2008年12月08日

セアカゴケグモの血清を病院に配備する。

セアカゴケグモ 福岡で大量発見、市立病院に血清配備

 福岡市内の公園や港湾施設などで外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」が大量に見つかっている問題で、同市は26日、クモ毒の血清を市立こども病院・感染症センター(同市中央区)に配備したことを市内の医療機関に通知した。

 血清はオーストラリアから10人分(10.5ミリリットル)を約33万円で購入した。セアカゴケグモにかまれると、針で刺されたような痛みを感じ、悪化すると発汗や吐き気を催す。市保健福祉局は「国内ではほとんどが軽症例だが、重症患者が出た場合は血清が最終手段になる。万一に備えて配備した」としている。

 市では昨年11月、東区の人工島コンテナターミナルで初めてセアカゴケグモが見つかり、今年9月以降は人工島内の公園や香椎パークポートなど主に東区内で800匹以上を確認、市職員らが駆除作業している。



 コイツ持ち込んだ人は重罪極まりないです。

 ただでさえクモは嫌いだというのに毒までもっているなんて。セアカゴケグモみたいにタランチュラとかシドニーなんとかグモみたいな蜘蛛が日本で繁殖し始めたらどうしようかと思うと夜も眠れませんよこちとら。

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医学ちょっといい話10「末期乳がんの女医が送るメッセージ」

末期がんの女医が贈る患者へのメッセージ

 「わたしが“生き見本”です。どんなにつらくても、決してあきらめないでほしい」と呼び掛ける小倉さん

 21年前に乳がんの全摘手術を受け、再発、再々発、全身転移し、現在も治療を続けている小倉恒子さん(小倉耳鼻咽喉科医院副院長)が12月5日、「乳がんの女医が贈る 乳がんが再発した人の明るい処方箋」(主婦の友社)を出版した。病状は悪化し続けているが、現在も週1回の抗がん剤治療を受けながら、耳鼻咽喉科医としてフルタイムで働いている。自分や家族が「がん」と宣告されたとき、再発したとき、全身転移したとき、どう向き合えばいいのか―。小倉さんに聞いた。

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 抗がん剤治療を続けているがん患者の中には、「化粧する気力もない」「外に出たくない」と内にこもってしまう人も少なくありません。同書では特に女性のがん患者に向けて、わたしのメイク術を公開しています。

 わたしは約8年間、抗がん剤を打ち続けて、髪の毛、まつげ、まゆ毛が抜け、皮膚には色素が沈着しています。しかし、メイクとウィッグで別人になることができます。今では自分が抗がん剤を打ち続けていることを伝えても、信じてもらえないことが多いほどです。本当は色素沈着している素顔の写真は出したくなかったのですが、皆さんに「末期がんでもこんなに元気なんですよ」というメッセージを伝えるために、思い切って公開しました。がんだからといって内にこもらず、明るい気分になってどんどん出掛けてほしいですね。

■患者同士つるんでスピリチュアル・ペインを軽減

 病気が長引いてくると、「わたしだけがなぜこんなに苦しまなければならないのか」と、精神的な苦痛を強く感じることがあります。また、死を自覚しなければならないような病状になった場合や、他人のお世話にならなければ生きていけなくなった場合、自分の存在価値・存在意義に疑問が生じることもあります。こうした目に見えない苦痛は「スピリチュアル・ペイン」と呼ばれ、それなりの対策が必要とされています。スピリチュアル・ペインを克服して明るく生きていくためには、孤立せず、患者同士で「つるむ」ことが大切です。最近では各地でがん患者を対象にした集会やイベントが開かれているので、積極的に参加されることをお勧めします。がんになったことがきっかけで、仕事を辞める人も少なくありませんが、「自分は病気には負けてない」と強く意識して、職場への復帰を目指してほしいですね。

■精神的にタフになって

 早期発見できなかった人、再発や再々発してしまった人、全身転移してしまった人でも、夢と目標を持ってがんと共存しながら、強く生きてもらいたい。長い闘病生活を送ることになったとしても、自分の目標に到達する努力は続けてほしい。そして、人生を終える時も、「いい人生を送ることができた」と思えるような、そんな生き方をしてほしい。

 わたしはこれまで21年間、がんと闘ってきましたが、臨床的に見ると、どんどん悪くなっています。「がんに効く」といわれている民間療法や薬は何でも試し、選択肢がどんどん少なくなっています。嘔吐、脱毛などの副作用にも苦しみながら8年間、何種類もの抗がん剤を打ちましたが、同じ抗がん剤の使用を続けると、耐性ができて効かなくなってしまいます。国内で承認されているもので、わたしの体に効果が期待できる抗がん剤は、あと2つしか残っていません。

 がんの再発、再々発、全身転移を経ていくにつれて、目の前の道はどんどん細くなり、暗くなっていくばかりでした。同じような境遇の人はたくさんいると思いますが、わたしが皆さんの一歩前を歩き、暗くて細い道に少しでも光を照らしたい。後に続く人たちに、少しでも希望を与えたい。そんな思いを込めて、この本を書きました。

 がん患者やその家族からよく「治療の苦しみにどうやったら耐えられるのか」と質問を受けますが、同書ではわたしなりの「精神訓練法」「副作用などの苦しみを乗り越える方法」も書いています。どんなにつらくても、決してあきらめないでほしい。わたしが“生き見本”です。

 がん患者でなくても、挫折してしまった人、精神的に弱っている人、体調を崩している人にもぜひ読んでいただきたいと思っています。

■担当医と患者の信頼関係を

 がん治療を続けていく上で、担当医と患者間で信頼関係を構築することも大切だと思います。最近ではインターネットなどにあらゆる情報がはんらんし、患者もいろいろな知識を身に付けている。しかし、「頭でっかち」になって、担当医や医療機関を疑ってばかりでは、ベストの治療を受けることはできませんし、高い治療効果も望めません

 受け入れてくれる医療機関が全くない、いわゆる「がん難民」という状態も、患者が頑固な態度であったために起こるケースも少なくありません。柔軟性を持って、担当医の話を受け入れ、信頼関係を築いていくという姿勢も大切です。

 また、担当医には、「患者の精神的苦痛と肉体的苦痛を一緒に背負う」「患者に寄り添う」という気持ちを持って医療に当たっていただきたいと思います。 

■「ドラッグ・ラグ」の解消を

 「ドラッグ・ラグ」とは、海外の医療現場で使用されている薬が、日本国内で使用できない状況を言います。例えば、ある種の抗がん剤の使用が日本以外の国では認められていて、効果を発揮していても、日本では厚生労働省の承認が下りていないため、使用することができないケースが少なくありません。 

 わたしは、現在もフルタイムで耳鼻咽喉科医の仕事を続けています。休日は日曜のみで、金曜の午後は毎週抗がん剤治療。病状は年々悪化していますが、昨年はこの20年間で所得額も納税額も最も多かった。末期がんのわたしでも遅刻もせず、夏休みも取らずに働いて、一生懸命、税金を納めているのです。納税者の一人として、一刻も早くドラッグ・ラグが解消されることを望みます。抗がん剤で延命するしかないがん患者は、国内での承認が延び延びになっているうちに、どんどん亡くなっていきます。国民2人に1人ががんになる時代ですから、政治家も役人も人ごとと思わないで、真剣に考えてほしい。予防に力を入れるのも大切ですが、末期がん患者を見捨てないでください。

【著者紹介】
小倉恒子(おぐら・つねこ)さん


 21年前(1987年)に乳がんが発病し、全摘手術を受けた。その後、2000年に再発、05年に再々発、07年に全身転移。病状は悪化し続けているが、現在も週1回の抗がん剤治療を続けながら、耳鼻咽喉科医としてフルタイムで働いている。

 著書には、「女医が乳がんになったとき」(ぶんか社文庫)、「怖がらないで生きようよ―がんと共生する医師のポジティブ・ライフ」(講談社)、「あなただって『がん』と一緒に生きられる」(KAWADE夢新書)、「WILL-眠り行く前に がんになった女医がわが子へ贈る愛のカセットテープ」(ブックマン社)などがある。

 12月7日に大阪市内で開かれる「アジア乳がん学会」では、「患者と医療者のパートナーシップ」という演題で講演する予定。

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2008年12月07日

妊娠中の喫煙で子どもの動脈に損傷が生じる

妊娠中の喫煙、子どもの動脈を損傷する可能性=研究

 妊娠中の喫煙により子どもの動脈に損傷が生じる確率が高まり、心臓発作や卒中になりやすくする可能性があると、オランダの研究者らが19日発表した。

 妊娠中の喫煙についてはこれまでにも、出生時の低体重など幾つかの健康リスクが研究で確認されている

 専門誌「Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology」に発表された研究は、オランダの若年層732人(平均年齢28歳)を対象に実施。うち29%は母親が妊娠中に喫煙していた。

 超音波検査で頚動脈の内壁の厚みを測ったところ、喫煙者から生まれた人は3%厚かった動脈の内壁が厚いのは動脈硬化につながる兆候と指摘されている



 子供がほしいなら、禁煙を。これは大前提です。

 そりゃ嗜好品ですから、本人は快楽を得ることができるでしょう。でも子供にとっては有害物質に他ならないわけです。生まれてきて、母親がたばこを吸っていたというだけで、自身の動脈が傷つかなければならないなんて、そんな理不尽なこと、たまりませんわな。

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骨髄バンク始動から16年、骨髄移植の件数が1万を超える。

骨髄移植1万例、バンク始動から16年 なおドナー不足

 日本骨髄バンク(骨髄移植推進財団)は4日、国内の骨髄移植が3日で1万例を超えたと発表した

 バンクの活動開始から16年かかった。骨髄提供者の登録は32万7千人に増えたが、登録者と白血球の型が合わないなどで移植できない待機者は11月末で2360人

 毎年、待機者の約2割が亡くなるため、さらに、登録を呼びかけている。日本さい帯血バンクネットワークも、臍帯血移植が2日で5千例を超えたと4日に発表した。



 そうなんですよね。。

 待機者が2000人少しと、まぁそんなに多くないかな?と思われがちですけど、実際にはその何割かが亡くなって、そして何割かが発症しているんです。

 誰が発症するか、わからないのも血液の病気です。この骨髄バンクはまさに助け合いの精神で運営されています。登録者が多ければ多いほど、助かる可能性は増えるのです。

 血液疾患ですと、もう残された治療法は骨髄移植しかない、という状況もあります。その方が3ヶ月後に生きていられるかどうかは、「健康な人の助け」に懸かっているのです。

参考:骨髄バンク ドナーの輪

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新生児集中治療室を国立大学の全病院に作る計画。

新生児集中治療室、国立大の全病院に 文科省計画

 脳出血を起こした東京都内の妊婦が大学病院を含む複数の病院に受け入れを断られ、出産後に死亡した問題などを受け、文部科学省は5日、国立大学病院の周産期医療体制を充実させる「整備計画」を発表した。09年度から4年間ですべての国立大学病院に新生児集中治療室(NICU)をつくり、半数の病院でNICUなどの病床を20床に増やす計画だ。

 現在、NICUがない国立大学病院は、弘前、山形、千葉、東京医科歯科、福井、山梨、岐阜、佐賀、長崎の9施設。計画では、1病院、最低6床のNICUを設置する。

 高齢出産などの増加でリスクの高いお産が増える中、高度な治療ができるNICUの重要性は高まっている。また国立大学病院の整備を重視する背景には、周産期医療を行っている大学病院を対象に実施した調査(11月1日時点)で、国立大の整備の「遅れ」が目立ったことがある。

 NICUがある大学病院(本院)は、公立は8病院中8施設、私立は29病院中27施設だったが、国立は42病院中33施設。平均病床数(施設がある病院の平均)も、公立8.3床、私立11.3床に対し、国立は7.4床だった。

 NICUに、リスクの高い妊婦に対応する母体・胎児集中治療管理室(MFICU)、NICUを出た子どもが入る継続保育室(GCU)を加えた平均病床数は、国立大学病院の場合、11.4床(施設がない病院も含む)。文科省はこうした施設についても、半数の21の国立大学病院で最低20床の確保を目指す。文科省は今回の整備で、国立大学病院のNICUとMFICU、GCUを240床程度増やしたい考えだ。

 一方、周産期医療の充実には、人材確保も重要課題となる。そのため、公私立も含めた全大学病院で、周産期医療にたずさわろうとする医師への教育環境の整備、産科や小児科への女性医師の復帰促進、院内助産所を活用した産科医の負担軽減などの取り組みを支援する

 文科省は09年度予算の概算要求で、産科医や小児科医育成を促す費用として89億円を計上し、うち58億円をこうした計画の推進に充てる考え

 文科省の調査によると、リスクの高いお産を扱う総合周産期母子医療センターは全国で75施設が指定され、大学病院が28施設を占める。大学病院が扱う分娩数は、分院も含めると07年度は5万47件で、05年度に比べて20%増。うちリスクの高い分娩は2万791件で24%増えている。



 うーむ、最初からこれぐらいお金をかけてくれれば、今のような惨状にならずにすんだかも。結果論ですが、分かりきっていたことですからねぇ。

 私立大学のほうが、こういうことに対してはイニシアチブが早いですけれど、国立でもそれを補おうとする構え。予算さえあれば出来るだけ頑張りますよ。

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偽の整形外科医は30年間も何故バレなかったのか?

ニセ医者30年、なぜバレず?免許はコピー、独学で診療

 30年近く他人の医師免許を使って診療行為をしていたとして、千葉県船橋市の診療所に勤める男が11月、県警に医師法違反容疑で逮捕された。男は家族にも自らの仕事を語らず医師としての名前と本名が違うことを隠し続け、免許のコピーと独学の知識だけで長年、医師になりすましていた。

 千葉県市川市の住宅地にあるH容疑者(65)の自宅近くに住む男性は「国産の高級車に乗り、朝早くに出かける日もあれば、昼から出て明け方に帰ってくる日もあった。20年近くご近所でも、何の仕事をしているのか全くわからなかった」と話す。周辺住民だけでなく、妻や別の場所に住む息子、娘など家族でさえH容疑者の仕事について知らなかったという。

 県警のこれまでの調べやH容疑者の供述では、同容疑者は高校卒業後に職を転々とし、人工植毛会社に勤めていた77、78年ごろ、毛髪の専門治療を行う高知県内の病院に派遣された。そこで当時の院長の医師免許を、気づかれないようコピーしたという。

 80年ごろからは東京都墨田区の診療所で、巡回健康診断を行う健診車の運転手として働いた。間もなく、免許のコピーにある医師名で問診などの医療行為を開始。カルテや医学書を見ながら、勤務医の診察を観察して勉強した。「全くの独学だった」と話しているという。

 86年6月ごろからは船橋市の診療所に非常勤の整形外科医として入り、今年10月末まで毎週月曜に勤務した。カルテの残る04年からは延べ2400人を診療し、投薬や注射をしていたという。

 診療所は無床で手術設備もないため、重傷患者を診る機会は少ない。捜査関係者によると、H容疑者は骨折の治療もしたことがなかったという。このことも発覚を遅らせたとみられる。

 収入の多くは、この診療所から派遣された企業の巡回健診で、年1千万円近くの報酬があったとされる。ほかに週1回の整形外科勤務で月約30万円。船橋市夜間休日急病診療所の当番医も務め、同医師会によると98年から10年間に約760人を診療していた。1回の夜間勤務の報酬は7万〜10万円。それらを合わせると年収は約1500万円に上っていたらしい。

 H容疑者は診療所などに対し、Hという自らの本名を「マネジメント会社の担当者名」と説明したうえで、給与を自分の口座に振り込ませていた。

 H容疑者は家にはいっさい仕事道具を持ち帰らず、家族は「仕事については『聞くな』と怒られ、何も聞けなかった」と県警の調べに答えている。県警も、家族はH容疑者が医師として働いていたことを知らなかったとみている。診療所側も「忘年会のつきあいだけでプライベートについては何も知らない」と話す。H容疑者は同僚らに家族の話もせず、日常生活と仕事を切り離して隠し通していた。

 一方、医師免許の確認は、末端の病院管理者に委ねられていて、原本の確認が徹底されていないのが実情だ。

 船橋市の同診療所も03年に法人化した際、H容疑者から免許のコピーの提出を受けていた。それも「精巧で見抜けなかった」と院長はいう。さらに診療所内ではH容疑者が最も在籍期間が長く、採用時の院長は故人となっていた。職員らは「来てもらっている側として、先生に免許原本を見せてくださいということ自体、失礼という雰囲気があった」。

 医師法違反容疑で逮捕後、H容疑者は「最初はただ金がほしかった。高収入が得られ、やめられなくなった」と話しているという。



 開業医でしかも整形外科かー。じゃあ特に細かい知識がなくても誤魔化していけますね。整形外科といっても、開業していれば別に手術とかないですし。ちょっとでも厄介そうな症例が来たら大きな病院に紹介状を書けば良いだけですし。偽者であるとバレるはずがない環境が整ってしまったわけか。

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肩こりを解消するための入浴方法について知ろう

全身浴10分、肩こり解消 同時にストレッチで予防効果も

 「大学時代は、今以上に頑固な肩こりに悩まされた」と語るのは、自由形やバタフライを専門としていた元鹿屋体育大水泳部主将の須藤明治・国士舘大准教授(運動処方学)だ。

 激しい運動で筋肉に過度の疲労が蓄積したのが原因。逆に、運動不足でも血行不良となって肩こりになる。最近はパソコンを使う時間が増え、長時間同じ姿勢を強いられる。その結果、肩の筋肉が緊張して硬くなり血行不良になっているという。

 東京ガス都市生活研究所が7月、インターネットを使って首都圏に暮らす20〜60代の750人に聞いたところ、女性では20〜40代で8割、男性では20〜50代の過半数が肩こりを感じていた。

 須藤准教授が自分の肩こりを緩和したいと考え、注目したのがお風呂やプールだ。水中では浮力によって体にかかる負荷が3分の1程度になる。筋肉は弛緩し、血管が広がり血行が促進される。静脈は水圧を受けて心臓に戻る血流量が増え、心臓の負担も軽くなる。

 須藤准教授が胸下まで15分間、35度前後のお湯につかった約10人で測定したところ、血圧が10〜30ミリHg下がった。また、肩周辺の血流量が10〜20%増えることも確認できた。

 一方、東京ガスは11人を対象に、入浴の仕方(全身浴か半身浴)、湯温(38〜40度)、入浴時間(10〜15分)を変えて、肩の張りを「筋硬度」という指標で測定した。すると、肩こり解消の効果が最も高かった組み合わせは40度、10分間の全身浴で、風呂を出てから少なくとも30分間、肩の筋肉が柔らかくなっていた。入浴が難しければ、ひじから指先までを42度の湯に20分間つけても筋硬度は6%程度下がったという。

 須藤准教授は入浴のついでにストレッチを勧める。入浴中の筋活動はリラックスしているため少ない負担で関節を動かすことができ、筋肉や関節の痛みをほとんど感じることがない。さらに、関節の周りを取り巻くように付いている体の内側の筋肉を使うことで関節の可動範囲が広がり、腰痛や肩こりの予防になるという。

 ◇入浴効果を高めるコツ

<1>脱衣場と風呂場の気温差をなくす

 脱衣場で服を脱いだとき、冷たい空気にさらされると血管が収縮し、そのまま入浴すると体に負担がかかる。脱衣場と風呂場の間のドアを開けておく。

<2>入浴前にコップ1杯の水を飲む

 入浴中は200〜300ミリリットルの汗をかく。水分が失われると血液が濃縮して流れが悪くなり、血栓ができる恐れがある。

<3>湯温に注意

 42度以上の熱い風呂では血圧が上がるので40度以下のややぬるめが好ましい。ストレッチをするときには入浴時間がやや延びるので35度前後に。



 静脈と水圧との関係などは、「なぜ温泉が体に良いか」という概念と同じです。

 日本人が大好きな風呂をもっと活用していきましょう。ただ長く入ればいいというものではなく、適度な時間だけ入浴するようにしたほうが、体には良いです。
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割り箸死亡事故、検察側が上告を断念し医師の無罪確定へ。

割りばし死亡事故、検察側が上告断念…医師の無罪確定

 東京都三鷹市の杏林大学付属病院で1999年、のどに割りばしが刺さった保育園児杉野隼三ちゃん(当時4歳)が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われ、1、2審で無罪判決を受けた元同病院医師・根本英樹被告(40)について、東京高検は上告期限の4日、最高裁への上告を断念すると発表した。根本被告の無罪が確定する。

 同高検の鈴木和宏次席検事は「遺族の意向も踏まえ、判決内容を慎重に検討したが、適法な上告理由が見いだせず、遺憾ながら上告を断念せざるを得ない」とのコメントを出した。

 2審判決後、隼三ちゃんの両親は上告を求める知人ら約2400人の署名を集め、12月2日、同高検に提出していた。父の正雄さん(57)は、「覚悟はしていたが、法律の壁の高さを実感した」と話した。

 根本被告は99年7月、同病院に搬送された隼三ちゃんを診察した際、のどに割りばしが刺さっているのを見落として死亡させたとして、起訴された。1審・東京地裁は06年3月、「治療しても延命の可能性は低かった」と無罪を言い渡し、2審・東京高裁も「過失はなかった」と判断した。



 9年か・・・。医師にとっては致命的ともいえる年数です。

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三井記念病院の麻酔研修事故、指導医らを告訴する方針へ

三井記念病院で麻酔後に死亡、男性遺族が告訴状

 東京・千代田区の三井記念病院で歯科医による外科手術麻酔の研修が不適切な形で行われていた問題で、研修中の歯科医から2006年に全身麻酔を受け、その後死亡した都内の男性(当時73歳)の遺族が3日、同病院の当時の指導医ら4人を業務上過失致死と医師法違反容疑で告訴する告訴状を警視庁に郵送した

 遺族側代理人の弁護士が記者会見して明らかにした。遺族はこの日、厚生労働省の医道審議会医道分科会に対しても、4人の行政処分を申し立てた。

 告訴状によると、当時の指導医らは06年10月、重い腎臓病だった男性に人工透析のための手術を行った際、心機能が低下しているのに全身麻酔を選択するなど術前の評価を十分せず麻酔も歯科医に単独で行わせた。その結果、男性は直後に心停止に陥り、意識不明のまま2か月後に死亡した、としている。

 この問題で同病院の事故調査委員会が今年3月にまとめた報告書は、麻酔と事故の因果関係を明確には認めていない。

 同病院は「現時点で告訴内容を把握していないのでコメントできない」としている。



 人工透析のための手術というと、おそらく腕の手術でしょう。透析の針は太い上に、数多く行わなければいけないため、腕の動脈と静脈を繋げるシャント手術を行います。簡単な手術なのですが、、、それで死亡してしまうとは本人も家族も分からなかったでしょうね。

 その原因が麻酔にあり、麻酔をかけた人が不適切な研修によるものであるとしたら・・・。

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精神科病院、貝塚中央病院で入院患者の違法拘束による死亡事故

違法拘束か男性死亡、大阪の精神科病院 記録も改ざんの疑い

 大阪府貝塚市の精神科病院「貝塚中央病院」で今年1月、入院患者の男性(当時48歳)が身体拘束中の事故で重体となり、救急搬送先で死亡していたことがわかった。府警貝塚署は業務上過失致死の疑いで捜査している。

 精神保健福祉法では、身体拘束には精神保健指定医(指定医)の直接診察に基づく指示が必要だが、事故時に夜勤だった看護師は「昼間から指示なしで拘束されていた。理事長の命令で記録を改ざんした」と話している。

 複数の病院関係者も「違法な拘束などの人権侵害が日常的に行われてきた」と読売新聞の取材に証言。病院側は「捜査で事実がはっきりしてから答える」とし、取材に応じていない。

 関係機関の記録によると、男性は1月17日、自宅前で倒れ、堺市内の病院に運ばれた後、アルコール依存の症状があり、同日夜に貝塚中央病院に転院した。

 重体で発見されたのは21日未明。腹部だけを拘束帯でベッドに固定されており、締め方が緩かったため、ベッドの左横に体がずり落ち、体重で腹部が強く圧迫されていた

 別の病院に運ばれて手術を受けたが、3月に死亡。司法解剖では腹部圧迫による腸管壊死だった。

 病院側は保健所への報告で、当直医が指定医の資格を持つ田村善貞理事長(60)(当時、院長兼務)に電話で指示を仰ぎ、同日午前0時半ごろ、夜勤の男性看護師(52)が拘束したと説明。体を動かすのでベッドから落ちないようにするのが目的だったとしている。電話による拘束指示でも違法になる

 この男性看護師も当初はほぼ同様の説明をしていたが、退職後、貝塚署の調べに「事故後、理事長の指示で看護記録を作り替えた」と説明、保健所への報告内容は事実と異なるという。



 よろしくない。

 人を「拘束する」ということは、重大なことです。施行するためには、それなりの手順を踏まなければなりません。

 その手順が法律として定められているにも関わらず、医療者の怠慢で施行されないというのは、愚行であると思います。精神科の暗部を払拭しようと努力してきた人たちに申し訳ないぐらいです。

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大都市での麻疹予防接種率が3,40%と非常に低迷している

はしか予防接種、大都市低迷

 はしか排除を目指して今春から実施している中学1年、高校3年生を対象にしたワクチンの9月末までの接種率が50%前後に低迷していることが2日、厚生労働省の調査で分かった。特に東京や大阪など大都市で接種率が30〜40%と低迷。流行を防ぐ目安となる95%を大幅に下回った。

 中1全体の接種率は、3か月前に実施した調査よりも17・6ポイント多い56・4%。都道府県別にみると、福井県が84%でトップ。しかし、50%に満たないところも7都府県あり、最下位の大阪は44・1%、東京都は47・1%だった。

 高3の接種率は3か月前より18ポイント増えたものの、47・6%と中1よりも低迷。トップは福井県で73%、佐賀県で71・3%だったが、最下位の東京(32・4%)、大阪(33・6%)、神奈川(35・5%)の大都市で、40%を下回った。



 麻疹大国、日本。

 他の先進国からみれば日本は麻疹ウイルスを飼っているようなもんです。またバッシングされるかもしれません。

 子供にはきちんと予防接種させるようにして下さい。自分だけの問題ではなく、周囲に感染させる危険性ももっているのですから。

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2008年12月05日

神経細胞が必要な物質を的確に選別して運ぶ仕組み

分子モーター:配送のしくみ、東大・広川教授ら解明

 最長1メートルに及ぶ神経細胞の末端まで、必要な物質を的確に選別して運ぶ仕組みを、東京大の広川信隆教授(分子生物学)らが解明した。細胞内の運び屋「分子モーター」に、配送票のようなたんぱく質がくっついて「積み荷」をより分け、目的地に着くと、このたんぱく質が分解されて積み荷が降ろされるという。

 広川教授らは、エネルギーを生み出すミトコンドリアなどが末端に届く仕組みを調べた。その結果、これに使われる分子モーターは「KIF1A」、「KIF1Bβ」の2種類で、いずれも「アダプター」となるたんぱく質「DENN/MADD」がくっつき、さらに小胞膜のたんぱく質「Rab3」と選択的に結合することで積み荷が選ばれることが分かった。細胞末端に着くとRab3が加水分解されて結合が外れる。

 広川教授は「アルツハイマーなどでは細胞内の輸送が遅くなる。輸送機構の解明が神経機能の活性化や治療法開発につながるはず」と説明している。



 たんぱく質関連の研究が加速していますねぇ。今はまだ「発見」の段階ですが、これが薬に応用されたり、臨床で使えるようになる可能性を秘めています。今まで治療不可能だった疾患や原因不明な病気が解明される日も近いかもしれません。

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posted by さじ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

ガラガラヘビの毒はモルヒネの数百倍の鎮痛作用がある。

ガラガラヘビ毒から「強力」鎮痛物質 富山大

 南米産のガラガラヘビの毒から、モルヒネの数百倍の鎮痛作用がある物質を抽出して合成することに、富山大和漢医薬学総合研究所の紺野勝弘准教授らが成功した。ラットの実験では効果が3日以上持続し、飲み薬の麻酔に使える可能性があるという。共同研究する製薬会社を探し、新薬の開発をめざす。

 ブラジルに生息するガラガラヘビは、運動神経をまひさせる猛毒で知られるが、かまれても激しい痛みを感じないという。ブラジルでは30年代に、毒を薄めて痛み止め薬として市販されていたという。

 紺野さんは、世界的な毒蛇の研究機関として知られるブラジルのブタンタン研究所や富山大で、ガラガラヘビの毒を分析。チームで、アミノ酸が14個つながった化合物が鎮痛物質と突き止めた。

 さらに、鎮痛効果を確かめるため、ラットの脚に重さをかけ、どれぐらい我慢できるか調べた。この物質を飲んだ群は飲まない群に比べ、ほぼ倍の重さの痛みに耐えることができた。その効果は、1回、飲ませただけで3〜5日続いた。モルヒネで同じ効果を出すには、その数百倍の量が必要なことも分かった。

 モルヒネは、使う量を増やさないと効き目が悪くなることがある。一方、このヘビの毒は量を増やさなくても同じ効果が続いたという。

 紺野さんは「飲み薬として使えれば、普及する可能性がある。痛みを抑える仕組みを解明して、薬作りにつなげたい」と話している。



 自然界の神秘。

 でも痛みに対する治療って、かなり必要なジャンルですからね。今では麻酔薬の使い方が発達してきて、痛みがかなり軽減できるようにはなったものの。

 痛いのは嫌ですもんね。医療において痛みなどの不快感を軽減できれば、より医療の質そのものが向上すると思います。そのヒントを毒ヘビからもらうとはねぇ。

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2008年12月04日

ダブルネットワークゲルを用いて関節軟骨を再生させる。

関節軟骨の自然修復に成功 北大、再生促す物質を開発

 1度損傷すると自然には再生しないと考えられてきた関節の軟骨について、新開発の物質をウサギの関節損傷部に埋め込んで自然修復させることに成功したと27日、北海道大大学院医学研究科の安田和則教授らのグループが発表した。

 今後はヒトへの応用可能性や安全性を検証し、スポーツなどによる軟骨の損傷に対する新しい治療法に結び付けたいとしている

 安田教授らは「ダブルネットワークゲル」と呼ばれる軟骨と似た新しい化学物質を開発。これを損傷させたウサギのひざ関節に埋め込むと、軟骨の再生が確認できたという。ゲルが何らかの刺激を与え再生を促すと考えられるが、仕組みの解明は今後の課題になる。

 これまで軟骨損傷の治療で使われてきた人工軟骨は、摩耗すると手術で取り換える必要が生じる難点があった。また、取り出した細胞を培養して生体に戻す方法も研究されているが、成功率が低いなどクリアすべき課題はまだ多いという。



 関節ってスポーツで痛めたりしますけれど、他にリウマチなどの疾患によるものだったり、あと何といっても加齢によって損傷してしまうケースが多いです。

 高齢者の場合、「自分の力で歩けるかどうか」という概念が非常に大切になってきていまして。この軟骨修復物質の登場で、自分の力で日常作業が出来る程度に回復する人が増えるかもしれません。

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posted by さじ at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護

東京都がDr.コトーを募集している。

東京都が“Dr.コトー”募集 島しょや多摩に医師派遣

 東京都は27日、島しょ部や多摩地区の医師不足を解消しようと、都内の市町村にある公立病院に医師を派遣する事業を来年度から始めると発表した。派遣する約10人の医師を新たに募集する。

 募集対象は、医師歴5年以上で周産期や小児、救急医療に従事したか、へき地医療を目指す医師。勤務は原則6年間だが、うち派遣期間は2年。残りの4年間は派遣医師のキャリアアップのため、都立病院や都内の民間病院で希望する診療科の研修を受けることができる

 派遣医師には、都立病院の医師と同程度の給与のほか、派遣手当を1日当たり1万円を上限に支給する。



 地域医療をやりたいっていう人、案外多いですからね。結構募集あるのでは。

 ただ、まぁ、なんというか、地域医療は、その地域ごとに医師へ協力的な態度を示さないとだめだと思うんですよね。Drコトーも最初行った時は、なんかもの凄く冷遇されてたじゃないですか。でも劇的なエピソードがあって信頼を勝ち取っていくっていう。でも実際には、そんなエピソードなんてないですからね。

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2008年12月01日

「妊娠の心得11か条」から、妊娠や出産について学ぼう

「出産は死の危険さえあります」 医師作成「妊娠の心得」大反響

 産婦人科医がブログに書いた「妊娠の心得11か条」が、ネット上で大反響を呼んでいる。背景には、「飛び込み出産」の例のように、リスクに無知な人が増えていることがあるらしい。どうしてこんなことになったのか。

「神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです」

 こんな当たり前とも思える「妊娠の心得」。それを「11か条」にまとめたのが、岡山県の川崎医科大学附属病院で産婦人科医長をしている宋美玄さん(32)だ。宋さんがこの11か条を、自らのブログ「LUPOの地球ぶらぶら紀行」に書き、医療介護CBニュースが2008年11月17日付記事で伝えると、たちまちネット上で話題が沸騰した。

 宋さんは11か条で、常に妊娠の可能性を考え、出産では死の危険も覚悟しなければならないと強調。生まれる子どもについても、流産したり、脳性まひになったりする可能性を知っておくべきだとする。そして、かかりつけ医を持ち、妊婦検診を受け、タバコ・酒、ダイエットを避けて、医師不足の中で出産する病院を確保する必要性を説いている。

 当然知っているべきこうした「心得」が、なぜ知られていないのか

 まず考えられるのが医療の進歩だ。ピルなどの避妊手段が普及し、出産で命を落とすケースもかなり減っている。そして、こうした医療を過信して、妊娠・出産期間を通じて、安全・安心が当たり前と思っている人が増えていることがある。

 医療過信の典型的な例が、「飛び込み出産」だ。

 奈良県で2007年8月29日、救急車で搬送中の妊婦(38)が16回も病院に受け入れ拒否されて死産したケースは、妊娠7か月にもかかわらず、かかりつけ医がいなかった

 「飛び込み出産ですと、HIVにかかっているのか、赤ちゃんが逆子なのかという情報がなく、病院側も不安になって尻ごみしてしまいます。そうして、妊婦の方も、結果的に不利益を被ります」と宋さん。「マスコミの論調は、どんな妊婦でも命を救って当然というものです。妊婦が無責任なケースでも、救えなければ医療側が責められるというのはどうかと思いますね

 都内では、脳内出血の妊婦(36)がたらい回しにされ死亡した事故が08年10月22日に発覚した。このケースはかかりつけ医がいた。しかし、宋さんは、病院が受け入れても助かったか分からない危険な状態であったのにもかかわらず、ニュースが搬送を断ったことだけを強調していると感じた。そこで、妊娠リスクの存在を知ってほしいと思い、「妊娠の心得11か条」を書いたという。

 とくに、晩婚化が進んでいる中では、高齢出産によるリスクも増えていると宋さんは指摘する。「なおさら、合併症の発症などリスクの高さに気をつけないといけません」

 ただ、はてななどの書き込みの一部では、リスク強調は不安を与えるだけ、ますます子どもが生みたくなくなるといった声も出ている。

 これに対し、宋さんは、「患者と医者は、立場が違うので溝があるのは当然です。だから、私たちが毎日の医療で安全に力を入れていることも知ってもらい、その溝を埋める架け橋になりたい。11か条は、そのためにまとめました」と話している。



 読んでみましたが、素晴らしく丁寧にまとめられています。妊娠する可能性のある全ての女性、及び妊娠する行為をしている男性に、読んでもらいたいです。

 葉酸のことなど、細かいところまで書かれている点も流石です(参考:医学処:先天性障害の発症リスクを下げる「葉酸」を知らない妊婦が多すぎる。

 コピペして普及させてほしい、という作者の意図を汲んで、以下に転載させていただきます。ただの性教育や安易な倫理指導と思わないで、是非読んでみて下さい。きっと役に立つと思います。


1.セックスをしたら妊娠します。

 この世に100パーセント避妊する方法は、セックスをしない以外にありません。(ピルですら100%ではありません。でも、もちろん避妊することは望まぬ妊娠を大幅に減らすことが出来るので、妊娠したくない人は必ず避妊しましょう!!)

 日頃セックスをしているなら、常に妊娠の可能性を考えましょう。
そして、子供が欲しいと思っているなら、赤ちゃんの神経系の病気(二分脊椎など)を防ぐために葉酸のサプリメントを飲みましょう。(1日0.4mg)


2.「この男の子供を産むためなら死んでもいい!」と思うような男の子供しか妊娠してはいけません。

 妊娠出産は何が起こるかわかりません。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、妊娠糖尿病など、妊娠にまつわる病気になるかもしれません。また、お産も体にとっては大きな負担となります。

 毎年、約60人の妊婦が出産で死亡しています。あなたが生きて出産を終える保証はどこにもありません。

 妊娠をするにはそれなりの覚悟が必要ですよ!

(妊娠はよく考えて、覚悟を持って!、というたとえでシングルマザーなどの選択を否定するものではありません。)


3.妊娠しただけでは喜ばない。安易に他人に言わない。

 妊娠が非常に初期に診断されるようになってから、妊娠初期の流産が15%以上と非常に多いことがわかりました。

 最低でも妊娠4ヶ月に入るまでは手放しで喜んではいけません。職場で仕事を軽くしてもらいたいと上司にお願いするなど重要な時だけ人に言いましょう。

 出来ることは赤ちゃんを信じてあげることだけ。

 また、運悪く15%に入っても、あなたのせいじゃありません。不必要に自分を責めないでくださいね。


4.神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです。

 この世に完全に正常な人間なんていません。重いものから軽いものまでいろんな障害を持って生まれてくる赤ちゃんもたくさんいます。
妊娠中に診断できる異常はごく一部。中には幼児になってからわかる異常もあります。

 誰しも自分の赤ちゃんが正常だという保証のもと、出産することなんて出来ません。親になるということは、どんな赤ちゃんが生まれても自分の子供として受け入れることです。


5.産む、産まないは自分たち夫婦で決めましょう。

 とはいえ、妊娠中に赤ちゃんの異常や、もしかしたら異常があるかもしれないというサインがあると主治医に告げられるかもしれません。

 それが中期(妊娠21週まで)であれば、望んだ妊娠であっても異常の程度によっては中絶という選択肢が出て来る場合もありますが、あくまでも夫婦二人でよく話し合って決めましょう。価値観や考え方は人それぞれ。大事なことは責任を持って自分たちで決めましょう。(大事なことを責任を持って決められる大人になってから妊娠しましょう。)

 また、このことについては妊娠前から二人で話し合っておくべきです。


6.かかりつけ医をもちましょう。

 当然ですが、ちゃんと妊婦健診を受けましょう。きちんと初期に超音波で予定日を決めること、HIV、B型肝炎、血液型、梅毒などの初期検査を受けることは、妊娠中に管理方針を決めるのに後々重要であったり、あなたの赤ちゃんを守ったりするために必要です。また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の早期発見には欠かせません

 もしあなたにお金がなくても、自治体が発行する母子手帳には最低限の妊婦健診を受けるためのチケットがついていますし、分娩費用も援助してくれる制度があります。

 また、産科医不足からお産を出来る場所が限られています。妊娠が分かったら、病院などに早めに問い合わせてお産をする場所を確保しましょう。里帰りしようなどと思っていても、受け入れてくれる場所がないかもしれません。

7.赤ちゃんは全ての運命をあなたに預けていることを忘れないで。

 赤ちゃんは栄養や酸素など、生きて成長するために必要なものを全てあなたに依存しています。お母さんが煙草やお酒など赤ちゃんにとって毒となるものを摂取すると、胎盤を通して赤ちゃんに移行します。
 
 体型を気にして、妊娠中にダイエットをするなどはもってのほか。(妊娠前に標準的な体重だった人は9〜12キロ体重を増やさなくてはいけません。)

 煙草が我慢できないような人は、お母さんになる資格はありません。また、「出産したら遊べなくなるから」と旅行をするのもいいですが、何かあっても後悔しない程度に。旅先で何かあってもすぐに診てくれるところがあるかは最低確認を。おなかの赤ちゃんのために時には自己犠牲を払うことも覚悟の上妊娠しましょう。


8.赤ちゃんが完全に元気であるか分かる方法はありません。

 胎児心拍のモニターや超音波など、赤ちゃんが元気であるか評価する検査はありますが、どれも完全ではありません。予定日を目前にお腹の中で突然死をしてしまう赤ちゃんもいます。もし動きが少ないと思ったら病院へ。

 無事に産まれるまでお母さんも赤ちゃんも安心できないのが妊娠なのです。毎年5000人以上の赤ちゃんがお産の間際や生まれてすぐに死亡しています。また、脳性麻痺になる赤ちゃんがいますが、その90%は分娩前にすでに原因があり、分娩を機に脳性麻痺になる赤ちゃんはわずか10%であることも知っておきましょう


9.出産は出来うる限り安全な場所でしましょう。

 妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、出産の時に赤ちゃんやお母さんが急変することは誰にでもありえます。専門家が考える安全な場所とは、緊急時に、高次の医療機関(産科医と新生児医と麻酔医が揃っていて、帝王切開や未熟児医療ができる体制)か、そこへすぐ搬送できるくらいの近さの産院です。

 部屋がきれいだから、ご飯がおいしいから、好きな姿勢で産めるから、上の子を立ち会わせたいから・・そんな理由で緊急時の安全性が劣る産院を選ぶのはおすすめしません。もちろん、納得の上でなら構いませんけれども。

 お産をなめてはいけませんよ。
(残念ながら現在産科医不足のため、妊婦さん全員が安全性の高い病院を選ぶとパンクしてしまいます。だから、リスクの低い妊婦さんには高次の医療機関ではなく開業の産婦人科を選んでもらわないといけない場合も多いです。でも、最低でも産婦人科医立会いの下お産しましょう。)


10.下から産んでも、お腹から産んでも、あなたはお母さん。

 人によっては骨盤位(逆子)などの理由ではじめから帝王切開をしないといけない人もいます。また、陣痛が来て頑張っても、下から産まれなくて帝王切開をしないといけない人もいます。

どんな出産になっても、あなたが身を削って赤ちゃんを産んだことには変わりありません。帝王切開で産むと子供の性格が悪くなるとか、親子の愛情が無くなるとかいう悪意に満ちた色々な妄説に惑わされないで。あなたと赤ちゃんにとって一番安全な方法でお産をしましょう。


11.妊娠・出産は一つとして同じものはありません。

 妊娠・出産を経験すると、自分が何でも知ってる気になってしまう人がいます。年配のご婦人で「私のときはこうだったわよ」のように先輩面をする人もよくいますよね・・でも、一つとして同じ妊娠・出産はありません。同じ人が次にまた妊娠しても、同じようになるとは限りません。

 自分の経験を別の人や別の妊娠にあてはめないようにしましょう


引用:LUPOの地球ぶらぶら紀行

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刑務所の職業訓練が多様化。介護職や医療事務も創設。

介護、医療事務、エステ…変わる刑務所訓練 

 刑務所で行う受刑者への職業訓練が多様化している。これまで主流だった肉体労働から、エステやコンピューター関連技術など、需要の高い職種の資格取得へ法務省が方針転換したからだ。民間会社が運営に加わるPFI方式の刑務所では定員オーバーになる人気職種も。安定した就職先による再犯防止と、受刑者の更生意欲の底上げを目指す取り組みが注目されそうだ。

 「胸骨をしっかり押さえて。心肺蘇生は一分間に二百回がノルマです」

 初犯の受刑者を収容する「播磨社会復帰促進センター」(加古川市)で、今月開講した「ホームヘルパー二級」の授業。講師の指導に熱がこもる。週四日、一日六時間。定員四十人に、受講希望者は六十人を超えた。三十代の男性受刑者は「ずっと介護の仕事に興味があった。年老いた両親を支えてあげたい」と真剣な表情だ。

 同センターは昨年四月、業務の一部を民間が担うPFI方式の刑務所として全国で二番目にオープン。現在、国内に四カ所あり、医療事務やスポーツ指導員など従来なかった訓練種目を導入している

 多様化の背景は、受刑者の再犯率の高さ。法務省の犯罪白書によると、出所後五年以内に刑務所に戻る再入所率は近年50%台で推移。有職者の方が再犯率は低いため、雇用状況や求人情報を調査し、需要の高い人気職種を取り入れた。

 二〇〇六年度は二十五種目だったが、本年度は三十種目。女性受刑者を収容する栃木刑務所(栃木県)では、エステティシャン養成科目を新設した。佐賀少年刑務所(佐賀市)と川越少年刑務所(埼玉県)でも、コンピューターで建築図面などを作製するCAD技術科を始めた。

 ただ、受刑者の実習先確保の難しさなど課題は多い。服役経験があり、社会復帰につながる刑務所処遇の必要性を訴える元衆院議員の山本譲司さん(46)は「職業訓練の多様化は受刑者のモチベーションを高める。『塀の中』の成功体験を実社会に生かせるよう、関係省庁で就労支援を一体化したプログラムを構築することが必要だ」と話している。



 これはいいですね。なんていうか、性善説っていうんですかね、人間ですから過ちをおかすことはあっても、安定した職、安定した生活があれば悪いことはしない人も多いんだってことを、信じたい気持ちです。

 最初は社会のアタリは厳しいかもしれません。でも罪をおかしてしまったのですから、それは受け入れて、仕事で信頼を勝ち取るという社会として当たり前のことを、成功させてほしいと思いますね。介護職、いいじゃないですか。頑張って下さい。

 刑務所の職業訓練

 受刑者に対し、社会復帰後の就労支援として、必要な知識や技能を習得させる。生活態度がよく、将来働く意欲の強い受刑者が対象で、電気工事や情報処理、ホームヘルパー、溶接など、刑務作業の代わりに職業訓練として行う。期間は3カ月-2年。2008年度は全国42施設で30種目が実施されている。

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posted by さじ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護
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