2009年09月07日

医師じゃないのに診療行為を繰り返した準看護師を逮捕

無資格医業:「腕のいい医師」の評も 容疑の男逮捕 大阪

 医師免許がないのに診療行為を繰り返したとして、大阪府警曽根崎署は2日、大阪市北区紅梅町、准看護師、U容疑者(44)を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。同署によると、U容疑者は診療所の勤務医として、「丁寧な診察で腕がいい」と患者の評判も良かったという。同署は診療所の院長らからも事情を聴く方針。

 逮捕容疑は08年5月27日〜今年2月10日、同市北区天神橋3の「正司内科クリニック」で、患者の女性(19)を診察し、耳たぶのうみをメスで取り出すなど、計4回にわたって診療行為をした、としている。U容疑者は容疑を認めている。

 曽根崎署によると、U容疑者は今年3月までの約4年間、この診療所に勤務し、月給30万〜40万円を受け取っていた。診療所の男性院長(61)は取材に「(U容疑者は)准看護師として採用、准看護師の仕事を適切にさせていた」と述べ、違法性を否定した。

 一方、この日、診療所を訪れた同市都島区の男性患者(62)は「(U容疑者は)面倒見がよく、診断も早く、薬の処方も適切で、いい先生(医師)と思っていた」と驚いていた。



 診療所のようなプライマリーの医療を行う段階では、処置をするのも、適切な薬を出すのも、ある程度なら準看護師でも出来るでしょう。耳の膿の切開とか、風邪のときの薬を出すとか。

 しかし一番解せないのは、何故院長がそのようなことをさせてしまったのか、というところですね。本人が望んでそれをやるメリットもないですし。よくわからないですね。医者を雇っていなかったというわけでもないでしょうし…。腕のいい医者、というのは記事的な誇張な気もしますが。

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ダニの唾液から癌を退治する蛋白質を抽出する。

ダニのだ液はがん特効薬になりうる、ブラジル研究

 ダニは不快なものだが、将来的には皮膚がん、肝臓がん、すい臓がんなどの特効薬を生み出す可能性があるとの研究が、このほど発表された。

 ブラジル・サンパウロのブタンタン研究所の分子生物学者、Ana Marisa Chudzinski-Tavassi氏率いる研究チームは、南米に一般的に生息するダニ(学名:Amblyomma cajennense)の唾液中のタンパク質に着目した。

 このタンパク質には、ダニが宿主の血を吸い続けられるよう、血液の凝固を防ぐ作用がある。また血液凝固反応を阻害するために臨床で使用される組織因子経路阻害剤(TFPI)の性質もいくつか持っている。

 研究チームは、これががん細胞に及ぼす影響を探るため、腫瘍を持ったマウスで実験を行った。ダニのタンパク質を投与し続けたところ、14日目では腫瘍の大きさは変わらなかったか、縮小を始めていた。投与を42日間続けたマウスでは、腫瘍は完全に消滅していた。一方で、正常な細胞には全く異常が起きなかったという。

 ちなみにダニのだ液は、体を膨らませたダニを研究室に一列に並べ、頭の下に差し込んだストローで地道に回収。これらをイースト菌を使って何度も再生し、実験に使用するだけの量を確保した。



 ダメダニばかりではなかった。

 凄い発見って、こういう地道な努力によって起きるものが多いですよね。野口英世の梅毒スピロヘータの単離然り。

 ダニから抗がん剤が出来れば、かなり凄い市場になりそうです。

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雰囲気に流されやすい人は、右脳の部位の働きが弱い

流されやすい人は、右脳の働きが弱いようだ

 常識や雰囲気に流されやすい人は、論理的に考える際に活発になる右脳の部位の働きが弱いことが、慶応大の辻井岳雄准教授(認知神経科学)らの研究で分かった。

 研究チームは、大学生ら48人を対象に、「鯨は哺乳類。哺乳類は歩ける。よって鯨は歩ける」のように、常識ではありえないが、三段論法では正解となる問題を50問出題。同時に、右脳前部の「下前頭回」と呼ばれる論理的思考をつかさどる部位の働きを調べた。

 その結果、三段論法の問題の正答率が高いほど下前頭回の働きが強い傾向があり、100点だった人は、20点ほどの人に比べ、下前頭回が4倍近く活発に働いていた。

 研究チームは「下前頭回の活動の弱い人は、論理的な思考より、常識や雰囲気に流されやすい傾向がある」と分析している。



 色々な人と接していると、何でそんな考え方なの?という方が多くおられます。その人にとっては普通なことでしょうけれど、やはり思考力の差というか、考え方の違いでコミュニケーションにも齟齬が出てくる、というケースは多いのではないかなと。

 それも、脳の機能的な問題が解決すれば、もしかすると解決するのかもしれませんね。いや、解決する必要がないのか。そういう違いがあるんだということを意識しながら生活するのが一番得策なのかも。
posted by さじ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

2009年09月04日

大地震の生存者の一部に、大脳機能の失調がみられた。

四川大地震 生存者の一部に脳機能の失調

 中国、英国、米国の研究者が8月31日に発表した研究レポートによると、四川大地震の生存者の一部に、地震後十数日間にわたり、大脳機能の失調が見られた。このことは、大災害後、被災者の心のケアをいち早く展開し、治療を行うべきであることを示唆していると、研究者らは考える。新華社が1日に伝えた。

 この研究は中国四川大学華西学院、英国ロンドン大学キングスカレッジ、米国イリノイ大学などの研究者が共同で行ったもので、論文は総合学術誌「米国科学アカデミー紀要」の最新号に掲載された。

 研究の指導を行った四川大学華西学院のコン啓勇・教授は「地震発生後13日目より、私たちは生存者に対して脳のMRIスキャンを開始した。結果、大脳内の情緒、記憶をつかさどるシステムに短期的な変化が見られた」と語る。

 研究者らは新型のMRI技術を利用し、震災後13日目−25日目にかけて、震災を経験した健常者の大脳スキャンを行った。その結果、前頭葉、辺縁系および線条体の活動が活発になり、またこれらのエリアでは、異なる脳構造間の接続性が弱まっていたことが分かった。

 研究者は、「このことは、大災害の生存者は短期的に見るととても健康に見えるが、実際には精神病のリスクを抱えているということを示す。しかも、生存者の一部は、大脳の関連エリアに構造上の変化が現れる可能性がある」と述べる。過去の研究によると、精神的な強度のプレッシャーは、大脳機能の変化を招くだけでなく、脳の構造にも変化をもたらすことが分かっている。



 大きなストレスというものは、劇的に変化を示すのかもしれません。それが心的外傷として残ってしまうのか、それとも脳が耐えられなくなって萎縮してしまうのかは、個々に拠るのでしょうけれども。

 外傷をトリアージしたあとは、やはり精神科的なケアも重要視されてくるのでしょうね。

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人生に絶望すると頚動脈に異変が起こりやすくなる。

人生に絶望、動脈に伝わる? 「脳卒中などの危険」説

 人生に絶望する気持ちがあると、頸動脈に病変が起き、脳卒中や心臓病を起こす危険が高いことが米ミネソタ大の研究でわかった。米心臓協会の医学誌「ストローク」の最新号に論文が掲載された。

 研究チームは、循環器病にかかったことがない中高年女性559人を対象とした研究で、人生に対して前向きかどうかを質問。この回答と、超音波検査で測った頸動脈の壁の厚みのデータを分析した。

 頸動脈は脳に血液を送る血管。動脈硬化で壁が厚くなると、脳卒中などの原因となる血栓ができやすくなる

 分析の結果、人生に最も前向きな集団と、最も絶望感が強い集団とでは、壁の厚みに0.06ミリの差があった。研究チームは「この差は、臨床的に重要である可能性があり、絶望感が強い集団は将来、心臓病や脳卒中になる危険が高い」と分析している。

 絶望感と頸動脈の壁の厚みとの間の生理学的な関係ははっきりしていないが、研究チームは、絶望感が強い人にはカウンセリングなどを勧めている。



 ストレス、ですねぇ。いわゆるA型気質だとこういう疾患になる可能性はあります。

 気が滅入った時の対処法とか、自分なりの休日の過ごし方とか、そういうのを決めるのが日本人は不得意ですからねぇ。生活も欧米化したことですし、オンオフのメリハリもうまいぐあいにつける術を身につけることが大事だと思います。
posted by さじ at 00:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

2009年09月03日

日本医師会会長、民主党に「おめでとうございます」

民主党に「おめでとうございます」と日医会長

 「民主党が衆議院第1党となりました。おめでとうございます

 9月2日の午後3時30分から開催された日本医師会の記者会見で、唐沢祥人会長はこう切り出し、「新政権にのぞむ」という声明を発表しました。その内容は下記です。出席した記者たちの多くの関心は、従来「政権与党を支持する」と明言してきた日医が、今後、民主党支持に変えるのか、あるいはこれまで通り自民党なのかにありました。質問もそこに集中したのですが、唐沢会長は「日本医師会と日本医師連盟は違う」とし、明確なスタンスは示されませんでした。

 また、「政権与党に対しては、医療の現場の声を伝えていく」としながらも、「選挙中、選挙後、この9月に入ってからも」(唐沢会長)、まだ民主党とは協議の場を持っていないとのこと。

【記者からの質問と唐沢会長の回答】

質問:これまで自民党政権が長く続いてきたが、今後、民主党を中心とした新政権になった後に、自民党とどう向き合っていくのか。何か変化が生じるのか。それともこれまでと変わらないのか。

唐沢会長:政権与党は、政権与党としての政策立案と実行という面では、格段の実現力の差がある。したがって、十二分にわれわれのスタンスで医療の現場を反映するように意見を申し上げたいと思っている。自民党与党の時代にも、私どもは2006年4月からこの体制でやってきたが、当初からできるだけ政権与党に対して申し上げてきた。われわれの意見と違うものは、できるだけ修正をお願いしたいと思っている。今後、こうした姿勢で行きたい。

質問:今、会長が「政権与党」と言ったのは、自民党のことを指しているのか。それとも民主党のことか。

唐沢会長:前段は民主党、後段は自民党に対する姿勢と変わらずに意見を申して上げていきたいということだ。


【新政権にのぞむ】

 8月30日に行われた第45回衆議院議員選挙において民主党が衆議院第1党となりました。日本医師会は新政権に対して、今後、国民が真に安心できる充実した医療政策を進めることを期待しています。

 さて、今回の衆議院議員選挙は、医療に関しては、地域医療の崩壊が現実化した状況を政治がどのように方向転換させるのかを問う選挙であったと言えます。

 そして、今回の選挙結果は、国民一人ひとりが、医療を含めた社会保障制度をより充実したものにすることを強く求めた結果であると考えます。

 政府は、国民の生命と生計を守る社会保障に対して、明確な理念を示し、国民に対し安心を保障する責務があります。

 日本医師会は、このために、医療のグランドデザインの発表をはじめ様々な形で、政府に対して医療における政策提言を行って参りました。

 新たに発足する政権与党に対し、国民が安心して健康な生活を送れるよう、充実した医療提供体制の確立を目指し、今後一層強力な政策提言を行ってまいる所存であります。

平成21年9月2日 
日本医師会長
唐沢祥人




 何十年も自民党とともに歩み続けてきた日本医師会に対して、民主党はどのような扱いになるのでしょうね。医療の崩壊は既に始まっていると思いますが、それを食い止めるためにどうするのか。国民全員で福祉に力をいれる方向にもっていくのか、従来どおり医療従事者だけに負担を強いるのか、それとも政治家・官僚も含めて医療費アップに動くのか。

 民主党政権がどのようなスタンスで医療を変えていくのか、今後の動向が楽しみです。

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9月10〜16日は、自殺予防週間です。

自殺予防週間

 9月10日〜16日の1週間は「自殺予防週間」です。

 自殺対策の推進に当たっては、自殺についての正しい知識を身につけていただくとともに、自殺を考えている人の心のサインに気づき、自殺予防につなげる国民一人ひとりの取り組みが大切です。

 このため、政府は、自殺総合対策大綱により、毎年、世界自殺予防デーにあたる9月10日からの1週間を「自殺予防週間」として、集中的な啓発活動を実施します。

 自殺防止対策の一環として、「いのちの電話」では、フリーダイヤル(0120-738-556)による相談を毎月10日に実施しています。一人で悩まずご相談ください。



 死にたいと思って苦しんでいるのに、電話なんて、と思うかもしれません。ですが、だからこそ、つらい気持ちを電話で話すことで、解消されることもあるかもしれません。

 とにかく、一人きりで悩む、ということをなくすために、いのちの電話は存在します。苦しくて苦しくてどうしようもない方、一度電話してみてはいかがでしょうか。

 全国のいのちの電話一覧はこちらをご覧下さい。


 また、苦しんでいる人をサポートしたい、と思う方はこちらもご覧ください。全国のいのちの電話では、ボランティアを募集しております。

医学処:徳島県いのちの電話、ボランティア数が足りず相談員募集
医学処:「いのちの電話」の相談員と寄付が不足しており苦境に立たされている。
医学処:神戸いのちの電話の役割と活躍について。
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精神科通院中に自殺した女性、病院側に賠償命令が下る。

精神科通院中に自殺、病院機構に賠償命令

 仙台医療センター(仙台市)の精神科に通院していた山形県米沢市の女性が2005年、センター内で自殺を図ったのは担当医師の対応が不十分だったためとして、遺族が国立病院機構(東京都)に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で仙台地裁(沼田寛裁判長)は31日、約3300万円の支払いを命じた

 沼田裁判長は「女性はうつ病か人格障害とみられる症状があり、事故以前にも自殺を図ったことがあった」と指摘。「事故は予見可能で、病院職員に見守りをさせるべきだった」とした。

 判決によると、女性は05年10月、診察室で医師と1時間余り面談していたところ別の患者から「診療時間が長い」と叱責された。この後、女性の姿が見えなくなり、いったん発見した病院職員が目を離した間に、屋上の出入り口付近のドアノブにハンカチをくくりつけ、自殺を図った。蘇生措置が試みられたが女性は低酸素脳症で重体となり、今年1月に死亡した。



 入院していたわけではなく、外来で、ですよね。。。

 うつ病か人格障害か判断つかないような患者で、自殺しちゃったら病院側の責任になるんですかね。うーん。別の患者からのクレームというのも・・・。うーん。

 難しいですけど、病院側に3000万の賠償というのは個人的には納得いかないですね。地裁の判決理由がおかしいと思うので高裁で覆りそうではありますけど。

 自殺の予兆があって予見可能なら、もし自殺したらその自殺も「誰かの責任」になって「賠償」に繋がるのか・・・。

 いいんですかね、それで。

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ジンバブエのコレラ死亡者数が4000人を超える。

昨夏以降のコレラ死亡者、4288人記録と ジンバブエ

 食糧不足などの経済苦境に直面するアフリカ南部、ジンバブエ情勢で国連開発計画(UNDP)の現地代表は19日、昨年8月以降に拡大したコレラ被害で今年7月までの死亡者が4288人に達したことを明らかにした。累計の患者は9万8592人。

 首都ハラレで開かれた人道支援関連の会合で述べた。同国政府は先月、拡大は底を打ったと宣言したが、国連関係者は再燃の危険性はあるとも警告している。同国のコレラ被害は、下水道設備の不備が原因。国連は先に、同国総人口の半分以上に当たる約600万人が都市部や地方部で清潔な飲料水の供給を受けておらず、衛生設備も劣悪な状態にあると指摘。また、500万人以上が飢餓の危険に瀕していると警告していた。

 ジンバブエでは昨年の大統領選後に与野党間の対立が先鋭化し、暴力事件が多発するなど政情が緊迫化。周辺諸国の仲裁で今年2月、野党指導者が首相に就任する連立政権がやっと発足していた。この連立政権を受け、国際社会や国連は援助再開に踏み切ったが、長年の独裁政権を率いてきたムガベ大統領の失政で経済はほぼ崩壊状態で、高率のインフレにも襲われている。

 国連は今年初め、総額7億1800万ドルの人道援助を国際社会に要請したが、これまで得た拠出額は44%にとどまっている。政府職員の給料支払いにも困っているとされ、昇給を求める医師のストライキも約1カ月続いている。新型インフルエンザ(H1N1型)に襲われた場合、甚大な被害も懸念されている。



 国として政治を行い、近代化したとしても、トップがおかしくなると国が崩壊し、壊滅状態になってしまうのですね。民主党がおかしいとは言いませんが、政権交代して有頂天にならずに、国民のために全力で政治を行ってほしいと思います。戦後自民党が君臨し続けて安定しているといえば安定していましたけれど、族議員とか、土建業者との癒着とか、老人による政治とか、そういった膿を全部吐き出して、他の先進国のように本当の意味での民主政治を行ってもらいたい。

 ジンバブエは政治によって滅ぼされつつあるといっても過言ではありません。どう立ち直らせるのか。その方法が成功した場合は全世界が注目するモデルケースになるでしょう。

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音痴は脳神経の回路の異常が原因で起こる。

音痴は脳神経の回線が理由〜最新調査から

 脳神経回路の問題が音痴の原因であることが、最新調査で明らかになった。

 USAトゥデイによると、ハーバード医科大学で音楽と脳を研究するサイキ・ルーイ氏らが調査を実施、「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」誌上で報告した。

 音痴とは、聴覚や会話には問題がないが、音程がわからない人々を指す。音痴は遺伝し、全人口の4〜17%存在するとされる

 ルーイ氏らがボストンで、10人の音痴の人を含む20人を対象に脳スキャンを行ったところ、特定部分の神経回路に違いがあることがわかった。音痴の人の場合、音声の受信や発信に関連する、脳の前頭部と側頭部を結ぶ神経回路が、音痴でない人に比べ少なかった。なかには神経回路がまったく見つからない人もいた。

 ルーイ氏はこれを、脳内の2つの島を結ぶ高速道路にたとえて、音痴の人の場合「高速道路の交通量が少ない」と表現している。

 今回調べた神経回路は、言語能力に関係することが以前から知られている。ルーイ氏は調査をさらに進めることで、音痴の人や、言語能力に障害がある人々の一助になる可能性があると見る。



 音痴ってやっぱり聴覚を通して情報処理してるところがおかしいんですね。情報は入っても言葉としてうまく表せない失語に似ているかも。

 でもたしか改善する方法はあったような?

 ピアノやってる人は絶対音感が身につくらしいですけど、すごくピアノうまい人でも音痴な人がいるというのは、鍵盤を叩くことと歌うことは違うから、らしいですわ。

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新型インフルに抵抗力が強い血液型はB型?

抵抗力が強いのかB型

 レギュラー選手が1度に複数離脱するという緊急事態は、プロ野球担当記者をやっていてもそうそう遭遇する事象ではない。日本ハムを襲ったインフルエンザ禍は、取材する側にも衝撃だった。検査では陰性だった選手や離脱こそしなかった選手でも、疲労などもあって体調を崩した人は大多数と言っていい。当然、報道陣にも“疑い”がかかった人はたくさんいた。

 ベンチでのムードメーカーでもある稲田選手ですら「オレも(インフルエンザに)かかってるな、きっと。体調よくないもん」と冗談なのか、本当なのか、よく分からないことを言って、しんどそうな視線を向けてくる。夏を乗り切った後の連戦続き。大げさに誇張しているのだとは思うが、体調が本調子じゃないのは事実なのだろう。

 さて、そんな稲田選手が、興味深いことを言っていた。さっきのコメントの続きである。「絶対もうダメだ。だって、ついにB型が出たんですよ。オレも終わりだぁ〜」。B型!? インフルエンザは種類によってA型、B型と区別されるが…と、そこまで考えて気がついた。この前日に発熱で登録抹消された飯山選手は血液型がB。稲田選手が言いたかったのは血液型の話なのだ。

 最初にインフルエンザ感染が発覚した大野選手(O型)から始まり、発症および発熱で離脱した選手たち【宮西投手(O型)、八木投手(O型)、金森投手(O型)、福良ヘッド兼打撃コーチ(O型)、菊地投手(B型)、鶴岡選手(A型)、二岡選手(O型)、小谷野選手(O型)、糸井選手(O型)】の中に、B型は菊地ただ1人しかいなかった(スレッジ選手の血液型は不明)。一方で稲田選手を筆頭に、離脱せずに試合に出続けていた武田久投手、武田勝投手、金子誠選手、飯山選手、村田選手はみなB型。なぜか圧倒的に多いのだ。B型は抵抗力が強いのか、熱が出にくいのか…。

 「マイペース」などと言われることが多いB型。そんな特徴が、こんなところにも表れているのか。不謹慎ながら、おもしろいデータだなと思ってしまいました。そんな僕もB型ですが、何か?



 どうなんですかねー。血液型との関連性というと、狭心症のようなストレスが関連していそうな病気とA型は関係あるとか言われていますが。
posted by さじ at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2009年09月01日

乳がんと子宮頚がん検診の無料クーポン券が配布されることに。

乳がんと子宮頸がん検診の無料クーポン券が配布されます。

 1981年以来、日本人の死因のトップとなっている「がん」。生涯のうちにがんになる確率は、男性の2人に1人、女性の3人に1人と言われます。しかし、最近は、医学の進歩で「治るがん」も増えています。特に女性特有の「乳がん」や「子宮頸(けい)がん」は、早期発見・早期治療で治る確率が高いがんです。早期に発見するためには、がん検診を受けることが有効ですが、検診受診率は20%程度と低いのが現状です。そこで、平成21年度の補正予算によって、一定の年齢に達した女性に乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン券が配布されることになりました

 日本人にとって、がんはだれでもなりうる身近な病気です。「自分は健康に気を付けているから大丈夫」「近親者でがんになった人がいないから、遺伝的にも大丈夫」と思っている人も少なくありませんが、そうした人もがんになる可能性はゼロではありません。

 遺伝するがんはまれなもので、むしろ、食生活や喫煙、飲酒、運動、睡眠といった生活習慣や生活環境ががんの発症に大きくかかわっているのです。ですから、健康な生活習慣を心がければ、がんになるリスクは大幅に減らすことができますが、リスクをゼロにすることはできません。

 また、がんは、初期では何の自覚症状もないことが多いため、気付かないうちに病気が進行してしまう危険もあります。

 がんを治療中の患者数は、現在、142万人(平成17年患者調査)。多いのは、「胃がん」、「肺がん」、「大腸がん」ですが、これらのがんになる人は、65歳以上の高年齢層に多い傾向があります。一方、女性特有のがんである「乳がん」「子宮頸がん」については、乳がんは、女性ホルモンの影響を受けやすい40歳代の女性で最も多く、ウイルス(ヒトパピローマウイルス)感染が主な原因となる子宮頸がんは、近年20〜30歳代で急増しています。

 乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン券と検診手帳が配布されます
乳がん・子宮頸がんは、どちらも早期発見・早期治療が有効ながんです。早く見つかれば、それだけ完治の可能性も高くなり、治療にかかるお金や時間の負担も軽くなります。自分の健康状態を確認し、がんを早期に発見する意味でも、乳がん・子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。

 平成21年度の補正予算によって、全国の市区町村では、一定年齢に達した女性を対象に、乳がん検診・子宮頸がん検診が無料で受けられるクーポン券を配布することになりました。また、クーポン券とともに、乳がん・子宮頸がん検診について分かりやすく説明した「検診手帳」が送られます。検診手帳には、乳がん・子宮頸がん検診を受けた時期などを自分で記録することもできます。

 今回、乳がん・子宮頸がん検診無料クーポンが送付されるのは、下記の年齢の女性です。

 検診無料クーポン券が届いたら、ぜひ、時間を調整して、乳がん・子宮頸がん検診を受けましょう。無料クーポン券を使用できる医療機関は市区町村によって異なります。詳しくは、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

 また、今回の受診をきっかけに、これからも自分の健康を保っていくために、定期的に乳がん・子宮頸がん検診を受けることが重要です。健康に問題がないと思っても、2年に1度は検診を受けましょう。

乳がん検診無料クーポンの配布対象者

年齢 生年月日

40歳 昭和43(1968)年4月2日〜昭和44(1969)年4月1日
45歳 昭和38(1963)年4月2日〜昭和39(1964)年4月1日
50歳 昭和33(1958)年4月2日〜昭和34(1959)年4月1日
55歳 昭和28(1953)年4月2日〜昭和29(1954)年4月1日
60歳 昭和23(1948)年4月2日〜昭和24(1949)年4月1日


子宮頸がん検診無料クーポンの配布対象者

年齢 生年月日

20歳 昭和63(1988)年4月2日〜平成元(1989)年4月1日
25歳 昭和58(1983)年4月2日〜昭和59(1984)年4月1日
30歳 昭和53(1978)年4月2日〜昭和54(1979)年4月1日
35歳 昭和48(1973)年4月2日〜昭和49(1974)年4月1日
40歳 昭和43(1968)年4月2日〜昭和44(1969)年4月1日
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