2011年04月30日

世界初、双子の姉妹間で卵巣移植し女児を出産する。

世界初、双子の姉妹間で卵巣移植し出産

 染色体異常を持った女性が世界で初めて、双子の姉妹間での卵巣移植を受け、元気な女児を出産していた。医師らが16日発表した。

 ビクトリアちゃんと名付けられた女児は、3月8日にパリ郊外で誕生した。自分の母親と叔母が持っていたターナー症候群と呼ばれる染色体異常はなかった

 母親のカリン(Karine Thiriot)さん(39)は体外受精による妊娠を約15年間、試みていた。

 2009年8月にカリンさんへの卵巣移植手術を行ったベルギー人の婦人科医ジャック・ドネ(Jacques Donnez)氏は「ターナー症候群の姉妹間でのこうした移植術は世界で初めて」で、また欧州では初の卵巣移植だったと述べた。ドネ氏はこの手術の後、双子ではない姉妹間の卵巣移植も1件行い、成功している
 
 カリンさんは、女性2500人に1人の割合で見られるターナー症候群が原因で、生まれつき卵巣がなかった。しかし双子のステファニーさんは、似た染色体異常を持っていながら生殖機能には問題なく、今回の移植までにすでに2人の子どもを出産していた。

 移植から数か月後にカリンさんの生殖サイクルは定まり、極めて普通に妊娠できるようになったと言う。カリンさんは「ビクトリアはいたって健康。ターナー症候群も持っていない」と喜びを語った



 ふつう女性の性染色体はXXなんですが、ターナー症候群はXO(Xが1本しかない)んです。そうすると女性らしさである二次性徴がなかったり、卵巣が瘢痕化してなくなったり、無月経になったりします。結構見た目で違いが分かるので、「この人ターナーっぽいな」って人は時々おられますね。もちろん普通の見た目でも、検査したらターナーだったって人はいますが。

 身体所見上の特徴としては「外反肘、翼状頸、盾状胸、毛髪線の低位」がみられます。まぁ女性は外反肘の人結構いますけれど、それ以外は特徴的かもしれません。あと、大動脈縮窄症、大動脈弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症などの左心系の心奇形、馬蹄腎などの腎奇形を合併することもあります。

 今回のニュースでは、姉のほうの卵巣が正常に機能しているというところが幸い。更にその姉と双子であったというのが幸い。心疾患などの手術リスクをクリアーしていたのが幸いと、良いことづくめでした。姉妹間以外でも卵巣移植に成功しているということなのでこれはかなり期待できそうですね。しかし他人の卵巣を移植して子供を産んだらそれは代理母とどう違うのかという気もしなくもないですが。
posted by さじ at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

ガードナー国際賞に自然免疫関連タンパク質を発見した審良静男教授

ガードナー国際賞に審良静男教授

 医学の分野で世界的な発見や貢献をした研究者に贈られるガードナー国際賞に、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの審良静男教授が選ばれた。

 10月にカナダで授賞式がある。受賞理由は、自然免疫の中核を担うたんぱく質の発見。体内に初めて侵入した病原体を異物と認識して攻撃する自然免疫の仕組み解明に貢献した。仏国立科学研究センターのジュール・ホフマン博士が共同受賞する。

 賞金はそれぞれ10万カナダドル(約830万円)。受賞者の約4人に1人がノーベル医学生理学賞や化学賞を受賞している



 栄誉ある賞に。自然免疫を担うタンパク質を発見するという全ての医療の土台のような発見。もしかするとノーベル医学賞も夢ではない?
posted by さじ at 17:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

胃潰瘍治療薬が視細胞の死を予防し網膜剥離を減らす。

東北大など、胃腸薬で視細胞の死抑制−網膜剥離の治療に道

 東北大学の中澤徹准教授や米ハーバード大学などの研究チームは、光を感知する「視細胞」の死を抑える薬の候補分子を発見した。

 網膜剥離が原因で起こる視細胞の死を防ぐため、胃炎や胃潰瘍の治療薬として使われているゲラニルゲラニルアセトン(GGA)に着目。変性したたんぱく質を修復する「ヒートショックたんぱく質(HSP)」を、GGAが眼球中に生成し、視細胞の死を抑えることを示した。既に臨床で利用している薬の中で、網膜剥離が原因で起こる視細胞死を抑える薬剤の発見は初めて。網膜剥離の治療薬の開発が期待できる。眼の網膜中には光を感知する視細胞があり、受けた光を視覚情報として脳に伝える。

 マウスにGGAを飲ませると、眼球内にHSPが作られることに着目。網膜剥離を起こしたマウスにGGAを与えると、GGAを投与しない場合に比べ、死ぬ視細胞の数を減らせることがわかった。



 へー。なんか不思議ですね。じゃあ今まで胃潰瘍治療薬を飲んでいた人は視細胞死を知らず知らずのうちに抑えていたということなんでしょうかね。
posted by さじ at 10:49 | Comment(1) | TrackBack(0) | 眼科

2011年04月29日

だだちゃ豆に肝機能改善効果のあるオルニチンが枝豆の5倍ある。

「だだちゃ豆」の成分に、肝機能改善や疲労回復に効果があるとされるアミノ酸の一種「オルニチン」

 山形大農学部の阿部利徳教授(62)(遺伝育種学)は、山形県鶴岡市特産の「だだちゃ豆」の成分に、肝機能改善や疲労回復に効果があるとされるアミノ酸の一種「オルニチン」が、一般的な枝豆の最大約5倍も含まれているとの研究成果をまとめた。

 阿部教授は「だだちゃ豆は味だけでなく、健康にも良いことが証明された」としている。来月、専門誌に論文が掲載されるほか、同市内で今月27日に開かれる研究報告会でも発表される。

 阿部教授は20年以上前、だだちゃ豆を初めて科学的に調べた同学部の研究に携わったのをきっかけに、自身の研究テーマにした。鶴岡市高坂の農場で毎年、膨大なサンプルを栽培しており、今では第一人者として、農協職員らに栽培方法を教えるなどしている。

 今回の研究は「だだちゃ豆はなぜ、ほかの枝豆と味が違うのかを、アミノ酸の成分から徹底的に調べたい」と思い立ち、約5年前に本格的な成分分析を始めた。

 実験では、だだちゃ豆のうち「甘露」「尾浦」など代表的な9品種と、比較用に通常の枝豆を2種類用意。2007年産と09年産のさや各2つ分を液化して専用の機械で成分を分析し、23種類のアミノ酸を抽出した。

 その結果、通常の枝豆は100グラムあたり10ミリ・グラム以下だったオルニチンが、だだちゃ豆では全ての品種で同10ミリ・グラム以上あった。

 特に、ピークを迎える8月に市場に出回る「早生白山」「白山ダダチャ」では同30〜50ミリ・グラムと、明らかな差を示した。オルニチンの量が多いと言われるシジミは同10〜15ミリ・グラムで、多くのだだちゃ豆を下回っている。

 また、通常の枝豆では、うまみを示す「スクロース」が同約3グラム程度にとどまるのに対し、だだちゃ豆では同4〜5グラムと、「明らかに甘くておいしいとわかるレベル」(阿部教授)で検出された。

 阿部教授は「鶴岡の夏の定番となっている『だだちゃ豆に生ビール』という組み合わせが、科学的にも理にかなっていることがわかった。これまで、だだちゃ豆の成分を詳細に比較分析したデータはなく、後発の実験の基準にもなる」としている。

 一方、なぜ、だだちゃ豆だけにオルニチンが多いのかは解明できていないといい、今後の研究課題となった。

 阿部教授の研究成果は、3月発行の専門誌「育種学研究」に論文として掲載される予定。また、同学部の教授陣が今月27日に鶴岡市末広町のマリカ東館3階で開催する「地域在来作物の高度化利用研究」の報告会でも発表される。



 なるほど。だだちゃ豆にビールは肝臓をサポートする意味でとってもいいかもしれません。

 でもだだちゃ豆ってマイナーですよねぇ。全国的にもっと広まってお手軽に手に入れば、枝豆感覚で食べちゃうんですけども。
posted by さじ at 01:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2011年04月28日

成人の難聴はアルツハイマー病のリスクを増大させる。

難聴と認知症の関連性が長期研究で示唆される

 難聴(聴力損失)を有する成人はそうでない成人に比べて、認知症リスク、おそらくはアルツハイマー病リスクも高く、難聴が重度であるほどリスクも高いことが、新しい研究によって示唆された。

 米国立加齢研究所(NIA)縦断研究部門長/ボルティモア加齢縦断研究責任者のLuigi Ferrucci博士らは、36〜90歳の男女639人を対象に、難聴と認知症との関連性について調べた。1990年の研究開始時に認知症が認められた被験者はいなかった。同氏らは4年間にわたり、認知力および聴力検査を実施し、その後、2008年まで追跡調査を行い(平均約12年)、認知症やアルツハイマー病の徴候をモニターした。

 研究の結果、125人の被験者が“軽度”、53人が“中等度”、6例が“重度”の難聴と診断された。最終的に、58例が認知症と診断され、うち37例はアルツハイマー病であった。データの相互参照(cross-referencing)により、軽度の難聴では認知症リスクがわずかに上昇していたが、中等度および重度の難聴がある患者ではリスクが顕著に増大していることが判明した。

 また、60歳以上の被験者では、認知症リスクの36%超が難聴と関連していた。難聴が悪化するほどアルツハイマー病のリスクも増大し、聴力が10デシベル低下するごとに、同疾患のリスクは20%ずつ増大した。Ferrucci氏らは、今後の研究でこの知見が確認されれば、認知症リスクを低減するための新しい戦略の開発につながることを示唆している。

 Ferrucci氏は「今回の研究は、成人の難聴と加齢に伴う認知力低下の発現の可能性に強い予測的関連性があることを示唆している。しかし、科学者として、難聴の治療が認知症を予防するとはまだ言えない。本当に因果関係を確認できるまでには多くの研究が必要である」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Neurology(神経学)」2月号に掲載された。

 米アルバート・アインシュタイン医科大学(ニューヨーク)神経学のRichard B. Lipton博士は「難聴は加齢の生物学的測定値の一種かもしれないということに気づいた。また、難聴は神経細胞の損傷の結果生じた可能性があり、もし聴覚を介在するニューロンに障害があるとすれば、記憶やより高度の認知機能をつかさどる神経細胞の損傷マーカーにもなる」と述べている。



 不思議ですねぇ。難聴が聴神経由来ならばアルツハイマーとの関連としては脳神経系ということで一致するのかもしれませんが。
posted by さじ at 02:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護

脳細胞の再生に成功。脳周囲白質軟化症の治療に繋がるか。

脳の細胞再生成功、特殊なたんぱく質利用 名古屋市立大
  
 病気などで失った脳の細胞を、脳内にある幹細胞から再生させることに、名古屋市立大のグループがマウスで成功した。幹細胞が脳内で作り出した細胞は通常、未熟な状態のままだが、特殊なたんぱく質を注射すると一人前の細胞に成長させることができた。脳性まひや脳梗塞などの治療法の開発につながると期待される。

 再生できたのは、脳の神経細胞を保護したり栄養を補給したりする「グリア細胞」の一種。血流が減って酸素が不足し、この細胞が死ぬことで起きる「脳室周囲白質軟化症」(PVL)は、子どもの脳性まひの一因とされている。

 脳にはグリア細胞などを生み出す幹細胞があり、細胞が失われると、新しく作ろうとする。だが、同大の澤本和延教授と大学院生の加古英介さんらがマウスやサルなどを調べたところ、幹細胞から作られた細胞の多くは成長が途中で止まってしまい、脳の機能回復につながらないことがわかった。

 そこで、成長を促すたんぱく質をPVLのマウスに注射したら、未熟な細胞の成長が進み、成熟した細胞が1.5倍に増えたという。

 澤本教授は「脳の細胞は自然には再生しないとよく言われるが、人の手で再生を促せる可能性を示せた」と話す。今後治療効果を詳しく調べ、サルでも同様の実験をする。

 同大などでは、損傷した脳の細胞をiPS細胞を使って再生する研究が進められている。移植した脳の細胞を生着させるには、未熟な状態で移植して体内で成熟させる必要があるといい、今回の技術の活用も見込まれるという。



 脳って未知な部分も多いですが、その分、どうなんでしょうね、イメージとしては治療で劇的によくなる可能性もあるといいますか。電気刺激が多い場所だからこそ、失われた細胞を移植してあげることができれば、なんか生物の神秘か何かで元に戻ってしまいそう。サヴァン症候群みたいな感じで。
posted by さじ at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

海洋深層水を飲むと認知症やうつの症状を改善する。

海洋深層水

 名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授(57)と原田直明准教授(43)らのグループが、海洋深層水を飲むと、認知症やうつ症状の改善に効果があるとする研究結果をまとめた。研究論文は米科学学会誌に掲載される。

 海洋深層水にはミネラルが豊富に含まれているが、岡嶋教授らのグループは、ミネラルの影響を取り除くため、海洋深層水を蒸留し、水分子のみの蒸留海洋深層水を用意。その海洋深層水を与えたマウスと、普通の水を与えたマウスを、水から避難できる台を1か所設けた水槽(直径1メートル50)で1日1回泳がせ、台へ避難するまでにかかった時間を計った。

 すると、海洋深層水を与えたマウスは3日目には16秒で台に避難し、普通の水を与えたマウスより3倍速かった。

 岡嶋教授は、「蒸留海洋深層水を飲んだマウスは、学習能力が明らかに高まった」としている。

 また、マウスの知覚神経を培養し、その海洋深層水を加える実験をしたところ、記憶や学習機能をつかさどる脳の海馬を刺激するたんぱく質の放出量が増加。その結果、海馬では、血管や神経を再生させるたんぱく質「IGF―1」が増えたという

 岡嶋教授は、「海洋深層水は、海馬の機能改善に効果があることがわかった。認知症やうつ症状の予防や改善に役立つ」と話し、「海洋深層水を飲むと、海馬だけでなく全身のIGF―1も増加する。育毛や美肌効果も期待できる」としている。



 海洋深層水って十数年前に登場して、今は結構下火になってたと思うんですけど、あれ、効果あるんですかね。

 と思ってたらこのニュース。へー。っていうか結構効果ありすぎじゃないですかね。果たして。
posted by さじ at 01:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 精神

2011年04月27日

日本産婦人科学会、性同一性障害の子供、嫡出子と認められず。

性同一性障害

 日本産科婦人科学会は26日、性同一性障害のため女性から男性に戸籍上の性別を変えたうえで結婚した人に対しては、第三者の精子を使って妻との間に子供をもうける「非配偶者間人工授精」の際、嫡出子と認められないことを説明するなど、重な対応を求める通知を発表した。

 兵庫県宍粟市で2009年11月に生まれた男児が、「父親が戸籍上は男性でも生物学的に女性」だとして、嫡出子と認められなかった。法務省も「嫡出子とは認められない」との見解を示したため、同学会が会員への通知を決めた。

 同学会の吉村泰典理事長は、「子供の福祉を考え、十分に説明して同意を得た上で行わなければならない。きちんとした法整備が必要だ」と指摘している。



 日本でも少しずつ性同一性障害について認められ始めてはいると思うんですが、まだまだ後進国ですね。よくも悪くも保守的というか。欧米のノリだと「まぁいいんじゃねえの」という感じなんでしょうけれど、日本はまず現状維持から入るので、革新的なことは受け入れがたいのでしょう。

 当たり前のようになるといいんですけどねぇ。血縁だって、正直いってどうでもいい。養子だろうと何だろうと子供は子供ですし親は親。

医学処:性同一性障害の若者が海の家を運営する。
医学処:性同一性障害の女子、学生服で登校することが認められる
医学処:性分化疾患、XX/XYモザイク型に悩む人を追う。
医学処:性同一性障害の性別変更手術、国内実施例は2割以下。
医学処:性同一性障害者同士のカップルが結婚する。
医学処:子供を産んだ旦那さん。
posted by さじ at 18:42 | Comment(1) | TrackBack(0) | 生殖

ネット禁断症状の、各国における症状の違い

「ネット禁断症状」の実態調査:10カ国の違いは

 インターネットやメディアが突然使えなくなる事態に直面した大学生は、24時間以内に禁断症状を感じ始めることが、メリーランド大学のメディアおよびパブリック・アジェンダ国際センターによる調査で明らかになった。

 調査対象になったのは、米国、メキシコ、中国、アルゼンチン、英国など10ヵ国の出身の学生ら1000人。インターネット、音楽、ゲーム、ニュース番組、携帯電話などあらゆる種類のメディアを使わずに24時間過ごすことを強制された結果、全員が、苦痛や孤独感、混乱、倦怠感を覚え、中毒症状を感じたという。

 ただし、その割合はすべての国の学生で同じだったわけではない。米国と中国(大陸中国と香港)出身の学生は中毒症状を感じた割合が最も高く、それぞれ23%と22%だった。

 アルゼンチン出身の学生は、この実験に完全に失敗したと明かした人の割合が最も高い23%だった。アルゼンチン出身の学生は、[ネット接続が無いことによる]孤独を感じた人の割合も21%と最も高かった。対照的に、ウガンダ出身の学生は、この実験を最もうまくやり遂げることができた。メディアに接しないことのメリットを感じた人の割合が36%と最も高かったのだ。

 仕事や勉強などの必要から、メディアに24時間接しないでいることは不可能だという者も多かったが、単に、エンターテインメントやニュースなしには居られない、という者もいた。「私は以前から、自分がどうしてこんなにメディアに依存しているのかと思っていた。子供のころはこれほどのメディア環境はなかったのだが、毎日幸せに暮らしていた。なぜ今はこんなふうなのだろう」と中国出身のある学生は述べている。

 アルゼンチン出身の学生は、メディアなしでは「死んだも同然」と述べたし、米国出身の学生は、「イライラして死にそう」と述べた。彼らはメディア以外にも楽しみがあることは知っていたが、接続されていない状態で1日をすごすことは大変な苦痛となっていた。情報自体というより、物理的なデバイスがない状態に耐えられない者もいた。

 一方、メリーランド大学でジャーナリズムと公共政策を担当するSusan D. Moeller教授率いる研究チームによれば、この実験から得られた最も印象的な知見は、学生らがもはや単純にニュースを探し求めてはいないということだったという。ニュースは、『Twitter』、『Facebook』、ウェブブラウザーのサイドバー、電子メール、携帯電話に送信されるニュース速報などを通じて自動的に彼らに届けられる。研究報告は、「公私両面で必要となる生活上のスキルとして」、おびただしい量のニュースを適切に処理する方法を学生に教える必要があると指摘している。

 こうしたスキルがあれば、われわれの多くが時々感じる「メディア情報が多すぎる」という感覚が減るし、インターネットに接続できない時に感じる不安も和らぐのかもしれない。本当に重要な情報だけあればよく、全部の情報は見る必要がない、と感じることができれば、メディア接続が欠ける状態にも対処しやすくなることだろう。



 昔はテレビ中毒なんていわれたもんですけどね。自分で取捨選択できるネットのほうが確かに中毒性は高いのかも。
posted by さじ at 02:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

ネフローゼ症候群の関与遺伝子を東大が発見。治療に光。

ネフローゼ症候群の治療に道−関与遺伝子を特定

 東京大学の野入英世准教授らは、体に必要なたんぱく質が尿に漏れ出す(たんぱく尿)などの症状が出るネフローゼ症候群に関わる遺伝子を発見した。細胞表面にあり細胞の増殖や分化などに関わる糖たんぱく質「GPC5」を作る遺伝子に着目。血液中の不要な成分のみを尿として出す、腎臓のフィルター構造を維持するために、GPC5遺伝子が関わることを明らかにした。

 ネフローゼ症候群の新しい治療法や予防法などの開発が期待できる。理化学研究所と福島県立医科大学との共同研究で、成果は米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に28日掲載される。

 これまで家族性ネフローゼ症候群の発症に関わる遺伝子は発見されていたが、ネフローゼ症候群全体に共通する病態のメカニズムはわかっていなかった。



 ネフローゼもつらいですからね・・・。体から蛋白が出てしまうという、腎臓障害があると全身に影響してしまいますので・・・。
posted by さじ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

母体の血液を測定するだけでダウン症を診断できる方法を開発

腹部に針を刺さないダウン症診断法、2年以内に普及の可能性

 母親の血中DNAを検査するダウン症診断法が、2013年までに一般に普及するかもしれないという研究成果を、キプロスの研究者が8日開いた会見で発表した。研究の概要は英医学誌「ネイチャー・メディスン(Nature Medicine)」にも掲載されている。

 首都ニコシア(Nicosia)にある神経学・遺伝学研究所(Institute of Neurology and Genetics)のフィリッポス・パトサリス(Philippos Patsalis)氏は、血中DNA検査法の利点について、非侵襲性のためリスクが少ないこと、安価で5日以内に結果が出ること、特殊な機器やノウハウがいらないことなどを挙げ、このダウン症診断法を受ける妊婦が増えていくだろうと述べた。

 現在行われている出生前診断は、妊娠16週の時に腹部に針を刺して羊水を抜き取るというものだが、流産リスクが1%存在する。そのため、この検査を受けるのは事前の血液検査と超音波検査で胎児の異常が疑われた妊婦に限られている。

 血中DNA検査法の臨床試験は、キプロス、ギリシャ、英国の研究者たちによってギリシャ人の妊婦に対して行われ、現時点では100%の確度が確認された。今後は日本を含めた広い地域で1000人を対象に臨床試験が実施される予定だという。



 確かに胎児の血液は母体で浄化されているようなものですが、母体の採血だけで分かってしまうというのは凄く画期的ですね。

 侵襲性が極端に減って安全に診断できるようです。日本では議論の余地があるでしょうけれども、ダウン症を早期に診断するかどうかは夫婦の問題であって、大勢の夫婦がいての社会ですからね。その結果が「ダウン症迫害」とか「淘汰」という概念に繋がらない社会を形成できると、日本を信じてます。
posted by さじ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

肝臓の疾患を一滴の血でスクリーニングすることに成功。

肝臓の病気、血液1滴で即判定 肝炎・がんなど9種類

 1滴の血液からB型、C型肝炎、肝臓がんなど9種類の肝臓の病気を同時に判定できる――。こんな診断法を、慶応大などのグループが開発した。30分程度でわかるという。肝臓の病気は症状が表に出るまで時間がかかるため、血液検査で早期発見できれば、治療にもつなげられる。今後2〜3年での実用化を目指すという。

 人間の血液内には、細胞の活動により生まれる「代謝物」が約3千種類ある。慶応大先端生命科学研究所の曽我朋義教授(分析化学)らは、病気ごとに、この代謝物の種類、濃度が異なることに着目。代謝物の違いなどを測定できる装置を開発した。

 その上で、東大と山形大の協力を得て、肝臓の病気を持つ患者ら237人の血液に特徴がないか調べた。この結果、肝臓の病気には、5〜10種類程度の特定の代謝物があることが分かった。また病気ごとに濃度も違った。これらの特徴を比較することで、まだ発症していないB型とC型肝炎、B型とC型の慢性肝炎、薬剤による肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎の9種類の違いをほぼ正しく見分けることに成功した

 1回の測定に必要な血液量は0.1ミリリットル程度で、費用も2万〜3万円ですむという。すでに特許を申請し、食品会社と契約、製薬企業とも交渉中だ。

 現在、肝臓の病気は、複数の検査を組み合わせて診断している。ウイルスの有無や画像診断のほか、肝臓の組織をとって調べる方法などだ。

 B型、C型肝炎の感染者は、国内に300万人以上おり、曽我さんは「この検査法なら、ウイルス感染の有無だけでなく、病名もわかる。早期診断が可能になることで、多くの命が救えるはずだ」と話している。



 肝臓は大事ですからねぇ・・・。特に肝硬変などはダイレクトに肝細胞癌に直結しますし、そうするとなかなか闘病生活が続いてしまいますしね。ほんのわずかな採血でスクリーニングできるならかなり有用ですね。
posted by さじ at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化

2011年04月26日

自閉症はアセチルコリンの働きが弱いことを浜松医大が特定する

自閉症にアセチルコリンが影響 浜松医科大など研究チーム発表

 自閉症患者は健常者に比べ、相手の表情を認識する脳の部位で、アセチルコリンと呼ばれる物質の働きが弱いことを浜松医科大と中京大、特定非営利活動法人(NPO法人)「アスペ・エルデの会」が共同で明らかにした。症状の悪化を防ぐことにつながるといい、日本時間8日、米医学誌で発表した。

 研究チームは、自閉症患者が相手と視線を合わせない傾向を持つことに注目。脳の下部にあって他人の顔を認識するときに使う「紡錘状回」で、活動に影響するアセチルコリンの働きを調べた

 18歳から33歳までの自閉症患者と健常者各20人を対象に、アセチルコリンの働きで生じるタンパク質の量を陽電子放射断層撮影装置(PET)で比較。

 その結果、自閉症患者は健常者に比べ、アセチルコリンの働きが20〜40%程度弱かった。また、弱いほど視線を合わせない傾向も判明。アセチルコリンの働きの弱さが、症状の原因となっている可能性が示唆された。

 鈴木勝昭・浜松医科大准教授(精神医学)は「自閉症の原因物質の一つが明らかになったことで、症状の悪化を未然に防ぐことにも役立つだろう」と話している。



 自閉症の原因が特定されようとしている。アセチルコリンの作用が弱いのならば、脳のアセチルコリンを増やすような薬がかなり有効なんでしょうか。もちろん副作用もありますし、小児に使うのは慎重にいかなければならないところもあるでしょう。それでも精神発達を期待するならなんとか臨床応用につなげてほしいですね。

医学処:自閉症は扁桃体の体積が大きくなることを東大病院が解明
医学処:自閉症は生後一ヶ月から徴候が認められることもある。
医学処:子供の110人に1人が自閉症スペクトラム障害を持つ
医学処:読書を行うことで自閉症の治療に繋がるかもしれない。
posted by さじ at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

ヒブワクチンとBCGワクチンを同時接種した乳児5人が死亡。

ヒブワクチン接種後に乳児死亡 5例目、因果関係は不明

 厚生労働省は7日、宮崎県都城市の6カ月未満の男児が、2月にヒブワクチンとBCGワクチンの同時接種を受け2日後に死亡したとの報告があったと発表した。同様の死亡例は5例目。報告した医師は、ワクチンと死亡の因果関係は「分からない」としている。男児には右心室肥大などの持病があったという。

 子どもの細菌性髄膜炎などを予防するヒブ、肺炎球菌の両ワクチンの接種を受けた乳幼児の死亡が今月2〜4日に4例相次いで報告されたため、厚労省は4日にこれらの接種をいったん見合わせた。8日に専門家の会議で安全性を検討する予定で、今回の死亡例も対象となる見通し。



 副作用だろうか…。死亡との因果関係を明確に示してもらいたいですね。恐ろしい細菌性髄膜炎を予防できる画期的なワクチンなので、全ての乳児に使用したいところではありますが。

小児の細菌性髄膜炎のワクチンの導入が延期される
posted by さじ at 22:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

豚の体内で完全な豚の膵臓を作ることに東大と明大が成功。

ブタ膵臓:体内で再生、東大と明大成功 大型動物で初
 
 生まれつき膵臓ができないブタの体内で、完全なブタの膵臓を作ることに、東京大と明治大のチームが成功した。大型動物では世界初。東京都内で開かれる日本再生医療学会で3月2日に発表する。

 チームはまず、遺伝子操作で膵臓を作れないブタを作り、その体細胞を利用し「クローン胚」と呼ばれる受精胚を作った。一方、正常な膵臓を作れるブタの体細胞からもクローン胚を作成。この中の細胞を、遺伝子操作ブタのクローン胚に注入した。異なる遺伝情報を持つ細胞が混在した、この状態の胚は「キメラ胚」と呼ばれる。

 このキメラ胚を、代理母ブタの子宮に入れ、出産させたところ、誕生した4匹の子ブタはすべて、正常な膵臓を持ち、血糖値を正常にコントロールした。これとは別に、胎児の段階で子宮から取り出して調べた7匹にも膵臓があり、100%、正常なブタの細胞に由来していた。チームは、本来できないはずの膵臓が正常なブタの細胞によって再生され、機能すると結論付けた。

 責任者の中内啓光・東大医科学研究所教授(幹細胞生物学)らは昨年、同様の手法を使ってマウスの体内でラットの膵臓を作り出すことに成功している。二つの成果を発展させ、膵臓を作れなくしたブタのクローン胚に、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を注入すればブタの体内でヒトの膵臓ができる可能性がある。しかし現在、国内の規制によって動物とヒトとのキメラ胚を子宮に入れることは禁じられている。



 人間にも応用できるといいですけどねぇ。豚で人間の膵臓を作る事も可能なはず。
posted by さじ at 03:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

三つ子の出産割合、6倍に。体外受精の影響か。

多胎児の出生割合

 三つ子の国内での出生比率は約40年前の約6倍、双子は約2倍とそれぞれ大幅に高まっていることが、南山大学の尾崎俊治教授(信頼性工学)らの研究でわかった。体外受精や排卵誘発剤など生殖補助医療による妊娠が増えたためと考えられるという。

 尾崎教授によると、1968年では出生数全体に対する双子の割合は1.09%、三つ子は0.0106%。ところが2005年になると、双子が2.21%と約2倍、三つ子は0.061%で約6倍に増えていた。

 双子などの出生比率については、19世紀の欧州の統計を元に計算した「ヘリンの法則」があり、それによると、双子の割合は89分の1(1.12%)、三つ子の割合はそのさらに89分の1(0.0126%)。1968年はほぼこの通りだった。

 体外受精では複数の受精卵を子宮に移植することがある。排卵誘発剤を使うと複数の排卵が起きやすく、いずれも双子や三つ子などの多胎児になりやすい。

 国内では83年に初めて体外受精に成功。それ以降、体外受精による出生数は1998年に9224人(129人に1人)、06年には1万9578人(55人に1人)と増えている。多胎妊娠は早産などのリスクが増すため、日本産科婦人科学会は2008年、子宮に戻す受精卵を原則一つとする指針を決めた。

 尾崎教授は「多胎児出生率はここ数年わずかに減少しているが、今後も不妊治療を受ける患者が増え続けることから、多胎児の出生率の高さはしばらく続くだろう」とみている。



 なるほど。不妊治療は画期的に進歩してますし、子供を持ちたいと願う夫婦にとっては画期的なことなんでしょう。

 もちろんリスクをふまえた上で考えなければなりませんね。三つ子になると母体への負担もかかりますし、何より早産になりやすい。難しいところです。それでも新生児医療の発達とともに、救える割合も増えてますから、ありだとは思いますけれどね。
posted by さじ at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児

フラボノイドを多く摂取している人はパーキンソン病になりにくい。

パーキンソン病を予防か

 果物や赤ワインなどに含まれ、抗酸化作用のあるフラボノイドを多く摂取している人は、パーキンソン病の発症リスクが低いとの調査結果を、米ハーバード大の研究チームが米神経学会で発表した。

 チームは、約13万人の食生活とパーキンソン病との関係を20〜22年間にわたって追跡し解析。男性では、フラボノイド摂取量の上位20%のグループは、下位20%のグループに比べて、発症リスクが約40%低かった。女性ではそうした関係がみられなかった。

 また、イチゴに特に多く含まれるフラボノイドの一種、アントシアニンの摂取量の多い男女は発症リスクが低かった。



 フラボノイドでパーキンソン病にならない理由ってのは何なんですかね。パーキンソン病は治療が難しい病気ですけれど、脳によるものというのは分かっているんで、おそらくそのあたりの脳血管を保つ事ができるんでしょうか。少しずつ定期的に摂取していきたいものです。

医学処:アーモンドの皮含まれるフラボノイドが抗酸化作用。
posted by さじ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

准教授が学生時代に豆腐屋でみつけた酵素、宇宙で実験へ。

豆腐店起源の酵素、宇宙へ…エイズ、高血圧解明に期待

 長岡技術科学大(長岡市)などのグループが、たんぱく質分解酵素の結晶構造解明を目指し、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」での実験実施を目指している。

 「DAP B2」と呼ばれるこの酵素は、たんぱく質分解の仕方が非常に珍しく、そのメカニズムを調べることで、病人への栄養補給に応用したり、たんぱく質分解が関係しているとみられるエイズや高血圧の発症の仕組みを解明したりなどの成果が期待されるという。

 この酵素は、ある微生物(バクテリア)から生成されるが、それは約20年前、豆腐製造の廃液の中から発見された。当時同大の学生だった小笠原渉准教授と、教授だった森川康・名誉教授が、特殊な能力を持つ微生物を採集するため、長岡市上除町の「今井豆富店」で廃液を調べる中で、行き当たった

 たんぱく質は、アミノ酸が鎖のようにつながった構造をしているが、この酵素は、たんぱく質をアミノ酸2分子からなる「ジペプチド」単位で、規則的に切断していく働きがあるという。

 ジペプチドは、栄養素として、アミノ酸より消化吸収が早い。この酵素の働きがわかれば、たんぱく質からジペプチドを大量に生成させて、病気で栄養補給が困難な患者に対し、利用が可能になるという。

 この酵素がなぜこうした働きを持つのかは不明で、これを調べるには、結晶の構造解析が必要。無重力状態で結晶を生成させれば解析できる可能性が高く、小笠原准教授らは昨年、「きぼう」内で行う実験として応募し、最終選考候補に残った。選考結果は4月下旬にわかる。

 小笠原准教授や、同大出身で岩手医科大(岩手県)の野中孝昌教授らがグループを作り、共同研究を進めている。選考されれば、今年6月21日にカザフスタンで打ち上げられるプログレス補給船に搭載され、宇宙飛行士により「きぼう」で結晶生成の実験が行われた後、ソユーズ宇宙船で9月16日に同国へ帰還する予定。

 小笠原准教授は「長岡の豆腐店から広がる、宇宙への道。応用範囲が広く科学的にも期待が大きいので、ぜひ実現して、構造解析を成功させたい」と話している。



 好奇心って大事ですね。学生のころみつけたものが今まさに宇宙へ。ロマンあふれます。
posted by さじ at 01:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2011年04月25日

【膝痛】歩行時に膝には体重の3倍の負荷がかかっている。

歩行時、膝には体重の約3倍の負荷 膝痛予防には減量が有効

 関節の痛みは、老衰に次いで「要支援」の原因を占めている(2004年厚生労働省・国民生活基礎調査)。世界最大規模の疫学研究ROADプロジェクトは、日本には50歳以上で膝関節が変形したり、すり減ったりする“膝OA(変形性膝関節症)”の患者が約2400万人、このうち痛みを感じる人は820万人と推定。その痛みを予防、緩和するために、「自分でできる膝ケア」アイテムやサービスへの需要が急増している

 就寝用の膝サポーター「星虎の赤ひざ先生」(オリジナル)は、2003年の発売以来、累計11万個を売り上げる。また、関節などに皮膚から浸透して、痛みをじかにとる成分のインドメタシンを配合した外用消炎鎮痛薬「バンテリンコーワ液W」(興和)は、ユーザーのニーズを受けて、昨年7月から90g大容量サイズを展開している。 
 
 住宅業界ではすでに、バリアフリーという概念が定着している。

 自分自身が不安を感じている人だけでなく、親の膝痛ケアを考えている人も増えているのだろう。

「歩くとき、膝には体重の2.7〜2.8倍の負荷がかかります。ですから、老化に伴って、膝の軟骨がすり減ったり、関節が変形したりするのは必然です」と、日本赤十字社医療センターの整形外科医・千代倉吉宏医学博士は話す。

「膝の痛みを予防する方法はまず、体重を減らすこと。2kg減量で、膝への負担は5kg以上減らせることになります。大腿部の筋肉を鍛えることも有効です」



 痩せる事が確かに一番理にかなっているのかもしれませんね。

 あとは膝への負担が減るように筋力を鍛えること。それをある程度若いうちから心がけることで、高齢になったときに膝痛を減らせるかもしれません。
posted by さじ at 02:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護

ストレスの少ない職業ランキングトップ10の半数を医療関係が占める。

ストレス少ない業界は医療関係、多いのはパイロット=米調査

 求人情報サイトが職業別のストレスを比較した調査によると、最もストレスの少ない職業は聴覚障害を判定・治療するオーディオロジスト(聴覚の専門家)で、ストレスの少ない職業上位10位の半数以上を医療関係の仕事が占めた

 キャリアキャスト・ドットコムがまとめた同調査では、200種類の職業を対象に、労働環境や競争環境、リスクについて分析。ストレスをもたらす要素が仕事上重要であるかどうかは別にして、そうしたストレス要因を数値化、米労働統計局などのデータも利用した。

 同サイトのトニー・リー氏は「ストレスの少ない仕事は危険が非常に少なく、身体的な負担も最小限となっている」と説明した。

 ストレスの比較的少ない職業にはほかに、栄養士、歯科衛生士、医療言語聴覚士、作業療法士、カイロプラクターなど。ソフトウエアエンジニアやコンピュータープログラマー、数学者もストレスの少ない仕事に分類された。

 一方、ストレスの多かった職業は、1位が民間航空会社のパイロット。このほか、広報幹部を筆頭にメディア関係の仕事が大半を占めた。

 リー氏はコミュニケーションに関わる職業はストレスが多くなる可能性があるとし、特に「危機的状況に対処する広報幹部や、時間に追われながら放送を行うニュースキャスター、危険な環境で仕事を行う報道カメラマン」を挙げた。

 ストレスの多かった職業はほかに、企業幹部、広告会社などで顧客対応を行う幹部、建築家、株式ブローカーなど。



 嘘だろう・・・?

 アメリカだから・・・?

 日本だと医療従事者なんてのはコミュニケーションに関わる職業の代表ですよね。

 特に性格が悪性な患者や患者の家族の対応をしなければならない時など、ものすごいストレスがかかると思うんですが。いや実際かかってるはずなんですが。ただ確かにそれは他の職業でも言える事ですよね。医療不信がそれに拍子をかけているだけというだけの話であって。
posted by さじ at 01:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS