2010年11月29日

ポリフェノール含有量と1日に摂取する量の目安

ポリフェノールの平均摂取量、理想より3割以上不足

 健康を保つ上で大切な働きをする成分と考えられているポリフェノール。日本人はどのくらいポリフェノールを摂っているのだろうか。

 ネスレ日本とイードの共同調査によると、ポリフェノールを知っているという人は89.6%と、認知度は非常に高いようだ。

 ポリフェノールは緑茶(100ミリリットル当たり116ミリグラム)やコーヒー(同200ミリグラム)、赤ワイン(同230ミリグラム)などに多く含まれる成分で、理想的とされる1日の摂取目安量は1500ミリグラム。しかし、回答者の飲食傾向から1日のポリフェノール摂取量を算出したところ、平均摂取量は1010ミリグラムと、理想の量と比較して490ミリグラム(32.7%)も少なかった。

 「ポリフェノールの摂取頻度はどのくらいが理想的だと思いますか?」と聞くと、「1日1回」(45%)と「1日2回」(40%)がそれぞれ4割ほどを占め、「5〜6時間に1回」(12%)が続いた。

 ポリフェノールを研究しているお茶の水女子大学大学院の近藤和雄教授は「ポリフェノールは水溶性で体に蓄積されないため、1000〜1500ミリグラムの摂取目安量を2〜3時間に1回程度に分けて、こまめな摂取を行うのが理想的」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象は20〜60代男女461人。調査期間は9月4日から6日。1日の摂取量を算出した調査は近藤和雄教授とネスレ日本が共同で行った研究成果(日本栄養・食糧学会2010年5月発表など)を応用したもので、同じ調査はWebサイト「ネスカフェ ポリフェノール診断」で受けられる。



 摂取目安、なかなか高いですね。コーヒーでいうと4,5杯か。

 
 水分量なども加えると、お茶が一番現実的かも。
posted by さじ at 21:37 | Comment(1) | TrackBack(0) | 内分

2010年11月26日

当直医に専門医と同等の判断を要求するのは酷か

診断めぐり遺族が逆転敗訴「当直医に専門判断は酷」 福岡高裁

 大分県宇佐市の佐藤第一病院を受診した男性会社員=当時(42)=が帰宅途中に急性心筋梗塞で急死したのは診断ミスが原因として、遺族が同病院を経営する医療法人「明徳会」(同市)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は26日、約5100万円の支払いを命じた1審大分地裁中津支部判決を取り消し、請求を棄却した。

 広田民生裁判長は判決理由で、男性を診断した当直医の専門が一般内科で、急性心筋梗塞の治療に携わった経験がないと指摘。「循環器専門医と同等の判断を要求するのは酷」と遺族の主張を退けた。

 判決によると、男性は平成17年11月18日夕、胸の痛みを訴えて佐藤第一病院を受診。当直医が心電図検査で逆流性食道炎の疑いがあると診断し、男性を帰らせた。男性は帰宅中に倒れ、急性心筋梗塞で死亡した



 まあ医療ミスとはいえないものですねぇ。腕のない医者は罪ではありますが。

 しかし「心電図検査で逆流性食道炎の疑いがあると診断し」という書き方、なんかこう書くとすごいですよね。心電図で逆食を診断したんかってなりますが、おそらく症状や経過で逆食っぽく、そして心電図で心筋梗塞が否定的だった、ということでしょう。

 専門医だったらやっぱり心電図で心筋梗塞って分かったんでしょうか。万が一を考えてTrop-Tとかとっとくべきだったんでしょうね。疑わしい場合。
posted by さじ at 19:47 | Comment(3) | TrackBack(0) | 循環

横浜市立大学附属市民総合医療センターでフェンタニルを悪用した麻酔科医

麻酔医の麻薬違法使用:永井容疑者、投与前にブドウ糖とすり替え /神奈川

 医療用麻薬「フェンタニル」を違法に所持・使用したとして、横浜市立大付属市民総合医療センター(同市南区)の麻酔医、N容疑者(37)らが麻薬取締法違反容疑で逮捕された事件で、N容疑者がフェンタニル入手のため「治療患者に投与される前、ブドウ糖にすり替えていた」と供述していることが24日、捜査関係者への取材で分かった。ブドウ糖はフェンタニルのような鎮痛作用はなく、患者が痛みを感じていた可能性もあり、県警は調べを進めている。

 N容疑者は09年4月から麻酔科、今年6月から集中治療部に勤務。捜査関係者によると「個人的な悩みがあり、忘れるために今年4月ごろからフェンタニルを使い始めた」と供述しているという。

 麻酔科在籍時は手術で余ったフェンタニルを延べ約100本分吸い上げて流用。集中治療部に異動後は、患者用としてベッド脇に置いてあったフェンタニルを含む液体50ミリリットルの入った容器を、同量のブドウ糖の入った容器に十数回にわたり交換、持ち去って使用していたという。

 同センターによると、N容疑者は、麻酔科在籍時の3〜5月は計52人、異動後の6月以降は月最大約50人の患者を担当していた。

 フェンタニルはモルヒネの約200倍の鎮痛作用があるといわれ、手術時は麻酔用に、集中治療室では全身管理で痛みを和らげるために使われる。ブドウ糖に鎮痛作用はないため、本来投与されるはずだったフェンタニルを処方されなかった患者は痛みを感じていた可能性があるが、話ができない重症患者がほとんどのため、痛みを感じても伝えられなかったとみられる。

 同センターはこれまで、担当部長らを通じて患者に容体の変化などがなかったか調べたが異常はなかったという。同センターは「捜査が進みフェンタニルの入手手法が明らかになった時点でより詳しい調査を行いたい」としており、今後、患者への影響を再調査することになりそうだ。

麻酔医の麻薬違法使用:調査委を設置 市大センター病院、再発防止も検討 /神奈川

 医療用麻薬「フェンタニル」を違法に所持・使用したとして横浜市立大付属市民総合医療センター(同市南区)の麻酔医、N容疑者(37)が逮捕された事件を受け、同センターは25日、調査委員会を設置した。

 県警によると、院内の麻薬が持ち出されており、同センターは、逮捕から1週間が経過したことから設置を決めた。調査委は病院関係者や外部有識者など十数人で構成する予定で、近く初会合を開く。N容疑者が麻薬を入手した方法や動機などを調査、再発防止のため麻薬の管理体制の見直しを検討するという。

 県警によると、N容疑者は、集中治療室の患者に投与される麻薬をブドウ糖にすり替えて持ち去ったといい、同センターでは患者への影響についても調査をする方針。



 横浜市立大・・・。

 全身麻酔を行う手術のうち、麻酔深度が深くなるまでは痛みを身体が感じてしまい、意識はなくとも動いてしまう、という場合があります。そんなとき、痛み止めとして劇的に効くのがこの「フェンタニル」です。

 本来なら厳重に管理されるはずの麻薬ですが、はっきり言って麻酔科医ならば簡単に流用できます。手術中に、投与したフリをして、使ったかのような記載をすればいいだけです。痛みが出ているような状況であれば血圧が上昇したりして、その記録は残りますが、そこまで細かくチェックしている人がいるかというと必ずしもそうではないというのが現状でしょう。そしてフェンタニルの空き容器を提出して、1アンプル使いましたよ、と報告すればいい。

 誰でもできますが、誰もやりません。

 医師としてのプロ意識、モラルが普通はあるはずです。

 おそらく麻酔科にずっと在籍し続けていたら、まずバレなかったのではないでしょうか。集中治療部でも使い続けたあたりが、怖いですね。

 まあ一番被害をこうむったのは患者自身でしょう。痛いのに、痛み止めが使われなかったという。意識がない患者ならばまだいいかもしれませんけれど、集中治療部において、意識はあるけど痛みを感じている患者に使っていなかったとなると、もうこれはプロ失格どころの騒ぎではありません。
posted by さじ at 19:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | 救急

東大病院で多剤耐性緑膿菌に感染した10人中5人が死亡。

多剤耐性緑膿菌で5人死亡 東大病院

 東京大病院は22日、9月下旬〜今月中旬に入院中の患者10人から、多くの抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌を検出、うち40〜70代の男女5人が死亡したと発表した。5人のうち3人から検出された菌の遺伝子は類似しており、東大病院は「院内感染した可能性は否定できない」としている。死亡との因果関係は不明。

 東大病院によると、5人は重症の血液悪性腫瘍の患者。いずれも抗がん剤により免疫力が極端に落ちていたという。ほかに患者5人の感染が判明し現在も個室などで治療を続けている。

 厚生労働省によると、緑膿菌は自然環境に存在する菌で、健康な人の体内に入っても問題はない。多剤耐性の緑膿菌は東大病院でも毎年10例程度検出され数名が死亡しているが、「今回は10月に死亡事案が2件続いたことから公表した」としている。



多剤耐性緑膿菌:患者10人から検出 うち5人死亡−−東大病院

 東京大病院(東京都文京区)は22日、同病院に入院していた患者10人から多剤耐性の緑膿菌を検出し、9月下旬以降に5人が死亡したと発表した。死因はいずれも原疾患である重症の血液悪性腫瘍が元になっており、死亡と菌の因果関係は不明という。

 同病院によると院内検査で10人から菌が検出され、その後治療を続けたが、9月下旬に60代女性、10月下旬に40代男性と70代女性、11月上旬に50代男性、同中旬に40代男性が死亡。このうち3人の菌は類似性が高いことが判明した。残りの1人は類似性が低く、もう1人は現在調査中という。院内感染の可能性については「否定できない」としている。

 白血球を減少させる治療を行う患者の受け入れを一時的に中止し、体制を整える。



日本医大病院で14人から多剤耐性菌検出 救急受け入れ制限

 日本医大病院(東京都文京区)で9月から今月にかけ、14人の入院患者から多剤耐性アシネトバクターが検出されていたことが18日、分かった。12人は現在も入院中で、退院患者のうち1人が亡くなったが、感染と死因に因果関係はなかったという。同病院は院内感染の可能性があるとして、高度救命救急センターの入院患者受け入れを一時制限することを決めた。

 同病院によると、多剤耐性アシネトバクターは9月9日に初めて検出され、10月下旬から検出患者数が増加。今月12日までに計14人から検出されたことで院内感染の可能性があると判断し、16日に保健所と東京都に報告をした。現在入院中の12人は、保菌しているものの、感染症状は認められないという。



 多剤耐性菌が大学病院中を駆け巡っていますが、大学病院だから多いというわけではないでしょうね。しいていえば大学病院は「最後の砦」なわけで、だからこそ細菌培養の検査もふんだんにやるせいかもしれません。

 日本医大の救急センターで、というのはよくわかりませんね。ICUのように免疫力が下がって、かつ中心静脈や尿道カテーテルなどがバンバン入っている患者を中心に管理しているところなら分からないでもないですけれども、救命センターの受け入れ、ということは、うーん。

 東大の場合は、血液内科、ということですので納得いきます。白血球がほとんどないような患者さんが中心となっている科ですから、どこの病棟よりも免疫力は低い。もちろん多剤耐性緑膿菌がどこから出たのかは未だ不明でしょう。菌なんて、そこらへんにいるのです。最初から多剤耐性緑膿菌を患者さん自身がもっていて、免疫力が低下して、「感染症」になったのかもしれないですし。

 両者とも、迅速な対応だったのではないでしょうか。これ以上感染が広がらぬよう、働いている医療従事者、そして患者本人、その家族などの見舞い客による「手洗いの徹底」が求められます。
posted by さじ at 18:51 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

2010年11月22日

パソコンの長期使用で顔が老ける。その対策は?

パソコン長時間使用は「老け顔」に / 英国医師が発表

 英国の有名な皮膚科医師がパソコンを長く使用すると顔が老けると警告した。9月25日付の英国メディア「テレグラフ」が伝えている。

 医師であるMichael Prager氏によれば、肌の老化に関して相談に訪れる女性患者が多いとして、それはパソコンを長時間利用することが原因となっていると伝えた。また、Prager氏は、同じ位置にずっといると、顎のラインが下がり、またスクリーンを下向きに見るため、首の筋肉が短くなり二重顎になると警告した。

 以下、これに対する予防法

・パソコンの側に鏡を置いて自分の顔の状態をチェックすること
(人間はストレスを感じたり、考え事をする時、知らないうちにしかめっ面をするから)

・パソコンを長時間使う際は、40分〜50分ごとに休憩を取り首などをストレッチ

 ちなみに、現在の20代女性のパソコンユーザーは、今の患者よりも将来的にさらに悪化する可能性があるとのこと。女性もしかり、パソコンをメインに使う男性も長時間の使用には、意識的に休息を取ることが求められている。



 わたくしも激しくパソコンを使うものですけれども、顔の疲れっぷりがとてつもないです。

 今は目のまわりとか、疲れてんなーって分かるぐらい酷いよ。

 なんとかしないといけないね。
posted by さじ at 02:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 皮膚

2010年11月21日

臍帯血からホゾティ。がんを死滅させます。

がん細胞を内部から破壊=「トロイの木馬」血液細胞−林原研究所

 林原生物化学研究所(岡山市)は15日、臍帯血から発見した血液細胞が「トロイの木馬」のようにがん細胞に入り込み、がんを内側から死滅させる現象を確認したと発表した。研究成果は大阪市で22日から開かれる日本がん学会学術総会で発表する。

 この細胞は同研究所が2006年、新生児のへその緒の臍帯血から発見した「ホゾティ」。抗がん作用や免疫抑制作用があるという。

 竹内誠人主任研究員によると、試験管で実験したところ、ホゾティはがん細胞を選んで中に入り、2〜4時間後に死んだ。その際、がん細胞を死滅させる効果があるたんぱく質を内部にまき散らし、がん細胞を死なせた。

 将来的にはホゾティを抗がん剤の運び役としてがん細胞に侵入させるなど、応用が期待できるという。



 ホゾティ。なんだかようわかりませんが、凄いものみたいです。漫画化決定。
posted by さじ at 03:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | がん

歯茎からiPS細胞、子供の虫歯予防にフッ化物うがいを実施

歯茎からiPS細胞=高い増殖力、歯の再生に期待−大阪大など

 歯周病やインプラントの治療で切除、廃棄された歯茎から万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を作ることに、大阪大の江草宏助教と京都大の山中伸弥教授らの共同研究チームが成功した。研究成果は14日付の米オンライン科学誌プロス・ワンに掲載された。

 江草助教は「歯茎の細胞は増殖能力が高く、iPS細胞の作製に適している。歯茎は手術で切除されることが多く、有効活用になる」と説明。あごの骨や歯の再生に応用が期待できるという。

 研究チームは、インプラント治療で切除した男性患者の歯茎を活用。世界で初めてiPS細胞を開発した山中教授が発見した4種類の遺伝子を、培養した歯茎の細胞に組み込むと、神経や軟骨などになるiPS細胞ができた。

むし歯予防、フッ化物うがいで 保育園から中学まで、長く続けて効果

 熊本県内の子どもはむし歯が多い。1歳6カ月でむし歯を持っている割合は4・30%と全国最下位、12歳児の永久歯のむし歯数は2・6本と全国ワースト2位(いずれも2008年度)だ。むし歯予防のために県や県歯科医師会などが歯磨きやおやつの取り方指導とともに推進しているのが、フッ化ナトリウム水溶液で口の中をすすぐ「フッ化物洗口(うがい)」。県内では玉東町が保育園、小学校、中学校と町を挙げて集団洗口に取り組んでいる。9月定例県議会では、洗口の普及を盛り込んだ条例案も討議される。

 玉東町では1995年から保育園2カ所、2007年から小学校2校、中学校1校のすべてでフッ化物洗口を取り入れている。保育園から中学校まで継続実施しているのは、県内では同町と阿蘇市波野地区だけだ。

 町や歯科医師、保育園長、小中学校教諭、保護者らで歯科保健連絡会議を定期的に開催。フッ化物の安全性や効果、洗口の方法など学習を重ね、子どもたちへの集団洗口について理解が得られたという。町保健介護課は「保育園で先行実施しており、小中学校でも継続してほしいという保護者の要望が強かった」とする一方で、「学校現場には安全性や方法について疑問や戸惑いがあった」。

 保育園では毎日1回、決まった時間に保育士が洗口液を園児に配り、音楽に合わせて1分間、ブクブクうがいをする。小中学校ではより濃度の高い液を使用するため、週に1回の洗口で効果があるという。液は保健センターで作り、各学校に届けている。いずれも希望者のみだが、小学校まででほぼ100%、玉東中でも8割以上の生徒が参加している。

 町が5年ごとに取っている統計では、95年度は1人あたりの永久歯のむし歯本数が小学6年で4・2本、中学3年で5・04本だったのに対し、09年度は0・4本(小6)、1・03本(中3)とそれぞれ大きく減少した。両学年とも保育園時にフッ化物洗口をしており、歯磨きなどの指導と合わせ、効果が表れているといえる。

 町は「20歳前後や40歳代からの節目の年に歯科健診を実施することで、フッ化物洗口の効果を検証するとともに、継続的に歯の健康をチェックし、8020(80歳で自分の歯が20本)を達成できるようにしたい」と話している。



 歯茎ニュースと虫歯ニュース。iPS細胞という最先端の治療法も今後利用できるかもしれませんが、やはり身近な虫歯予防としてはフッ化物を用いたものか。もしこれで効果があれば今後の子供の虫歯激減に期待できそうですね。
posted by さじ at 02:42 | Comment(1) | TrackBack(0) | 歯科