2008年12月24日

医者である親の子供の育て方について

 個人的に思うことなんですけど、

 医者っていうのは、子育てが下手だと思います。

 でもそれは医者という職業上、仕方ないことだとも。

 努力家で、医者になっても勉強することを忘れず、寝る間も惜しんで患者さんに向き合う医者っていうのは、家庭をどうこうする暇がない。

 どこかの勤務医なら当然ですし、開業しても朝から晩まで診療に専念しているような人ならば、子供は親の顔すら年末にしか見ずに育つなんてこともザラです。

 親がどれだけ立派であっても、子は親のことをイメージとしてしか捉えられないのではないか。もちろん物心ついた頃にはそんな親を子自身も「尊敬に値する親だ」と思うのかもしれませんけれど、それと子供の成長とはまた別だと思います。

 親が高名な精神科医であっても、子がバカボン(バカなボンボン)であるというケースは多い。発達心理学等を理解していても子供の成長に自分が関与する機会がないからです。

 そういうわけで良き臨床医というか、患者さんのことを親身に考えられる、人格的にも優れている人は親が非医者の場合に多いのではないでしょうか。

 だからこそ、親が医者で、子も立派な医者というのは、ホント、どうやって子供を育てたのか、と。よほどいい環境、良き友人、教育者、聡明な頭脳をもって、かつ、親もうまい具合に育児に影響を与えられたのだなぁと思います。もうそれは本にして出版したほうが世のタメになるとまで思うほどです。

 よく思うのは、大学で留年するというのはどれだけバカな子供として育ったのか、ということ。高校卒業後、浪人するのは構わんと思います。受験勉強なんて誰しも嫌なものですし、やりたくないことだからです。しかし大学は違います。自分で学びたい学問を選択して来ているわけで、そこでも「やりたくない」などというのは思考の停止に他ならない。自分の息子が大学で留年したら、失敗したなと思うと同時に自分自身、猛省しなければならないでしょう。そのような子に育ってしまうというのは、情けない話だと思います。

 どれだけ親が立派であっても、子供をもうける以上、そういうことも踏まえた上で育てていかなければならないなぁと思います。あわよくば、高校卒業時に、自分で進路を見つけられる、たとえ親が医者であっても反発して本気で別のやりたいことを見つけたり、やはり自分も医者になりたいと「自分で」考えられるような子に育ってほしいものです。

 大学入学後、または医者になってから、自分は何も考えずにここまできたけれど、やはり医者として患者さんと本気で向き合っていきたいと考えられるような子になれば、その時には涙を流しながら酒を呑みたい。医者でありながらも親として、全うすることができたと思う瞬間ではないでしょうか。


posted by さじ at 03:40 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

佐賀の医学史をたどるマップを作製する

佐賀の医学史たどるマップ作成 研究会協力呼び掛け

 幕末期に全国に先駆けて種痘を実施するなど、西洋医学の導入に功績を残した佐賀の医学史を広くアピールしようと、佐賀医学史研究会(前山隆太郎会長)は、県内の医療や医学の歴史をたどる『佐賀医史跡マップ』の作製を決めた。

 計画によると、マップは県内全域を対象に、医療や医学に関する“史跡”を取り上げ、地図を中心に写真や解説で紹介する内容。A4判で約40ページの小冊子とし、来年6月初めまでに1500部を発行する考えだ。

 13日に佐賀市の若楠会館で開いた同研究会総会で、来年6月に佐賀市で開催される「第110回日本医史学会総会・学術大会」の記念事業として、「研究会の総力を結集して編集、発行する」ことを確認した。

 研究会は「医史学会には全国から約350人の研究者が集まり、佐賀の先進性を知ってもらう絶好の機会になる」と位置づけており、マップを学会参加者に配布する方針。今後、編集作業や資金集めへの協力を呼び掛けていく。



 これは面白そうな試み。

 医学の歴史というと仁 -JIN-という漫画が有名です。作者が綿密な取材をする方なのでしょうか、かなり作りこまれた内容になっております。

 この一冊も、医学の忠実な歴史がまとまった良い書物となってくれれば、かなり面白いものになるでしょうね

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医学処:歴史医療漫画「JIN―仁」が100万部突破。
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2008年12月21日

女医のみのアイドルユニット「Joy☆Total Clinic」

西川女史に続け! アイドルユニットの職業は“女医”

 ついにビジュアル系の女医さんたちによるアイドルユニットが誕生した。平均年齢30歳の彼女たちは、その名も「Joy☆ Total Clinic」。これまでも、タレントの西川史子(37)ら女医ドルは存在したが、“総合病院”並みに専門医を備えたユニットは初めて。疲れたサラリーマンに癒やしをもたらしてくれるか。

 メンバーは、歯科医の菅谷奈美(32)、麻酔科医で美容外科医の黒田愛美(29)、歯科医のはなこ(28)、精神科医の高木希奈(30)、内科医の梨紗(29)、内科医のmica(37)の6人。平均年齢30歳のオトナのユニットで、いずれも、関東の総合病院や有名クリニックに勤務する現役バリバリの医師たちだ。

 ユニットとしては、来年1月から夕刊フジでリレーコラムをスタート。春ごろからテレビ出演や写真集、イベントなど幅広い分野に挑戦する。

 メンバーを“発掘”した芸能プロダクション、カロスファクトリーのは湯本浩昭代表(48)は、「ジョイクリと呼んでください。ストレスの絶えない現代社会に生きる傷ついた企業戦士に、癒やしとやすらぎを提供できるユニットに育てます。今後はモーニング娘。のようにメンバーが増えたり、シャッフルしたり、ということも考えています」と意気込んでいる。



 これは流行らない。

 なんというか、意味がわからないです、えぇ。西川史子は自分なりにキャラづくりをして、要するに芸能人として努力したからこそ売れたと思うんですけど、これはアイドルとして売り出すわけでしょう?魅力を感じませんけどね。

 あと歯科医が2人もいて総合病院並ってのは。あと、あと、このネーミングセンスはいかがなものか。

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posted by さじ at 04:17 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS

医療事故実例集を過半数の病院が受け取ることすらしていない

医療安全情報:事故例集 受け取りは全国の病院の半数以下

 医療事故や医療ミスの実例を紹介して再発防止に役立ててもらおうと、厚生労働省所管の財団法人・日本医療機能評価機構が無料配布している「医療安全情報」を、全国約9000病院の過半数が受け取ってないことが分かった年間約1億2000万円の予算が使われている国の医療事故情報収集事業の成果が現場で生かされていない格好で、機構は11日から全病院に改めて情報の活用を要請する。

 国の医療事故収集事業は、04年10月にスタート。責任追及と切り離すために匿名で情報を処理し、厚労省の業務委託を受けた同機構が分析。事故やミスが相次いで注意喚起が必要と思われる事案は、医療安全情報としてファクスで病院に流すことになっており、これまで「手術部位の左右取り違え」「人工呼吸器の回路接続間違い」など24回発行された。

 しかし、機構が過去に2度、全国の病院に文書を送って医療安全情報を受け取るよう要請したが、同意したのは全国9108施設の半数以下の4232施設にとどまる。医療事故や事故手前の「ヒヤリ・ハット事例」の収集に参加している病院も、医療法で報告が義務付けられている大学病院などを除くと約1000施設しかない。

 同機構に集まる事故報告は年間1500件近くに上り、発生原因や当事者の勤務状態なども分析している。医療安全情報の内容について、病院から不満などは寄せられておらず、関心の低さが受け取らない主な理由とみられる

 後信・医療事故防止事業部長は「せっかく集めた実例が不必要なはずはなく、病院は関心も持たずに『事故防止対策を取っている』と言っても説得力がない。医療界の信頼を高めるためにも、せめて情報は受け取ってほしい」と話している。



 よろしくないですなぁ。受け取らなかった病院はリスクマネージャーとかいないんでしょうか。

 むしろこれで受け取った病院には何らかの認定を出せばどうでしょうか。すごく大層な名前の。日本医療事故防止委員会認定とか何とかで。そしたら受け取ってない過半数の病院は認定されない。そうすると患者としてはそんな病院行きたくないですよね。医療事故を起こさないように努力している半数の病院のほうに行きますよね。

 いやー病院によって患者さんの生死が変わるってのは、国民皆保険制度を導入している日本ではあってはならないことです。

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posted by さじ at 03:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

コラーゲンを摂取したからといって美肌になるわけではない。

「コラーゲン鍋は肌にいい」は真っ赤なウソ!

 忘年会たけなわ。そして、鍋の季節。OLに人気なのがコラーゲン鍋だ。美肌にいい、ツルツルになる――なんていわれるが、実はコラーゲン鍋を食べたところで、美肌にはならない。食べるコラーゲンが直接、人体のコラーゲンの補給になるわけではないのである。ベストセラー作家で、分子生物学者の福岡伸一・青山学院大教授がこう言う。

「コラーゲン鍋とは、鍋の中に鶏などのコラーゲンが豊富に含まれている鍋で、多くの女性が食べたコラーゲンが自分の肌のコラーゲン補給につながると信じています。しかし、食べたコラーゲンが肌のコラーゲンになるわけではない普通のタンパク質として消化され、アミノ酸になるだけです。さらに、人間はコラーゲンが不足すると、イの一番にアミノ酸から補給される。別にコラーゲン鍋を食べなくても、普通の食生活を送っていれば、肌にコラーゲンは供給されるのです

 だとすると、コラーゲン鍋で美肌はウソか?

心理的な効果くらいはあるでしょうね。でも、これは薬に見立てたビタミン剤にもあるもので、その気になるだけの効果です」(福岡氏)

 OLに教えてやったほうがいい。



 あーやっぱりって感じです。

 某カレー屋に入った時に、コラーゲンの塊とヒアルロン酸の塊を溶かして食べて下さい、みたいのがあったんですよ。私は「何だこれ」と。「コラーゲンを食べて胃で消化されてもとのコラーゲンに戻るというプロセスを経て美肌になるのか」と、一緒にカレーを食べていた女性に申してしまったわけです。

 でも結局合ってたんですね。結局、いわゆる健康食品の類(効果がないという意味で)と変わらないということでしょうかね。
posted by さじ at 03:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚

歯科の4割で、患者が減少している現状。

歯科の4割超で患者が減少

 所得による医療機関の受診「格差」が指摘される中、歯科の4割超で患者数が昨年より減少していることが、全国保険医団体連合会(保団連)の「2008年歯科診療報酬改定影響会員調査」で明らかになった。保険と自費の二本立てになっている歯科医療では、保険診療が縮小し、患者負担が大きくなっていることが要因の一つとみられ、保団連では「歯科診療所で患者の受診抑制が進んでいる。国民は『保険で良い歯科医療』を望んでおり、保険の適用範囲を拡大して負担を軽減すべき」と強調している。

 調査は、都道府県の保険医協会・医会の歯科診療所の会員を対象に実施し、842人から回答を得た。

 その結果、昨年6月と今年6月の患者数を比較して、「減った」が42.0%(354人)に上り、「増えた」は16.0%(135人)にとどまった。このほか、「変わらない」が40.7%(343人)などだった。

 歯科医療については、総務省の「07年家計調査」で、医科に比べて年収による支出額の差が大きく、所得が最も高い層と低い層では診療代に5倍の開きがあることが分かっている。NPO法人(特定非営利活動法人)による世論調査でも、経済的な理由から歯科の受診を控えた経験のある人の割合が、高所得・高資産層の13%に対し、低所得・低資産層では40%に上り、経済力によって3倍以上の格差が出ている。

 保団連では「患者が負担を心配することなく、安心して掛かれる歯科医療を保障することが不可欠」と指摘している。

 調査では、今年4月の診療報酬改定で歯科の技術料本体が0.42%引き上げられたことへの評価も尋ねたが、「大変良かった」が0.4%(3人)、「良かった」が17.5%(147人)で、肯定的な意見は2割に満たなかった。一方、「大変悪かった」が10.9%(92人)、「悪かった」が27.6%(232人)で、否定的な意見が4割近くに上った。このほか、「どちらとも言えない」が41.3%(348人)に上った。

 また、レセプト1件当たりの点数については、昨年と今年の6月を比較して「下がった」が35.4%(298人)に対し、「上がった」は20.1%(169人)。「変わらない」は38.0%(320人)だった。

 保団連では「06年の改定で歯科医療費はマイナス3.7%に落ち込んだ。今回の調査で、レセプト1件当たりの点数が『下がった』と『変わらない』の両方で約75%を占めており、06年の改定で被ったマイナスを回復できていない実態が明らかになった」とした上で、「歯科医療費を増やし、診療報酬を大幅に引き上げるべき」などと主張している。



 歯科って儲かるところはハンパなく儲かりますからねぇ。

 まぁ確かに保険でやってもらえるのならそりゃ国民はそのほうがいいとは思いますけれど、国のお金にも限度がありますからね。歯科の、別に必要ではない処置まで保険にしてしまうと、さすがに税金的にパンクしてしまう可能性が。

 しかも今は歯科技術がものすごく発達していて、歯科医院ごとの格差も広がっているんじゃないでしょうか。あの歯の強制も、表に見える形でやるやり方ではなく裏側につけるやり方も最近流行ってるみたいですが、100万を超えるとか何とか・・・。それまで保険適用にしてしまうのは微妙ですよね。別に命に関わるわけではないですし。美容形成の分野と同じですし。
posted by さじ at 03:27 | Comment(3) | TrackBack(0) | 歯科

2008年12月18日

脳の働きを増強する薬は何故合法化されないのか?

「脳を増強する薬」合法化を主張する『Nature』論説

 脳の働きを安全に高めてくれる薬があるのなら、なぜ使わないのだろうか? 自分が使いたくないからといって、なぜ他人の使用まで止めるのだろうか?

 成績や仕事の評価を上げたいため、本来なら注意欠陥障害の患者に処方される薬を、その目的とは違った意図で日常的に、違法に服用している人々が存在する中では、こうした倫理的な問いかけが時宜を得たものになる。

 『Nature』誌から、1つの答えが提示された。倫理学や神経科学の分野で著名な7人によって、12月11日号に掲載された論説「認識能力増強薬の、健康な人による責任ある使用に向けて」だ。

 結論を言えば、合法化すべしということだ

「責任能力がある成人は、薬による認識能力の増強を認められるべきだ」と彼らは書いている。

 大学生の約7%、科学者の最大20%がすでに、精神機能を高める目的で『リタリン』[製品名。成分名はメチルフェニデート]、『アデラール』[同上。アンフェタミン]といった薬を使用している。これらの薬は本来、注意欠陥障害を治療するためのものだ。

 化学物質によって認識力を増強することは一種の不正だという指摘がある。自然に反すると言う人もいる。Nature誌の論説は、これらの批判に次のように反論している。まず、脳の働きを高める薬が不正とみなされるのは、規則で禁止されているからであり、そもそも禁止する必要はないという。こうした薬が自然に反するという指摘については、そうであるなら医学や教育、住居も自然のものとは言えないと主張する。

 この主張はさまざまな意味で説得力がある。自然に反するという理由で、殺菌された牛乳や歯科麻酔、セントラル・ヒーティングを否定する人はいない。また、脳が変化した場合、その原因が薬、教育、健康的な食事のどれにあるとしても、神経生物学のレベルではどの変化も同じであり、これらを道徳的に区別するのは恣意的といえる。

 しかし、一部の人が認識力を増強する薬を使用した場合、他のすべての人が、自分の意思にかかわらず追随せざるを得なくなる可能性はないのだろうか?

 多くの人の能力が上がれば、能力が上がった状態が普通になる。その結果、脳の働きを高める薬を使用することが、仕事を得るための基本的な要件になるかもしれない。

 学問の世界で「景気づけの1杯」のようにごく普通に使われているリタリンやアデラールは、脳の働きを高める薬の第1世代にすぎない

 次に登場したのが『プロビジル』[商品名。成分名はモダニフィル]という「覚醒を促進する薬」で、一睡もせずに何日も起き続けていられたり、記憶力が向上したりする効果がある。今後、もっと強力な薬が生み出されるだろう。

 Nature誌の論文にも書かれているように、「認識力の増強は、人体の最も複雑で重要な臓器に作用するものだ。そのため、予期せぬ副作用のリスクは高く、重大だ」。しかし、たとえ安全性が確認されたとしても、労働者がマラソンのように高い能力を発揮しながら起き続けることを期待されるようになったらどうだろう?

 筆者の知り合いのほとんどはすでに週50時間働いており、友人や家族、生活のための時間を作るのに苦労している。仕事を失わないためにロボットのような人間になることは、誰も望んでいない。そこで、精神生物学を専門とするカリフォルニア大学サンタバーバラ校のMichael Gazzaniga教授に疑問をぶつけてみた。同氏は論説の執筆者に名を連ねている。

 「まず、優位に立つために使い始める人が現れる。そして、使用する人が増えれば、使っていない人は、実質的に高くなった新しい基準についていかなければと感じるようになる

 Gazzaniga教授は、こうも指摘している。「誤用や乱用を恐れるがゆえに、年配者の記憶障害(もしくは若年者の認知障害)への効果を持つかもしれない薬に関する研究が阻害されてしまうかもしれない」

 そうなったとしたらそれは、21世紀における「麻薬との戦い」から生じる副次的損害といえる。そして「麻薬との戦い」は、費用がかかり効果は薄い。脳の増強の問題は、そういった文脈のなかで考える必要もあるだろう。

 リタリンとアデラールは『スケジュール2』の薬物に指定されており、米国の法律ではアヘンやコカインと同等の扱いだ。

 「認識力を安全に増強する方法を求めている人たちが重罪に問われることがないよう、こういった法律を修正すべきだ」と論文には書かれている。法律の文言どおりなら、大学生の7%と科学者の20%は刑務所に入ることになる。筆者も同様だ。

 リタリンは服用した日には効果があっても、その翌日の疲労が激しく仕事はできない、常用すると不安などの副作用が現れる、などの報告がある。

 メチルフェニデート(リタリン)は難治性・遷延性鬱病や慢性疲労症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)などに使われる中枢神経刺激薬。約85%が米国で消費されているが、日本では2007年ころから「リタリン依存」が社会問題化。薬事法の改正で、通常の向精神薬よりも一段と厳しい管理が要求されるようになった。処方に従わずに規定量を逸脱した量を服用した場合、副作用や後遺症、薬物耐性による服用量の増大、依存などを引き起こす可能性が高い。

 アンフェタミンは、合成覚醒剤の一種。ナルコレプシーやADHDなどの治療に用いられ、能率向上や娯楽目的での濫用は、ほとんどの国で違法とされる。密造と濫用がヨーロッパ諸国で横行。さらに米国などでは、処方されたアンフェタミンが横流しされ、高校や大学で最も頻繁に濫用される薬剤の1つとなっている。習慣性を生じやすく、依存症となった患者には、不穏状態、不安、うつ、不眠、自殺衝動といった症状があらわれる



 うーん。でも結局ドーピングのようなものですしね。スポーツの世界において、何故ドーピングが禁止なのか、スポーツする上で人間の体を増強させて何が悪いのか、と言ってるようなものです。

 確かに眠らなくなる、集中力が上がるといった「スマートドラッグ」の類は魅力的です。どんな人間でも仕事の能率や記憶力を上げたいと思うものでしょう。そういう情報処理をメインに行わなければいけない社会で生きているわけですから。

 でもこういった薬を合法化したら、生活スタイルが根底からおかしくなると思うんですよね。副作用だってあるわけですし、誰もが飲むことを強制しているようなもんじゃないですか。それは社会の退化に近いようなものだと思います。


29 名前: タチウオ(コネチカット州) 投稿日:2008/12/16(火) 23:45:52.18 ID:5pJYCLUm
科学的根拠はしらんが
高校三年途中からリタリン飲み出した俺の場合は
現役時偏差値50だったのが浪人した頃に70に上がってて京大受かったよ
1日12時間とか信じられないくらい集中して勉強できてた

でも合格が実力じゃなくて薬のおかげだったとしたらへこむな

ちなみに睡眠障害で処方されてて27歳の今でも飲んでる

44 名前: さくらんぼ(兵庫県) 投稿日:2008/12/16(火) 23:49:55.29 ID:BUjBVzal
>>42
なんか後で反動がありそうだな・・・

87 名前: タチウオ(コネチカット州) 投稿日:2008/12/16(火) 23:57:02.36 ID:5pJYCLUm
>>44
実際いま健忘症がすごくやばい

42 名前: レタス(コネチカット州) 投稿日:2008/12/16(火) 23:48:40.54 ID:5pJYCLUm
確かにリタリン飲むと眠気は飛ぶな
自分の集中力を試してみたら英単語を1日で500くらい暗記できた

ただきっと脳によくないし
何より切らすと不安になるから薦めないよ

関連
医学処:韓国の小・中・高校生の間で「集中力を高める薬」が大流行
医学処:学者の5人に1人が、リタリンなどを服用していた。
posted by さじ at 02:05 | Comment(3) | TrackBack(0) | 薬理

寿命を延ばす遺伝子「Rheb」を京大が発見する。

寿命延長の鍵となる遺伝子確認 京大チーム

 老化を抑え、長寿にかかわると考えられる遺伝子を、京都大学生命科学研究科の西田栄介教授(細胞生物学)らの研究チームが、地中生物「線虫」を使った実験で確認、研究成果が15日発行の英科学誌「ネーチャー」に掲載される。同じ遺伝子はヒトにもあり、老化による病気の研究などにもつながる成果という。

 この遺伝子は「Rheb(レブ)」と呼ばれ、これまではエネルギーの伝達などにかかわると考えられてきた。

 研究チームは、レブの働きを失わせた線虫を作り、2日おきに餌を与えたり、与えなかったりする「断続的飢餓の状態」を作り出す実験を実施。その結果、通常の線虫は、約20日の寿命が10日伸びて約30日になるのに対し、レブの働きを失った線虫は、寿命が伸びないことがわかった。

 哺乳類でも、食事をとったりとらなかったりする状態にすれば、老化を防ぐ作用があるとされ、動物を使った実験でも確認されているという。

 今回の実験結果から、研究チームは、レブが、がんや糖尿病などのうち老化による疾患にかかわっている可能性があると推察。こうした病気の研究につながる成果としている。



 へぇー。断続的飢餓状態。凄い言葉ですね。一生のうちで一度使ってみたい言葉。

 断食といったものは宗教上の理由で行われることがほとんどだと思いますが、実際飢餓状態になることでプラスに働く効果もあるんでしょうか。毎日しっかり食事をとることのほうが体には良さそうですけどねぇ。

 健康的に寿命延びるなら断続的飢餓状態になってもいい・・・かな、どうだろうか。いやでも食べたいし。ラーメン食べたいし。

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医学処:100歳以上の高齢者が3万人を突破する。
医学処:運動すると寿命が縮むという説、否定される
posted by さじ at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

受精卵の遺伝病を調べる着床前診断は出生率が低い

「着床前診断」低い出生率…44件実施で誕生3人

 日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は13日、体外受精した受精卵で遺伝病の有無などを調べる「着床前診断」について、全国で過去3年間に行われた件数と結果を公表した。

 同学会に報告した8医療機関では44人の女性に受精卵64個を戻したが、生まれた子供は3人と少なかった。着床前診断の実施成績が明らかになったのは初めて。

 着床前診断は生命の選別につながるとして賛否両論がある。そのため同学会では、実施を望む医療機関からの申請を審査し、設備や実施内容が問題ない場合に限って認めている。

 今回公表したのは2005年4月〜今年3月の結果で、同学会は107件の申請を受け、73件を承認。このうち、夫か妻の染色体異常で流産を繰り返す「習慣流産」の夫婦が57件を占めた。出産に至った3件はいずれも習慣流産の夫婦で、遺伝病を持つ夫婦の出産例はなかった。

 出産率の低さについて、同学会倫理委員長の星合昊・近畿大教授は「受精卵を分割する時に傷つけてしまうなど、原因は技術的なものかもしれない」と語った。

 また同学会は、日本生殖医学会が兄弟姉妹などから提供された精子・卵子を使った非配偶者間の体外受精を認める方針を決めたことに対し、「厚生労働省の部会は、精子・卵子の提供を『匿名の第三者』に限定し、それ以外は好ましくないと報告している。我々はそれを尊重したい」(星合委員長)との見解を示した。

 非配偶者間の体外受精や着床前診断、代理出産などの生殖補助医療は法制化が進んでいないことから、日本産科婦人科学会は近く、早急な法整備を求める要望書を舛添厚生労働相に提出する予定。



 受精卵を調べるというリスクをおかす必要性を考えるとちょっと微妙な感じもします。

 法整備、こういう問題はちっとも進まんですよね。日本においては生殖補助医療と臓器移植関連の議論が求められているにもかかわらず。技術はあって需要もあるのに議論されない、というのは酷いもんですよ。結局丸投げして、世間でもナァナァになってきたときに、そろそろ反発も少ないだろうからGOサイン出しますかって感じで決まるじゃないですか。よくわかんないです、それって。今苦しんでいる当事者の声を聞け、と。

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posted by さじ at 01:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

ビタミンCやビタミンEのサプリを飲んでも癌予防にはならない

ビタミンCやE、ガン予防に効果みられず 米研究

 ビタミン類のサプリメントを服用すれば、ガン予防にある程度の効果があるとされてきたこれまでの研究に異議を唱える研究結果が発表された。米医師会の医学誌「Journal of the American Medical Association、JAMA」(1月7日号)で発表された2つの研究によると、ビタミンCとビタミンEには、ガンのリスクを低下させる効果がみられなかったことが明らかになった。

 研究によると、50歳以上の約1万5000人を対象に8年間にわたる調査を行った結果、ビタミンC、ビタミンEのどちらもガンのリスク低下にはそれほど効果はなかったことが明らかになったという。これまでの研究では、ビタミンCやビタミンEと、前立腺ガンなどのある特定のガンのリスクを低下させる効果との関連性が指摘されていた。

 また、50代以上の約3万5533人を対象に7年間にわたって行われた、セレンとビタミンEの摂取による前立腺がんの予防効果を調べる「Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial(SELECT)」でも同様に、ビタミンEを摂取してもガンリスクの低下はみられなかったという。

 米成人の半数以上は、ガン予防を期待してビタミン類のサプリメントを服用しているといわれるが、そうした人びとにとっては、残念な結果となったといえるかもしれない。



 これはサプリなどで摂取しても意味がないということですよね。まぁ癌のリスクなんてのは他に色々あるわけで、ビタミン程度じゃたかが知れているということでしょうかね。

 日本で、癌の予防のためにサプリ飲んでいる人がいるのか、という点もありますけど。

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2008年12月17日

睡眠時間が人によって大きく異なるのは、進化の過程によるもの

睡眠は3時間で充分?! 睡眠サプリの第一人者に聞く

 必要な睡眠時間は、人によって大きく異なる。長く眠らないと調子が悪い人もいれば、毎日2時間で平気だという人もいる。睡眠をサポートする味の素のサプリメント「グリナ」の開発に携わった東京大学名誉教授・高橋迪雄さん(同社顧問)は、今、睡眠は2サイクル(3時間)でいいと実感しているという。違いはどこにあるのだろう。高橋さんに睡眠の不思議について聞いた。

 人は、ノンレム睡眠とレム睡眠が組み合わさった睡眠サイクルを繰り返すが、高橋さんは「最初の1、2回が勝負どころ」と強調する。1サイクルで良質な睡眠が取れる人は短時間でいいが、1サイクルがなかなか成立しない場合は、長い時間が必要になる。毎日ごく短い時間しか眠らなかったと言われるナポレオンは、すばやく良質な睡眠が取れていたのかもしれない。

 一方で、「16時間も覚醒を続けられる動物は人間だけです」と高橋さん。チンパンジーやゴリラも短時間で寝たり起きたりを繰りかえしているという。歴史上、長きにわたって集団で狩りや採集をしてきた人間は、みんなと一緒に活動できる人が能力が高いことになる。日中に寝たり起きたりしている人は進化の過程ではじかれてしまったのだろうと推測する。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、短時間の睡眠を繰り返す。年を重ねて認知症になると、再び寝たり起きたりを繰り返すようになる。このことから、人間も動物と同じように、分割された睡眠がベースにあると考えられるという。高橋さんは、皆と同じように眠れない人に向けて、「じたばたしなくてもいいじゃないですか」とエールを送る。

 高橋さんによると、睡眠中は外部の刺激を遮断して脳の整備をしているという。自動車整備に例えると、まずは個々の部品を調整し、その上で「試運転」をする。部品調整は「ノンレム睡眠」(深い睡眠)で、試運転の段階が「レム睡眠」(浅い睡眠)になる。試運転の時は、実際には動かないように脱力しているため、随意筋(意識して動かせる筋肉)が動かない。そのため、泥棒に遭遇して逃げなきゃいけないという夢を見ても、声も出ないし動けない。

 しかし、誰かを殴る夢を見て、実際に隣に寝ていた人を殴ってしまうケースもあるらしい。これはパーキンソン病の「前触れ」症状と言われ、同病の病変がある部位は睡眠に関係していると高橋さんは説明する。寝ている隣の夫(妻)に殴られたら、要注意かもしれない。

★★★

 −−続けて起きているのは人間だけなのですか?

 人間のように、16時間も覚醒状態を続けられる動物はいません。動物は短時間で寝たり起きたりを繰り返す「スプリット(分割)」された眠りで、ゴリラやチンパンジーなど、人間に比較的近い類人猿もそうです。ネズミは昼間の睡眠量が夜間の2倍になります。人間が起きていられるのは、そのための進化が起きたからだと考えられますが、相当「無理」をしているんじゃないかと思う。

 −−無理な進化を?

 長く寝ていても平気なのは、安全なところに住んでいる動物です。オオコウモリの睡眠時間は約20時間、アルマジロは17時間。一方、キリンや馬は睡眠時間が3〜4時間です。危険な場所に住む動物は、短い睡眠の方が適応性が高いのです。

 −−人間は?

 人は草原で狩りをしていましたから、危なくて長く眠れないグループに入ります。一方で、脳が非常に発達してしまったために、体を休める「レム睡眠」と脳の機能を再調整する「ノンレム睡眠」を組み合わせた睡眠が必要になった。それで、夜間にまとめて寝て、日中に最大のパフォーマンスを発揮させるように「努力して」進化したと考えています。

 −−努力の結果、まとめて眠るようになった。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、短時間の睡眠を繰り返しますね。まとめて寝るようになるのは幼稚園に行く年ごろです。そして高齢になって認知症になると、再び寝たり起きたりを繰り返すようになる。このことから考えると、人間も動物と同じように、短い時間に分かれた睡眠がベースにあるんだろう。努力して、短い睡眠の人が“弾かれた”進化の歴史があるんじゃないかと疑っています。

 −−なぜ、除外されたのでしょう。

 人類は、歴史上多くの時間、集団で採集狩猟をして生活してきた。1人で獲物を捕らえることができないので、食物を得るために昼間、集団で狩りをする。そうすると、狩りをする時間に寝たり起きたりしている人は、パフォーマンスが悪いということになる。約600万年にわたって、昼間寝る人が排除されてきた結果、我々は、まとめて寝るように進化したんです。でも、皆と一緒でないからといって、じたばたしなくてもいいじゃないですか。

 −−2時間くらいしか寝なくても平気な人もいます。

 睡眠というのは、覚醒からノンレム睡眠(深い睡眠)、レム睡眠(浅い睡眠)にいたるサイクルを約90分で繰り返します。90分より短い睡眠時間で毎日生きている人は例がありません。1サイクルがなかなか成立しない人は睡眠を取るのに時間がかかる。10時間眠らないと3サイクルにならない人もいるし、270分で3サイクルになる人もいる。

 −−人によって違う?

 僕の実感では、年を取ると2サイクルでいい。毎日2時間で平気な人は、1サイクルで良質な睡眠が成立するのでしょう。昔は明るい時間に活動して、暗くなったら休む生活だった。電気も何もありませんでしたからね。その一部分で寝ていたんです。就寝していることがイコール睡眠ではなく、90分のサイクルを3、4回繰り返すことが睡眠。最初に良い睡眠が取れるかどうかが大事で、1回目、2回目のサイクルが勝負どころです。そこが就寝時間とシンクロしている人はハッピーなの。

 −−もう数百万年経ったら、元に戻るかもしれませんね。

 個人の活動だけで社会が成立するようにネットワークが発達すれば、みんなが勝手に寝るようになって、短時間に分けて寝る人が出てくるかもしれない。僕本人が寝ていても、残像か何かで他人とコミュニケーションできるツールがあれば、取材があっても起きていなくてもいいわけです。今のところはツールがないので、やはり皆と同じ時間帯に起きていましょうということになるね。



 なるほどねー。赤ん坊と年寄りの話は分かりやすいですね。確かに日中も分割して寝るため、朝は早かったりしますもんね。

 自然に短眠を行える、ナチュラルショートスリーパーは、進化の過程で寝ないで良いようになった人たちということでしょうか。訓練して眠りの質を深くすることが出来れば、ショートスリーパーにはなれるかもしれませんが、生まれつき長い眠りをとるようなタイプの人は無理だ、と。

 私も長い睡眠を必要とするタイプで、もったいないなぁと思っていましたけど、結局は人それぞれだ、ということですね。睡眠が短いとか長いとかで、気の持ちようだとか色々言われますけど、自分に合った睡眠をしっかりとれるような生活スタイルにしたほうが良さそうです。

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posted by さじ at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

2008年12月16日

砂糖に依存性があることを実験により証明する

砂糖に依存性あり、ラットで証明=米研究

 ラットを使った研究で、一般的には既に広く認知されている「砂糖に依存性がある」ということが科学的に証明された。

 米プリンストン大のバート・ヘーベル氏は10日、アリゾナ州で行われた米神経精神薬理学会議で「砂糖の大量摂取は、薬物乱用と非常に似た作用を脳に与える可能性がある」と発表した。

 砂糖水を大量に与えたラットでは、薬物乱用時に人や動物に見られるのと似た行動や神経系統への変化が確認され、「禁断症状や、砂糖を非常に欲しがるような長期的な後遺症の兆候さえ示した」という。



 へぇ。まあ糖分って生物にとって必要なものですからね。もしかすると塩分も似たようなアレがあるんでしょうか。動物などは塩分が不足すると岩塩を舐めるといいますが、あれも似たようなものなんでしょうか。生きるための。

 ダイエットができないのは意思の問題だ、とよく言われますが、もしかすると薬物依存の対処法と同じような形でやれば、甘いものを食べなくすることは可能かもしれません。誰か実験してくれないですかね。

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posted by さじ at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

2008年12月13日

新鮮な血液を輸血することで手術中の癌患者の生存率が上がる

“新鮮な”輸血で癌患者の生存率が向上

 癌患者へ“新鮮”な赤血球を輸血することにより、癌の再発を回避できる可能性が高くなり、長期生存の確率も向上することが新しい研究で示された。

 特定の癌の手術中に輸血を行うと、再発率が高くなり、生存率が低下するというマイナスの効果をもたらすことがある。イスラエル、テルアビブ大学のShamgar Ben-Eliyahu氏らによる今回の研究は、この問題を解明しようとしたもの。白血病および乳癌を発症させたラットモデルを用いた試験の結果、研究グループは、使用する血液が9日以上保存されたものであった場合にのみ、輸血が(生存確率の)オッズを損なうことを突き止めた。

 この研究は、ヒトを対象とした重要な研究への扉を開く可能性があるという。「動物モデルで輸血が癌再発の独立した危険因子(リスクファクター)となることが明白に示されたほか、さらに2つの驚くべき知見が得られた」とBen-Eliyahu氏は述べている。その1つは、輸血する血液の保存期間が有害作用の有無を決める重要な因子で、新鮮な血液であれば害はないということ。もう1つは、このような作用をもたらすのは白血球ではなく赤血球であるということだという。

 これまでは、輸血による有害作用を引き起こしているのは、血液に含まれる白血球であると広く考えられていた。このため、白血球を除去した血液を癌患者の輸血に用いるという方法が一般的に取られているが、Ben-Eliyahu氏らの研究では、白血球を除去しても効果はないことがわかったという。

 輸血の方法を変えることによって癌患者の予後を改善することができるかどうかを確かめるには、癌患者を対象にさらに研究を重ねる必要があるとBen-Eliyahu氏は述べている。この知見は、医学誌「Anesthesiology(麻酔学)」12月号に掲載された。



 新しい概念ですねぇ。輸血の新鮮さと、赤血球か。

 癌とは直接関わりがないようですけれど、実際には何らかの因子が関与しているんでしょうね。不思議なものですが。普通は、免疫システムなどの関係上から、白血球が一番問題であると考えられますが、実際には赤血球。酸素を供給している赤血球が、予後に影響していると。

 しかし輸血する血液をできるだけ新鮮なまま、というのはなかなか難しい話なような気も。圧倒的に血液不足なのが常ですからねぇ。
posted by さじ at 23:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | がん

世界最高齢、70歳が体外受精で出産する。

70歳、体外受精で出産 インド地元紙「世界最高齢」

 インドで11月下旬、70歳の女性が体外受精で妊娠し、女児を出産した。地元紙タイムズ・オブ・インディアなどが8日付で伝えたもので、同紙は「世界最高齢での出産」と報じている。

 出産したのは、インド北部ハリヤナ州に住むラジョ・デビさん(70)。デビさんは結婚後50年以上、子どもができず、今年4月に不妊治療で受精卵を移植したという。卵子の提供者などは明らかにされていない。

 治療にあたった医師のアヌラグ・ビシュノイ氏によると、体への負担を考え、双子を妊娠しないような方法で治療を施したという。母子ともに健康で、デビさんは同紙の取材に「長く子どもができなかったのでうれしい」。父親のバラ・ラムさん(72)は「親類が大勢いるので子育てには問題ない」と話した。

 ビシュノイ医師は別の地元紙の取材に「インドの人口の15%が不妊の問題に直面している。しかし、もはや社会的なタブーではなく、科学的に治療できる」と語った。



 でも70歳でしょう・・・?素直に喜べませんね。まあインドの家庭状況は分かりませんけれども。親戚に育てられるという話は美談もあれ悪い話もあるので。

 日本だったら、というか、自分だったら、どうなんですかね、自分が10歳になった時に両親が80歳っていうのは。難しいもんですね。子供のことを考えたらちょっとどうかなぁ、と。子供がほしい気持ちは分かりますが・・・早いうちに養子なりなんなりといった手はあったのではないか、と。

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posted by さじ at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

「男の生きがい」をもっていれば、脳卒中の死亡率は減少する

「男の生きがい」ストレスに勝つ? 脳卒中の死亡率減

 生きがいを感じて暮らしている男性は、精神的ストレスがあっても脳卒中で亡くなるリスクが大幅に低い――。秋田大が県民を対象にした調査でこんな傾向が出た。ストレスは脳卒中などで亡くなるリスクを高めるといわれるが、「生きがい効果」はそのリスクを上回るのかも知れない。

 文部科学省がかかわる研究班調査の一環。88年に秋田県大森町(現横手市)の40〜74歳の住民を対象に健康状態をチェック。同時に「生きがいをもって生活しているか」「ストレスが多いと思うか」などと質問し、約1600人を03年まで追跡した。男女249人が亡くなった。

 生きがいが「非常にある」「ある」と答えた男性355人では58人が死亡。うち4人が脳卒中だった。これに対し「普通」「はっきり言えない」と答えた男性477人では114人が死亡。19人が脳卒中だった。

 小泉恵医師(循環器内科)らが、年齢や血圧、喫煙歴などの影響を除いて解析したところ、生きがいがある男性の死亡リスクはそれ以外の男性より38%低かった。脳卒中で亡くなるリスクは72%も低かった。心臓病やがんによる死亡では差がなかった。

 生きがいの有無とは別に、ストレスが多いと答えた人が2割ほどいたが、ストレスの影響を考慮しても、死亡リスクを減らす効果があった。

 生きがいの有無がなぜ死亡率の差に影響するのか、理由はわかっていない。女性では差がはっきりしなかった。

 研究の中心だった本橋豊教授(公衆衛生学)は、自殺率が全国でも高い秋田県で予防事業に携わっている。「『生きがい』を通して自殺を防ごうという取り組みは、結果的に住民の健康水準全体を高めることにつながるかも知れない。都市部でも同じような傾向が出るか確かめたい」という。



 生きがいのある男性って、年をとっても生き生きとしてますもんね。特に眼が印象的です。

 でも生きがいをもって人生を送る人ってなかなか少ないと思います。大人になるということは、妥協することでもありますしね。難しいものですよ、現実は。

 ただ、何か自分が夢中になれるものを1つでも持つというのは、幼い頃からの人間の宿命です。見つけられるか、られないかで、10代、20代の過ごし方、中高年と呼ばれてからの生きていく楽しさが変わることですから。

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posted by さじ at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

インフルエンザの流行はネット検索で分かる

インフルエンザ、ネット検索増えれば流行の兆し 米研究

 インフルエンザの季節、インターネットで関連の言葉が検索される件数を見ると、その流行がある程度予測できることが米国の研究でわかった。体の調子が悪くなった人が、医療情報をネットで探そうとすることを利用したもので、関連論文が相次いで発表された。

 アイオワ大などのチームは、検索大手ヤフーと協力し、今年5月までの4年分の統計から関連語が検索される件数の推移を追った。すると、ウイルス検査で陽性反応が出始める1〜3週間前、死者が増え始める5週間前ごろに、検索件数が急増していた。論文は10月、米感染症専門誌(電子版)に発表された。

 検索大手グーグルのチームも、米疾病対策センター(CDC)と協力して同様の研究を行った。統計を取る検索語をうまく選ぶと、CDCが毎週発表している患者発生状況を1、2週間前に予測できるとしている。論文は11月、英科学誌ネイチャー(電子版)に発表された。

 グーグルは、米国内での状況を示すウェブサイトも開設した。

 ただ、こうした手法が間違った予測を広めたり、検索の利用者のプライバシーを侵害したりする可能性がある、と指摘する声もある。

 国立感染症研究所によると、日本ではインフルエンザの定点調査が大規模に行われており、自主参加の医療機関によるほぼリアルタイムの患者受診状況報告もある。同研究所の安井良則主任研究官は「ネット検索は他の感染症にも応用できそうだ。特に、新しく流行する可能性のある感染症を、早く知るのに役立つ可能性がある」と話す。



 んー、そりゃあそうじゃないですかね。

 特に驚きを感じない。笑

 ただこれで予想するとなると、それも難しいでしょうねぇ。ただ流行してきたんだな、というのが分かるだけで。

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posted by さじ at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

胃瘻の交換で管が胃を貫通し死亡する

流動食投与の管、胃を貫通し死亡

 青森県の弘前市立病院(松川昌勝院長)は10日、弘前市内の80歳代の女性患者が今年5月、流動食を投与する管が胃を貫通したことから腹膜炎を起こし、死亡する医療事故があったと発表した。

 病院側は「貫通は病院側のミスではないが、通常は考えられない事故」と謝罪し、遺族に慰謝料1200万円を支払うことで示談したという。

 発表によると、女性患者は脳梗塞の後遺症などから食事を取れず、2006年11月、腹部に穴を開けてシリコーンゴム製の管(直径6・7ミリ、長さ約37センチ)を通す手術を受けた。今年5月末、3回目の管交換を受けた翌日、体調が悪くなり、診断を受けたところ、管の先端部が胃を突き抜け、腹膜炎を起こしていた。手術を受けたが、感染性ショックで死亡した。

 病院側は「管が正常に交換されたことをエックス線撮影で確認した。何らかの原因でチューブが移動したのではないか」と説明している。



 胃瘻造設術で問題なくいって、管交換もうまくいって、

 でも管の先端部が胃を突き抜けてしまった、と。

 うーむ、X線画像で正常にいっていたのなら、胃を突き抜けるなんて起こりそうにはないですけどね。でも不運にもそのようになってしまった、と。医者側が原因じゃないのなら病院がお金を払う必要もないと思うんですけどね・・・
posted by さじ at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2008年12月12日

犬も不公平な扱いに反応して嫉妬する。

イヌのジェラシーを検証

 イヌも嫉妬する。この衆知の事実が、霊長類以外にも嫉妬という感情があるのか見極めようという初めての科学的な研究で再確認された。

「イヌ同士や人に嫉妬するイヌの様子は、飼い主ならだれでも思い当たるだろう」と、オーストリアのウィーン大学に在籍し論文をまとめたフリーデリケ・ランジ氏は言う。

 ランジ氏の研究チームが43匹のイヌを使って実験を行ったところ、イヌたちが不公平な扱いに反応していることが明らかになったのである

 最初に、あるイヌが芸をして褒美を受け取るところを別のイヌに見せた。その後、見ていた方のイヌに同じ芸をさせて褒美を与えずにおくと、そのイヌは芸をすることを拒否するようになったという

 この実験はある最近の研究を手本としている。その研究では、オマキザルやチンパンジーに同じ仕事をペアでやらせた後に不平等な報酬を与えたところ、そのサルたちが憤りを感じていることが観察されたのだ。

 ランジ氏の研究チームによれば、イヌの不公平に対する感受性は霊長類ほど強くはないという。研究に参加したイヌたちは、隣のイヌの方が褒美が多かったり、あるいは褒美をもらうための芸に手抜きがあったりしても気にする様子はなかったという。しかし霊長類はそうはいかなかった。

 この研究の詳細は、12月8日発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌オンライン版に掲載されている。

 ランジ氏の研究では、イヌたちは以前から顔を見知っているパートナー犬の目の前でテストされている。つまり、遊び仲間や、同じ家庭で飼われているイヌの前で実験は行われたのである。イヌは実験者にお手を指示され、そのあと、黒パンやソーセージを褒美として与えられたり、与えられなかったりした。

 「両方とも褒美を得られなかった場合、イヌたちは程度の差こそあれ芸をし続けていた」とランジ氏は説明する。「しかし一方だけがエサを得られなかった場合、もらえなかった方のイヌは"拒否"を表明したのだ」。

 憤りを感じてそれ以上の実験参加を拒否したイヌには、ツメで地面を引っ掻いたり、あくびをしたり、口をなめ回したり、あるいはパートナー犬や実験者から目を逸らしたりといった行動が見られている。

 自分はパンだけなのにパートナーがソーセージを与えられたり、あるいはパートナーが芸をせずに褒美を与えられたりしても、イヌたちに気にする様子はなかった。

 「努力と報酬の関係性となると話はもっと複雑になり、おそらくイヌたちにそこまで踏み込んで考える能力はない」とランジ氏は言う。

 イヌの基本的な形の嫉妬と、ある程度の平等に対する固執はおそらく、協調的な活動の中で生き抜くために不可欠なことなのだろう。オオカミなど野生のイヌ科動物は集団で狩りをしたり、子を育てたりすることが知られている。その中では、報酬を強く要求していかなければ周りからうまく利用される存在になってしまうからだろう。

 アメリカ、ジョージア州アトランタにあるエモリー大学の霊長類学フランス・ドゥヴァール氏は、この種の嫉妬(実際には、不平等な報酬に対する嫌悪)は協力し合って生きているあらゆる動物に見られるものだと考えている

 「イヌたちの反応は、パートナーがいないときよりも、褒美を受け取ったパートナーの目の前で自分は何も与えられなかったときに強くなった。ほかのどのイヌも受け取らなければ、褒美がなくても問題はなかった。つまりこれは社会的反応だということである」と彼は強調する。



 なるほど。犬はペットというイメージが強くなりつつありますが、本来は集団で行動する生物ですからね。確かに報酬の概念は霊長類と一緒なのかも。

 とすると猫にはあまり嫉妬という感情はない・・・?いやありまくりか。笑

  /l、
 (゚、 。 7   
  l、~ ヽ      
  じし' )ノ 

 人間の社会でも、いざこざって結局のところこれに起因すると思うんですよねぇ。誰を贔屓しているとか、悪口がどうとか、どこでもありますから。相手を見極めて、それ相応の対応をすれば穏やかに過ごせはしますが、それも自分が頑張らないといけないことですから、面倒なことには違いありませんけれどね。

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posted by さじ at 02:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

ミリ単位以下のがんまで見つけ出すことのできる検査方法を開発

ミリ以下のがん見分ける検査法開発

 非常に小さながん細胞まで見分けることができる「検査分子」を、浦野泰照・東京大学大学院薬学系研究科准教授らが開発した。さまざまながん細胞に適応できる汎用性と、これまでの検査法に比べはるかに高いがん検出能力を持つことから、将来、実際のがん臨床に画期的な役割を果たすと期待されている。

 浦野准教授が小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員の協力を得て開発に成功したのは、がん細胞に取り込まれたことを検知して初めて光り出す小さな有機プローブ分子で、小さな分子である蛍光プローブと、大分子(抗体など)の組み合わせから成る。プローブを変えることによって蛍光の色を、大分子を選択することで調べたいがんの種類を選べることから、いろいろながんの検出が可能になる

 これまでがん診断には、PET(陽電子放出断層撮影)やMRI(核磁気共鳴イメージング)が、広く利用されてきた。しかし、これらは投与されたプローブが、すべてがん細胞だけに取り込まれないため、検出できるがんの大きさがセンチメートルまでという限界があった。これに対し、浦野准教授らが開発した検査分子は狙ったがん細胞にしか取り込まれないため、ミリメートル以下の小さながんまで検出できるのが特長。さらに、蛍光を発するのはがん細胞が生きている間だけ、つまり開発した「検査分子」はがん細胞が生きているかどうかを見分けられることから、治療効果をリアルタイムで確認しながら手術を行うことも初めて可能になる。

 浦野准教授らは、すでに微小がんを持つモデルマウスを使い、蛍光内視鏡を使って生きている状態でリアルタイムに微小がんを検出し、除去する疑似手術に成功している。



 ミリ単位以下のがんまで発見できるようになったら、どうなるんですかね。手術しなくても、例えば放射線療法とかで治っちゃうんじゃないでしょうか。放射線感受性の良い・悪い癌はありますけれど、感受性が悪い癌であってもミリ単位だったら完璧に治ってしまうのでは。

 この「がん細胞にしか取り込まれない」検査分子に、抗がん作用をもつ薬をつけたら、そのまま治療にもなりそうです。

 一生のうちに大半の人がかかる「がん」というもの、その癌と人との関わりを根底から覆しそうな発見です。

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posted by さじ at 01:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

溶液中の細胞を観察できる走査電子顕微鏡を開発する

溶液中の細胞を観察できる走査電子顕微鏡を開発

 独立行政法人 産業技術総合研究所、脳神経情報研究部門、構造生理研究グループ、研究グループ長 佐藤主税、主任研究員 小椋俊彦と、日本電子株式会社クレアプロジェクトリーダー 須賀三雄、副主任研究員 西山英利は共同で、山形県工業技術センター電子情報技術部 渡部善幸博士の協力のもと、大気圧のまま湿った試料や溶液中の試料を観察できる大気圧走査電子顕微鏡(Atmospheric Scanning Electron Microscope:ASEM)を開発した。

 これまでの電子顕微鏡は真空中で試料を観察するため、湿った試料や溶液中の試料を観察することはできなかった。今回、試料を載せる特殊な皿「薄膜ディッシュ」を開発することにより、湿った試料や溶液中の試料を観察することが可能となった。薄膜ディッシュの底部には電子線を透過する耐圧薄膜を備えた窓が開いており、電子線は下方から入射する。薄膜ディッシュの上方は開放されており、光学顕微鏡を配置して同一視野の光学顕微鏡観察と、走査電子顕微鏡(SEM)による10nmレベルの高分解能観察が交互にできる。大気圧のまま湿った試料や溶液中の試料を観察できるため、従来必要であった1〜数日以上におよぶ試料の脱水・乾燥等の前処理は不要となり、飛躍的に観察効率を向上できる。また、乾燥による試料の変形も回避できる。

 開放型試料室で電子顕微鏡観察ができるというこの技術は日本独自の技術であり、基礎生物学だけでなく、将来は創薬や湿潤試料を扱う医療現場等にも活用でき、大きな発展が期待される。



 こういう技術革命は日本のお家芸ですね。

 溶液中の試料をそのまま観察できるようになる、それだけで医療の目覚しい進歩が期待できそうな技術です。
posted by さじ at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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