東大など10大学が100%充足、2008年度マッチング 募集定員に対するマッチ者数(その病院に決まった研修者数)の割合(定員充足率)が100%だったのは、東大をはじめ計10大学。これらの大学の多くは、9月12日の中間公表でも多数の1位希望者を集めていた。
以下、90%台8大学、80%台13大学、70%台8大学、60%台12大学、50%台14大学となっている。一方、
定員充足率が50%未満も14大学あった。
なお、臨床研修病院について見ると、研修医に人気の高い病院はほぼ決まっている。マッチ者数が多いのは、国立国際医療センター戸山病院(東京)41人、国立病院機構東京医療センター(東京)28人、国立病院機構九州医療センター(福岡)28人、倉敷中央病院(岡山)28人、総合病院国保旭中央病院(千葉)22人、沖縄県立中部病院(沖縄)22人、岩手県立中央病院(岩手)20人、虎の門病院(東京)20人、聖路加国際病院(東京)20人、名古屋第一赤十字病院(愛知)20人、名古屋第二赤十字病院(愛知)20人、京都第二赤十字病院(京都)20人、国立病院機構長崎医療センター(長崎)20人など。
2008年度の都道府県別マッチングランキングはこちら。
今回は、大学病院別です。
ちなみに
中間報告はこちら。
順位 病院名 募集定員 マッチ者数 定員充足率
(人) (人) (%)
1位 東京大学医学部附属病院 130 130
100.00%2位 東京医科歯科大学医学部附属病院 115 115 100.00%
3位 日本大学医学部附属板橋病院 65 65 100.00%
4位 大阪市立大学医学部附属病院 60 60 100.00%
4位 兵庫医科大学病院 60 60 100.00%
6位 慶應義塾大学病院 55 55 100.00%
6位 福岡大学病院 55 55 100.00%
8位 横浜市立大学附属病院 48 48 100.00%
9位 滋賀医科大学医学部附属病院 46 46 100.00%
10位 日本医科大学付属病院 40 40 100.00%
以上!充足率が堂々の100%を達成した病院でした。11 東京女子医科大学病院 80 79 98.80%
12 東京慈恵会医科大学附属病院 49 47 95.90%
13 杏林大学医学部付属病院 65 61 93.80%
14 自治医科大学附属病院 60 56 93.30%
15 和歌山県立医科大学附属病院 63 58 92.10%
16 東京医科大学病院 50 45 90.00%
17 愛知医科大学病院 40 36 90.00%
17 徳島大学病院 40 36 90.00%
19 東邦大学医療センター大森病院 38 34 89.50%
20 聖マリアンナ医科大学病院 72 64 88.90%
21 愛媛大学医学部附属病院 42 37 88.10%
22 神戸大学医学部附属病院 72 63 87.50%
23 香川大学医学部附属病院 40 35 87.50%
24 九州大学病院 98 85 86.70%
25 金沢大学附属病院 45 39 86.70%
26 筑波大学附属病院 80 68 85.00%
27 京都大学医学部附属病院 105 88 83.80%
28 大阪医科大学附属病院 55 45 81.80%
29 久留米大学病院 76 62 81.60%
30 藤田保健衛生大学病院 75 60 80.00%
31 名古屋大学医学部附属病院 20 16 80.00%
32 佐賀大学医学部附属病院 56 44 78.60%
33 近畿大学医学部附属病院 50 38 76.00%
33 宮崎大学医学部附属病院 50 38 76.00%
35 大阪大学医学部附属病院 90 68 75.60%
36 琉球大学医学部附属病院 36 27 75.00%
37 北里大学病院 100 74 74.00%
38 東海大学医学部付属病院 69 51 73.90%
39 熊本大学医学部附属病院 92 65 70.70%
40 北海道大学病院 78 54 69.20%
41 新潟大学医歯学総合病院 60 41 68.30%
42 川崎医科大学附属病院 68 46 67.60%
43 近畿大学医学部奈良病院 12 8 66.70%
44 山梨大学医学部附属病院 60 39 65.00%
45 旭川医科大学病院 40 26 65.00%
46 京都府立医科大学附属病院 90 57 63.30%
47 札幌医科大学附属病院 70 44 62.90%
48 奈良県立医科大学附属病院 70 43 61.40%
49 大分大学医学部附属病院 64 39 60.90%
50 島根大学医学部附属病院 48 29 60.40%
51 広島大学病院 60 36 60.00%
52 山口大学医学部附属病院 55 31 56.40%
53 獨協医科大学病院 66 36 54.50%
54 高知大学医学部附属病院 37 20 54.10%
55 山形大学医学部附属病院 50 27 54.00%
56 福井大学医学部附属病院 52 28 53.80%
57 三重大学医学部附属病院 26 14 53.80%
58 千葉大学医学部付属病院 95 51 53.70%
59 昭和大学病院 38 20 52.60%
60 鳥取大学医学部附属病院 40 21 52.50%
61 関西医科大学附属枚方病院 50 26 52.00%
62 帝京大学医学部附属病院 60 31 51.70%
62 鹿児島大学病院 60 31 51.70%
64 長崎大学医学部・歯学部附属病院 80 40 50.00%
65 名古屋市立大学病院 56 28 50.00%
66 群馬大学医学部附属病院 59 29 49.20%
67 信州大学医学部附属病院 90 44 48.90%
68 浜松医科大学医学部附属病院 80 39 48.80%
69 岐阜大学医学部附属病院 37 18 48.60%
70 埼玉医科大学病院 50 24 48.00%
71 東北大学病院 40 18 45.00%
72 金沢医科大学病院 48 21 43.80%
73 富山大学附属病院 46 19 41.30%
74 秋田大学医学部附属病院 40 16 40.00%
75 福島県立医科大学附属病院 44 17 38.60%
76 弘前大学医学部附属病院 40 15 37.50%
77 岡山大学病院 32 12 37.50%
78 岩手医科大学附属病院 35 13 37.10%
79 産業医科大学病院 30 9 30.00%
大学病院別の充足率は東大、慶応大など都市部の23病院が100%だったのに対し、東北や北陸地方などの22病院で50%を切った。
研修医が大学病院を敬遠する背景について、厚生労働省の担当者は「医局は徒弟制度が強く、雑用が多いことなどが若者に好まれない。市中病院の方が豊富な経験が積めるという認識が広がっている」と話す。
マッチングは、2004年度に義務化された臨床研修制度に伴って導入されたが、条件のよい都市部や一部の有名大学に希望が集中。人手不足となった大学病院が、地域の病院に派遣していた医師を引き揚げるなどして医師不足の要因のひとつとなっている。
このため厚労省は、来春から一部の大学に限り、産婦人科や小児科など医師不足が顕著な診療科目に特化した臨床研修プログラムを認めるほか、文部科学省と合同で制度を見直す検討会を設置、年内に結論をまとめる。
このランキングは、ただの充足率で、「自大学率」とか入れるともっと面白いんですけどね。時間のあるときにでもまとめられたらまとめてみたいと思います。
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