absorb we walk abreast absorb待望のファーストアルバム。「
We walk abreast」。
何が凄いかって、アルバムの「全部の曲」がいいんですよ。初めてのアルバムなのにこんなにも良い曲ばかりが詰まってるなんて。結構色々なジャンルの曲聴くんですけど、ここまで良い曲ばかりというのはなかなかないです。マイケルジャクソンや槇原敬之のアルバム並にずーっと聴いていられます。
初アルバムということで、発売からだいぶ時間が経ってしまいましたが、触り程度にアルバム全曲レビュー。曲の内容についてはできるだけ触れない方向でいきたいと思います。あ、医学とは全く関係ありません。笑
1.Fire◎Flower absorbらしくない一曲。笑
いや、彼らとしてはこういう歌をライブで歌って客をノらせたいんだなっていう気はあるんでしょうし、だからこそアルバムの最初にのっけたんでしょうけれど、なんかちょっと違う感じがありますね。駄目な曲ってわけじゃないんです、他のアルバムソングが良すぎるだけなんで、こういう書き方しか出来なくなっちゃった。何かニコニコ動画だったら人気でそうだし、アニソンっぽいっちゃアニソンっぽいんですよね。
2.未知導 -abreast ver.- TV番組ノブナガの「ごはんリレー」のコーナーで偶然知り合い作ったという、
公式応援ソング。最初は、なんか即席で作ったんかな、っていう感じがあったんですけど、このabreast ver.は見事に曲に合ったアレンジで驚きました。すごくいいです、これ。同じ曲なのにアレンジ1つでここまで印象が違うのか、というぐらい良い。absorbの曲の中では別にそこまで、ってところだったんですけど、このバージョンはabsorbの中でも上位です。
ちなみに未知導の原曲バージョンは、私の携帯の着うたです。毎朝この未知導で起床してます。でも原曲バージョンよりabreast ver.のほうがいいなぁ。absorbらしい曲に仕上がってる。
3.愛ノ詩 セカンドシングルと同じ曲。森晴義さん&笹原翔太さんの声の良さが見事に生かされてる。サビの下ハモリとの調和がいい。「あぁ愛しくて」の部分はライブで聴いたら感動しまくりだろうなぁ。サビのところは上ハモりと下ハモリがあるんですけれど、ライブだと下ハモリは中村博さんがやるんですかね?ライブで、3人でハモッてるのを聴いたときに、凄く合ってる感じがしたんで、楽しみです。
4.トドイテマスカ? アルバム曲。メロディからして今までのabsorbっぽくないポップさがあるなぁと思ってたら、作詞作曲がギターの中村博さんだった。
これがね、めちゃくちゃイイんですよ。よくありがちなメロディかと思いきや、凄く印象に残る曲だし、歌詞もたまらなく上手い。「オレンジ電車」「意地悪睡魔」「臆病ジレンマ」のあたりが凄くお気に入り。
そして3人のハモリの調和が凄くいい。この曲みたいに、メインパートと上と下のハモリが明確に分かれて、3パートとも音量はっきりあって、絶妙なバランスで進んでいく曲って大好きなんですよねぇ。この曲1つとってもシングルで出せば(知名度があれば)オリコントップ3には入るだろってクオリティ。もっと中村さんが作った曲を聴いてみたいなぁ。このアルバム収録曲の中でもトップ3に入るぐらい好きです。
5.腕時計 ライブか何かで聴いた気がする一曲。とてつもなくイイ。この曲は笹原翔太さんが作詞作曲で、ずーっと聴きたいなぁと思ってた曲だもんで、ホント嬉しかったです。サビが良すぎ。普通のJ−POPを凌駕するサビだと思う。飽きずにずっと聴ける曲です。
6.手人手 アルバム曲。absorbの特徴としては、メインボーカルが2人いて、しかも2人とも高音というところなんですけど、その2人の声の綺麗さが顕著に現れている曲がコレです。ゆったりした幻想的な曲と歌詞。アジアンテイスト。
7.カサスズ この曲もどこかで聴いたことがあるんですけど。ライブじゃなくて。いつもの曲調とは違うかな、と思ったら、笹原翔太さんの作詞作曲。アップテンポで元気が出る系の曲です。普通の歌手がこの曲にハモり入れたら多少なりとも無理が出ると思うんですけど、absorbの場合はそういう心配が皆無なんですよねぇ、凄い。
8.Window ニコニコ動画にアップしていて、この曲は聴いたことがあります。Windowsをモチーフとした曲です。洋楽っぽい。「Window」の歌い方にレパートリーがあって、それぞれの2人の旋律がとても気持ち良い。
9.となりで -abreast ver.- absorbを代表する曲の1つ。ものすごーく好きです。absorbにはもう1曲「Bless you」っていう凄くいい曲があって、それはまだCDに収録されたことはないんですけど、この「となりで」と合わせて二大巨頭だと思います。凄く切ない歌詞。となりで、も曲に色んなバージョンがあるんですけれど、このabreast ver.も良い。
absorbの凄いところは、ライブになるとより凄いんですよね。今まで邦楽洋楽問わず色んなアーティストのライブに行ってきましたけれど、absorbの実力は他の有名アーティストを軽く凌駕するぐらい凄い。ライブでこんな見事な歌い方できるのか?というぐらい。
10.吟遊民 森晴義さんが作詞したと一発で分かる曲。笑
メロ部分の「愛に飢えて病んだ世界を本気で変えたいと言うなら」の下ハモリが気持ちよすぎる。アップテンポなabsorbソングというとこういう感じが個人的にフィットします。ライブで聴いたら凄く良さそう。
11.ごめんね。が言えない バックの楽器をほとんどなくして、声が全てだといわんばかりの曲。知り合いの女性に聴かせたところ、この曲が一番好きらしいです。absorbにしては珍しく、下ハモリのみ。それがまた、いい。
12.桜ノ雨 -abreast ver.- absorbの中で一番有名な曲。初音ミクというボーカロイドソフトを使った曲をニコニコ動画にアップしたところ爆発的人気となった。
いや、個人的には初音ミクバージョンは好きじゃないんですよ。どう上手く使ってもコンピューター音声だし、むしろ桜ノ雨をそうやって広めたことには納得してないです。absorbの前身の「s+h」というユニット名だったころから、「このグループはめちゃくちゃ売れる」と思って、柄にもなくインディーズ時代から大ファンになったんですけど、この初音ミクでメジャーデビューしたもんだから、やっぱり一部にはアンチが生まれましたし、どう聴いてもabsorbで歌ったほうが良かったです。メジャーデビューCDも初音ミクを使ったアニメ調のCDジャケットで、正直言って買いにくかったし。
と、書いてみましたけれど、やっぱり
曲と歌詞はめちゃくちゃイイんですよ。上に書いたような批判は、「凄くいい歌なのに、勿体無い!」と思ったからでして。このabreast ver.は、桜ノ雨の合唱プロジェクトと似たように、ハモりパートがソプラノとかアルトとかにちゃんと分かれてます。せっかくメジャーデビューCDに色々いれるんなら、森晴義さんがお手本で歌った、桜ノ雨の合唱バージョンも入れればいいのに、と思ってましたけれど、アルバムで達成。いやーホントいいです。最高の感動を残しつつ〆るにふさわしい一曲。
absorbは前述した「Bless you」だけでなく、「LAST LOVE」「幼馴染」「笹船」などの凄くいい曲がまだまだ秘蔵で残ってるんで、今後も楽しみです。今のところどの曲もハズレなし、というのは凄いと思います。クリスマスライブだかで配布した限定CDの「Misty Eyed」もとてつもなく良かったんで、いつかアルバムに、とも。
間違いなく他のグループより実力があるのに、なんかメンバーにそういう気がないのか、売り方が下手なんですよね。笑(ゴメンナサイ。でもホント、何でこれで一大ブームにならないのか不思議なぐらいなんで)。ニコニコ動画で「みんなとニコニコしたい」というアレでアップしているらしいんですけど、プロならもうちょっとやりようがあるんじゃないかなーとも思いますし。簡単に手の届くものの良さはあれど、価値を薄めることはして欲しくないというか…。公開の場としてはふさわしいかもしれませんけど、それはアマチュアにおいてのみ成立する空間であるという気もしますし、逆にニコニコ動画をあまりやらない層の心は掴めないんじゃないかな、とも。
まあ、気ままに旅したり、小規模にライブやったりしてて、メンバー全員楽しそうだから、良いんですけど。確かにabsorbは小規模なライブハウスで、みんな椅子に座って、まったり聴いたりするのがとても合うと思いますし。もみくちゃになって汗まみれになって楽しむライブもありだと思いますけど、ギターと、声で勝負するバンドとしては今のスタイルが凄くいいです。
医学処は、absorbを全力で応援しています。
ライブ行きたいけど多忙ゆえになかなか行けない、というのが目下の悩みの種。
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