフル」や「リレンザ」など化学合成物によるインフルエンザ治療薬は蔓延予防には効果があるものの、感染予防の効果は立証されていない。梅エキスそのものでは現在の治療薬の効果には及ばず、ムメフラールの成分を治療薬に応用するためには効果を数千倍高める必要がある。

 鈴木教授は「ムメフラールですぐに治療薬ができるわけではないが、インフルエンザの新薬候補となるリード化合物(医薬品開発を導きだす化合物)になる可能性を示した」と成果を説明する。



 未だに身近にある食材からこういったものが発見されるというのは、何とも面白いものです。

 ムメフラール 

 農林水産省食品総合研究所の菊地佑二上席研究官らが平成11年に発見した成分で、梅の学名「mume(ムメ)」から命名。生梅に含まれる糖質の一種とクエン酸が結合した化合物で、血液サラサラ効果などの研究成果も発表されている。青梅の果汁を煮詰める梅エキスの製造過程で生成するが、生梅や梅干しには含まれていない。
posted by さじ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。