2008年10月31日

手書き文書よりメールのほうが1.5倍ちかく嘘をつかれている。

心当たりある?電子メール、ウソ確率は手書きの1.5倍

 電子メールを使った場合、手書きの文書に比べてうそをつく傾向が約1・5倍になり、9割にのぼったことが米リーハイ大(ペンシルベニア州)などのチームの実験でわかった。うそがばれた場合、手書きの文書は責任が問われやすいなどと感じるためらしい。米経営管理学会で発表した。

 ネット社会は実社会に比べ相互不信などが起きやすいとされる。こうした現象を探るため、チームはこんな実験をした。

 経営学大学院のクラスで、院生48人に「賞金」としてそれぞれ89ドル(約9千円)を渡したことにし、これを別の人と2分割するように指示。院生には「相手は、あなたがもらった額は5ドルから100ドルの間ということしか知らない」と伝えた。

 院生は「私は何ドルもらったので、あなたの分け前は何ドル」という内容の連絡を電子メールまたはペンと紙で行った。仮想的なお金であるにもかかわらず賞金の分け方でうそをつく院生は多く、特に電子メールの場合の確率は92%。ペンと紙の場合の64%を大きく上回った

 また、前者が「自分がもらった」とする金額の平均は56ドルで、相手に渡すことにした金額は平均29ドル。後者の同67ドル、同34ドルに比べて「過少申告のずるさ」が目立つ結果だった。

 チームのリューバ・ベルキン助教は「電子メールはうそをつきやすくなるだけでなく、うそのつき方がひどくなる傾向もある。職場での電子メールによるコミュニケーションでは、仲間同士の信頼関係が大事だ」と指摘する。



 ものすごい実験。笑

 まぁそりゃ信頼関係のない同士でやったら、嘘ばかりになるでしょうねぇ。

 私は小心者なので、バレたら嫌だから嘘はつきませんけど。

 メールって、調子のいいことを書きやすいですからねぇ。そういうのが続くと、影で「あいつは調子のいいやつだ」とか言われかねないので、注意が必要です。相手を持ち上げる時は、「ここぞ」というところだけにしたほうが無難っちゃ無難。
posted by さじ at 02:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | NEWS

間食を抑えることを目的とした商品が大人気。

その間食、見直そう グミ、クッキー、ガム…低カロリー代用食が人気

 オフィスや自宅で、つい甘い物を口にしてしまって…。そんな人から人気を集めているのが、ひと口の積み重ねが肥満につながる間食を抑えることを目的にした商品だ。グミ、クッキー、ガムと種類は豊富で、売れ行きも好調だという。

 「クッキー3枚を(間食で)1年間食べ続けると8キロ太る」。こんなデータがある。試算したのは、管理栄養士としてダイエット指導を行っている横浜創英短期大学の則岡孝子教授。余分なカロリーとして摂取したと仮定し、摂取カロリーを脂肪の重さに換算した。

 「糖分を取ることで、脳内にセロトニンというホルモンが放出されて気持ちが落ち着く効果がある。どうしても甘い物を取らないとストレスがたまる人は多い」と則岡教授。ダイエット指導する患者の中にも、甘い物をやめられない人が多く、「半分にしてください」と提案するようにしているという。

 「肥満の敵」と分かりながらも、間食を断ち切ることは難しい。そんな心理をターゲットにしたのが、低カロリーでありながら満腹感がある食品。商品は多種多様で、各メーカーが工夫を凝らしている。

 おなかが鳴る音に似せて「ぐーぴたっ」と題した商品を出しているのは、ナリスアップコスメティックス(大阪市福島区)。11年前の発売当初はグミだけだったが、「間食をコントロールすることでダイエットにつなげる」というコンセプトが当たり、現在ではクッキー、ビスケット、ゼリーなどがシリーズに加わった。売上高は毎年10%以上伸びているという。

 こうしたヒットを受け、新たに参入するメーカーもある。日本ケロッグ(東京都新宿区)は昨年2月、「シェイプコントロール」をうたったビスケット状の商品を発売した。キャドバリー・ジャパン(東京都品川区)は今月20日、間食を控えたい女性を狙ったガムを発売する。

 こうした間食コントロール食品の売れ行きは好調のようだ。東京・恵比寿のドラッグストア、ケイポートドラッグマート ホテルエクセレント店の店長、小笠原大輔さん(36)は「売れ行きはいい。以前より品数や種類が増えた。鉄分などの栄養成分で付加価値を付けた商品も出て市場が活性化している」と話す。購買層は20〜30代の女性が中心だが、メタボを気にする40〜50代の男性が買うことも多いという。

 ところで、気になるのは効果のほど。則岡教授は「本当は間食をなくすのがいい」と前置きしたうえで、「カロリーが低くても甘い物を食べたという満足感があるし、ガムなどは噛むことで満腹感を得られる。ただのバタークッキーやチョコレートを食べるよりは、少しでもカロリーを抑えられるはず」とみている。



 ガムが一番いいかもしれませんね。ガム噛んでれば、ある程度空腹を紛らわすことが出来ると思います。

 でも間食で一番美味しいのはやはりバタークッキーやチョコレートなんですよねぇ。それは分かります・・・。どうしても食べたくなる。しかしそこは出来るだけ量を減らす感じでいってほしいですね。例えば、食べたいと思う前に絶対にガムを5分噛むと決めるとか。

 こういう節食の失敗する最大の原因は、決心してからいきなり厳しくしすぎて、結局三日坊主に終わるところだと思います。自分へのストレスがないぐらいで、無理にならない程度に減らしていくのはいかがでしょう。

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posted by さじ at 02:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化

向精神薬エリミンを20万錠流出させた大阪の診療所について

向精神薬20万錠が不明、大阪の診療所で…横流しの疑いも

 大阪府大東市の診療所で、不眠症治療などに使われる向精神薬「エリミン」が、今年7月までの2年間に計約20万錠も所在不明になっていることが、近畿厚生局麻薬取締部の調べでわかった。

 同取締部は、違法に横流しされた疑いがあるとみて麻薬及び向精神薬取締法違反(譲渡目的所持)容疑で診療所などを捜索するとともに、自宅にエリミン約130錠を隠し持っていたとして今月、元事務長(55)を同法違反容疑で書類送検した。2年間だけで数千万円分が流出した可能性があるとみられ、流出先などを調べている。

 同取締部は7月下旬、診療所や管理責任者の元事務長宅を捜索。この診療所には心療内科や精神科はないにもかかわらず、毎月、同規模施設の数倍にあたる約1万錠のエリミンを購入していた

 しかし、診療報酬明細書上、月平均約2000錠しか処方しておらず、2年前から毎月8000錠前後が所在不明になっていることが判明した。

 エリミンは錠剤型の向精神薬で、一般名はニメタゼパム。「陶酔感が得られる」などとされ、大量に摂取すると、幻覚や妄想などの症状が出る。インターネット上などで違法に取引されており、1錠200〜300円の値が付くこともあるという。



 非常に不思議に思うのですが、普通医者って、プロ意識もってますからこんな馬鹿な犯罪でお金を稼ごうとは思わないと思うんですよね。このご時世、簡単にバレますし、何よりバレた後でその後の人生のやり直しが効かない。

 こういうのはホント、実際にこの薬を使って治療している患者さんに迷惑なので、バンバン取り締まってほしいですね。間違いなく医師免許剥奪モノでしょうけれど、それ以上に社会に与えた影響は大きいと思うので、重い刑を科してもらいたいですなぁ。

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日本人向けのヒトパピローマウイルスに対するワクチンを開発

子宮頸がん:原因ウイルスの新ワクチン開発 国立感染症研

 子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの新たなワクチンを、国立感染症研究所などが開発した。日本人は欧米人と異なるウイルスの型での感染例が多いことも確認した。欧米などで使われているワクチンは一部の型しか効かないが、新ワクチンは日本人に幅広く有効となる可能性が高い。29日、名古屋市で開かれる日本癌学会で発表する。

 ウイルスは遺伝子の型の違いから約100種に分類され、このうち15種類に発がん性がある。欧米では16型と18型が発症原因の約70%を占めるが、日本の患者では16型42%、18型7%と半数にとどまる。製薬企業が厚生労働省に16型と18型に対応したワクチンの承認を申請しているが、認可されても感染防止には不十分とされる。

 研究チームは15種類に共通する構造があることに注目。この構造を作るアミノ酸配列を特定し、その特徴からワクチンを開発した。ウサギに接種し、16型と18型を含む6種類で感染防止を確認した。日本人の患者の76%が6種類による感染だったことも突き止めた

 日本では毎年1万2000人以上が子宮頸がんを発症。ウイルスを発見したドイツの研究者は今年のノーベル医学生理学賞に決まった。

 国立感染症研究所の神田忠仁・病原体ゲノム解析研究センター長(腫瘍ウイルス学)は「発がん性を持つ残りの9種類への効果は未確認だが、理屈から感染防止に有効と考えられる。実用化と予防接種の普及に努め、患者を減少させたい」と話す。



 遺伝子の人種的違いが明らかになって以来、アメリカでよく効く薬が日本人に効きにくいということもあるということが、分かってきました。

 そこで国産の薬やワクチンの開発に乗り出すのですが、いかんせんむこうと違って、かけられるお金が少ない、というのが問題ですねぇ。もっと開発資金が増えれば、アジア人向けの、疾患を治療する薬も沢山開発されるような気がします。

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2008年10月30日

性同一性障害者同士のカップルが結婚する。

性同一性障害カップル結婚「行動すれば壁越えられる」

 鹿児島市役所 戸籍の性別をともに変更した性同一性障害のカップルが17日、鹿児島市役所に婚姻届を出した。

 2人は、同市の飲食業若松慎さん(35)と窪田麗奈さん(36)。幼いころから心と体の性が一致せず、違和感に襲われ続けた。容姿にそぐわない言動のため、いじめや偏見の対象となる悩みもあったという。

 「本来の性」に戻ろうと性転換手術を相次いで受け、今年2月には戸籍の性別を若松さんは女性から男性に、窪田さんが男性から女性へと変更した

 2人は友人の紹介で知り合って5年目。慎さんの誕生日に合わせて結婚した。市役所には若松さんの店の従業員も駆けつけ、「おめでとう」と祝福した。慎さんは「うれしい。責任も感じる」。麗奈さんは「明るい家庭をつくりたい」と笑顔。2人は「行動すれば壁は乗り越えられる。同じ障害で悩む人には、こういう道もあると知ってほしい」と話した。

 鹿児島家庭裁判所によると、性同一性障害者に戸籍上の性別変更を認める特例法が2004年施行された後、県内で8月末までに6件の変更が認められている。



 凄い偶然、なんでしょうかね。

 いや、でも同じマイノリティとしての悩みや背景を持つ段階で、お互いに深くまで惹かれあったのでしょう。

 こういう偏見は早くなくなってほしいですね。自分に正直に生きることの出来る社会が出来てくれたらな、と思います。
posted by さじ at 00:57 | Comment(4) | TrackBack(0) | 生殖

2008年10月29日

福岡大病院の医師が結核の徴候がありつつも勤務を続けていた

福岡大病院の医師が結核発病 職員・患者ら検査へ

 福岡大病院(福岡市城南区、内藤正俊院長)は28日、形成外科の40代の男性医師が肺結核を発病したと発表した。医師は昨年9月の健康診断で異常を指摘されたが、精密検査を受けておらず、今年9月の健診でも指摘されたという。院内感染は確認されていないが、同病院は接触の度合いの高かった職員や感染の危険性が高い患者を対象に調べるという。

 医師は昨年の健診で「要精密検査」と指摘され、今年4月ごろからせきなどの症状があったが、受診していなかった。9月の健診で「要治療」と通知があり、受診したところ菌が確認されたため10月1日に入院。現在の状態は安定しているという。

 病院によると、過去3カ月間で医師と接触したのは患者205人、職員294人、学生41人。このうち、接触の機会が多かった職員29人と、乳幼児など感染の危険性が高い患者や職員62人に検査を受けてもらい、陽性の割合が高ければ、さらに対象を広げるという。



 とんでもねえなあ。医療者としてあってはならないことです。

 知らずに結核に感染していて他者に近づいたのならまだしも、要精密検査と出た上に症状まで出ていてこの体たらく。医者のなんとやら、ですな。

 医療従事者が自覚して動かないと、いざ感染が発覚したときに、接触した人全員を検査して被害を最小限に食い止めるということも、出来なくなってしまいます。結核は過去の病気ではありません。未だに感染力・攻撃力を伴った病気なのだということを認知しなければ。

関連:医学処 女性看護師が肺結核に感染したまま4ヶ月間勤務していた。
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2008年10月28日

術後の大量内出血を見落とし死亡させた外科医を書類送検

止血怠り患者死亡 外科医書類送検へ

 神奈川県相模原市の渕野辺総合病院で2004年2月、急性胆のう炎の手術を受けた女性患者が死亡する医療事故があり、県警捜査1課と相模原署は22日にも、病院に勤務していた男性外科医(44)を業務上過失致死容疑で横浜地検に書類送検する。

 捜査関係者によると、外科医は、60歳代の女性に、腹腔鏡を使って胆のうを摘出する手術を行った。術後、女性は大量に内出血したが、外科医は気付かず、開腹して止血するなどの適切な処置を怠り、女性を死亡させた疑い。調べに対し、容疑を認めているという。

 病院は今年9月、調査委員会を設置。術後の処置に問題があったとして懲戒処分し、外科医は退職した。

 病院の柿沼憲一事務長は「すぐ内出血を止めていれば助かったかもしれない」と話している。



 これは・・・。

 油断、の2文字で片付けられるほどのものではありませんが。手術後の経過観察を、ルーチンワークとして行わず、常に細心の注意を払う必要がありますね。そのことを、例え外科歴3,40年になっても、忘れてはなりません。
posted by さじ at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

自殺した小児科医の過労死訴訟、2審も敗訴する。

小児科医自殺 2審も敗訴

 立正佼成会付属佼成病院(東京都中野区)の小児科に勤務していた中原利郎医師(当時44歳)が自殺したのは、過労によるうつ病が原因だとして、遺族が病院側に計約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁の鈴木健太裁判長は22日、請求を棄却した1審・東京地裁判決を支持し、遺族の控訴を棄却した。「業務は過重ではなかった」とした1審判決に対し、2審は「うつ病になったのは過重な業務が原因」と認めたが、「病院側が病気を予見することはできなかった」と病院の過失を否定した。

 中原医師の自殺を巡っては、遺族が労災認定を求めた行政訴訟で、同地裁の別の裁判長が昨年3月、労災と認定し、確定している。

 判決によると、中原医師は1999年1月、同病院の小児科部長代行に就任したが、同科の医師2人の退職に伴い、多い月には自ら8回の当直をこなした。その後、うつ病を発症し、同年8月、同病院の屋上から飛び降り自殺した。判決は、中原医師が業務を問題なく処理していたことから、「病院側がうつ病の発症に気付かなかったのも、やむを得ない」と判断した。

 「過重な業務だと認めながら、病院に責任はないという判決は、私には理解できない」。中原医師の妻、のり子さん(52)は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した。

 中原医師は、深刻な医師不足など小児医療の抱える問題を記した遺書を残した。その後、各地の病院で小児科や小児救急の休止が相次ぎ、自殺は「死をもって警鐘を鳴らした」と受け止められた。控訴審で原告側は、小児科医の過酷な勤務実態を明らかにするため、独自の調査を実施。「いつ急患が運ばれるか分からず、空き時間も休めない」といった現場の切実な訴えが寄せられ、約140件の声を証拠として提出した。



 厳しい判決ですね。しかし筋は通っているように思います。要するに、うつ病の徴候が業務では出ていなかった、と。確かにそれならば病院側は分からないでしょうし、そもそもうつ病と診断されて診断書を提出するなどのアクションがあれば、病院側も何らかの対策を行ったかもしれません。というか、社会人なのですから、そういう事をしないで自殺したとしても、病院の責任となるのはさすがに酷ですよね。。業務が過重であることと、うつ病が判明できるかどうかは、別のことですし。

 ただ、そのー、よく学校で何か起こると、どんな理不尽なことでも学校側の責任になるじゃないですか。それと同じように病院側が負けるんだろうなぁと思っていたから、あれっと思った次第です。

 誰の責任かというと、国や国民の責任ではないかと思います。どこの病院でも過酷な労働を強いられているという点においては、この病院の責任ではない、と思うのです。

 お金がないという理由だけでただでさえ不足している医者を馬車馬のように働かせる日本、しかも自己中心的な罵倒を浴びせる患者の家族。つらいですね。

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posted by さじ at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児

国立大病院の大半が赤字。しかし・・・

昨年度の国立大病院 28か所赤字

 国立大学付属病院長会議は27日、全国にある45の国立大学付属病院のうち、28病院が昨年度、赤字だったと発表した

 同会議が各病院の財務状況を調査するのは初めてで、国立大学病院全体の赤字額は計約76億円に上った

 同会議は、赤字の主な原因は、国からの運営費交付金の削減だとしている。国立大学病院が独立行政法人化した2004年度に584億円あった病院の運営費交付金は昨年度、367億円に減少した。今後も削減が見込まれ、来年度は33病院が赤字になり、赤字額は155億円に倍増すると見込んでいる。

 同会議は「先端研究の投資が十分できない」として、国に交付金の増額を求めていく方針だ。



 大学病院だけは、もう国からバンバンお金入れてったほうがいいと思うんですけどね。他の病院より圧倒的に少ない給料で医療従事者はやっているわけですから、結局お金がかかるところって、先端医療とか、患者のためになると思ってやっていることなわけで。

 国民としても、大学病院でお金を申し分なく使うのは納得できるのでは?医療が発展するところなわけですし。。。国が投資すべきところだと思うんですけどねぇ。

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医学処:医師の採用枠を満たせない病院は3/4にも上る
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posted by さじ at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

手で揉むと子宮筋腫が治ると無資格医業を行った男女を逮捕

「子宮筋腫、手で治療」 無資格医業容疑で4人逮捕

 「手でもむと子宮筋腫が治る」とうたい、無資格で診断したとして、警視庁は15日、千葉県市川市市川南1丁目の「東洋理学治療センターK理学院」名誉院長K(67)=同県船橋市=、同県船橋市本中山1丁目の「T理学整体院」院長(49)=同=の両容疑者ら4人を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕したと発表した。

 生活環境課と亀有署などによると、両容疑者らは医師でないのに昨年6月〜12月、子宮筋腫の女性(23)ら患者9人に問診や触診などを行い、計約230万円を受け取った疑いがある。K容疑者は98年に開業。二つの診療所で少なくとも300人の患者を無資格診断したと同課はみている。

 K容疑者は「東洋理学治療創始者」を自称。「特殊な手技によりツボや急所を刺激し体の調子を矯正する」と言って、子宮筋腫などの患者を無資格で診断していた。

 また、「東洋理学K式理学整体実技認定」と称する認定証を10万円で発行していた。他県にも「東洋理学治療」「K式治療」を名乗る無資格診療所がある。K容疑者は8冊の著作があり、患者の多くは著作を見て訪れていたという。



 なんかすごい不思議なんですけど、何で子宮筋腫と診断されていて手で揉んで治るもんだと思うんでしょうか?

 実際この人たち、治らなかったんでしょうねぇ。哀しい話です。

 あのー、ふと思ったんですよ。何で病院とか薬って「信用されてない」のかって。

 おそらくアレです、医者は、薬の副作用についてちゃんと説明します。たとえ100万人に1人の確率で起こるものであろうと、きちんと説明します。ですが、サプリメントとか健康食品の類って、メリットばかり強調してデメリットは書かないんですよね。だから、中国産のわけのわからない健康食品とか飲んで、ものすごい副作用が出たりする。

 決してお近くの医者は言わないでしょうから、私がこの場で正直に言わせてもらいますけれど、ただのアホですよ、それは。ちょっと考えたら、病院にかかってきちんと薬飲んでるほうがいいですもん。副作用なんてそうそう起こるものではないのに、「説明しているから」、怖気づくんでしょうか。情報を多く得たほど不安になる、それは分かります。失敗のリスクを聞かされているようなものですから。ただ、だからといって、「曖昧なものにすがりつく」ってのが、個人的には(というか多くの良識ある人からしてみれば)理解できないことです。何故その効果も曖昧なものだ、と思わないのでしょうか?情報に惑わされすぎです。

 それと同じで、手で揉んだら子宮筋腫が治るとか、わけのわからない民間療法に騙されて十万〜百万近く払う人がいますけれど、何故なんでしょうか。病院で治療しましょうよ。

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posted by さじ at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

筑波メディカルセンター病院の医療過誤事件で患者側が勝訴

手術ミス賠償訴訟、患者側が勝訴 茨城・つくばの病院

 茨城県つくば市の筑波メディカルセンター病院で99年に受けた直腸がん手術で後遺症が残ったとして、患者だった同市の男性が病院側を相手取り、慰謝料など約3515万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、水戸地裁土浦支部であった。中野信也裁判長は「手術に使う器具で腸管を損傷させた可能性がある」と手術ミスを認め、病院を運営する財団法人筑波メディカルセンターに約1367万円の支払いを命じた。

 訴えていたのは冨田善弘さん(死亡当時69)。冨田さんは06年10月、同病院の前で焼身自殺し、訴訟は遺族が承継人原告として引き継いだ。

 判決などによると、同病院は99年6月、腹部に数カ所の穴を開ける「腹腔鏡手術」と呼ばれる手法で、冨田さんの直腸がんを切除した。しかし、冨田さんは翌日に腹膜炎を起こし、緊急の開腹手術を受けた。一時危篤状態になり、回復後も1日に10回もトイレに行かなければならない排便障害が残った

 争点になったのは、術後に腸に見つかった直径6〜7ミリの穴。病院側は「患部を切除後、腸管をつなぐ際の、偶発的な縫合不全の可能性が高い」と、過失はないと主張したが、中野裁判長は「腸管を持ち上げるか、つかんだ際に、主治医以外の医師2人のどちらかが誤って腸管を損傷させた可能性がある」と判断した。ただ「だれの過失か特定できない」とし、担当医への請求は棄却した。



 あーこの事件か。

 ニュースをみるだけだと、単なる医療事故かどうかで争っているだけに見えますけれど、実際はあれです、医療事故の後の対応なども問題視されていますし、何より冨田善弘さんが焼身自殺をしたのも、排便障害云々ではなく、病院側(医師側)の対応に尋常ならぬ怒りを感じての行動なのではないでしょうか。

6年におよぶ医療訴訟の果ての決断

 10月5日昼前、高齢の男性が焼身自殺を図った。場所は、筑波メディカルセンター病院(茨城県つくば市)の玄関正面の遊歩道。 男性はガソリンを体にかけ、遊歩道にあるコンクリートでできたいすに腰掛け、自ら火を付けた。瞬く間に全身が炎に包まれ、周囲は騒然となった。

 周囲の人が急いで消火器で火を消し止め、男性は直ちに同病院の救命救急センターに担ぎ込まれた。連絡を受けて駆け付けた男性の長男はこう語る。 「顔は真っ黒に焦げ、耳たぶは焼け落ち、まぶたは焼け付いて開くことはできない状態で、見た瞬間にもうだめだなと思いました」

 0月6日午前2時過ぎ、男性は息を引き取った。後に遺族が警察署の鑑識課職員から聞いたところによると、男性は、 自身の体が火に焼かれながらも暴れることなく、消火されるまで筑波メディカルセンター病院の玄関をにらむように座っていたという。 この男性は、同市内に住む冨田善弘氏(当時69歳)。筑波メディカルセンター病院を医療事故で訴えていた、元患者だ。

 彼はなぜ訴訟を起こしたのか、炎に焼かれてまで訴えたかったことはいったい何だったのだろうか。


最先端医療の闇 筑波メディカルセンター病院の医療過誤訴訟

 こちらは原告側の運営しているサイトですが、もしこれが全て事実ならば、慈恵医大青戸病院事件と同じくらいの酷い医療です。手術中にミスがあったかどうかを問う以前に、医師が適切なインフォームドコンセントを行ったのか、患者を中心に考えていたのか、アフターケアをきちんと行ったのか、といった医師として当たり前の姿勢を問うべきではないでしょうか。

 いやー怖いですね。筑波メディカルセンター病院。もし過失があったのなら、反省して、謝罪して、二度とこういうことが起こらないようにすべきです。医師はミスをしてはいけない、これは当然ですが、ミスがあったら二度とそのミスが起こらないように対策を講じないと。

 まぁ何度も言いますけれど、今回の件は、医師の患者への対応がありえないものだったのではないですかね?人格に問題のある医師は患者を診るべきではないですよ。見れたり切ったりは出来ても、「診る」ことは出来ないです。

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2008年10月27日

強い体罰を受けた子供の脳の前頭葉は萎縮している。

長期体罰の子、脳が萎縮 熊本大准教授が共同研究

 子どものころ長期にわたり強い体罰を受けた人は、受けていない人より脳の前頭葉の一部が最大で約19%縮んでいるという研究結果を、熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授(小児発達社会学)が米ハーバード大医学部との共同研究でまとめた。体罰と脳の萎縮の因果関係を実証した研究として、体罰のあり方に一石を投じることになりそうだ。

 研究は米国で、4〜15歳のころに平手打ちされたり、むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を年12回以上、3年以上にわたって受けた米国人の男女23人を対象に実施。磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で脳の断面図を解析したところ、体罰を受けず育った同年代の22人に比べ、感情や意欲の動きにかかわる前頭前野内側部が平均19.1%、集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかった。

 小児期に過度の体罰を受けると行為障害や抑うつなどの精神症状を引き起こすことは知られているが、脳への影響は解明されていなかった。今回の研究で脳の萎縮がみられた人については、体罰でストレス下に置かれた脳が、前頭葉の発達を止めたと考えられるという。

 友田准教授は「研究結果は虐待の早期発見に生かせるのではないか」と話している。

 子どもの虐待に詳しい才村純・関西学院大学人間福祉学部教授(児童福祉・母子保健)の話:「虐待が子どもに与える影響を客観的な証拠で示した画期的な研究だ。子どもが虐待の事実を言い出せず、親も隠したり認識がなかったりして見落とされる事例は多い。脳との因果関係を裏付けることができるなら、隠れた虐待の発見に役立つだろう。研究成果が今後、教育や福祉の分野で普遍化されていくことを期待する。」



 悲しい話ですね。

 些細なことがあっただけで「身体で覚えさせるため」と勝手な解釈をして、すぐに手を上げるというのは、はっきり言って何の効果もないと思います。

 まずは言葉で。言葉で分からないようならば、再度言葉で。途方もない時間をかけても言葉で分からないようならば、自分自身の言い方や考え方を見直した上で、言葉で説明すべきです。

 日常的に体罰をする親というのは、はっきりいって総じて頭が悪いような気がします。思考を説明できないがゆえに、短絡的に体に痛みを与えて覚えさせようとする。それは本人は教育=体罰という考えに基づいているのかもしれませんが、結局は虐待に他ならないです。

 個人的には、親が子に手を上げるってのは、よほどのことだと思います。例えば万引きをしたとか、そういうシーンがあったときに、一生に一度、手を上げるのは教育かもしれません。それは人それぞれの感じ方でしょう。(初めて叩かれたから更生した、という人もいれば、何も叩かれず店の前で土下座されたから更生した、という人もいれば、何も言わずただ抱きしめられたから更生した、という人もいるのでなんともいえません)。

 また、一度も叩かれなかったからといって、言葉できちんと叱られなかった人も、駄目になりますね。それはただの甘やかしですが、体罰をしないのは「甘やかし」ではありません。ちゃんと向き合って言葉で叱るべきです。子育ては大変でしょうけれど、子供のことを第一に考えて、行動してもらいたいです。

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刑務所でもジェネリックを導入して医療費削減へ

刑務所などの医薬品「後発薬含め選択を」 検査院指摘

 全国の刑務所や拘置所で使われる医薬品について会計検査院が調べたところ、有効成分や効能が同じで価格の安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるのに、割高な先発医薬品(新薬)を購入しているケースが多いことがわかった。検査院は、後発薬も含めて幅広い中から医薬品を選べる方法をとるよう法務省に改善を求めた。

 医療費抑制のため国が普及を目指す後発薬をめぐっては、厚生労働省が今年4月初めに生活保護を受けている人への使用を事実上強制する通知を都道府県に出したが、批判を受けて同月末に撤回した。検査院は「今回の指摘は使用を強制するものではない」としている。

 刑務所や拘置所など全国75の刑事施設の医療は、ほぼ全額が国費でまかなわれている。検査院が、このうち15施設について調べたところ、東京拘置所や岡山刑務所、大分刑務所など13施設で、後発薬があるのに特定の新薬を指定して購入していた。検査院は、15施設が07年度に購入した医薬品について後発薬を購入した場合の調達額を試算した結果、「5208万円を節減できた」と指摘した。

 法務省は「医薬品の種類は各施設に勤務する医師の判断によるものだが、可能な範囲で調達方法を見直すよう指導する」としている。



 刑務所でも医師は不足しているみたいですからねぇ。ジェネリックに変更したり、選択肢を増やすのが面倒だったとか、変更する理由がなかったとか、そういう感じでしょうか。

 医療の質を全く落とさずに、5000万円も減らせるのなら、変更したほうが良さそうです。国のお金でもありますし。

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posted by さじ at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

胃もたれになったとき、どの胃腸薬を飲んでいる?

「胃が痛い……」どの胃腸薬を飲んでいますか?

 「いたたたた……また胃が痛む」――。商談がうまくいかなかったり、上司から嫌味を言われたり、何かとストレスを抱え込み、胃が痛いというビジネスパーソンも多いだろう。胃薬が手放せないといった人もいるだろうが、どの胃腸薬を飲んでいるのだろうか。

 市販されている胃腸薬の利用頻度を聞いたところ、月1回以上飲んでいる人は16.5%、一方で利用していない人は43.4%。最もよく飲んでいるのは「太田胃散(太田胃散)」と「大正漢方胃腸薬(大正製薬)」(いずれも15.5%)で、次いで「新三共胃腸薬(第一三共ヘルスケア)」(11.8%)、「キャベジンコーワ(興和)」(9.5%)、「ガスター10(第一三共ヘルスケア)」(8.3%)であることが、マイボイスコムの調べで分かった。

 胃腸薬を利用している人は、どのようなことを重視して薬を選んでいるのだろうか。「効能・効果」を重視している人が断トツで52.0%、以下「価格」(35.4%)、「飲みやすさ」(32.8%)、「成分」(18.1%)、「メーカー・ブランド」(18.0%)と続いた。



 本日、医学処管理人の私めも、胃もたれに苦しんでおりました。

 鉄の胃袋を自称し、他の人の倍近く許容できる胃をもつ私は、胃もたれとは無縁の生活を送っておりました。その油断からか、コンビニ弁当を、ありえない時間に、3時間ほどしか間隔をおかずに2個食べたところ、どうにもこうにも胃が気持ち悪い。

 バックトゥーザフューチャーで一躍有名になり、近年ではパーキンソン病になったことで知られるマイケルJフォックス主演の名作映画「ドク・ハリウッド」で、胃もたれの少年をコーラで治すシーンがありました。

 そこで片手にダイエットコーラ。これが効いた。見事に。どうも胃酸と炭酸が中和するらしい。本当か。しかし炭酸ガスが胃に刺激を与えて胃もたれを起こす場合もあるとか。

 ちゃんと噛み、適切な時間に適切な量を食べるのが、一番胃にやさしいですね。
posted by さじ at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化

薄毛になる確率が7倍に跳ね上がる遺伝子とは。

薄毛の確率、一気に7倍 英など遺伝子変異研究

 特定の2種類の遺伝子変異を持っている人は、薄毛になる確率が7倍になることが、英国やスイスなどの共同研究による全遺伝情報(ゲノム)の解読で明らかになった。米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に発表した。

 研究チームはまず、スイスの研究データをもとに1125人の白人男性のゲノムを調べ、薄毛のリスクを高めている二つの特徴的な遺伝子変異を見つけた。さらに英国、アイスランド、オランダのサンプルで1650人の白人男性のゲノムを調べ、2種類の遺伝子変異は7人に1人が持っていることを確認した

 今回調べたケースは男性ホルモン性脱毛症といわれ、生え際が後退し、頭のてっぺんが薄くなっていくタイプ。二つの遺伝子変異のうち、一つは男性ホルモンの受容体で以前から関連が指摘されていたものだったが、もう一つはこれまで知られていないものだったという。

 研究チームは、「複数の遺伝子が関与していると考えて遺伝子を探した。早期に見つけられれば、なんらかのケアができるかもしれない」と話している。



 日本人の場合はこれ以上にハゲる遺伝子があるんですかね。要するに男性ホルモンの受容体に対する遺伝子変異が。

 まぁでもハゲてもかっこいい男性っていうのはいるわけです。正直バーコードのように、側頭部の長い髪の毛をもってくるような髪型はあまりかっこいいとは思えないといいますか。

 「王様の仕立て屋」という漫画の中でも、ハゲをむしろ隠すようにするのではなく、薄毛になってきたのならば短く刈り込んだほうがカッコイイというのもありました。

 個人的には、年をとってきて、ハゲを隠しきれないほどになったら、バンダイナムコゲームスの石川祝男社長のような、知的で温和な髪型にしたいなぁと思ってます。

参考:石川祝男社長
石川祝男社長画像

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医学ちょっといい話7「ベテラン助産師の卒業」

60年で赤ちゃん6千人、ベテラン助産師「卒業」 高松

 約60年間で6千人の赤ちゃんを取り上げたベテラン助産師が引退した。高松市多賀町3丁目の平野艶子さん(86)。戦時中は無我夢中でへその緒を切り、70年代のベビーブームには寝る間もなく妊婦の元に駆け付けた。小さな体から力いっぱいの産声が上がるたび、「命の尊さ」を実感した。引退を機に、自宅近くに子どもたちの安全と健康を祈る「お地蔵さん」を建て、毎日手を合わせている。

 1942年11月、20歳で香川県西部の三豊郡神田村(現三豊市)に保健師として赴任した。男性は次々と出征し、女性や子ども、お年寄りばかりが残っていた。赤痢などが流行し、「死」と隣り合わせの日々。村に医師はおらず、助産師の資格も持つ平野さんに妊婦の世話が回ってきた。

 初めてのお産は真夜中だった。「生まれそうだからすぐ来て」と玄関をたたかれた。無我夢中でへその緒を切った。「新しい命に感激した」

 結婚して移り住んだ高松市内を45年7月、米軍機が襲った。道のあちこちに黒こげの死体が転がっていた。「地獄だと思った。人の命が簡単に失われるのが恐ろしかった」。命を大切に守り育てなければならないと誓い、助産師として生きていこうと決意した。

 スクーターで妊婦の家を回った。56年、自宅を改装して平野助産院を開設。71〜74年ごろの第2次ベビーブームでは、寝ずに1日7人を取り上げたこともあった。

 今年2月、心臓を患って入院し、「これ以上続ければ母子に迷惑がかかる」と引退を決めた。先月末、助産院を閉じた。これまでお産にかかわったのは約6千人。3代にわたり世話した家族もあれば、5人の子どもすべてを取り上げた母親もいる。「思い出の場所を残して」「再開して」との声は根強い。

 「新しい命に触れる感動を60年も味わえて幸せだった。子どもは宝物。引退はしたけれど、地域の安全に貢献したり、子育てに悩むお母さんの相談に乗ったりしたい」



 こういう尊い人が、地域の医療を支えているんだなぁ。志をもった人が日本中に配属されれば、まだまだ日本の医療も。

 60年間お疲れ様でした。

 分娩を助け、妊産婦や新生児の保健指導をする助産師は、産科医の不足もあって再び脚光を浴びつつある。厚生労働省などによると、助産師は06年で2万7352人。ピーク時の51年(7万7560人)に比べ、大幅に減った。だが、10年前と比べると約3千人増えている。

 日本助産師会(東京都台東区)の加藤尚美専務理事は「お産における大病院志向などもあり、地域の助産所は廃業が相次ぎ、一時なり手が減った。しかし身近な相談相手として再び見直されてきている」と説明する。


 お産に興味のある看護師志望の高校生などは、助産師の資格を目指してもいいかもしれませんね。今後の需要もありますし、何より産科に特化したスペシャリストという魅力もありますし。

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2008年10月26日

高齢者のCOPDは冬に悪化するので要注意。

高齢者の肺の病気 冬に悪化多く COPD検査で早期治療

 たばこなどで汚れた空気を長期間吸い続けた高齢者に多い肺の病気「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」。命にかかわる怖い病気だが、国内ではまだ理解が進まないため、日本呼吸器学会は今年から「肺年齢」という考え方を導入し、検査の普及に本腰を入れ始めた。冬には症状が一気に悪化することが多く、特に警戒が必要だ。

 COPDでは、肺の広い範囲に炎症が起き、呼吸の効率が落ちる。坂道や階段を上るだけで息切れするなど、日常生活も脅かされる。最大の原因は直接、間接の喫煙。粉塵や有害ガスなども危険で、10年以上かけて、肺が侵されていく。

 かつては「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていたが、2001年に世界保健機関(WHO)が病名を統一した。国内の患者は推定530万人以上。60-70歳代で受診する人が多く、風邪などの感染症を機に呼吸状態が急激に悪化する

 悪化した場合、48時間以内に抗生剤などで治療を始めないと重症化しやすく、入退院を繰り返すうちに寝たきりになる患者も少なくない。厄介なことに、多くの患者は肺がんや心臓病、糖尿病、骨粗しょう症、うつ病、認知症などの持病を抱えており、COPDになると、相互作用でどちらの症状も悪くなってしまう。

 日本医大呼吸ケアクリニック(東京・九段)所長の木田厚瑞さんは「非常に怖い病気なのに、『息切れは年のせい』と誤解されがちで、専門医以外の認識もまだ十分ではない。実際の患者の9割程度が見過ごされていると見られる」と指摘する。

 前兆は、たんが絡むようなせきと息切れ。ぜんそくなど他の疾患と区別するため、胸のレントゲンと心電図のほか、最大限の肺活量などを調べる肺機能検査「スパイロメトリー」で診断する。

 検査値のうち、最初の1秒間にはいた呼気の量などを基に、肺の老化の度合いを示すのが日本呼吸器学会が提唱する「肺年齢」で、病院や健診センターなどでCOPD患者の早期発見や禁煙指導などに生かされている。

 COPDと診断されれば、気管支拡張剤などを使った薬物療法や、たばことの決別、体力を高めるための運動療法が必要で、全国に668ある同学会の認定施設を中心に行われている。

 木田さんは「肺は一度壊れたら回復しないが、早めに適切な治療を受ければ息苦しさが軽減され、病状の進行も食い止められる。冬には感染の危険も高まるため、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を受けてほしい」と呼びかけている。

 日本呼吸器学会の認定施設は公式ホームページで検索できる。

COPDのチェックポイント(木田厚瑞さん監修)
・おおむね40歳代以降である。
・自分や他人のたばこの煙、粉塵などで汚れた空気を10年以上吸い続けた。
・風邪でもないのに、たんが絡むようなせきが続く。
・風邪をひきやすく、長引く。
・同世代の人と坂道や階段を並んで上っていると、息切れが強くてついて行けなくなる。
・高血圧や心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の治療を受けている。



 腎臓でも肝臓でもそうですが、何か1つの臓器が大きく障害されると、その人の生活が激変してしまいます。

 肺などもまさにその例に当てはまります。普段は調子悪くても、ちょっと息苦しいかな?とか咳が出るかな?程度ですが、高齢になり更に風邪を引くと、一気に状態が悪くなったりします。

 COPDという概念で、慢性的な肺の炎症をまとめられたのは良いことですが、まだまだ認知度が低いかなぁという気も。単に年のせいだと思わず、自分から受診してみる必要があります。

 特に長いこと喫煙していた人は要注意です。

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2008年10月25日

2008年度マッチング最終結果 大学病院ランキング

東大など10大学が100%充足、2008年度マッチング
 
 募集定員に対するマッチ者数(その病院に決まった研修者数)の割合(定員充足率)が100%だったのは、東大をはじめ計10大学。これらの大学の多くは、9月12日の中間公表でも多数の1位希望者を集めていた。

 以下、90%台8大学、80%台13大学、70%台8大学、60%台12大学、50%台14大学となっている。一方、定員充足率が50%未満も14大学あった

 なお、臨床研修病院について見ると、研修医に人気の高い病院はほぼ決まっている。マッチ者数が多いのは、国立国際医療センター戸山病院(東京)41人、国立病院機構東京医療センター(東京)28人、国立病院機構九州医療センター(福岡)28人、倉敷中央病院(岡山)28人、総合病院国保旭中央病院(千葉)22人、沖縄県立中部病院(沖縄)22人、岩手県立中央病院(岩手)20人、虎の門病院(東京)20人、聖路加国際病院(東京)20人、名古屋第一赤十字病院(愛知)20人、名古屋第二赤十字病院(愛知)20人、京都第二赤十字病院(京都)20人、国立病院機構長崎医療センター(長崎)20人など。



 2008年度の都道府県別マッチングランキングはこちら

 今回は、大学病院別です。

 ちなみに中間報告はこちら

順位 病院名 募集定員 マッチ者数 定員充足率
(人) (人) (%)

1位 東京大学医学部附属病院   130 130 100.00%


2位 東京医科歯科大学医学部附属病院 115 115 100.00%
3位 日本大学医学部附属板橋病院 65 65 100.00%
4位 大阪市立大学医学部附属病院 60 60 100.00%
4位 兵庫医科大学病院 60 60 100.00%
6位 慶應義塾大学病院 55 55 100.00%
6位 福岡大学病院 55 55 100.00%
8位 横浜市立大学附属病院 48 48 100.00%
9位 滋賀医科大学医学部附属病院 46 46 100.00%
10位 日本医科大学付属病院 40 40 100.00%

 以上!充足率が堂々の100%を達成した病院でした。

11 東京女子医科大学病院 80 79 98.80%
12 東京慈恵会医科大学附属病院 49 47 95.90%
13 杏林大学医学部付属病院 65 61 93.80%
14 自治医科大学附属病院 60 56 93.30%
15 和歌山県立医科大学附属病院 63 58 92.10%
16 東京医科大学病院 50 45 90.00%
17 愛知医科大学病院 40 36 90.00%
17 徳島大学病院 40 36 90.00%
19 東邦大学医療センター大森病院 38 34 89.50%
20 聖マリアンナ医科大学病院 72 64 88.90%
21 愛媛大学医学部附属病院 42 37 88.10%
22 神戸大学医学部附属病院 72 63 87.50%
23 香川大学医学部附属病院 40 35 87.50%
24 九州大学病院 98 85 86.70%
25 金沢大学附属病院 45 39 86.70%
26 筑波大学附属病院 80 68 85.00%
27 京都大学医学部附属病院 105 88 83.80%
28 大阪医科大学附属病院 55 45 81.80%
29 久留米大学病院 76 62 81.60%
30 藤田保健衛生大学病院 75 60 80.00%
31 名古屋大学医学部附属病院 20 16 80.00%
32 佐賀大学医学部附属病院 56 44 78.60%
33 近畿大学医学部附属病院 50 38 76.00%
33 宮崎大学医学部附属病院 50 38 76.00%
35 大阪大学医学部附属病院 90 68 75.60%
36 琉球大学医学部附属病院 36 27 75.00%
37 北里大学病院 100 74 74.00%
38 東海大学医学部付属病院 69 51 73.90%
39 熊本大学医学部附属病院 92 65 70.70%
40 北海道大学病院 78 54 69.20%
41 新潟大学医歯学総合病院 60 41 68.30%
42 川崎医科大学附属病院 68 46 67.60%
43 近畿大学医学部奈良病院 12 8 66.70%
44 山梨大学医学部附属病院 60 39 65.00%
45 旭川医科大学病院 40 26 65.00%
46 京都府立医科大学附属病院 90 57 63.30%
47 札幌医科大学附属病院 70 44 62.90%
48 奈良県立医科大学附属病院 70 43 61.40%
49 大分大学医学部附属病院 64 39 60.90%
50 島根大学医学部附属病院 48 29 60.40%
51 広島大学病院 60 36 60.00%
52 山口大学医学部附属病院 55 31 56.40%
53 獨協医科大学病院 66 36 54.50%
54 高知大学医学部附属病院 37 20 54.10%
55 山形大学医学部附属病院 50 27 54.00%
56 福井大学医学部附属病院 52 28 53.80%
57 三重大学医学部附属病院 26 14 53.80%
58 千葉大学医学部付属病院 95 51 53.70%
59 昭和大学病院 38 20 52.60%
60 鳥取大学医学部附属病院 40 21 52.50%
61 関西医科大学附属枚方病院 50 26 52.00%
62 帝京大学医学部附属病院 60 31 51.70%
62 鹿児島大学病院 60 31 51.70%
64 長崎大学医学部・歯学部附属病院 80 40 50.00%
65 名古屋市立大学病院 56 28 50.00%
66 群馬大学医学部附属病院 59 29 49.20%
67 信州大学医学部附属病院 90 44 48.90%
68 浜松医科大学医学部附属病院 80 39 48.80%
69 岐阜大学医学部附属病院 37 18 48.60%
70 埼玉医科大学病院 50 24 48.00%
71 東北大学病院 40 18 45.00%
72 金沢医科大学病院 48 21 43.80%
73 富山大学附属病院 46 19 41.30%
74 秋田大学医学部附属病院 40 16 40.00%
75 福島県立医科大学附属病院 44 17 38.60%
76 弘前大学医学部附属病院 40 15 37.50%
77 岡山大学病院 32 12 37.50%
78 岩手医科大学附属病院 35 13 37.10%
79 産業医科大学病院 30 9 30.00%

 大学病院別の充足率は東大、慶応大など都市部の23病院が100%だったのに対し、東北や北陸地方などの22病院で50%を切った

 研修医が大学病院を敬遠する背景について、厚生労働省の担当者は「医局は徒弟制度が強く、雑用が多いことなどが若者に好まれない。市中病院の方が豊富な経験が積めるという認識が広がっている」と話す。

 マッチングは、2004年度に義務化された臨床研修制度に伴って導入されたが、条件のよい都市部や一部の有名大学に希望が集中。人手不足となった大学病院が、地域の病院に派遣していた医師を引き揚げるなどして医師不足の要因のひとつとなっている。

 このため厚労省は、来春から一部の大学に限り、産婦人科や小児科など医師不足が顕著な診療科目に特化した臨床研修プログラムを認めるほか、文部科学省と合同で制度を見直す検討会を設置、年内に結論をまとめる。


 このランキングは、ただの充足率で、「自大学率」とか入れるともっと面白いんですけどね。時間のあるときにでもまとめられたらまとめてみたいと思います。

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posted by さじ at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2008年度マッチング最終結果 都道府県別充足率ランキング

依然続く研修医の大学病院離れ、2008年度マッチング

★大学病院 vs. 臨床研修病院、「50% vs. 50%」で定着★
 
 医師臨床研修マッチング協議会は10月16日、2009年4月からの卒後臨床研修先を決める医師臨床研修マッチングの最終結果を公表した。

 大学病院に決まった研修者(大半が医学部6年生)は全体の49.1%、臨床研修病院は50.9%で、臨床研修病院がやや上回った。この割合は2007年度と同率。

 大学病院での研修者の割合は、臨床研修の必修化前は約7割に達していた。これに対して、マッチングの最初の年である2003年度(研修開始時期は2004年度)が58.8%、以降、2004年度52.7%、2005年度48.3%、2006年度48.8%。臨床研修病院と大学病院の研修者はほぼ半々の割合で推移しており、必修化前の水準に戻る気配はない。

 「昨今の医師不足は卒後臨床研修が原因であり、募集定員と研修者の差が地域偏在を生んでいる」との指摘がある。

 今年のマッチングの参加者は全体で計8416人。うち希望順位を登録したのは、8167人、マッチングで研修先が決まったのは7858人。一方、マッチングに参加した病院は1091施設。募集定員の総数は1万1292人で、マッチングによる研修先決定者(7858人)はその69.6%にとどまる。

 地域別に見ると、都道府県による差が大きい。東京では都下の病院の募集人員は総計1510人で、ほぼその90%の研修者が決定。関東や関西、名古屋圏を中心に、募集定員の70%以上が埋まったのは10都府県。60%台が14県、50%台が18道県。一方、50%を下回ったのも5県ある。



 というわけで、マッチングも終了。本当なら各病院ごとにやりたかったんですけれど、あまりにも面倒なほど膨大なので、やめました。気になる方は「マッチング協議会」というサイトで詳しく知ることが出来ます。

順位 都道府県 募集定員(人) マッチ者数(人) 定員充足率(%)

1位 東京都 1,510 1,385 91.70%

 ダントツの募集定員を誇る首都東京。まぁそりゃそうです。国立、私立とも多数の大学病院がありますし、ブランド病院と呼ばれるような有名病院も数多くあります。しかしそんな首都東京でも、募集定員に対して9割ほどの充足率しかありません。まぁどこも多めに募集しているんで仕方ないんですけれど、1位の東京ですら、定員の余力が
ある現状というのは、何だかやるせないですね。医学部定員を増やすしかないか。

 以下、充足率順です。

2 沖縄県 175 147   84.00%
3 神奈川県 750 601   80.10%
4 福岡県 576 460   79.90%
5 京都府 347 268   77.20%
5 大阪府 811 604   74.50%
7 愛知県 697 510   73.20%
8 滋賀県 108 79   73.10%
9 兵庫県 417 305   73.10%
10 和歌山県 104 75   72.10%
11 熊本県 154 107   69.50%
12 千葉県 400 276   69.00%
13 徳島県 83 57   68.70%
14 宮崎県 70 48   68.60%
15 岡山県 227 155   68.30%
16 佐賀県 77 52   67.50%
17 岩手県 112 74   66.10%
17 栃木県 172 110   64.00%
19 宮城県 191 122   63.90%
20 茨城県 175 111   63.40%
21 香川県 95 59   62.10%
22 新潟県 152 94   61.80%
23 広島県 226 139   61.50%
24 福井県 81 49   60.50%
25 北海道 491 294   59.90%
26 埼玉県 306 183   59.80%
27 群馬県 141 84   59.60%
28 山形県 110 65   59.10%
29 静岡県 274 161   58.80%
30 三重県 154 90   58.40%
31 石川県 131 74   56.50%
32 秋田県 130 73   56.20%
33 奈良県 129 72   55.80%
34 大分県 110 61   55.50%
35 岐阜県 170 93   54.70%
36 長野県 204 111   54.40%
37 山梨県 89 48   53.90%
38 山口県 131 69   52.70%
39 愛媛県 125 65   52.00%
40 青森県 114 59   51.80%
41 福島県 144 73   50.70%
42 鹿児島県 133 67   50.40%
43 島根県 95 47   49.50%
44 高知県 82 40   48.80%
45 長崎県 150 73   48.70%
46 鳥取県 67 29   43.30%
47 富山県 102 40   39.20%
計 11,292 7,858   69.60%

 やはりというか何というか、圧倒的に地方の充足率が。まぁそりゃ首都圏のほうが、いいイメージありますよね、やる気のある研修医としては。わざわざ首都をとらず、地方の病院を取るメリットというと「地元だから」ぐらいしかないのが現状では?アピールしどころを増やすしかないですかね。

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posted by さじ at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

アフリカで未知のウイルスによる新たな感染症が発生する。

アフリカで新たな感染症

 南アフリカとザンビアで、未知のウイルスが引き起こす新たな感染症が発生し、3人が死亡したことが15日わかった。

 世界保健機関(WHO)は、病原ウイルスは、出血熱などを引き起こすアレナウイルスの仲間の可能性が高いとする予備的調査の結果を発表した。

 WHOなどによると、9月中旬に原因不明の病気で死亡したザンビアのサファリツアー従業員の看護にあたった南アフリカの医療従事者2人が死亡、1人が入院した。症状は、初期に発熱や頭痛、下痢などが見られ、悪化すると数日後に肝機能異常を引き起こして死亡するという。



 どうしてアフリカで、新しいウイルスが出てくるんでしょうか?熱帯だから?生物と密接に関わっているから?

 アレナウイルスというと、あれが有名ですね。ラッサ熱です。

 ラッサ熱は、「ウイルス性出血熱」と定義される疾患で、ウイルス性出血熱には4種類あります。ラッサ熱、マールブルグ病、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱です。ウイルス性出血熱の特徴としては、ウイルスがヒトに感染し、皮膚や内臓に出血を生ずるところにあります。

 症状は、発熱、全身倦怠感を初発症状とし、朝夕に39〜41℃の高熱を呈します。続いて3〜4日目に大関節痛、腰部痛が出現し、頭痛、咳、咽頭痛が大部分の患者でみられます。さらに後胸骨痛、心窩部痛、嘔吐、下痢、腹部痛がよくみられます。重症化すると、顔面、頚部の浮腫、消化管粘膜の出血、脳症、胸膜炎、心嚢炎、腹水、時にショックがみられます。いったん軽快し、2〜3 カ月後に再燃し、心嚢炎や腹水を生ずることも稀にある(1987年に日本へ輸入された例はこの再燃型であった)。

 また、重症例の約1/4にみられる種々の程度の不可逆性の知覚神経性ろうが最近注目されているそうです。妊婦の重症化はよくみられ、胎内死亡、流早産をおこす、と。

 日本では起こりにくいラッサ熱ですが、今回発生したウイルスが、感染力の強いものだとしたら?疾患の把握と、対処法の構築、そして、予防が重要です。

 ラッサウイルスは1本鎖RNAとエンベロープを持ち、アレナウイルス科に属する。このウイルスはアフリカにしか存在しないが、ヒトに病気を起こすアレナウイルス科のウイルスには他に、マチュポ(ボリビア出血熱)、フニン(アルゼンチン出血熱)、グアナリト(ベネズエラ出血熱)、サビア(ブラジル出血熱)の4種が知られており、いずれも南米に存在する。

 その他世界中に存在するものとしてLCM (lymphocytic choriomeningitis virus)が知られている。いずれも野ネズミが自然界の宿主であるが、前4者はレベル4に属し、ウイルスを増殖させるためには最高度安全実験施設(いわゆるP4実験室)が必要となる。


参考:感染症

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posted by さじ at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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