2009年03月20日

「いたずら書き」は逆に集中力を高めることができる。

「いたずら書きは集中力を高める」その理由は

 いたずら書きが好きな人たちよ、良いニュースだ。いたずら書きは、気を散らせ、時間の無駄となる習慣だと同僚たちは考えているかもしれないが、こうした習慣が実際には、集中力を促進することで周りから一歩先んじるのに役立つ可能性があるのだ。

 録音されたメッセージに登場する名前を憶えているようにと指示された実験では、耳を傾けながらいたずら書きをしていた人たちは、そうでなかった人たちよりも記憶が優れていた。これは、いたずら書きがわずかに注意力を逸らせるにしても、実際のところは、退屈なメインの仕事を行なっている間の集中力を向上させる、つまり、いたずら書きをしないとかえって気が散る可能性があることを示唆している。

 「人々は自分の集中力を高めるために、戦略としていたずら書きをするのかもしれない」と、研究の共同執筆者の1人である、英プリマス大学の心理学者Jackie Andrade氏は述べている。

 「意識的ではないかもしれないが、こうしたいたずら書きは、人々がわざわざ行なっているものである可能性がある。なぜならいたずら書きをすることにより、[メイン作業から気がそらされて]空想にふけることから人々を救ってくれるからだ

 『Applied Cognitive Psychology』誌に掲載されたAndrade氏の論文は、認知負荷理論に興味深い考えをもたらすものだ。認知負荷理論とは、頭脳には一定限度の量の注意力しかなく、その注意力が使われてしまうと、他の刺激情報の処理を停止してしまうというものだ。

 認知的負荷はマジシャンたちに利用されている。彼らは、華麗な身振り口振りにより、巧妙なトリックで人々の注意を逸らす。また認知的負荷は、ハンズフリー・ヘッドセットを使う場合でも、携帯電話を持って会話しながら運転することと同様に安全でないという理由も説明している。そしていたずら書きが、空想にふけることよりもはるかに良いということの理屈にもなりうる。

 「空想には大きな認知的負荷がかかり、自分が行なうべき作業に大きな影響を及ぼす。一方、いたずら書きには小さな認知的負荷がかかるものの、精神的能力を主要作業に集中させ続けるにはかろうじて充分だ」と、Andrade氏は説明している。

 Andrade氏の研究チームでは、40名の被験者に対し、人や場所の名前が出てくる留守番電話のメッセージを聴かせ、その後、記憶している名前を書き出してもらった。

 被験者のうち半数は、メッセージを聞いている間、紙の上の図形を塗りつぶすよう指示された。実験の結果、彼らは、メッセージを聞いている間にいたずら書きをしなかった被験者よりも、名前の記憶がおよそ30%優れていたという。



 最初この記事みたとき「私は無理だわ」と思いましたが

 なるほど、確かに電話応対で「何も聞いていないとき」というのは別の空想にふけっていたりするものです。いたずら書きをしているときはただ手を動かしているだけで特に何も空想していない、すなわち電話の声をしっかり聞いている状態、なのかもしれません。

 絵が幼稚園児より下手なのでいたずら書きの習慣はありませんけれど、今度試してみようかなと思いました。

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posted by さじ at 04:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

医療アラームを聞き逃し、患者が死亡する事故が多発している

医療アラーム「聞き逃し」多発、救命遅れで死亡30件

 入院患者の容体急変を知らせる医療アラームを病院側が聞き逃し、その後に患者が死亡したケースが2000年以降、少なくとも30件に上ることが、日本看護協会(久常節子会長)の調査でわかった。

 警告が出る設定などに問題があり、異常がないのに鳴る「無駄鳴り」が頻繁に起き、警告の聞き逃しにつながっているとして、協会は月内にも対策をまとめ、国に提言する。

 調査は、アラーム聞き逃しが医療事故や訴訟などとなった病院から聞き取りしたり、報告書を入手するなどして行った。患者死亡の30件は、急変を見逃して救命が遅れたといずれも病院が認めているものだが、死亡との因果関係は判断していない。

 横浜市立脳血管医療センターでは07年7月、50歳代の男性患者の不整脈をアラームが知らせたが、看護師3人が約30分間、気づかなかった。男性は心肺停止となっており、9日後に死亡した。同じ病棟では患者8人がアラームをつけ、1日6000回警告音が鳴っていた

 群馬県の公立病院では06年3月、70歳代の男性患者の心停止を知らせる警告音に対応が28分遅れ、約5時間20分後に死亡した。看護師3人が「無駄鳴り」と思い込んでいた。病棟では患者30人のアラームが絶えず鳴っている状況だった。

 アラームは人手不足の医療現場で、患者の急変を知るために広く使われている。患者に1日着けると原則1500円の診療報酬が出る。調査を担当した永池京子常任理事は、「装着の必要性や異常を知らせる設定値をよく考えないまま着けておくという医師も多い。このため『無駄鳴り』が増え、看護師が鈍感になり、本当の警告音を聞き逃すことにつながっている」と指摘している。

 協会では、「アラームの聞き逃しが看護師の不注意や怠慢のように言われてきた。調査結果は氷山の一角で国を挙げた取り組みが必要」と対策を提言する。提言は、〈1〉医療機器取り扱いの専門職である臨床工学技士(ME)の増員〈2〉医療の質を重視した診療報酬への見直し〈3〉看護師の医療機器に関する教育〈4〉聞き逃し事故の情報を共有するシステムの構築――を提言する。

 厚生労働省は「協会の検討結果を受け、対応を考えたい」としている。



 難しい問題です。たしかに病棟においてのアラームの無駄鳴りは多いといえば多いです。アラームが鳴ったらすぐに何かしなければならないような緊急事態というわけでもありませんからね。

 特に緊急性の高い異常の場合のアラーム音を別のものに変える、などの工夫が必要かもしれません。1日中頻繁に鳴り続けているようだとこういう事故は防ぎにくいですから。

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posted by さじ at 04:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

骨粗鬆症に、ジャンプ運動が効果を挙げている。

<骨粗しょう症 ジャンプ運動が発症抑制に効果>

 骨粗しょう症の予防対策づくりに取り組む東北大と仙台大、フィンランド・オウル大などの共同研究グループは27日、仙台市青葉区のアエルで記者会見し、ジャンプを加えた運動の継続が骨密度の向上と発症の抑制に大きな効果があるとの研究成果を発表した。

 研究グループは、既に同様の研究をしたオウル大の運動プログラムを参考に、2006年11月から1年間、仙台市内で実験を実施。平均年齢39歳の女性90人を2班に分け、運動が骨に及ぼす関係を調べた。

 2班とも約十分の軽運動を週2、3回継続し、1年後の骨密度の変化を測定。運動メニューにジャンプを組み入れなかった班は大腿骨の骨密度が約1%低下したのに対し、100回のジャンプを組み込んだ班は0.7%程度上昇した

 国内の骨粗しょう症の患者は約1000万人で、およそ70%が女性。骨を維持する働きを持つ女性ホルモンの分泌が減ると病気になりやすく、更年期後に発症する例が多い。転倒し大腿骨を骨折するケースも目立つという。

 東北大大学院医学系研究科の永富良一教授(運動学)は「食事や薬などの治療法はあったが、予防のための指針はなかった。骨に一定の負荷を与える運動を繰り返すことで、発症を遅らすことができる」と強調した。

 研究グループは3月、年齢に合わせた運動プログラムのDVDを制作する予定。広く市民に予防対策を浸透させるため、販売も検討している。

 共同研究は仙台市産業振興事業団と、オウル市の産学官共同事業体「オウル・イノベーション社」が750万円ずつ支援。3月22日、オーストラリア・シドニーである国際骨ミネラル学会で研究結果を報告する。



 骨に負荷をかける運動を行うことで、骨粗鬆症を予防できるらしい、です。若い人は背を伸ばすためにも骨に負荷のかかる運動をしたほうが伸びるらしいですけれど、骨粗鬆症の人は今の骨量を維持するためにもこういった運動は必要なんでしょうね。

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posted by さじ at 04:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

親から褒められた子供は、他人を思いやる気持ちが育つ。

ほめられる子は思いやりも育つ…科学の目が初めて証明

 乳幼児期に親からよくほめられる子供は、他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなることが、科学技術振興機構の長期追跡調査で明らかになった。育児で「ほめる」ことの重要性が、科学的に証明されたのは初めて。3月7日に東京都内で開かれるシンポジウムで発表する。

 筑波大の安梅勅江教授(発達保健学)らの研究チームは、2005〜08年、大阪府と三重県の計約400人の赤ちゃんに対し、生後4か月、9か月、1歳半、2歳半の時点で成長の度合いを調査した。調査は親へのアンケートや親子の行動観察などを通して実施。自ら親に働きかける「主体性」や相手の様子に応じて行動する「共感性」など、5分野25項目で評価した。
 
 その結果、生後4〜9か月時点で父母が「育児でほめることは大切」と考えている場合、その子供の社会適応力は1歳半時点で明らかに高くなった。また、1歳半〜2歳半の子供に積み木遊びを5分間させたとき、うまく出来た子供をほめる行動をとった親は半数程度いたが、その子供の適応力も高いことも分かった

 調査では、〈1〉規則的な睡眠習慣が取れている〈2〉母親の育児ストレスが少ない〈3〉親子で一緒に本を読んだり買い物をしたりする――ことも、子供の適応力の発達に結びつくことが示された。



 子供の時期にはより「褒める」ことは重要ということですね。

 まぁこれは子供に限らず、部下を育てる場合にも「褒める」ことは大事なことです。怒ってもしょうがない、「叱る」ことと「褒める」ことをうまく使って育てるのは人間を成長させる上で当然のことかと思います。

関連:褒めて褒めて褒めまくれ。
posted by さじ at 04:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

白髪は、過酸化水素の蓄積によって引き起こされる

髪がグレーになる理由は、もはやグレーな領域ではない。

 我々が年を取るに従い、髪が自らを染めてしまうのだ。

 白髪を洗い落とせ?そうかも知れない。ヨーロッパの研究者グループが、長年人類を当惑させ続けた謎をついに解き明かしたのだ。「なぜ我々は白髪になるのか」を。白髪は知恵の印だ、という捉え方があるにも関わらず、研究者らは、知恵とは全く関係ないことを示した

 白髪は、毛包の損傷によって生じる過酸化水素の蓄積によって引き起こされる。過酸化水素は髪の天然色素であるメラニンの正常な結合を妨害してしまう。

 FASEB Journalの編集長・Gerald Weissmann医学博士は言う。
「過酸化水素で色が変わるのはブロンドだけに限りません。」
「全ての有毛細胞は過酸化水素を極少量だけ作り出すのですが、加齢に伴い、少量が多量に変わってしまいます。我々は内部から髪の色素を漂白し、髪は灰色に、そして白くなってしまうのです。しかしながら、この研究は、いわば問題の根本に迫る重要な第一歩でしかありません。」

 研究者たちは、人間の毛包の細胞を培養して、この事実を発見した。過酸化水素の蓄積が、過酸化水素を水と酸素に分解する酵素(カタラーゼ)の減少によって引き起こされることを見つけ出した。さらに、過酸化水素によって受けたダメージを修復する酵素(MSR A、B)の濃度が低いために、毛包がダメージを修復できないことも見つけた。もっと複雑なことには、高濃度の過酸化水素と低濃度のMSR A、Bが、毛包内でのメラニン産生を誘導する酵素(チロシナーゼ)の形成を妨げることが分かった。メラニンは、髪の色、肌の色、瞳の色の原因となる天然色素である。研究者らは、肌での同様の現象が、白斑の根本的原因ではないかと考えている。
 
「全ての青い髪の女性が示すように、髪の染料はたまに期待通りの作用をしてくれないものです。」と、Weissmannは付け足した。「この研究は、生物学の基礎研究が予想もしなかった形で我々に利益をもたらす
素晴らしい例なのです。」



 私も小学生ぐらいから白髪がちらほらあるんですけれど、過酸化水素が蓄積しているんでしょうか…。

 でも小学生の頃から生えている白髪の量と今の量ってさほど変わりないような気もしないでもないんですよねぇ。

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posted by さじ at 04:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

通路側の席に座った方がエコノミークラス症候群になりにくい

「エコノミークラス症候群」なりにくいのは通路側=米研究

 米国の研究チームは、飛行機内では通路側の席に座った方が「エコノミークラス症候群」になりにくいと報告した。また、たとえビジネスクラスを選んでも変わりはないという。

 レイヒー・クリニック医療センターのマーク・ジャンドロー氏が率いた研究チームが、英医学誌ランセットで論文を発表した。

 同チームによると、エコノミークラス症候群として知られる深部静脈血栓症を発症したケースの75%が、十分に動いていなかったことが原因。そのうちのほとんどが、より動きが制限されがちな通路側でない席に座っていた乗客だったという



 動きにくいですもんね、窓側。飛行機とかだとオシッコに行きにくかったりしますし。

 長時間の移動の場合は1,2時間ごとに席を立ってトイレに行ったりするといいと思います。血栓を作らないように脚をうごかすことが大事です。

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posted by さじ at 03:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

受動喫煙の量と脳の機能の低下には明らかな因果関係がある。

受動喫煙は認知力のリスクも高める、ケンブリッジ大

 受動喫煙は非喫煙者の認知症リスクも高めるとする研究が、13日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に発表された。

 非喫煙者が受動喫煙に継続的にさらされると、肺がん、糖尿病、心疾患、脳卒中などのリスクが高まることは、これまでの研究で明らかになっている。

 脳については、喫煙者の方に悪影響を及ぼすことは明らかになっているが、受動喫煙が非喫煙者の脳機能に与える影響についてはあまり知られていなかった。

 英ケンブリッジ大学(Cambridge University)のデビッド・ルウェリン(David Llewellyn)教授率いるチームは、かつて喫煙していた、または一度も喫煙したことのない50歳以上の約5000人を対象に、この種の実験の被験者数では過去最大の実験を行った。

 被験者は、だ液に含まれるニコチンの副産物「コチニン」の量をもとに、受動喫煙が多いグループから少ないグループまで、4つのグループに分けられた。

 次に、被験者に記憶力や数字・言語を扱う能力など、脳機能と認知能力に関するテストを受けてもらったところ、年齢や既往症などの諸要素を考慮した場合でも、脳機能の低下と受動喫煙の量に明確な因果関係があることがわかった
 
 たとえば、受動喫煙が最も多いグループでは、基準としたグループに比べて、認知能力の欠如のリスクが44%も高いことが判明した。また、こうした関係性は、かつて喫煙していたグループと一度も喫煙したことのないグループの両方でみられたという。



 喫煙している人自身だけでなく周囲にいる人にまで悪影響を与えてしまう煙草。受動喫煙の被害を防ぐためにも分煙をしっかりしなければなりませんね。吸わない人にとっては悲惨そのものです。

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幼少期に虐待を受けるとストレスと闘う遺伝子が変化する。

ストレスと闘う遺伝子が幼児虐待で変化

 幼少期に虐待を受けると、ストレスと闘う主要な遺伝子の機能が弱体化する可能性があるという研究が発表された。生涯を通じてストレスに弱くなる恐れも否定できない

 この新たな研究では、幼少期に虐待経験がある自殺者とない自殺者、そして自殺以外の死者の三者間で脳の比較が行われた。

 カナダ東部モントリオールにあるマギル大学に在籍し、今回の研究を共同で行ったモシェ・スジフ氏は、「幼少時に虐待を受けると、そのしるしがゲノムに残るようだ」と話す。この発見は今週、「Nature Neuroscience」誌で発表された。

 私たちが両親から受け継ぐ遺伝子は、その機能発現を制御する化学物質(メチル基)によってしるしが付けられる。研究では、虐待の被害者のDNA自体に変化は認められなかったが、特定の遺伝子の発現が脆弱化し脳内の鎮静ホルモン分泌が抑えられていたのである。

 環境がこの種の影響力を持つという考え方は、エピジェネティクスという新しい研究分野の重要なポイントである。エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列変化を伴わない遺伝情報の変化を研究する学問である。「薬や毒などの化学物質ではなく社会環境が遺伝子の発現を変化させるという、非常に興味深い現象だ。この分野は生命現象の理解にますます重要となるだろう。」とスジフ氏は言う。

 アメリカ南東部ジョージア州アトランタのエモリー大学に在籍し、ハワード・ヒューズ医学研究所の研究者でもあるケリー・レスラー氏は、次のように説明している。「成人が患うあらゆる種類の精神疾患において、幼少期の虐待は最高レベルの危険因子であり、それらすべての精神疾患には遺伝的要因があることが判明している。そしていま、幼児虐待と遺伝的要因の相互関係が理解されつつある」。



 精神疾患も増えつつあるようですが、やはり子供の時期というのは大事なんですね。虐待が起こることで人格障害、その他の精神疾患も発症するリスクが高まると。

 うーん、子供を育てることって、ホント大事なことですね。昔と違って虐待が増えた、とは言いませんけれど、この近代社会において虐待という現象が全く減らないことにこそ危機を感じます。

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posted by さじ at 02:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

「怒り」が心臓に悪影響を与える。

「怒り」が死につながる可能性=米研究

 米国の研究チームは23日、怒りなどの激しい感情が、一部の人々にとって死につながるケースもある心拍リズムの異常を引き起こす可能性があると発表した。

 コネティカット州にあるエール大のレイチェル・ランパート博士率いるチームが心臓病患者62人を対象に研究を行い、心臓病に関する米専門誌「Journal of the American College of Cardiology」にその結果が掲載された。

 ランパート博士は、少なくとも影響を受けやすい一部の人々にとっては、怒りが死につながる可能性もあるとしている。

 地震や戦争、サッカーのワールドカップ(W杯)での敗戦といった出来事が心停止による死亡率を増加させる可能性については、従来の研究でも示唆されている

論文要旨

目的:この研究は、実験室で設定した「怒り」によって引き起こされる交互性T波(TWA)が、植込み型除細動器(ICDs)植え込み患者の将来的な心室性不整脈に繋がるのかどうかを調べたものである。

背景:怒りは自発的な心室性頻脈や心室細動を促進し、TWAを増加させる。しかし、怒りによって引き起こされたTWAが将来の不整脈に繋がるのかは不明である。

手段:埋め込み手術後3ヶ月経過した62人のICDs植え込み患者から、精神的なストレス下での心電図を記録した。TWAは時間ドメイン法で解析した。一年以上のフォローアップ期間内に、ICDに保存されたデータを元にして、ICDが阻止した心室性頻脈や心室細動が増加しているかどうかを調べた。

結果:フォローアップ期間内にICDが不整脈を阻止した患者(10人)は、怒りによってTWAの高い増加を示していた。(13.2 μV(四分位範囲9.3〜16 μV)、不整脈のなかった患者は9.3 μV(四分位範囲7.5〜11.5 μV, p < 0.01)怒りによって増加したTWAが最も高い四分位に当てはまった患者(>11.9 μV、15人)は、最も低い四分位の患者に比べ、1年以内に不整脈を経験する割合が高く(33% vs. 4%)、その後の延長期間でも同じ傾向だった。(40% vs.9%, p < 0.01 for both) 心駆出率、以前の不整脈や幅の広いQRSなどを操作した多変量回帰分析では、怒りによって増加したTWAが、最も高い四分位範囲ではそれ以外の患者に対して10.8倍の開きを持つ、不整脈の有意なプレディクターとして残った。(95%信頼空間:1.6〜113, p < 0.05)

結論:怒りによって誘発されたTWAがICD植え込み患者の将来の不整脈に繋がるということは、感情によって誘発された再分極の不安定性が突然死やストレスに繋がる一つのメカニズムかも知れない、ということを示唆している。怒りによって引き起こされたTWAに対する臨床的機能があるかどうかは、さらなる研究が必要だ。



 怒りの感情も心臓へのストレスにつながる、という研究です。確かに怒っているときは心臓へ負担かかりそうですもんね。私はあまり怒らないタイプなのでなんともいえませんが、心臓に疾患のある方は穏やかな生活を。

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posted by さじ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

プロペシアとカプサイシンとイソフラボンの発毛法が劇的効果。

新発毛法が9割に効果 名市大グループ実証

 名古屋市立大大学院医学研究科のグループが、新しい発毛法の実験をした結果、脱毛症の9割の男性に効果があった。トウガラシなどに含まれる「カプサイシン」と豆腐などに含有される「イソフラボン」とともに、男性ホルモンの作用を抑える薬品を服用させた

 グループは、岡嶋研二教授、原田直明准教授ら。遺伝や男性ホルモンの影響による男性型脱毛症の22人に6カ月間、カプサイシン6ミリグラムとイソフラボン75ミリグラムと同時に、男性型脱毛症の治療で使われるプロペシア1ミリグラムを服用してもらった。20人で薄毛部分に発毛が見られた。このうち12人は薄毛部分の7−8割に一目で毛が増え始めたことが分かった

 グループは、これまでの研究で、カプサイシンとイソフラボンを5カ月間取り続けると、体内で「IGF−1(ローマ数字の1)」と呼ばれるタンパク質が増え、髪のもととなる毛母細胞を刺激。薄毛男性の75%に発毛効果があることを実証していた

 一方、プロペシアによる治療は、人によって効果が分かれ、これまでの研究では、1年間投与しても効果があるのは58%だった。

 岡嶋教授らは既にカプサイシンとイソフラボンのサプリメントを開発。飲用していた男性が、たまたまプロペシアを飲み始めたところ著しい効果が見られたため実験を始めた。

 2003年、カナダの研究者により「プロペシアは毛根に毛母細胞を活性化させるIGF−1(ローマ数字の1)が増えていないと効果がない」とする研究があり、岡嶋教授らがIGF−1(ローマ数字の1)の研究と組み合わせることで、発毛効果を実証した。

 岡嶋教授は「食品成分と薬の併用で男性型脱毛症がほぼ完治する時代になる」と話している。

 大阪大大学院医学系研究科の板見智教授(皮膚科学)の話 サプリメントが医学的効果の認められたプロペシアの効果を補強するという点でユニークな研究だ。まだ観察期間が短く、症例数が少ないのでさらに研究が必要だろう。



 カミの薬、プロペシアの効果を補助する、イソフラボンとカプサイシンのコンビネーション。

 日本人の薄毛を著しく改善する3種併用療法となるかもしれません。

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posted by さじ at 01:41 | Comment(3) | TrackBack(0) | 皮膚

野球は投げ込みや打ち込み、走り込みなどはやっても無駄。

桑田真澄氏が野球指導者に苦言「そろそろ“気が付いて”もらいたい」。

中略

 こうして指導者とはどうあるべきかを模索中の桑田氏が、同エントリーで日本の野球指導者への苦言も呈した。ボーイズリーグ、麻生ジャイアンツの会長を務める同氏は、現場で多くの「あまりにもひどすぎる」指導者を見てきた模様。その苦言は試合での起用法や選手への接し方、練習方法などに及んでおり、こうした指導者へ向けて「そろそろ『気が付いて』もらいたい」と呼びかけている。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国戦の解説を務めた桑田氏は、同大会で投手の投球数が70球に制限されていることに注目。プロの投手に制限を与えているにもかかわらず、大学生以下の選手に100〜200球を投げさせている指導者がいることについて「とても恐ろしいこと」「勝利至上主義以外、何物でもないよね」とした。

 また、選手を怒鳴り散らしたり、タバコを吸いながらミーティングをしたり、昼食にアルコールを飲んで練習をしたりする指導者も少なくないようで、こうした指導者に対して「怒鳴らないと理解してもらえないほど、私には指導力がないんですと、周りに言っているようなもんだよね」「自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ」と一刀両断している。

 さらに練習方法についても、投げ込みや打ち込み、走り込みなどをすべて「迷信」と断言。疲労を蓄積するだけの練習方法をやめ、「効率的、合理的な練習メニューを考え、短時間集中型の練習をして、残りの時間を勉強や遊びに充てるべき」とした。

 競技が異なるものの、スペインの少年サッカー指導者の免許を持つサッカー専門誌「フットボリスタ」編集長、木村浩嗣氏も、指導者勉強会で「技術や体力に特化した反復練習自体が不要」との結論を得たという。どの競技でも指導者がこうした勉強会に参加すること、独学でもスポーツ科学などを学ぶことが、桑田氏の言う「気付く」ことにつながるのは間違いないだろう。

 桑田氏はよほど指導者への不満が募っているようで、「落ち着いたら、指導者について、本を書こうと思う」としている。勉強中の最新スポーツ科学が反映されるであろうこの書籍は指導者必携となりそうだが、果たして「気付いていない」指導者たちが桑田氏のアドバイスに耳を傾けるのだろうか。



 反復練習は不要なのか・・・。

 野球で、言えることなんでしょうかね。

 当ブログをご覧の方はご存知のように、私は卓球が大好きなんですけれど、卓球においていえばむしろ反復練習こそナンボみたいなところあるような気がするんですけれど、もしかするとそういうわけでもないのかも。いやーでもどうなんでしょう。サッカーとか卓球とか、短時間集中型の練習といってもどうすればいいのか正直分かりません。

 野球においても一流と称されている人は反復練習を人の倍以上つんでいるから、なんではないでしょうか。桑田さんほどの一流野球人が言うんだから間違いはないんでしょうけれども。

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posted by さじ at 01:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 生理

2009年03月19日

iPS細胞で腎臓を作成することに東大チームが成功する。

iPS細胞で腎臓作製…東大チーム

 新型万能細胞(iPS細胞)を利用し、マウスの体内で腎臓を作製することに東京大医科学研究所の中内啓光教授らが成功した。

 研究チームは、遺伝子操作によって腎臓が作れない雌雄のマウスを活用。交配で得られた受精卵を培養した後、正常なマウスから作ったiPS細胞を注入した。

 この胚を代理母の子宮に移植したところ、生まれたマウスに腎臓ができた。ぼうこうも膨らみ、尿が作られたとみられる。注入したiPS細胞が欠損するはずだった腎臓を補ったと考えられ、がん化は見られないという

 研究チームは、同様の手法で、ブタの体内で、より人に近いサル由来の臓器を作るという計画も進めている。中内教授は「将来、人の腎臓もブタを使って作れるようになれば、移植医療の臓器不足の問題が解消できる」としている。



 人の腎臓を豚で作れるようになれば素晴らしいんですけどもねぇ。

 人からもらうよりも倫理的に問題なさそうですし。
posted by さじ at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

野菜を食べると肝臓がんのリスクは減り、果物を食べると高まる。

肝がん予防、野菜は◎ 果物は△

 野菜を多く食べる人は、少ない人に比べ、肝がんを発症する危険性が4割低くなるが、果物の取り過ぎは逆にリスクを高める可能性が高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査でわかった。

 研究班は40〜69歳の男女約2万人を約12年間、追跡調査。野菜や果物の摂取量の多寡で「多」「中」「少」の3グループに分け、肝がん発症との関連を調べた。

 この期間中、約100人が肝がんになり、うち8割はB型かC型の肝炎ウイルスに感染していたが、野菜摂取量「多」のグループは「少」に比べ、肝がんの発症率が約40%低かった。一方、果物摂取量「多」のグループは「少」に比べ、発症率が45%高まっていた。

 緑黄色野菜に多く含まれるカロテンは肝がん予防作用が確認できたが、果物に多いビタミンCは肝がんの危険性を高める傾向があった。

 ビタミンCには肝炎の原因となる鉄分の吸収を助ける作用もあるため、発症率が高まるらしい



 果物も万能ではないんですねぇ。

 確かに肝臓がんのリスクは上がるかもしれませんけれど果物に含まれる成分の健康に与える影響を考えれば、とっても悪くないと思うんですよね。ビタミンCは必要ですし。取りすぎなければいい、という感じでしょうか。

 それ以上に野菜で補えれば最高、ですね。

関連:移植後の肝がんを防ぐ、NK細胞の培養投与について。
posted by さじ at 07:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

2009年03月18日

山梨県で救急隊が患者を誤送する事故が発生。

救急隊誤送、患者は死亡…山梨

 山梨県甲斐市の甲府地区消防本部西消防署(金丸俊明署長)の救急隊が、心肺停止状態の甲府市内の男性患者(60)を、受け入れ要請していた病院とは別の病院に誤って搬送し、約10分遅れで受け入れ要請した病院に転送していたことが分かった。

 男性は転送先で死亡が確認された。誤送先の病院には受け入れを要請しておらず、同本部などで死亡との因果関係や転送判断について調べている。同署は男性の家族に謝罪した。

 西消防署の発表によると、7日午後8時1分に男性の家族から119番があった。男性のかかりつけ医がいる山梨大付属病院(山梨県中央市)が受け入れを承諾したが、隊長は運転手に搬送先を伝えず、運転手は心肺停止患者を運ぶことの多い県立中央病院(甲府市)に向かった。救命措置をしていた隊長は到着後、誤りに気付き、約7キロ離れた山梨大付属病院に搬送し直した。その結果、同病院に直接行くより約10分遅れた。

 県立中央病院に受け入れ要請をしなかったことについて、西消防署の乙黒広道副署長は「隊長は『頭が真っ白だった』とする一方、山梨大付属病院に搬送する方が早いと考えたと説明している」とした。



 慣れのようなものでしょうかね。忙しい救急隊からするとまぁこのような事故が起こってしまう状況も分からんでもないですが。

 こういう事故を0にするためにも、確実に搬送先をすぐにダブルチェックできる工夫があるといいですね。運転席に表示するとか。
posted by さじ at 13:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

2009年03月17日

静岡県立こども病院が生後22日の子供の心臓手術に成功する

生後22日の男児、心臓難手術に成功

 静岡県立こども病院(静岡市葵区)は11日、生まれつき心臓の大動脈と肺動脈の位置が逆で、肺動脈には別の異常もあった生後22日の男児の手術に成功したと発表した。

 同病院は、国内での成功例は初めてとしている。

 手術を受けたのは、同県沼津市の会社員日朝充伸さん(32)、祥子さん(26)の長男で、今年1月7日生まれの龍清ちゃん。

 同病院によると、呼吸異常などで同26日に入院。大動脈と肺動脈が逆についているため、血液が正常に流れない「完全大血管転位症」と、肺動脈から通常はない4本の枝分かれがある「主要体肺動脈側副血行路」の合併症と診断された。

 同27日と29日、大動脈と肺動脈を正常の位置に付け替える手術を実施、肺動脈の枝分かれもふさいだり、取り除いたりした。経過は順調で2月22日に退院した。

 記者会見した執刀医の坂本喜三郎・同病院循環器センター長(50)は「偶然助かったのではなく、計画的治療の成果」と語った。祥子さんは「不安でたまらなかったが、今ではおっぱいも飲んでくれてとても元気。言葉にならないくらいうれしい」と喜んでいた。



 素晴らしき、静岡県立こども病院のニュース。

 生まれてからわずか22日でも心臓の手術をして成功することができるのはまさしく画期的ですね。健やかに、育ってほしいと思います。

関連
医学処:総肺静脈還流異常症の1176gの男児の手術に成功する。
医学処:世界でほとんど報告のない、重度の心臓疾患の難手術に成功する。
posted by さじ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児

2009年03月16日

喘息患者の7人に1人は週に1回以上の発作が起きている

ぜんそく発作 週1回以上、7人に1人

 ぜんそく患者の7人に1人は週に1回以上の発作が起きていることが、患者団体「喘息患者の声を届ける会」(代表世話人・宮本昭正東大名誉教授)のアンケート調査で分かった。治療薬開発への支援や治療費の補助を行政に望む声が強いことも明らかになった。

 ぜんそく患者は400万人とされているが、症状や悩みを明らかにしたデータはこれまでなかった。昨年10月、五つの患者団体に所属する4473人を対象に郵送とインターネットを通じて実施され、1984人が回答した。

 発作の頻度を尋ねたところ、「発作が毎日起きている」という回答は全体の2%で、「軽い発作が毎日」が5%、「軽い発作が週1回以上」が7%と、合わせて7人に1人が週に1回以上の発作に苦しんでいた。

 ぜんそくであきらめたものがある人は過半数の57%に達し、あきらめたものとして友人との外出やペットの飼育、仕事などが上位を占めた

 多くの患者は、複数の種類の薬を服用し、治療費も高額にのぼっている。このため、行政への要望では、患者の30%が「治療薬開発への投資」「治療への補助」をあげた。



 友人との外出をあきらめなければならない、というのはかなりツライ。喘息発作はそれほどまでに苦しいものですからね。私も小児喘息でしたので苦しみは分かります。

関連
医学処:兵庫医大によって成人の難治性喘息の仕組みが解明される。
医学処:鼻や副鼻腔の疾患をかかえる小学生は12%と過去最高に。
医学処:掃除機の排気に含まれる微粒子でアレルギーを来たす可能性。
posted by さじ at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 呼吸

山中教授のグループが国内でES細胞を用いた研究を始める。

山中教授グループが国内でES細胞研究

 新型万能細胞(iPS細胞)を開発した山中伸弥・京都大教授のグループが、同じ万能細胞のヒト胚性幹細胞(ES細胞)を用いた研究を国内でも始めることが分かった

 グループの高橋和利助教が13日、川崎市で開かれたシンポジウムで明らかにした。

 ヒトES細胞をめぐっては、オバマ米大統領が9日、難病治療に役立つとして、前政権が制限していた研究助成を解禁する大統領令に署名、米国での研究が一気に進むと予想されている。山中教授も本格的に参入することで、万能細胞を用いた再生医療の実現に大きく弾みがつきそうだ

 iPS細胞の作製や培養は、ES細胞の研究成果を利用しており、研究推進には、ES細胞との比較が欠かせない。しかし、ヒトの受精卵から作るヒトES細胞の研究は、国が指針で規制している。山中教授らは毎月、渡米してヒトES細胞の研究を行っており、「日本でも研究を迅速に行える体制が必要」と訴えている



 全てにおいてES細胞よりiPS細胞のほうが優位である、というわけではなく、それぞれの研究の比較が大事ということですね。山中教授、さすがです。

 しかし残念ながら日本では出来ないということで、iPS細胞のパイオニア、山中教授クラスの人ですら、わざわざ渡米して研究している現状。いいのか日本、こんな苦労をさせておいて。山中教授という頭脳が日本にとどまっていてくれることが非常にありがたいです。

関連
医学処:ダウン症候群の治療のためにES細胞を利用する。
医学処:iPS細胞から精子や卵子をつくる研究が容認される。
医学処:脊髄損傷の患者にES細胞を用いる世界初の治験を行う。
posted by さじ at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

15歳未満の脳死臓器移植を、早急に国会で採決しろ。

臓器移植法改正、医師会「採決を」

 日本医師会と日本移植学会など24学会・研究会で作る「臓器移植関連学会協議会」は14日、東京都内で記者会見し、15歳未満の脳死下での臓器提供を可能にする臓器移植法改正案を、今国会中に採決するよう訴えた。近く全国会議員に要望書を送付する。

 日本医師会の宮崎秀樹参与は、「国の世論調査では過半数の国民が、『小児からの臓器提供を認めるべきだ』と考えている。法改正の条件は整っている」と強調した。

 患者団体も4月14日、国会議員に同法改正を訴える集会を都内で開く予定。



 毎年毎年、見送られている臓器移植関連法案ですが、WHOも日本に対して怒り心頭のように、もうそろそろ審議してもらえないもんですかねぇ。

 よく日本の医療の歴史においては、重要人物がどうのこうのするとすぐに法改正されたりするもんですけど、例えば大使館に勤めている外国人の息子だとか、政治家の子供が移植が必要になったりすると、すぐに法改正されるんですかねぇ?それとも日本医師会が昔のように権力を取り戻したら、すぐにでも動くんですかねぇ?

 絶対必要なことなのに何故ここまで進まないのか、わかりません。道路と違ってお金に結びつかないからなんでしょうか。他人の痛みを知れとはまさにこのこと。政治家の良心に期待したいところです。

関連
医学処:臓器移植法の早期改正を訴える。
医学処:他国での渡航臓器移植が制限される可能性がでてきた。
医学処:日本小児科学会が小児の脳死臓器提供を来月にも検討する。
posted by さじ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2009年03月15日

ヘリウムガスを使った安楽死で医師らを逮捕する。

自殺指南の医師ら逮捕=ほう助グループ摘発−米

 ヘリウムガスを使って自殺する方法を志願者に指南していたグループが米国で摘発された。南部ジョージア州当局などは25日、58歳の男性の自殺をほう助した疑いで医師1人を含むメンバー4人を逮捕。ほかにもグループの指導の下で死を選んだ人がいるとみられ、各州当局が捜査している。

 男性は昨年6月に死亡。数年にわたりがんで闘病生活を送っており、男性の母親は4人について「息子を助けたことで罪に問おうとは思わない」と米メディアに語った。グループは不治の病に苦しむ人々の救済を掲げ、全米規模で活動していた。



 うーん。。。難しい。

 こういう悲惨な事件があると、安楽死は認められるべきなんじゃないかなぁと思ってしまいますね。実際、あったほうが救われるという人はいるんじゃないでしょうか。

 病気と闘うことは全てが美徳になるわけではありません。

 しかしヘリウムガスを使って自殺というのは海外ではポピュラーなようです。日本でこういうことが蔓延すると、硫化水素自殺のようにあっという間に広がってしまうので、メディア規制できないもんかなぁと思ってしまいます。

関連
医学処:安楽死を合法化しようとする運動がフランスで活性化している
医学処:ルクセンブルクでも安楽死が認められる。
医学処:13歳の少女が心臓移植を拒否して尊厳死の権利を勝ち取る
posted by さじ at 23:49 | Comment(5) | TrackBack(0) | がん

九州大学、アルツハイマー病の早期発見の人間ドッグを創設

アルツハイマー病早期発見の人間ドック、九大病院が開設へ

 九州大病院先進予防医療センター(福岡市東区)は、アルツハイマー病の早期発見を目的とした人間ドック「アルツハイマードック」を設置、16日から受診者の受け付けを開始する。

 同センターなどによると、アルツハイマー病は物忘れなどの症状が出る数十年前に進行が始まるとされている。記憶をつかさどる海馬が萎縮する特徴があり、ドックでは記憶力の検査とともに、磁気共鳴画像(MRI)で脳の萎縮を確かめるという。

 アルツハイマー病の患者は国内に推定約170万人。病の進行を遅らせる薬の開発が進み、早期発見の重要性が高まっている。自覚症状のある患者を対象にした検診は「もの忘れ外来」として普及しているが、自覚症状のない人まで対象にした人間ドックは全国的に珍しいという。



 やるねー九州大学。

 これは需要ありまくりでしょう。自分の認知力が衰える病気ということで怖いという気持ちもありますからね。

 アルツハイマーも早期発見することによって、できるだけ進行を遅らせることができれば、怖い病気ではなくなるかもしれません。

関連
医学処:アルツハイマー病研究、東大の岩坪威教授に医学賞。
医学処:抑肝散でアルツハイマー病の神経細胞死を抑える
posted by さじ at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護
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