2009年03月27日

緑茶を日常的に飲む人は歯肉の状態が良い。

緑茶に歯周病予防効果の可能性、九州大学が発表

 抗がん作用があると言われる緑茶に、歯周病を防ぐ効果もありそうだ。九州大学の研究チームが学術誌「Journal of Periodontology」で発表した。

 研究チームは49-59歳の男性約1000人を対象に、緑茶が歯に与える影響、特に歯肉やせや歯茎からの出血に対する効果を調べた。

 すると、日常的に緑茶を飲む人はあまり飲まない人よりも歯肉が健康なことが分かった。緑茶に含まれる抗酸化作用のあるカテキンに抗炎症作用があるかもしれないという。

 緑茶の原料となるチャ樹の研究は世界的に行われており、歯周病予防以外にも、動脈硬化、肥満、糖尿病、うつ病、頭痛、がんなどの予防に効果があると言われている

 米国立衛生研究所(National Institutes of Health)の国立補完代替医療センター(National Center for Complementary and Alternative Medicine)のホームページには、緑茶に関する研究やその効能、副作用などについて、さらなる情報が掲載されている。



 万能飲料、緑茶。日本人ならグリーンティーですよ。

 ペットボトルのお茶も普及してきましたけれど、あれでも効果あるんでしょうかね。

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posted by さじ at 01:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科

人間の知能は平均すると22歳でピークを迎える。

科学者らによると、老齢は知能が衰え出す27歳から始まるとのことである。

 研究者らは、人々の知能が22歳、衰え始める5年前にピークに達することを突き止めた。

 Timothy Salthouse教授によると、この結果は、老化の抑制や若返りを目的としたセラピーをもっと早く-年金を受給するよりも前に始める必要があるということを示唆しているようだ。「本研究は、老化に伴う認知能力の減衰の一部が、健康で教育を受けてきた人々が20代、30代の時点で始まってしまうという結論に集約されます。」

 2000人の男女を集めたこの研究は、7年間続けられた。18-60歳の被験者は、視覚パズルを解いたり、単語や物語の詳細を思い出したり、文字や記号のパターンを見付けたりするように指示された。これらの課題は、精神障害や認知症などの精神症状の診断によく使われるテストに似ている。

 このヴァージニア大の研究によって、12種類の課題のうち9種類で、最高のパフォーマンスを示すのが平均で22歳の時だということが分かった。

 パフォーマンスが最高時より有意に低下する最も初期の年齢は27歳だった。これは推理、思考速度、空間的視覚化という3種類の課題についての結果で、記憶力は37歳から低下が見られた。他の課題でも、42歳までに低下が見られるようになった。

 一方、Neurobiology Of Ageing誌に掲載された論文によると、蓄積された知識をベースにした能力、例えば語彙や一般常識の成績は、60歳まで上昇するとのことである

 余談だが、「27」という数字には、昔から否定的な意味合いがある。Jimi Hendrix、Jim Morrison、Brian Jones、Janis Joplin、Kurt Cobainといった多くの人気ミュージシャンが死んだ年齢だからだ。



 なんだかショボーンとする結果の研究です。

 一般常識や語彙などは上昇するかもしれませんけれど、知能の低下という面ではずいぶんと速い段階から起こるものですね。

 かくいう私も物の覚えが悪いとかそういう症状は既に出現しているわけですが…。これらを改善する研究は大成しないものですかねえ。

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posted by さじ at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護

オニヒトデに魚のストレスを減らす効果がある。

「海の悪者」オニヒトデの意外な効用が愛媛大学の研究で見つかりました。

 愛媛大学で行われている研究で、海の悪者といわれるオニヒトデに意外な効用が見つかりました。

 美しいテーブルサンゴが広がる愛媛・愛南町沖の宇和海では、温暖化の影響なのか、ここ数年オニヒトデが増え、サンゴを食い荒らしている。海のお花畑を無残な姿に変える悪者のオニヒトデだが、そのイメージを覆す意外な働きが発見された。

 愛媛大学南予水産研究センターの三浦 猛教授は「釣ってきた魚を入れていたところにオニヒトデを入れてたら、そこの魚だけ病気にかからなかった」と語った。驚くべき現象は、愛南町にある愛媛大学南予水産研究センターで起きた。マダイに白点病という寄生虫の病気が流行したが、たまたまオニヒトデも一緒に入っていた水槽のマダイだけが、ほとんど死ななかったという

 三浦教授は「結果が非常にクリアに出ましたんで、これはきっと何かあるなと」と語った。マダイの病気を食い止めたオニヒトデの作用を確かめるべく、実験が行われた。マダイだけを入れた水槽、オニヒトデを1kg加えた水槽、オニヒトデを10kg加えた水槽で3週間飼育。すると、初め185.1mmだった体長が、マダイだけの水槽では平均4mm伸びたのに対し、オニヒトデを1kg入れた水槽では平均6.5mm、10kg入れた水槽では平均10mm伸びた。

 一緒に入れるオニヒトデが増えるほど、マダイは餌をたくさん食べるようになり、体が大きくなった。

 三浦教授は「オニヒトデが成長を促進するということがわかったんですけれども、どういうメカニズムで促進するかということはまだわかってない。多分、魚の飼育によるストレスを軽減させている可能性があるんじゃないかと予想しています」と語った。たくさんのトゲから毒を出すオニヒトデがなぜマダイの成長を促すのか。

 三浦教授は、オニヒトデの分泌液を調べ、どういう物質がどのように作用するのか、解明を進めている。

 養殖マダイは、すべてメスで生まれるが、成長するにしたがって半分ぐらいがオスになり、さらに3割ほどが「雌雄同体」と呼ばれるオス化したメスに変わる。オスや雌雄同体は精巣機能の影響で色が黒くなり、身も薄くなって商品価値が下がる。

 オスが増える原因は、養殖のストレスと考えられているため、オニヒトデが強い味方になる可能性もある。安岡さんは「期待するものはあります。歩留まりがよくなれば、確実にコストが下がりますから」と語った。



 凄い発見って、こういう偶然から生まれることありますよね。普通ならばオニヒトデが魚のストレスを減らすなんて考えませんし。たまたま同じ水槽に入れていたらなんか知らないけど良い効果が生まれた、と。

 この発見が養殖業界を劇的に改善させるかもしれません。

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posted by さじ at 00:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

魚には認識能力を発達させるオメガ3脂肪酸が含まれている。

魚を食べる男子は知能指数がアップ、スウェーデン研究

 子ども時代に「魚を食べれば頭が良くなるよ」と母親から言われてきた男性は多いが、やはりお母さんは正しかった。スウェーデンの研究チームが魚類を食べる頻度と知能指数(IQ)との関連性を示した研究結果が9日、小児医学誌「Acta Paediatrica」3月号に掲載されたのだ。

 イエーテボリ(Gothenburg)のシャルグレンスカ大学病院(Sahlgrenska University Hospital)のKjell Toren教授らは2000年、スウェーデンの15歳男子3972人を対象に知能指数、言語能力、空間把握能力を測定。彼らが徴兵期の18歳を迎えた3年後、再び同じ項目を測定した。

 その結果、3年後のIQは、15歳の時に少なくとも週1回、魚を食べていた男子では7%、魚を食べる頻度が週2回以上の男子では12%上昇していた

 魚は、認識能力の発達や脳機能に重要な役割を果たすオメガ3脂肪酸を直接摂取できる理想的な食物だ妊娠時に魚を接種すると、胎児の知能発達が高まるとした研究結果も、複数発表されているほか、魚食は高齢者の認知能力衰退を遅らせることに有効だとする研究結果もある



 なんかアレ思い出しました。受験勉強がものすごい韓国ではマグロの頭だか豚の頭だかを買ってきて食卓に出すとか。

 でも魚はホント、いい食べ物ですから。おいしいですし。子供といえばやはり肉肉系が好物ですけれど、魚もうまいこと調理すればそのおいしさは分かると思います。小学生だか中学生の頃の家庭科で、自分でヒラメのムニエルだか何だかを作ったときはそのおいしさに感激したものです。

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2009年03月24日

お勧め医者ブログ一覧

ある産婦人科医のひとりごと

 産婦人科医療、そして今の日本が抱えている医療の問題全般に対し深く切り込み、考察しているブログ。福島県大野病院事件に関連した考察と情報収集は圧巻の一言。

新小児科医のつぶやき

 1つ1つの医療問題に対しての分析が凄い。ニュースについてまとめられた記事、それに対するコメントと、更にその記事に対するレスポンスの濃密さは群を抜いている。

東京日和@元勤務医の日々

 izaでも掲載されているブログ。医師ブログの中でも人気は計り知れない。


 以上3つの医者ブログが、独断で選んだ「医療ブログ御三家」です。何か分かりづらい医療上のニュースがあったら、とりあえずこの3つを見てみると、まず間違いなく深く分析された記事としてクオリティの高いものを読むことができます。



「やぶ医師のつぶやき」健康、病気なし、医者いらずを目指して

 以前より「健康、病気なし、医者いらず」というブログを書かれていました。そのm3.com版です(記事は同じですが)。医療問題に切り込んでいるという点では御三家と同じなんですが、こちらのブログは非常に分かりやすい。御三家のブログは、少々難解なところもあるんですよね、やはり。しかしこちらのブログは一般の方が読んでもスッと入ってくるような論調で書かれています。

やんばる病理医ブログ

 病理医が綴っているブログ。読み応えのある記事が中心です。

医学都市伝説

 超有名サイト。都市伝説というより、知的好奇心溢れる精神科医によってネットその他の情報を集めているといった感じのサイト。紹介するのが難しい・・・けど面白いです。スラッシュドットジャパン的ブログ。

神経質礼賛

 日常のことから、森田療法に関連した精神科的話題まで、秀逸な文章で書かれているブログ。精神科医というのは知的好奇心旺盛なんですかね。読んでいてなんとなくほっとするブログです。

ハーバード大学医学部留学・独立日記

 こちらも知的好奇心溢れる著者がネットその他の情報を集めているサイト。非日常、という感じがするようなアメリカ生活に、あこがれることもしばしば。

社会派Dr Naruのブログ

 時事問題、診療中に思ったことなどに対して思うことを書いているブログ。読みやすいです。

Dr 林のこころと脳の相談室

 いまやもう知らぬ人はいないほど有名な、林先生のサイト。衝撃の記事で爆発的に存在が知れ渡ることとなった。

荒井医院の診療日記

 医者と患者のやりとりの小ネタなど書かれています。面白いです。



 随時追加予定。
posted by さじ at 03:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

視力を失った人用の、人工眼の試作に成功する。

ギズモード・ジャパン

 「Boston Retinal Implant Project(ボストン網膜移植プロジェクト)」が人工眼の移植の試作に成功したそうです。これは加齢性黄斑変性症という病気で失明した人に対して有効な方法で、眼球の後ろ側にチップを埋め込み、髪の毛よりも細い電線で脳とつなぎ、そこから光信号を脳に送ることによって実現されます。

 現在は全くモノが見えない状態から周囲に何があるかぼんやりと感知できるくらいまでには到達しているそうです。開発者たちはより性能を上げ、人の表情のディテールがわかるくらいまでには到達したいと考えているとか。

 なお、この技術には限界もあります。たとえば生まれつき目が見えない人や、緑内障によって視力を失った人には効果がないそうです。



 素晴らしいニュース。角膜の再生などではなく、丸ごと作ることに成功したという。

 生まれつき目が見えない人は、脳神経の発達がなかったため、これの適応ではないようですが、眼球以前の神経が正常で眼球に異常があって視力を失った人には広く適用となるでしょう。より高度なものが完成すれば。
posted by さじ at 02:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

脳神経の部位によっては、使っても減ることもある。

脳神経使っても減る? 部位によって違い…阪大教授ら

 使うほど強化され使わないと削除されると思われていた脳の神経回路が、部位によっては、使っても減るなど発達の仕方が大きく異なることを、大阪大大学院生命機能研究科の藤田一郎教授らのチームが明らかにした。神経回路の形成異常が原因とされる発達障害の治療などに役立つ可能性があるとしている。11日の米国科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」の電子版で公開される。

 藤田教授らは、神経細胞間で情報を伝達する「シナプス」に着目。サルの大脳のうち、見える物の形などを認識する「一次視覚野」、見た物に意味づけなどをする「視覚連合野」、視覚以外の多くの感覚を扱う「前頭葉連合野」の三つの部位で、シナプス数の変化を調査した。その結果、誕生時では、「前頭葉連合野」が最も多く、誕生まで使うことがなかった「一次視覚野」は最も少なかった。

 通説では「使うシナプスほど強化される」とされ、誕生後さかんに使われる一次視覚野ではシナプスは増えるはずだった。しかし4歳半で比較すると、一次視覚野のシナプスは誕生時よりも半減。ほかの2領域は増加していた。



 へぇ。使えば使うほど増えるというわけではないんですね。脳の領域はまだまだ未知。こうした発見の発達で、応用が利くようになるのでしょう。

関連:脳神経カテゴリー一覧
posted by さじ at 02:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

脳活動をみるだけで、何を考えているのかを知ることが出来る

マインドリーディングにまた一歩近付く

 海馬は記憶に不可欠な領域であることが広く知られているが、研究者らは、脳のこの領域でイメージがどのように記銘され、想起されるのかだけに着目した。

 ウェルカムトラストの研究者らは、4人の被験者を訓練し、いくつかのバーチャルリアリティ空間を認識出来るようにした。Current Biology誌に載った論文によると、(海馬における)脳活動の認識可能なパターンが、彼らがどこにいるかを示していたということだ。

 海馬のニューロンは、動いている時に、我々がどこにいるのかを我々自身に伝えるために活動する「場所細胞」としても知られている。ロンドン大に拠点を置く研究チームは、脳内の血流量の変化を測定する特殊なスキャン装置を用いた。この装置のおかげで、研究者らは、被験者-全員がビデオゲームの経験のある若者-がバーチャルリアリティ空間を動き回っている時の、場所細胞の活動を調べることが出来た。続いて、データはコンピュータで処理された。

 Eleanor Maguire教授は言う。「我々は、被験者が何を考えているか-この場合、どこにいるか-を知ることが出来る、興味深いニューロンの活動パターンがあるかどうかを調べました。」「驚くことに、脳活動のデータを見るだけで、我々は被験者らがバーチャルリアリティ空間のどこにいるかを正確に当てることが出来ました。言い換えれば、我々は彼らの空間的な記憶を『読み取れた』のです。」「何万ものニューロンの活動を見ることで、我々は、空間的な記憶がどのようにエンコードするかという基本的な構造-パターン-があるに違いないと思えるようになりました。」

 しかし、同教授らは、誰かの心の奥底にある思考を読み取ること-もしくは嘘をついているかどうか計算すること-についての見通しが、まだはるかに遠いことを強調した。今回の被験者は、彼らの脳をよく訓練し、モニターされることを望んだ自発的な人々なのだ。

 データ解析プログラムを組んだDemis Hassabis氏は言う。「協力しないことは非常に簡単で、そうすれば読み取り装置は機能しません」「そのようなシナリオは、大きな技術的飛躍を必要とするでしょう。」

 このような研究から利益を得られそうなのは、アルツハイマー病のような脳の病気の患者である。

 同教授は説明する。「どのように我々が学習し、記憶するかを理解することは、どのように記憶が障害されているかという状態を理解する助けになり、リハビリの過程にある患者を助けられるようになるかも知れません。」

 アルツハイマー病学会の研究ディレクター、Clive Ballardは言う。「この興奮すべき発展は、アルツハイマー病の影響を受ける重要な領域で、記憶に関して脳の最も重要な領域でもある海馬についての理解を加速させるでしょう。」「脳がどのように活動するかをもっと調べれば、アルツハイマー病でどのタイプの神経細胞が失われるのかを計算する助けになるはずです。」
 
 アルツハイマー病研究財団のRebecca Wood氏は、この研究を「魅惑的」だとしている。「記憶がどのように形成されるかを理解することは、アルツハイマーのような病気の元で、このプロセスが上手く働かないということを知るための手助けになるかも知れません。」



 面白い研究です。マインドリーディングというSFの世界の話が、現実化しようとしているのかも。でも明らかなプライバシー侵害になるんでしょうね。倫理的には難しそう。医学的には非常に有益にみえますが。
posted by さじ at 02:36 | Comment(1) | TrackBack(0) | 脳神

塩は人の気分を高揚させ、麻薬のような熱望を引き起こす。

研究者たちが、健康に害を及ぼすにもかかわらず、何故我々がしょっぱい食べ物を好むのかを解明した。

 研究者らによると、塩は、人々の気分を高揚させ、麻薬中毒に匹敵するような熱望を引き起こすとのことだ。これは、我々が何故チップスやゆで卵に塩を加えざるを得ないと感じるのかを説明していると言えるだろう。

 アイオワ大の研究者らによる研究で、塩なしで過ごさせると人々の気分が落ち込むことが分かった

 ヒトは、体内に液体が循環するのを助けるために塩を必要とするが、塩分の取りすぎは高血圧、心臓病など様々な問題の原因となってしまう。政府の調べによると、イギリス人の一日平均の塩消費量は8.6gで、1990年代の9.5gから低下している。しかし、大人は6g以下、子供は2g以下に留めることが推奨されている。

 この実験をラットで行ったキム・ジョンソン教授は、ラットが塩を減らされた時、甘いドリンクを飲むことなどの、いつもなら楽しんでいることに対する楽しみを失ってしまうことを発見した。

 同教授は言う。「ラットにとっていつもなら楽しいことが同程度の楽しさを引き出さなかったことは、我々に、塩の欠乏や塩への渇望が鬱に関連した主要な兆候の一つを引き起こしうるのではないかと信じさせるのです。」

 journal Physiology & Behavior誌に掲載された論文では、ラットの脳内で、薬物を我慢している時と、塩が欠乏している時で似たような脳活動が記録されることを発見している。

 「これは、塩の必要性と渇望が、薬物中毒や濫用に関連した脳内の回路と繋がっているかも知れない、ということを示唆しています」と、同教授は付け加えた。



 へぇー。何でなんでしょうね。不思議です。身体にとって塩分が必要だからこそ、脳はそれを十分に欲するような信号を与えているのでしょうか。

 高血圧の治療のまず第一として塩分制限がありますが、これが本当にツライらしいです。塩分を使わない食事というものがいかにおいしくないかを考えると想像に難くないですが。

関連
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posted by さじ at 02:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

2009年03月23日

プロテアーゼの全構造を原子レベルで解明することに成功。

HIV酵素の全構造解明

 エイズウイルス(HIV)の増殖に欠かせない酵素「プロテアーゼ」の全構造を、原子レベルで明らかにすることに成功したと、日本原子力研究開発機構や京都薬科大などの研究チームが、米科学アカデミー紀要電子版に9日付で発表した。

 酵素の働きに重要な役割を果たすが、観察が難しかった水素原子の位置も特定できたため、効果的な治療薬の開発に役立つと期待されるという。

 チームは、プロテアーゼと、その働きを失わせる阻害剤が結び付いた結晶を作り、茨城県東海村にある原子力機構の研究用原子炉の中性子線を使って分析した。

 中性子線は、エックス線では観察するのが難しい、水素原子もとらえることができる。チームは今回、プロテアーゼが阻害剤とどのように結合するのかを詳細に観察することに成功した

 原子力機構の黒木良太ユニット長は「今回の成果を活用すれば、治療薬をより精密に設計できるようになる」と話している。



 原始レベルで。細かい箇所まで解明できれば、より効果的な治療薬を作ることができるようになるかもしれません。

 HIV治療薬は、エイズの発症を遅らせることができますが、それをより強力なものにし、かつ全世界の人がHIVに関する知識を確実なものにできれば、より根絶に近い形にまでもっていくことができるかもしれませんね。

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医学処:耐性をもつHIVにも効く新エイズ治療薬を満屋教授らが開発
posted by さじ at 17:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

禁煙に失敗するのは、「せっかちなギャンブラー」タイプ。

禁煙:失敗するのは「せっかちなギャンブラー」?

 禁煙に失敗する人はせっかちでギャンブラー−−。依田高典京都大教授(行動経済学)のグループが経済学の立場から禁煙に挑戦した人たちの特性に迫ったところこんな結果が出た。失敗者は待たされることに対する忍耐度、リスクへの慎重度とも成功者より低かった。禁煙を始めた20〜77歳の608人(男342人、女266人)を調査。「成功者」は321人、「失敗者」は287人だった。

 「10万円を今すぐ」と「25万円を80%の確率で1カ月後」ならどちらを選ぶか▽もらえるまでの待ち時間−−について質問した。その結果「1年後にいくらもらえるなら今の10万円をあきらめられるか」は、成功者が18.9万円、失敗者が25.3万円。更に「50%の確率でしかもらえない場合、いくらなら確実にもらえる10万円をあきらめられるか」では、成功者の26.2万円に対し、失敗者は21.5万円となり、ギャンブル性が高い傾向がみられた



 面白い。

 ちなみに私は、1年後に15万円もらえるなら今の10万円を諦めますし、50%の確率でしかもらえないなら30万ぐらいじゃないと割りに合わないと感じるタイプですね。典型的な石橋を叩いて渡るタイプ。

関連
医学処:禁煙へ挑戦するためのまとめ
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医学処:禁煙法を施行したところ心疾患の入院患者が4割減った。
posted by さじ at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 呼吸

2009年03月22日

父親の年齢が高い子供は知能テストの結果が悪い。

父親の年齢が高い子ども、知能テストで奮わず=豪研究

 父親の年齢が高い子どもは、乳幼児期に行われる知能テストの成績が比較的低いことが、オーストラリアの研究でわかった。一方、母親の年齢が高い子どもは、同様のテストで好成績を収めていることも明らかになった。

 この研究では、1959―1965年に米国で生まれた3万3437人の知能テスト結果を分析。生後8か月、4歳、7歳の時点に行われた読解能力やスペリング能力、計算能力などを測定する各テストが対象となった。これらのテストで、父親の年齢が高いほど、子どもの成績が低くなる傾向があったという。

 研究グループはこの結果について、卵子は女性が産まれるときから体内にあるのに対し、精子は日々作られるという差があるとした上で、男性の年齢とともに精子が一部変化する可能性が関連しているのではないかと指摘している。



 精子作成能力が低いと結果として子供の知的能力も下がる・・・?それとも高齢の父親をもつ環境によるものでしょうか。

 例えば知的能力の高い男性ならば早めに子供をもうけることができるとか?ちょっとこれだけでは分かりませんね。出産適齢期に産むのが一番いいといえばいいんでしょうけれど。あまり気にしないほうが良さそうです。

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医学処:高齢出産でも、「おめでとう」を。
医学処:10代の父親を持つ新生児は低出生体重などの危険性が高い
医学処:閉経後の卵子提供により出産した高齢者の8割が、重い合併症を呈する。
posted by さじ at 20:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児

脊髄損傷後のリハビリ期間が長いほど、不快な痛みが生じやすい

脊髄損傷:リハビリの不快な痛み、神経の伸び方原因

 脊髄損傷患者がリハビリテーションで感じる不快な痛みは、リハビリによって再生した神経が誤った方向に伸びるため起きることを、自治医科大の遠藤照顕医師(整形外科)らの研究チームがラットの実験で突き止めた。神経を伸ばす物質の働きを抑えることで痛みを減らせることも確認した。欧州の神経内科学誌電子版に発表した。

 実験は、脊髄損傷を起こしたラットに、損傷1週間後から8週間、機械を使ってリハビリさせた。この間、刺激に対する足の動きから痛みの程度を分析すると、訓練期間が長くなるほど小さな刺激でも痛みを感じやすくなった。損傷個所では、痛みを脳に伝える末梢神経が、正常なラットとは異なり、深い方向に伸びていた。人間の脊髄損傷でもリハビリによって痛みが強まることが知られている。

 末梢神経の増殖にかかわる物質の働きを抑える物質をラットの脊髄内に注入すると、痛みの感受性が正常ラットとほぼ同じに戻り、神経細胞の深い部分への伸びも抑えられた。

 重い脊髄損傷の治療法として、幹細胞移植による神経再生の研究が進んでいるが、この過程でも痛みが起きることがラットの実験で指摘されている。チームの小林英司教授(移植・再生医学)は「同様の仕組みで痛みが起きている可能性がある。今後、人工多能性幹細胞(iPS細胞)など万能細胞を使った治療にも成果を応用できる可能性がある」と話す。



 iPS細胞の臨床応用でかなり期待できるこの脊髄損傷の治療ですが、痛みの加減なども考えるとまだ改良が必要ということか。

 より効率的なリハビリ方法と、痛みの神経をあまり伸ばさないような治療薬を併用することが必要なんでしょうね。

関連
医学処:神経細胞を正しく結合させる蛋白「Wnt4」を発見する。
医学処:脳のニューロンを活性化して麻痺した四肢を動かす。
医学処:脊髄損傷でもリハビリにより別の神経回路を働かせることができる
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医療関係者が持つ携帯電話が院内感染の原因となっている

医師らの携帯電話、院内感染の原因の1つ 研究成果

 トルコのオンドクズ・マユス大学の研究チームは6日、医療関係者が持つ携帯電話が院内感染の原因となっている可能性があるという研究成果を発表した。

 病院の手術室や集中治療室で働く医師と看護師200人の利き手と携帯電話を調べたところ、抗生物質が効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus、MRSA)を含む細菌が多数の電話で見つかった。

 携帯電話の実に95%で少なくとも1種類の細菌が見つかり、軽い皮膚のかぶれから死に至る病気の感染源になっていると指摘している。約35%の携帯電話で2種類の、11%で3種類以上の細菌が見つかった。

 とりわけ、各国の医療施設で院内感染を起こしているMRSAが8台に1台の携帯電話で見つかったことに研究チームは警鐘を鳴らしている。

 医療関係者のほとんどが手を洗うなどのガイドラインには従っているものの、定期的に携帯電話を消毒しているのはわずかに10%に過ぎなかった



 確かに手はあらっても、携帯電話を介して院内感染の原因菌が広がる可能性はありますね。定期的に消毒する処置、とられているんでしょうか。

関連
医学処:口臭を計測できる携帯電話
医学処:振動していない携帯が、振動しているように感じる人
医学処:政府が、個人の医療情報をデータベース化する
posted by さじ at 19:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

50歳から運動を始めても、死亡率は改善する。

50歳からの運動でも死亡率改善=スウェーデン研究

 50歳まで定期的な運動をしてこなかった人が、それ以降に運動を始めても健康に効果があることが、スウェーデンの研究で明らかになった。しかし、実際に効果が出るまでに10年かかるとみられるという。

 この研究は、スウェーデンの男性2205人を対象に、50歳の時点から20年以上追跡調査をしたもの。

 ウプサラ大学の研究員リーサ・ビューベル氏は、「若い人たちが運動をする効果はこれまでの研究でもわかっていたが、年配者にも運動増加の効果があるという結果が出たのは今回が初めて。いつ運動を始めても、遅すぎることはない」と電話インタビューで話した。

 被験者らは50歳までの運動量によって3つのグループに分けられた。50歳以降の初めの5年間については、あまり運動をしてこなかったグループの死亡率が最も高く、よく運動をしてきたグループの死亡率が最も低かった。しかし10年が経過すると、50歳から運動を始めたグループの死亡率は最も運動をしてきたグループの死亡率と変わらなくなったという



 運動運動か。見た目の問題とかではなく、運動しましょう。年を取ると運動するのも億劫になってきてしまいますけれど、そこをあえて週何回か運動することで調子のよい体が出来てくると思います。
posted by さじ at 18:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護

野菜に新しい名前をつけると子供の好き嫌いがなくなる。

子供の好奇心を掻き立てると好き嫌いをなくせる。

 最新の研究によると、親は、野菜に新しい「クール」な名前、例えば'dinosaur broccoli trees'(恐竜ブロッコリー)、'power peas'(パワーえんどう)を付けることで、子供たちに野菜を食べさせることが出来るそうだ

 この研究では、二日連続で子供たちにニンジンを食べてもらう実験で、ニンジンを'X-ray vision carrots'(X線写真ニンジン)と名付けたグループが、名付けないグループの約2倍食べることを発見した

 さらに、新しい名前の影響がその後も続くことを確かめた。実験後も、特に新しい名前を付けなかったにもかかわらず、子供たちはニンジンを約50%多く食べ続けたのだ

 また、別の実験では、186人の4歳児に普通のニンジンを名前を変えずに与え、後日、「X線写真ニンジン」と名付けてニンジンを与えたところ、約2倍の量を食べたとのことである。

 この研究の著者、ニューヨーク州・コーネル大学のBrian Wansinkは言う。「クールな名前はクールな食べ物を生み出します。」「それが「パワーえんどう」であれ、「恐竜ブロッコリー」であれ、食べ物に楽しげな名前を付けると、子供たちはそれを食べるのが面白そうだと考えるようになるのです。」

 「そして、その効果は続くようです。翌日でも。」

 Wansink博士によると、似たような効果が大人でも知られているとのことである。人気のあるワッパーバーガーがワッパーと呼ばれ、ビッグマックがビッグマックという名前であることの理由はそこにある。

 レストランの研究によると、'Seafood Filet'(シーフードフィレ)と呼ばれる料理を'Succulent Italian Seafood Filet'(ジューシーなイタリアンシーフードフィレ)という名前に変えたところ、売り上げは28%増、味の評価も12%増になることが分かった

 「マインドレスイーティング:何故我々は考えるよりも食べてしまうのか」の著者でもあるWansink博士はこう付け加える。「同じ食べ物ですが、期待感が違い、そして経験も違うのです。」

 野菜についての研究は保育園で行われたが、研究者らは、家庭の子供たちにも通用すると考えている。

 もう一人の研究者、Collin Payneはこう述べた。「私はこのトリックを自分の子供たちに使ってきました。彼らの好奇心を掻き立てるものは、何であれ、彼らの食欲も掻き立てるようです。」

 この研究は、ワシントンDCの学校栄養学会の年次総会で発表されたものである。



 野菜は独特の臭みが駄目な場合と、完全な「食わず嫌い」かのどちらかですよね。

 私がニンジン嫌いだったのは、ハンバーグの付け合せの甘く甘く煮たニンジンが本当においしくないと思ったからです。今でもアレのおいしさはさっぱりわかりません。あれと酢豚のパイナップルを考えた人間の味覚はどうかしているとしか思えない。

 最大の敵だったトマトは、もうホント味も匂いも駄目でした。吐き気がするほどでした。少し成長すると、トマトを使った料理のおいしさを覚えるようになり、次第に生でも大丈夫になりました。

 完全な食わず嫌いはないですねー。ピーマンもタマネギも、調理によっておいしくなるというのは分かっていましたし、イメージ的に悪いセロリも全然問題なかったです。

 味が駄目な場合はしょうがないにしても、食わず嫌いは家庭の工夫でなんとかなると思います。特に子供にはピーマンがニガいものだと完全にイメージで倦厭されますからね。ちゃんと調理すればピーマンの苦味なんてなくなるのにもかかわらず。

 そういう凝り固まったイメージを打破するためにも、この名前を変えるという方法がよさそうです。「ドラえもんが四次元ポケットから出したピーマン」とか。意味不明ですけど。

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喘息の発作における重症度の見極め方について

ぜん息の発作における重症度の見極め方

 多くの人には体験したことなど皆無の話ではあるが、ぜん息の発作(asthma attack)が起きた時、その深刻さ・重症度を見極めることが必要になる。発作が発症した本人はその辛さで冷静な判断力を失っていかねないし、第三者はよほどのことがないとその辛さは分かり難いからだ。アメリカ家庭内科医学会(The American Academy of Family Physicians)では、ぜん息発作の重症度をチェックするため、次のような情報を提供している。

・軽めの息苦しさによるぜん息特有の呼吸(ゼイゼイ言うようなもの)や、軽い呼吸困難は軽度の発作。座っていれば清浄な呼吸が出来、普通に話すこともできるようになる。

・歩いている時や静かに座っている時でも話すのが困難な場合、中度の発作といえる。一文を話し通すにも息継ぎをしなければならなくなる。息を吐くときに大きくゼイゼイ言ってしまうのもよくある症状。

・呼吸が極めて苦しい時、それは重度の発作の兆候。一文どころか単語のいくつかを話そうとする時にも息継ぎが必要になり、緊張や心配を感じることになる。

・極端に疲労感、さらには混乱(錯乱)の症状がある時は重度の発作。すぐに効くタイプのぜん息治療薬以上の処置が必要になる。病院への搬送・来訪が必要

 あくまでこれらはアメリカ家庭内科医学会のガイドラインに過ぎない。状況がヤバいと自分自身が感じた、あるいは端から見てそのように見えたら、ちゅうちょ無く対応する医療機関に連絡を取るなり搬送することをオススメする。

 ぜん息は第三者から見た以上に辛く、体力を消耗する。かぜひきや花粉症の時に発するくしゃみが意外に体力を使い、しばらく続けていくと立っても居られなくなるような状態になることを経験した人は多いはず。あれに倍するような消耗を、それこそ呼吸をするたびに行うのだから、疲れないはずがない。さらにぜん息では「息が出来なくなるかも!?」という不安感すら抱え込むことになるので、情緒不安定という点でもくしゃみに倍するリスクが生じうる(と、経験者は語る)。

 ぜん息発症者自身がガイドラインを参考に万全の備えをするのはもちろんだが、周囲の人たちもできる限りの理解をして欲しいものだ。



 特に喘息のお子さんをお持ちの親御さんや、配偶者の方など、本人以外が何とかできるためにもこういった知識は必要ですね。

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2009年03月20日

躁鬱病の傾向のある人は社会的成功や名声に強い願望を持つ

双極性障害の人は成功や名声に強い願望 米研究

 双極性障害(そううつ病)の傾向がある人は、社会的成功やお金と名声を得ることに対し、そうでない人よりも強い願望をもっている――。こうした調査結果が、英国の臨床心理学の専門誌「British Journal of Clinical Psychology」で2日、発表された。

 双極性障害とは、ヒトの気分や気力、能力などが、通常とは異なるしばしば劇的な変化をみせる脳の障害で、気分の高揚や思考過程が非常に速まること、多弁などの特徴がある。研究者らは、この双極性障害患者27人を含む103人を対象に調査を行った。

 調査対象者は、心に最も強く抱いている人生の目標を調べるために作製されたアンケートへの記入を求められた。このアンケートは、例えば「定期的にテレビ番組に出演する」や「2000万ドル(約19億円)以上を稼ぎ出す」など、自身に起り得るある出来事の実現の可能性を評価するものだという。

 調査を行った米カリフォルニア大学(University of California)のSheri L. Johnson教授によると、調査の結果、双極性障害は成功を重要視する信念に関連していることが明らかになったという。

 さらに同教授は、「今回の調査結果は、うつの人はそうでない人に比べ、より高い目標を設定する傾向があることを示している」と語った。



 要するに人より生きる願望が強すぎるためにかえって症状として出てしまうということでしょうかね。

 でもそれって鬱病というより鬱状態になりやすい人、という気もします。社会的に思い通りにいかないことでストレスが生じて、というメカニズム的に。

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左利きは何故淘汰されなかったのか?

「左利き」はなぜ淘汰されなかったか?仏研究

 ダーウィン(Darwin)の進化論に従えば、人類の生存に不利な遺伝的性質は淘汰され、有利な性質のみが自然選択されていくはずだが、それではなぜ、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領をはじめとする左利きの人びとは、人類の中で圧倒的少数派にもかかわらず現在も淘汰されずに存在しているのだろうか。

 南仏モンペリエ(Montpellier)の進化科学研究所「Institution of Evolutionary Sciences」のヴィオレーヌ・ローラン(Violaine Llaurens)氏らの研究で導き出された理由は「左利きは希少な存在だから」というものだ。

「英国王立協会紀要(生命科学版、Proceedings of The Royal Society B)」の『Philosophical Transactions』掲載のローラン氏らの論文によれば、有史時代の戦闘において、左利きの戦士には右利きの戦士の裏をかくという攻撃上の利点があった。

 さらに左利きの人は、右手も同様に使いこなせる両利きの場合が多い。一方、右利きの人はたいていの作業を右手のみで行ってきたため、両手を使う作業がぎこちなくなりがちだという。

 研究によれば、左利き人口の割合は全人口の5-25%で、重要な地理的変異もみられる。

 左利き遺伝子の特定は非常に困難だが、遺伝性があることは確実だとローラン氏らは指摘する。左利きの両親から生まれた子どもが左利きになる確率は、右利きの両親から生まれた場合の2倍以上だという

 また、母親の胎内のホルモン量など、発育過程での環境も左利きとなる要因の1つとみられている。

 絶対人口の少なさにもかかわらず、一部の分野では左利きが多数を占める。たとえば創造性の高い職種や、知能指数(IQ)131以上の児童、音楽的・数学的才能に秀でた人たちの間では、左利きが多い。

 ローラン氏らは、こうした特長が、左利きの人が社会的地位を築く上で大きな強みとなってきた可能性を指摘する。

 ちなみに、別のある研究によれば、左利きの人は一般的に右利きの人より収入が多いそうだ。

 一方で、寿命は右利きのほうが数か月-数年長いらしいことが、統計で示されているという。



 そうかオバマ大統領も左利きか。左利きの人って優秀なイメージありますね。数学に強い感じがあります。

 矯正する時代はとうに過ぎ去り、むしろ左利きの人でも住みやすい街づくりが必要になってくるかもしれませんね。駅のタッチ部分とか。

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posted by さじ at 05:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

電磁波について中立的立場から情報を提供する活動。

電磁波は危険? 中立的情報提供の動き

 送電線、電子レンジ、携帯電話…。電力設備や電気・電子機器から発生する電磁波(電磁界・電磁場)って健康に影響ないの? そんな不安や疑問を持つ人に中立的な立場で最新情報を提供する活動が始まっている。

 「電磁波を『危ない』とか『安全』と言い切れるだけの科学的根拠は国際的にもまだありません」。明治薬科大大学院客員教授の大久保千代次さんはそう説明する。

 大久保さんは公衆衛生学が専門で、二〇〇七年三月まで電磁波の健康への影響や対応を調査・研究する世界保健機関(WHO)の国際電磁界プロジェクトに従事した。財団法人電気安全環境研究所内に昨年七月設立された電磁界情報センターの所長を務める。

 毎日の暮らしや経済活動に欠かせない電気だが、電力供給や情報通信システム、電化製品・装置などから発生する電磁波の健康への影響を心配する人が増えている。

 「電磁波の健康被害が注目されるようになったのは一九七〇年代末」と大久保さん。米国疫学雑誌に高電流の高圧送配電線に近い住宅の小児はがんによる死亡リスクが高い、という内容の論文が掲載されたのがきっかけ、という。

 その後、各国で動物実験や細胞学実験、疫学研究が行われてきた。だが、「疫学研究で統計的に電磁波と小児白血病との関連性が指摘された。でも、動物や細胞を使った生物学的には裏付けがない。喫煙とがんの関係のような科学的な因果関係は証明されていない」と説明する。

 とはいえ、小児白血病だけでなく、電化製品や高圧線のそばでめまい、耳鳴り、関節痛などが起こる「電磁波過敏症」に苦しむ人がいて、発症の増大が懸念されている。携帯電話基地局の撤去運動なども起きている。

 電磁波への関心は国際的にも高い。送電線や電気・電子機器からの電磁波についてWHOは〇七年、「電磁波と健康被害の直接の因果関係は認められないが、関連は否定できない」として「念のための措置」をとるよう求めた。

 こうしたWHOの動きや電磁波への懸念の高まりを背景に、経済産業省は専門家のワーキンググループ(WG)を設け、電磁波規制のあり方や対策を検討。昨年六月、WGは電力設備(送配電線、変電設備)の電磁波規制や健康への影響についての研究推進の必要性を指摘した。健康への影響の最新情報を提供する活動の充実も求めた。これを受け、電磁界情報センターが発足。十一月からシンポジウムや講演会の開催、文献データベースの構築、ホームページや小冊子での情報提供を続けている。

 東京、大阪に続いて二月十九日に名古屋で開かれた市民との意見交換会では、出席者から「センターの中立性は保たれるのか」「インターネットでは『危ない』という情報ばかり」「偏らず、正確な情報がほしい」などの発言があり、センターへの期待が示された。

 今、センターが注視するのは、急速に普及した携帯電話の健康への影響。WHOのプロジェクトで国際がん研究機関(IARC)が中心となり、研究を進めている。欧州を中心に日本を含む十三カ国が参加、年内には結果がまとまる見通し。

 大久保さんによると、これまで発表された中には、十年以上の携帯電話長期使用者で聴神経のがんを誘発する可能性がある、とのデータも一部あるという。ただ、「思い込みがあったり、電磁波を浴びた量があいまいだったりするので、精査の必要がある。再現性のある結果はいまのところ出ておらず、日本では影響ないと判断している」。

 大久保さんは「電磁波情報の提供や事業者の説明の仕方への不満が、誤解や不信を増大させた面もある」と指摘。今後のセンターの活動について「中立性を保ち、WHOをはじめ国際機関の正式見解など科学的根拠のある情報を分かりやすく伝えていきたい」と話す。



 電磁波を出すものなんて日常生活を送っていればそこらじゅうにありますからねぇ。がんが発生したときに「電磁波のせい」とすることは出来ませんし、逆に「電磁波のせいではない」と断言することもできないでしょう。

 科学的に証明されていない以上、微妙なところですね。普通の生活をしていれば特に意識して避ける必要はないような気がしますが。このブログを書いている私も、毎日パソコンの前で電磁波を浴びているわけですし。
posted by さじ at 04:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理
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