2009年09月30日

医学ちょっといい話?14「ADHDとその上司」


814 名前:名無しさん@明日があるさ 投稿日:2009/09/27(日) 16:37:01

前に観たニュース番組内のミニドキュメントで、ADHDの女性(30代前半くらい?)が取材されてた。

日常の仕事っぷりを追ってるんだけど(たしか広告のCG関係)、やっぱりメモしまくりでもミスしまくり
でも、上司の男性(40歳前後)がすごくて、ADHDの知識は無いんだけど
フォローしたり自力で頑張らせたりしながら面倒見てる。
すごいなー、こんな風に仕事ができたら、させてもらえたら… と思って観ていたら、
最後の方で、彼女が一生懸命上司にADHDとの接し方に関する本を読ませようとしてた。
でも上司はそれを拒否。
彼は「出来ること・出来ないことを本の知識で刷り込まれたら、
君に新しい仕事を振れなくなる」と言ってた。
でも彼女は笑いながら取材スタッフに「いつかは読んでもらおうと思います」だって。

分かってないんだよね、上司は言外に
「出来ないことを最初から諦めて、周囲も仕事させることを諦めて、
その状況に胡坐をかいて努力をしなくなるのはどうなん?」って言ってるのを。
なんというか、反面教師というか色々考えさせられる、耳に痛いドキュメントだった…

関連
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posted by さじ at 05:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年09月29日

緑茶をよく飲む女性は、肺炎死亡率が減少する。

緑茶好きの女性、少ない肺炎死

 ふだん緑茶をよく飲む女性は、肺炎によって亡くなるリスクが半分ほどにまで下がるという調査結果を東北大公衆衛生学のグループがまとめ、米の臨床栄養学の専門誌で報告した。男性では差がなかった。緑茶に含まれるカテキンという成分が肺炎を起こすウイルスや細菌の働きを抑えている可能性があり、グループは今秋から、静岡県掛川市民の協力を得て、緑茶がインフルエンザを抑える効果があるかどうかを調べる。

 94年に緑茶を飲む習慣や健康状態などについて聞いた宮城県在住の男女約4万人(40〜79歳)について、06年まで追跡した。この間に男性275人、女性131人が肺炎で亡くなっていた。

 女性では、緑茶を飲むのが「1日あたり1杯未満」だった4877人のうち、肺炎で死亡したのは43人。一方、「1〜2杯」の4458人では死亡は24人、「5杯以上」の7208人で38人。

 年齢や体力、結核感染の有無など、肺炎死亡と関係しそうな要因を考慮して比べると、1〜2杯飲む人たちは1杯未満に比べて41%、5杯以上では47%、肺炎で死亡するリスクが低かった。

 男性では飲む量とリスクは関係がなかった。解析を担当した大学院生の渡辺生恵さんは「男性の8割以上は、肺炎と関連が指摘される喫煙歴があり、緑茶の効果が及ばなかったのかもしれない」という。

 今回調べたのは季節性インフルエンザを含むウイルスやブドウ球菌などの細菌で起きた肺炎が主体。飲食物が気道に入って起こる誤嚥性肺炎などは除いた。



 女性だけかー。確かに男性は喫煙という密接したリスクファクターを抱えていますからね。

 緑茶、もう本当に、日本が誇る健康飲料ですね。おいしいですし、身体にも良い。飲まない手はないでしょう。

 カテキンは癌だけでなく、ウイルスにも効くようです。お茶を飲む機会を増やすだけで、健康増進できるかもしれません。

関連
医学処:緑茶は胃癌に効果があるが、喫煙者には効果はない。
医学処:茶カテキンの抗がん作用を増強させた薬を開発する。
医学処:緑茶を日常的に飲む人は歯肉の状態が良い。
posted by さじ at 20:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 呼吸

生命が進化したのは遺伝物質にDNAを選択したため。

生命進化の理由の1つは、遺伝物質にDNAを選択した結果と判明
 
 ヒトやサルを含むさまざまな真核生物では、父方由来、母方由来の配偶子が接合した後、DNAが混ぜ合わさって次の子孫が誕生します。DNA相同組み換え(相同組み換え)と呼ばれるこの現象は、生物の遺伝的な多様性の獲得を可能にし、新たな形質を身につけて環境に適応していくという、進化の上で重要な役割を果たしていると考えられています。 しかし、インフルエンザウイルスなどの原始的な生命は、遺伝子としてRNAを持っています。なぜ進化した高等真核生物は、遺伝子としてDNAを使用しているのか?この問いに対する答えは謎でした。

 基幹研究所生体超分子構造・機能研究グループは、互いに相同なDNA領域を組み換える相同組み換えが、RNAでなくDNA固有の化学構造に起因していることを突き止めました。相同組み換えは、相同組み換えタンパク質が触媒となり進行します。これまで、バクテリアのRecAというタンパク質をはじめ、さまざまなタイプのタンパク質が触媒の役割を担うことが報告されています。

 そこで研究グループは、形や大きさ、その立体構造、そして進化の由来までもが異なる4種のタンパク質を選び、同一の単鎖DNAと結合させて、そのDNAの立体構造をNMR法で解析しました。その結果、驚くべきことに4種のどの相同組み換えタンパク質と結合しても、単鎖DNAは同じ構造をしていることが分かりました。

 具体的には、タンパク質と結合する前では縮んでいたDNAが、結合後は引き伸ばされ、DNAを構成する塩基が組み換えに必要な回転運動を行うことができるようになっていました。一方、RNAではこの引き伸ばされた構造が得られません。その理由は、DNAの糖鎖の2位が水素原子(H)であるのに対して、RNAでは水酸基(OH)であるため、その容積が大きく、隣の塩基と衝突してしまい、引き伸ばされた状態で安定化できないためでした。

 RNAを遺伝子と持つ生命では相同組換えが観察されないことから、生命の進化には、DNAでのみ可能な相同組み換えが大きな役割を果たしていることが考えられます。



 へえ・・・

 ・・・

 コメントのつけようが。笑

 んーでも生命が地球の環境に応じるように進化して、ここまでの生態系を構築できたのって、かなり凄いですよね。サソリは鉄の代わりに銅を使って酸素を運んでいたりしますけれど、そういうちょっとした違いが、もしかしたら別の惑星で起こっているかもしれません。というか、多分起こっているのでしょう。起こっていたとしても生物として成り立っている以上、地球のそれとほとんど変わらないとは思いますが。

関連
医学処:虚弱体質の人のほうが聴覚は鋭敏化している。
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posted by さじ at 20:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

2009年前半の自殺者が22362人と過去最悪ペースに。

1〜8月の自殺者2万2362人=最悪ペース続く−警察庁

 今年1〜8月の全国の自殺者数が、昨年同期比971人(4.5%)増の2万2362人となったことが28日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。

 すべての月で昨年を上回っており、12年連続で年間3万人を超えるだけでなく、過去最悪だった2003年の3万4427人に迫るペースが続いている。



 半年で2万人超え。うーむ。。。

 国レベルでの緊急事態、だと思います。精神医療体制が他の国に比べて整っていないことは以前から指摘されていましたけれど、ここまで増えたのは、医療側というより国の啓蒙の問題と、一般人の鬱に対する理解の無さが露呈してしまったのではないか、と。

 いのちの電話などのボランティアが不足しているようです。協力したいという方がおりましたら、どうぞよろしくおねがいします。

 そして死にたいと考えている人は、「とりあえず」いのちの電話に電話してみるのも1つの手かとおもいます。

参考:日本いのちの電話連盟

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医学処:自殺を図る若い男性は、8歳の時点で情緒的問題が現れる
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医学処:かかりつけ医に、うつ病の早期発見のための研修を行う。
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医学処:9月10〜16日は、自殺予防週間です。
医学処:自殺者の2割がアルコールに関する問題を抱えている
posted by さじ at 06:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

過敏性腸症候群への理解を深める運動を行う。

過敏性腸症候群の啓発活動を10月から開始―アステラス

 アステラス製薬は10月1日から、過敏性腸症候群(IBS)への気づきや受診、治療を呼び掛ける「IBS疾患啓発活動」を開始する。

 過敏性腸症候群は通常の検査で異常が認められないにもかかわらず、腹痛や下痢などを繰り返す機能的な疾患。ストレスをはじめとするさまざまな病因によって引き起こされ、下痢型、便秘型、両方を繰り返す交替型の3つに分類される。同社によると、日本での患者数は約1200万人と推定されており、若年層に多い傾向があるという

 「IBS疾患啓発活動」では、啓発のためのテレビCMやラジオCMを全国で放送するほか、専用のウェブサイト「IBSネット〜腸、快適生活!〜」を開設し、セルフチェックの方法や治療法などについての情報を提供する。また、過敏性腸症候群を啓発するための一般向け小冊子を医療機関で配布する。

 同社では、過敏性腸症候群治療剤コロネルと、下痢型過敏性腸症候群治療剤のイリボーを販売している。



 過敏性腸症候群で悩んでる方、結構おられるのではないでしょうか。

 体質のせい、ストレスのせいとはいっても、やはり日常生活に支障を来たしかねないものです。一度病院で薬をもらってみるのも手だと思います。

関連
医学処:過敏性腸症候群が低年齢化。不登校の原因に
医学処:強い不安や緊張からくる症状を森田療法で改善しよう
posted by さじ at 06:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化

性分化疾患をガイドライン化し、より正確な性別判定を行う

<性分化疾患新生児>男女の判定にガイドライン 症例調査へ

 染色体やホルモンの異常により、外見で男女の区別が難しい新生児が約2000人に1人の割合で生まれているとされる。いずれかの性に近づける医療にあたる際、医師が誤った判断をしているケースが問題化している。染色体や性腺からみるとほぼ女性である子に対し、男性ホルモンを投与していた例もある。日本小児内分泌学会(藤枝憲二理事長)は医療機関が性別を判定するためのガイドライン策定に向け、10月から初の症例調査に乗り出す。

 こうした疾患は医学的に「性分化疾患」「性分化異常症」などと呼ばれる。以前は原因がほとんど分からなかったが、90年代以降に性が男女に分化する仕組みが急速に解明され、診断の精度が上がってきた。

 しかし、同学会性分化委員会によると最近でも、外性器だけをみれば男性に近いが、染色体が女性型で卵巣もある子に過剰な男性ホルモンを投与し続けたり、外性器で男女の区別がつかない子が染色体検査もされぬまま性別を決められた例などが報告されている。医師が判断を誤ったことで、出産ができない体にされた人や、精神的な苦痛を抱えている人もいる。

 さらに、男性型と女性型の染色体が混在していたり、卵巣と精巣の両方があるなど、専門医でも判定の分かれる症例があり、家族や成長後の患者本人が医療に不信感を抱くケースも明らかになってきた。

 このため、同学会は性分化疾患が疑われる子が生まれた場合のガイドラインが必要と判断。より正確な診断をする手順をまとめるほか、男女どちらの性が望ましいかを慎重に議論するためのチーム医療体制のあり方や、親に説明する際の留意点などについて、具体策を示すことにした。

 また、病気の総称についても、一般的に使われている「半陰陽」「両性具有」などの呼び方には蔑視的な響きがあるとして、10月に宇都宮市で開かれる総会で「性分化疾患」に統一する。

 性分化委員会委員長の大山建司・山梨大教授は「医学界が真剣に取り組んでこなかった分野で、当事者や親は孤独でつらい思いをしてきた。安易な性別決定によって苦しむ人を一人でも減らしたい」と話している。



 2000人に1人って、結構いますね。

 一般的には半陰陽って言葉が有名なのでしょうか。性染色体で性別が決定されても、その後男の外性器になるか、女の外性器になるかは、ホルモンの分泌によります。ホルモンが出なかったり、過剰に分泌されたり、ホルモンは出ていても受容体に働かなかったりすると、正しい性分化ができないことがあります。そうすると、見た目が女の子みたいでも実は精巣があったり、逆であったりすることがあります。

 性の問題は身体の問題と心の問題があります。治療していくといっても、全く正常に戻すことはできないわけですし、あまり認知度が高い病気というわけでもないですから、周囲の理解が得られないというのも大きな問題です。

 通常は男女いずれかで統一されている染色体(XX、XY)、性腺(卵巣、精巣)、外性器や内性器(子宮、膣)などの性が一致せずに生まれてくる疾患の総称。心と体の性が一致しない性同一性障害とは異なる。新生児の段階で疾患が見つかった場合は、ほとんどがその時点で男女どちらが望ましいかを選び、手術やホルモン治療をする。8月の世界陸上選手権女子八百メートルで、優勝した南アフリカの女子選手が性別を疑われた例など、スポーツ界で論議となることも多い。

 心と体の性が食い違う性同一性障害については、04年に特例法が施行され、権利擁護がようやく進み始めた。一方、体の性も一致しない性分化疾患の人たちは、これまでほとんど光が当てられてこなかった。

 性分化疾患の治療に長年携わってきた位田忍・大阪府立母子保健総合医療センター消化器内分泌科主任部長は「科学がメスを入れないタブーの領域で、医師の間でも問題意識が共有されてこなかった」と認める。不適切な性別判定や医療行為が後を絶たない一因も、そこにある。

 当事者や家族は周囲の偏見を恐れ、苦しみを抱え込んできた。出産直後に子どもの性別がはっきりしないと知らされた親は、いきなり重責を負わされる。男性と女性、どちらで育てるべきか。診断結果と方向性を示すのは医師だが、最終的に決断するのは親だ。

 さらに患者自身の苦痛は計り知れない。自分の意思が芽生えない段階で大事なものが人為的に決められ、それが成長してから自覚する性と違ってしまうこともある。家族や医師から告知されないまま成長し、第二次性徴期や結婚後に自分の疾患を知る人もいる。



関連:陸上優勝のセメンヤ選手、両性具有であることが判明する。
posted by さじ at 05:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

2009年09月28日

歯磨きで食堂がんや頭頸部がんのリスクを下げることが出来る

歯磨きでがんリスク3割減 1日2回以上が効果的

 1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より3割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)がまとめた。全く磨かない人の危険性は、1回の人の1・8倍だった。

 約3800人を対象とした疫学調査の結果で、歯磨き習慣と発がんの関連を示す報告は国内初という。横浜市で10月1日から開催される日本癌学会で発表する。

 同研究所疫学予防部の松尾恵太郎室長は「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」と話している。

 同センターを受診した人の中から、口の中やのどなどの頭頸部がんと食道がんの患者計961人と、がんでない2883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を聞いた。年齢は20〜79歳で平均は61歳。

 解析した結果、2回以上磨く人は1回の人に比べ、がんになる危険性が約29%低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2・5倍だった。喫煙や飲酒をする人だけの解析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、ほかの危険因子と関係なく、独立したがんの危険因子であることを強く示すものだという



 がんは、誰でもなりうるものです。

 できるだけ予防したいところなので、こういう小さそうなリスクも減らしておくべきでしょうね。食道がんや頭頚部がんは、なってしまうと日常生活に支障が出てしまうので、歯磨きで予防できるのならば、毎日2回、しっかり磨いたほうが良いでしょう。

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出産直後のカンガルーケアで新生児16例が呼吸停止に

出産直後のカンガルーケア 新生児の呼吸停止など16例

 生まれた直後から赤ちゃんを母親の胸に抱かせる「カンガルーケア」(KC)を実施したところ、新生児の呼吸が止まるなどしたケースが全国で16例あったことが、27日に東京都内で開かれた日本母乳哺育学会学術集会で報告された。その後も増えているといい、報告者の渡部晋一・倉敷中央病院総合周産期母子医療センター長は、赤ちゃんの状態をきちんと観察するなどの実施基準を明確にすべきだと注意喚起した。

 KCは、母乳育児促進に有用とされ、広く行われている。新生児医療の専門医のグループが昨年全国205の病院を調査。16例のうち1人が死亡、4人が植物状態という。渡部センター長はうち3例について説明。KC中に赤ちゃんの呼吸が止まるなどしているところを発見されたが、いずれも赤ちゃんの状態が観察されておらず、事前説明も母親には行われていなかったという。「KCは推進したい。だが、どう実施するかだ」と話した。

 長野県立こども病院の中村友彦・総合周産期母子医療センター長も「(正常出産でも)出生直後は呼吸循環状況が危機的な状況となる可能性が高いことを認識して実施すべきだ」と強調した。



 母子のその後の育児のためにも有用とされているのが、このカンガルーケアです。生まれてからすぐに、お母さんと赤ちゃんをくっつけてあげるというものですが。実際に効果はかなり高いと思います。

 ただ、生まれたての赤ちゃんの状態にもよりますよね。無事生まれた、と喜ぶだけでなく、医療従事者は赤ちゃんの呼吸にも注意を払いつつ、カンガルーケアを実施すべきでしょう。リスクとしてはそんなに高いものではないと思いますし、カンガルーケアの効果の大きさを考えると広く普及させていきたいところです。

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京大外科交流センターを設立し、若手医師にアピールする

京大外科 脱“白い巨塔”

 地方の医師不足や激務である外科医離れが深刻な問題になる中、京都大医学部(京都市左京区)の三つの外科が中心となって設立した全国でも例のない交流センターが本格的に動きだし、他大学や医療関係者から注目されている。各科の教授が決めていた大学関連病院の人事権や研修方法などを集約し、閉鎖的になりがちな医局の枠を超えて優秀な外科医を育て、地域に人材を適切に配置しようとする試みだ

 大学医学部では、教授を頂点とした医局が関連病院を含めた人事権を持ち、臨床研修なども縦割りで行ってきた。だが、新たな臨床研修制度が2004年から始まり、研修医が自由に病院を選べるようになったため、待遇が良く、症例の多い都市部の民間病院に人気が集中。医局に残る研修医が激減した。とりわけ外科は産婦人科などとともに、激務で訴訟になるリスクも高く、研修医に敬遠されて深刻な人材難に陥っている。

 こうした大学病院離れと外科医不足の解消を狙い、京大医学部の消化管、肝胆膵・移植、乳腺三外科の教授らが中心となり、06年12月に京大外科交流センターを設立した。徐々に会員を増やし、現在は三外科の卒業生などを中心に医師635人、京都や滋賀、大阪などの関連病院67法人が会員になっている

 8月には社団法人になり、新たな臨床研修制度(後期研修も含め5年間)を終えた医師が現場に出始める今年から、本格的に稼働している。

 柱は研修と人材配置。手術の技能向上のための実地研修を始めた。関連病院の医師ニーズや症例数などの情報を開示し、会員から希望者を募って引き合わせる人事調整も動きだしている。今後、職場情報のデータベース化や、女性医師も働きやすい就労環境の整備支援なども予定する。

 理事長の小泉欣也医師は「10年間の徒弟制度に耐えないと一人前の外科医になれないといわれたり、上からの命令で関連病院に行くような医局の慣習は若い医師から敬遠されている。きちんとしたプログラムで地域医療に貢献できる外科医を育てたい。将来的には他大学とも連携し、京都全体の外科交流センターにできれば」と話している。



 昔のように殿様気分で椅子に座っているだけの医局上層部には従いたくない(従わなくてもいい)というふうに、若い人は思っていると思います。

 本当に自分のスキルを養える場所、最良の医師になるための正しいステップを、自分で探すことが出来るようになったからこそ、医局側も古臭い体制を捨てて、変わらなければいけません。今ここで変われなかった医局には、誰も入らないでしょう。それは地方だからとか大学病院が不人気だからという理由ではなく、間違いなく「何も考えていなかったから」です。

 京大のこのシステムは大変素晴らしいと思います。運用さえ誤らなければ、万人に喜ばれるシステムです。
posted by さじ at 15:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

タミフルの予防投与は耐性ウイルスを生んでしまう。

タミフル予防投与は控えて 耐性ウイルス生む原因に

 世界保健機関(WHO)は25日、抗ウイルス薬タミフルが効きにくい耐性の新型インフルエンザウイルスが、世界で28株報告されたと発表した。耐性ウイルスが生まれる原因に予防投与を挙げ、原則として控えるよう勧告した。

 世界で1万株以上の新型インフルウイルスが分析され、28株がタミフル耐性だった。そのうち予防投与された人からが12株と多かった。

 予防投与は、感染者と濃厚に接触した人の発症を防ぐため、症状がなくてもタミフルをのむ方法。耐性が生じやすくなる可能性があるが、理由ははっきりしていない。WHOは「予防投与に代わり、注意深く観察し、症状が出たらただちに抗ウイルス薬を投与するように」としている。

 WHOは、耐性ウイルスの発生が疑われたら、タミフルの使用をすぐにやめ、別の抗ウイルス薬リレンザに切り替えることも勧告した。

 厚生労働省は、秋の大流行に備えて作成している運用指針の改正案で、特に理由がない限り予防投与は推奨しないとしている。ただし、基礎疾患を持つ人には医師の判断で実施できるとしている。



 全世界、それこそ人類全体として、感染症には立ち向かわなければいけません。

 自分さえよければ、という考えで、安易に薬を中止したり、処方目的以外の使用法などをして、耐性菌や耐性ウイルスを作ってしまうというのは愚の骨頂。正しく薬を飲むようにしてください。

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posted by さじ at 03:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

子宮頚がんワクチン、日本でも承認へ。

子宮頸がんワクチン承認へ 接種年齢、費用負担など課題も

 国内で年間約3500人の女性の死因となっている子宮頸がんを予防するワクチンが、29日に開かれる厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の薬事分科会で承認される見通しとなった。頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因。感染前のワクチン接種によって、頸がんの原因の約7割を占めるHPVの感染予防が期待できる。女性にとっては朗報であると同時に、接種開始年齢や費用など解決すべき課題も多い。

 子宮頸がんは世界で年間約50万人が発症し、約27万人が死亡している。女性のがんとしては乳がんに次いで2番目に多い。

 国内でも年間1万人以上が発症し、約3500人が死亡していると推計される。30代後半から40代に多いが、最近は感染原因である性交渉の低年齢化などが影響し、20〜30代の若い患者が増えている。

 ワクチンによる予防手段があるため「予防できる唯一のがん」と言われ、有効性は10〜20年継続するという。

 自治医大さいたま医療センター産婦人科の今野良教授によると、12歳の女児全員が接種すれば、頸がんにかかる人を73・1%減らせる。死亡者も73・2%減ると推計される。

 2006年6月に米国で初めて承認されて以降、欧米や豪州、カナダなど世界100カ国以上で使われている子宮頸がんワクチン。今回、承認される見通しの英系製薬会社、グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」と、米製薬会社、メルク社の「ガーダシル」(承認申請中)の2種類がある。

 多くの国では12歳を中心に9〜14歳で接種が開始され、学校や医療機関で接種が行われている。26歳までが対象だが、それ以降の年齢でも有効との報告もある。

 国内では小児科や産婦人科などでの接種が想定されており、日本産科婦人科学会や日本小児科学会などが合同で11〜14歳の女児を接種対象として推奨することを検討している。

 深刻な問題ながら予防への関心が低いため、検診の受診率が約20%と低迷し、対策の遅れが指摘されている子宮頸がん。ワクチンの普及は、発症者を劇的に抑える可能性を秘めている。

 ただ、普及には費用の問題が深くかかわってくる。承認されれば年内にも発売される見通しだが、厚生労働省は接種費用をどうするのか決めていない。

 ワクチンは3回の接種が必要。全額自己負担だと3〜4万円かかるという。

 筑波大の吉川裕之教授(婦人周産期医学)によると、欧州や豪州、カナダなど26カ国では全額公費負担または補助が行われており、接種率が9割に上る国もある

 吉川教授は「若くして子宮頸がんになり、子供を授かる前に子宮を取ったり、幼い子供を残して死んでいく女性が増えている。費用負担の問題は日本が女性と子供を大切にする国であるかどうかの試金石になる」と指摘している。



 かなりの効果が挙げられていますので、本当ならば全額公費負担にして、全員接種を目指したいところでしょうけれども

 どれだけのお金がかかるかというと難しいですわな。日本は国民皆保険制度を導入しているので、普段の医療費が破格に安いわけですから、3,4万円ぐらい自己負担しても別に構わんという気はしますけれどねぇ。誰だって子宮頚がんは予防したいでしょうし。

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posted by さじ at 03:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

勤務医110番に大学院生や外科医から相談が相次ぐ。

勤務医110番に相談相次ぐ

 勤務医を中心につくる労働組合「全国医師ユニオン」(植山直人代表)は27日、「名ばかり管理職」や勤務医の労働条件に関する電話相談を受け付けた。長時間労働や頻繁な当直、残業代についてなど計29件の相談があった。

 ユニオンによると、大学病院や外科の勤務医からの相談が目立った大学院生が雇用契約を結ばずに無給で診療させられている▽医師としての勤務が厳しくて自殺したのに、過労死による労災が認められない▽患者の家族から脅迫があって精神的に参ってしまい働けなくなった、などの相談があったという。



 なんか、せつないですねぇ。

 確かに大学院生の問題が挙げられていますが、今でも無給で働かせているところも結構あるんじゃないですかね。ちゃんと考えているところは、給料を払っているようですけれども。

 勤務医は医師の中でも過酷なのですから、それなりの社会保障を考えていただきたいところです。

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posted by さじ at 03:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2009年09月27日

日本精神科病院協会が新政権に対して指摘をする。

新政権「期待しつつ見守る」―日精協・鮫島会長

 日本精神科病院協会(日精協)の鮫島健会長は9月25日、東京都内で開かれた日精協の「第84回定期代議員会・第97回定期総会」であいさつし、鳩山新政権の政策に対して「一部では混乱がある」と指摘する一方、医療再生へ「新しい立場からの民主党改革」に期待を示した

 鮫島会長は冒頭、鳩山新政権について、後期高齢者医療制度や障害者自立支援法の廃止が民主党のマニフェストに明記されていながら、それに代わる制度の骨格が確認できないと指摘。政策決定のプロセスやスケジュールについても、「従来の常識を超えたもの」で、混乱をもたらしているとも述べた。

 鮫島会長はまた、「新しい立場からの民主党改革は大きな期待を抱かせる一方、大きな不安も生じている」とし、改革に当たって現場の意見をくみ上げる必要性を強調。円滑な政権交代により医療再生へ向けた政策転換が行われるのを期待し、「当面は新政権の動きを重大な関心を持って見守りたい」と語った。



 誰しもが自民党時代に抱いていた不満を、民主党政権は解消してくれるのではないか、と期待していると思います。

 今までが今までだっただけに、その期待はかなり大きいものです。全部を解消してくれとはいいませんが、1歩でも前に進んで欲しい、と思います。

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posted by さじ at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

都道府県別の研修医募集定員を発表する。

研修医、6都府県合計4割切る

 厚生労働省は24日、2010年度の新卒医師の臨床研修制度について、都道府県別の募集定員を発表した。

 全国の定員総数は09年度より749人(約6・5%)少ない1万699人。04年度の同制度開始以降で初めて、東京や大阪など大都市を抱える6都府県の割合が全体の4割を下回った。同制度により、都市部の一般病院に研修医が集中し、地方の大学病院などで医師不足を招いたとの批判を受け、厚労省が偏在解消のため今回の募集から都道府県別の定員上限を設けており、その影響も出たとみられる。

 これまで研修医が集中していた東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡の都市部6都府県の合計は全体の約39・7%で、09年度より1・6ポイント減少した。

 都道府県別で、募集定員の減少数が最も多かったのは、大阪の130人減(定員682人)、次いで愛知の116人減(同583人)、神奈川の81人減(同671人)。東京は33人減(同1511人)だった。増加数が多かったのは、埼玉の79人増(同421人)、石川の35人増(同168人)、鹿児島の30人増(同165人)など。埼玉はこれまで人口が多い割に研修医が少なく、今回は大幅に増員された。

 募集定員の上限は、人口や医学部定員に基づいて設定される。厚労省は今春に試算値を公表したが、初回となる来年度は激変緩和措置が取られるため、上限を上回る都道府県も多い。



 まあねえ。難しいんですけど。

 これで減らしてよくなるんだったらまぁ、いいかなぁと思いますけれども、根本的解決のためには、どこの病院も、研修医にとって魅力あるシステムにすべきなんですよね。

 まあどこで研修しても同じ、ってのはあるかもしれませんけれど、やっぱり研修医のために労力割いて考えている病院ってのは、地方でも人気ありますよ。研修医のために隔週ぐらいでトレーニング講座を開いているところとか。
posted by さじ at 01:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

機能的磁気共鳴画像fMRIの小川誠二教授がノーベル賞候補に

fMRIの原理発見、小川氏がノーベル賞有力視

 米国の情報提供会社トムソン・ロイター(本社・ニューヨーク)は24日、今年のノーベル賞の有力候補25人を発表した。

 脳の活動状態などを視覚化できる機能的磁気共鳴画像(fMRI)の基本原理を発見した小川誠二・東北福祉大学特任教授(75)が、生理学・医学賞の候補に挙げられた

 同社は、論文が他の論文に引用された頻度などを分析して有力候補者を毎年発表している。昨年までに挙げられた92人中11人が、実際にノーベル賞を受賞した。今年のノーベル賞は、10月5日から順次発表される。



 おー確かに凄い研究ですからね。もしかするとまた日本人からノーベル医学賞受賞者が誕生するかも。

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posted by さじ at 01:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2009年09月26日

かゆみを感じる、頭頂葉内側部の楔前部を特定する

かゆみのメカニズム解明 アトピーなどの薬開発につながる?

 「かゆみ」を感じる脳の部位を自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授らが特定し、24日までに米学会誌に発表した。頭頂葉内側部の楔前部と呼ばれる部位で、類似点が指摘される「痛み」とは別の、かゆみ独自のメカニズムの存在を明らかにしたのは初めてという。

 柿木教授は「アトピーなどのかゆみを抑制する薬の開発につながるかもしれない」としている。

 柿木教授らは、手首に取り付けた電極を通じ、かゆみを電気的に引き起こす装置を開発。機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)と脳磁図で被験者の脳内を調べたところ、感覚の情報を処理する楔前部が反応していることを突き止めた。

 かゆみの認知は痛みの認知との共通点もあるため「かゆみは痛みの軽いもの」との見方もあったが、楔前部は痛みを感じる際には反応しないという

 ヒスタミン注射でかゆみを起こす方法もあるが、不快感やかゆみ以外の作用が同時に起きるため、かゆみの純粋な反応を調べることはできなかったという。



 かゆみってのはホント、ある意味痛み以上に耐え難いものですからね…。かゆみを抑えることが出来ればかなり楽になる。

 かゆいから皮膚を引っかいてしまって、結果的に症状が悪化する、というのもありますから。この部位に働く薬でも出来れば皮膚科的には大助かり、なのでは。

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posted by さじ at 01:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

2009年09月25日

海馬形成に必要な遺伝子「ガーディン」を発見する。

「海馬」形成の遺伝子を特定 神経疾患治療に道

 記憶や学習をつかさどる大脳の「海馬」形成に重要な役割を果たす遺伝子を、名古屋大大学院医学系研究科の高橋雅英教授(分子病理学)らが特定、24日付の米科学誌ニューロンに発表した。

 高橋教授らは「統合失調症やてんかんなど、海馬の形成異常との関連が疑われる神経・精神疾患の発症メカニズム解明や新たな治療法につなげたい」としている。

 高橋教授らは、血管やがんなどの細胞を活発化させる「ガーディン」という遺伝子に着目。この遺伝子がないマウスを作成したところ、周りの新しい環境に興味を示さないなど、神経症のような症状が現れた。

 脳内を調べると、新たな神経細胞の成長が阻害され、海馬の「歯状回」と呼ばれる構造が正常に形成されていないことが分かった。

 統合失調症は「DISC1」という別の遺伝子の異常が関連していることが既に判明しているが、高橋教授らは、正常な海馬の形成にはこの遺伝子とガーディンがともに機能する必要があることも突き止めた。



 脳も遺伝子も未知数領域。1つずつ解明されることで、劇的に進歩する可能性を秘めてます。

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posted by さじ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

寿命120年の壁、について考える。

生物学、中国医学から考える「寿命120年の壁」

 「人はなぜ120歳までしか生きられないのか」…9月11日、世界最高齢だったアメリカの女性、ガートルード・ベインズさんが115歳5ヶ月でなくなりました。人の寿命には「120歳の壁」があるようで、生物学、中国医学の観点から説明されています。

 ギネスブックに記録されている歴代の世界最高齢者を見てみると、フランスのジャンヌ・カルマンさん(122歳5ヶ月)、日本の泉重千代さん(120歳6ヶ月)以外はいずれも120歳に到達する前になくなっています。以前、インドで130歳代の男性が亡くなったとの情報がありましたが、事実であったとしても非常にまれなケースのようです。

 生物学的な説は3つあります。1つ目は、細胞の衰えによる説。人体の細胞は30歳までに成熟を完了し、以後毎年1%ずつ衰えていくため、130年で完全に衰えるというものです。

 2つ目は、細胞分裂による説。1つの細胞で可能な細胞分裂は50回、その周期は平均2.4年なので、120年で寿命が尽きるというものです。

 3つ目は、性機能による説。人は14歳前後で性の成熟を迎え、その8〜10倍生きられるというもの。大体112〜140歳が寿命という計算になります。

 中国医学では、人類進化の過程で行われるようになった1.二足歩行、2.胸式呼吸、3.消化機能、4.過剰な毒素排出機能の4つが自然に逆らっていることが寿命を決める原因だとされており、「書経」や有名な中国医学の古典「黄帝内経」には人の寿命が100〜120歳である事が記されています。

 さまざまな角度から見て、中国医学や現在の科学の常識を根底から覆す発見や技術が生まれない限りは、やはり120歳あたりが寿命というのはほぼ間違いないようです。



 どう医学が進歩しようとも、生物学的に細胞を賦活化させるなどしない限り、120年の寿命を超えることはできないのか。

 まあ120年生きれたら上出来ですけどもね。でも100歳超えるような人って、すごく苦しみながら生きながらえる人ってあまりいませんよね。なんかこう、元気なおじいちゃんおばあちゃんっていう感じ。120歳の人のインタビューとかみてても、悪いところなさそうですもん。

 100歳まで生きたいなぁ。医学がどこまで進歩するのかみてから、死にたい。

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posted by さじ at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

2009年09月24日

尿と灰を組み合わせた肥料を使うことで収穫量が倍増する。

人間の尿と木の灰は肥料として有効

 人間の尿と木の灰を組み合わせた肥料を使うことで、トマトの豊作が期待できるという最新の研究が発表された。フィンランドにあるクオピオ大学の環境科学者で、研究を率いたスレンドラ・プラダン氏は、「尿と木灰はさまざまな点で自然の補完財だ」と説明する。

 尿には窒素が多く含まれる一方、木灰はカルシウムやマグネシウムなど尿にはない栄養素に富んでいる。何世紀も前から尿と木灰は別々に肥料として使用されてきたが、一緒に使おうとする人はこれまでいなかった。

 プラダン氏らは温室栽培のトマトをいくつかのグループに分け、それぞれに別の肥料を使った。1つ目のグループは人間の尿とカバノキの灰、2つ目は市販の無機肥料、3つ目は尿のみが肥料として与えられたのである。

 結果、尿と灰を与えたトマトは肥料を与えなかったトマトの4倍近く収穫できた。これは市販の無機肥料に引けをとらない収穫量だ。意外なことに、尿のみを与えたトマトは尿と灰のグループより、わずかながら収穫量が多かった。

 ただし、尿と灰を与えたトマトはどのグループよりも大きく育ち、マグネシウムの含有率がはるかに高い栄養価に優れた実を付けた。マグネシウムは骨や筋肉、心臓などの生化学機能を正常に保つ働きがある

 プラダン氏によると、尿と灰を肥料にする最大の利点は「非常に簡単な収集方法」にあることだという。環境保護のために尿を分離するトイレを使えば、簡単に尿を集めることができる。自分の尿を缶に入れて集めるだけでもいい。

 研究チームの試算では、1人の尿で年間6300株ほどのトマトを育てることができ、約2.4トンもの収穫量が見込めるという。 

 肥料の与え方も簡単で、尿を散布してから3日以上の時間を置き、そのあと灰をまくだけでいい。プラダン氏らは同氏の出身地ネパールで、このアイデアを実行に移そうとしている。

 プラダン氏によると、尿中に排出される薬やホルモンが作物に悪影響を及ぼす恐れもあるという。例えば経口避妊薬の残留物などだ。こうした副産物がバクテリアの抗生物質に対する抵抗性を高めたり、作物に吸収されたりするかもしれない。 

「ただし、家族で行う小規模な農業の場合、尿に残留する薬はごく微量で許容範囲だ」とプラダン氏は話す。また同氏によると、長年にわたって肥料として利用されてきた家畜の糞尿も薬やホルモンの残留物を含むが、農業に危険をもたらす証拠は過去の研究で見つかっていないという



 これ面白いですね。尿も灰も、肥料として使われてきたものですけれど、今まで同時にやらなかったんですね。で、実際に同時でやってみたら、収穫量が物凄く増えたと。
posted by さじ at 04:42 | Comment(1) | TrackBack(0) | 内分

壊死した足を切断せずに骨髄細胞を移植して再生する。

骨髄細胞移植し壊死の足再生

 広島大病院(広島市南区)循環器内科の東幸仁准教授の医療チームが、壊死した足を切断せずに温存する再生医療に取り組んでいる。2002年4月の開始から今月22日までの症例は60症例に達した。患者本人の骨髄細胞を患部の周りに移植して新たな血管網をつくる。

 糖尿病などの生活習慣病によって血管が細くなり、末梢血管が詰まる閉塞性動脈硬化症が進むと、指先が壊死する。感染症などの危険が高まるため、健康な血管がある太ももやふくらはぎから切断しなければならないケースが出てくる。

 全国で年間約1万人が足を切断している。東准教授は「患部周辺の血管を増やして、酸素や栄養を循環させる。動脈硬化の症状を緩和することで、切断を回避できる」と説明する。

 治療は患者の骨盤から骨髄液を抽出。血管の基になる骨髄細胞を分離し、患部周辺の筋肉50〜60カ所に注射する。本人の細胞を移植するため、拒絶反応は少ないという。治療を受けた患者の8割は2〜4週間で血管が再生し、切断せずにすむ

 東准教授は今後、骨髄細胞を細胞バンクで増殖し、繰り返し移植して効果を上げる方法の実用化も図る。



 これはかなり期待できる方法か。

 実際に血管を新しく作っちゃうわけですからね。そりゃ血流も改善するでしょう。

 足を切断してしまうと、その人の一生の生活に関わってきてしまいますから。そういう選択しかできない状況もあるとは思いますけれど、温存できるなら、やらないにこしたことはないです。

 あとは、糖尿病が悪化しないように、日々の生活を。


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posted by さじ at 03:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
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