2008年09月09日

2ヶ月で13回も通院したのに癌を見落とされたとして訴訟。

「医師のがん見逃しで死亡」 遺族が盛岡地裁に損賠提訴

 盛岡市の女性が適切な治療を受けられないままがんで死亡したのは、医師の見逃しで発見が遅れたためとして、夫ら3人が26日までに、同市内の診療所と担当医に約1000万円の損害賠償を求める訴訟を盛岡地裁に起こした。

 訴状によると、女性は昨年3月から右腹などに違和感を訴え、診療所に通院。約2カ月の間に13回、担当医の診断を受けたが、医師は「精神的なものからくるのではないか」と説明、ほかの病気を疑うことなく整腸剤を処方し続けた。

 ところが昨年5月7日、別の病院で診察を受けると、結腸がんであることが判明。手遅れの状態で、11月19日に死亡した。

 診療所側は「岩手医師会に対応を付託しているため、コメントできない」としている。



 開業医に必要な能力の1つとして、全身を診る力と、異常を見落とさない力があります。

 2ヶ月に13回も来院していれば尋常でないとして他の検査を行うと思うんですけれど、この医師は何の検査もせず整腸剤だけ出し続けたんですかね?それはちょっと考えにくいか。

 腹部単純X線写真を撮っていて、見落としていたとしたら、医師側の落ち度ですね。画像という証拠があれば、医療ミス確定ですから。

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自己愛性人格障害の特徴と診断について

「自分は重要な人間だ」と思い込む 「自己愛性人格障害」とは何か 

 茨城県土浦で8人を連続殺傷した犯人が、人格障害の一種「自己愛性人格障害」と診断された、と各紙が報じている。この障害は「自分は重要な人間だ」「周りは自分を理解できない」と思い込むのが特徴だ。ただ、一方で本当に「自己愛性人格障害」なのかという指摘もある。

「世が世ならば、自分はもっと高い地位にいたはずだ」
「魔法の世界は現実と違い、自分は特別な存在になれる。すべてが自分の思い通りにできる。だから死にたい」

 2008年8月31日「朝日新聞」は金川真大被告がこのように供述していると報じた。茨城県土浦市のJR荒川沖駅で08年3月に8人を殺傷した犯人は、高校を卒業してから進学も就職もせず、コンビニでアルバイトをしていて、家に帰れば部屋にこもってゲーム三昧。一緒に暮らしている家族とはほとんど口をきかなかった。そして次第に、「世が世ならば、自分はもっと高い地位にいたはずだ」と思い込むようになった。逮捕後、捜査関係者にも真顔でそう話し、不満を口にする場面もあったという。そんな「本来」の自分になれる理想世界を死後に求めた。犯行に及んだのは死刑になるためで、「自殺は痛いからいやだ」「派手な事件を起こして死刑になりたかった」として身勝手極まりない理屈を述べているという。

 「自己愛性人格障害」というのは聞きなれない病名だが、この人格障害には、幼少期に過保護に育てられ、「私は特別な人間なんだ」と思い込むタイプがあるという。厚顔無恥、誇大、顕示欲の強さなどが特徴とされる。また、幼い頃から親の愛情を受けなかったために、「自分は本当はもっとすごいんだ」と空想して、傷付いた自尊心を取り戻そうとするタイプもあるという。

 主な特徴としてアメリカ精神医学協会のマニュアルには以下の9つが掲載されている。

(1)自分の重要性は大変大きなものと考えている。
(2)限りない成功、権力や才能といった空想にとらわれている。
(3) 自分が特別な人間であるため、地位の高い人にしか自分は理解されないと思っている。
(4)過剰な賞賛を求める。
(5)自分だけに特権があると思っている。
(6)自分自身の目的を達成する為なら、他人を利用する。
(7)他人に対する共感が欠けている。
(8)他人に嫉妬する。
(9)尊大で傲慢な態度や行動をとる。

 このうち、5つ以上当てはまる場合は障害の可能性が高いと言われている。「自分は特別な存在」と話す金川被告は、(1)や(5)にあてはまる可能性がある。また、現実の世界では特別な存在になれないが、「魔法の世界」ではなれると思い込んでいる、という点では(3)に該当すると思われる。このように、金川被告の言動は「自己愛性人格障害」を疑わせる。

 「この障害の裏には自己嫌悪があり、それを隠すために自分は本来は優れた人間なんだと思い込みます。しかるべき環境だったら、社長になれる、ノーベル賞を取れると言う人もいます。ただ、何も根拠はなく、実現のための努力をしようともしません。うまくいかないと、すべて周りのせいだと思っています。会社内でもそのような態度なので、転職先で次々と首になったという人もいました」

「アメリカに比べて日本では症例が少ないのが現状で、なかには誤診されていることもあると思います。言葉で定めた診断基準で見極めるのは難しい」
とも指摘する。

 確かに、患者の中には診断中に気に障ることがあるとキレて、暴力を振るうこともあるが、

「この手の患者さんは暴力を振るうといっても、大怪我させようとか、ましてや殺そうと思うことはありません。土浦の事件の場合は計画的に事を運んだようですが、自己愛性人格障害では考えにくいです。該当するかどうか・・・」
と疑問も口にする。

 治療はカウンセリングをベースに行う。治療開始は早いほどいいが、患者は自分が病気だと思っていないため、自ら治療を受けにくることはほとんどない。もし、周囲の人が疑わしいと思ったら心療内科に相談して、早期に治療を受けさせる必要がある。



 自己愛性人格障害かなーと思う人は結構いますよね。まぁ社会からみて、特に脳の器質的な異常がないのに人格障害などとレッテルを貼っていいのかという話もありますけれど、人格障害の人の周囲を構成する社会全体がホトホト参るほど疲れてしまうので、まぁ受診して自身に対する歪みを修正できれば、本人にとっても周囲にとっても良いのではないですかね。そういう意味でも、性格の歪みを障害であると言ってしまう意義はあるかと。

 話は脱線しますけれど、最近某所で「愛読書」として挙げられていた下田治美著の「精神科医はいらない」という本を読みましたが、読みながら思った感想は、「これは恐るべき本だな」というもの。こんなのを一般に流通させてもいいのか、というぐらいのトンデモ本だと思います。著者は自分が言いたいことをハッキリ言う行動力のある人だということを自覚しているようですが、だからといって論理の欠片もない医者批判を堂々と行われても。これを読んで精神科医に対する不信感が芽生え、病院に行かなくなる人がいるかと思うと、、、

 好意的にとるならば、駄目な精神科医を批判することで全体のレベルアップに繋がるかもしれません。実際に駄目すぎる精神科医はいます。本書で挙げられているようなこともあると思います。そういう医者は糾弾されるべきです。駄目な精神科医の低レベルっぷりについては何度かお話していると思います。ですがこの、なんというんでしょうかね、根拠のなさ、とでもいいますか、論理的思考力のアレとでもいいますか、説得力がない。

 色んな人が言っていますが、この作者はいささか思い込みが激しいような?自身のウツ病(自称うつ病のプロである作者は、鬱病と鬱状態、抑うつ、抑うつ神経症などの区別をつけず、全てをひっくるめてウツ病と記載しています)の発症原因をヤマギシという団体の洗脳によるものだと主張しています。確かに自分のプライドを傷つけられるだとか、騙されたというショックで鬱状態になることはあるかもしれませんが、鬱病にはならんでしょうな。加えて言うなら、どんな人でも絶対に洗脳されると書かれていますが、まぁそんなことはない。正常な理性、思考力を持っていれば「洗脳」などされんでしょう。されていたら今の日本人の9割がマルチ商法や新興宗教に手を染めてますわ。

 もっとこう、題名のとおり「精神科医はいらない」ことを、論理的にまとめていれば称賛に値する本だったと思うんですけれど、一貫性がなくて非常に読みづらい上に、1つ1つのエピソードにまとまりが欠けるという、何ともいえぬ本でした。この本に挙げられていることを精神科医全体の真実である、と鵜呑みにしてしまう人が出ないことを願います。こちらのブログでトンデモ本として批判されています。本にはまだまだツッコみどころ満載なので、暇すぎて無人島に行かなければならないような人、懲役があと20年近く残っているような人は、手にとって読んでみてもいいかもしれません。

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2008年09月08日

歴史医療漫画「JIN―仁」が100万部突破。

歴史医療まんが「JIN―仁」 幕末の庶民描き人気

 「六三四の剣」や「龍―RON」などの作品で知られるまんが家・村上もとかの「JIN―仁」(スーパージャンプ)が連載9年目を迎えた。あまり例のない歴史医療まんがだが、このほど単行本の12巻が刊行され、累計も100万部を突破。人気が広がりつつある。

 主人公・南方仁は東都大付属病院の脳外科医局長。タイムスリップで日本の幕末に流され、コレラや梅毒などに苦しむ江戸の人々を救うために奔走する。西郷隆盛、坂本龍馬、一橋慶喜ら、歴史上の人物も登場するが、「物語の中心となるのは、あくまで病気に苦しむ当時の庶民たち。そこに飛び込んだ現代の医者が何ができるのか。それを描きたかった」と村上は話す。

 物語の魅力の一つが、抗生物質であるペニシリンの抽出など、史実では江戸時代にできなかったはずの医療行為を、仁が創意工夫を重ねながらやり遂げてゆく点だ。「当時の時代環境の中で、どの程度のことまでなら可能なのか、一つ一つ医療の専門家の方に確かめています。ただ、仁は本来、脳外科が専門なのに、研修医の頃の記憶などを頼りに、必要なら帝王切開までやってしまう。その意味では、ものすごい医者なのかもしれません」

 村上は51年生まれ。「赤いペガサス」(77年)で、当時まだ珍しかったF1の世界を描き、剣道まんが「六三四の剣」では、小学館漫画賞(84年)を受賞した。

 だが、戦前から第2次大戦を舞台にした前作「龍」以来、歴史ものに力を注ぐ。「小伝馬町の牢屋敷の格子の幅まで調べました。ただ、そのまま描くと、中の人間の顔が見えなくなってしまうので、作品では少し広めにしています」。細部まで表現された吉原や江戸の湯屋などの描写は、まるでそこにいる気分になるほど。

 そんなこだわりが評価されたのか、30代までの読者が多い「スーパージャンプ」の中で、50代以上の読者からのファンレターが目立つという。

 このほど出た12巻では、仁は長崎に赴き、暴漢に襲われた英国商人トマス・グラバーの手術を担当する。「物語はこれからがクライマックス。仁は政治に巻き込まれ、歴史にどこまでかかわるべきかで思い悩む。そのあたりをきっちり描いていきたい」



 私も愛読しております、歴史医療漫画の「JIN(仁)」です。名作です。スーパージャンプというかなりマイナー雑誌ゆえにあまり見かけませんでしたが、最近は書店へ行くとかなり大きく取り上げられています。

 村上もとか氏が非常に細かく取材しているというのが分かるほど、この漫画ではリアルな時代背景を見ることが出来ます。その時代の流れの中で、現代医学を学んだ南方仁が人々を助けていきつつも歴史の流れに葛藤する様が非常に面白いです。

 医療面に関していえば、よく医療漫画にありがちな「手術シーンは派手に見せて終わり」というものではなく、淡々と手術のプロセスを解説しながら描かれている点が非常に高ポイントです。手根管症候群の手術のやり方などをここまで描いた医療漫画は存在しないでしょう。歴史だけでなく医療においても圧倒的な取材力に脱帽です。

 なんか最近また医療漫画ラッシュが続いておりますが、中でも「医龍」とこの「JIN -仁-」は誰にでもオススメできる漫画です。
 
参考:仁 -JIN-

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外来の待ち時間を減らすためコンシェルジュを配属する

コンシェルジュの設置病院が増加

 コンシェルジュやエスコートスタッフを配置する病院が増えている。病院ごとに呼び名や役割は異なるが、「患者の満足度向上」「医師、看護師などの業務負担軽減」という狙いは同じ。患者からの評判も上々で、医師、病院にもメリットがあることが分かり、今後も広がっていきそうだ。

 大病院の外来でありがちな「3時間待ちの3分診療」をなくし、患者、医師、病院の三者それぞれにメリットのあるシステムをつくろうと、日本医療コンシェルジュ研究所は、「MA(メディカルアシスタント)」と「MC(メディカルコンシェルジュ)」の2つの民間資格と研修プログラムを創設した。今年4月までに、全国37病院の看護師、保健師、臨床検査技師、診療放射線技師、事務員ら約350人が資格を取得している。

 MAの研修プログラムは、今年4月の診療報酬改定で報酬の対象となった「医師事務作業補助者」の育成を目的としている。一方、MCは患者の不安や不満を解消し、満足度を向上させるコンシェルジュを育てるのが狙いだ。

 同研究所の深津博理事(名大医学部附属病院放射線部准教授)は「裏方だが、司令塔やプロデューサーのようなイメージで、病院、医師、患者間をつないでほしい。医師、患者双方の負担を軽減し、患者の待ち時間を減らしていくことで、病院経営の効率化にもつながる」と話す。

 深津理事は2005年6月、同病院放射線部で司令塔役として1人のコンシェルジュを試験的に配置。紹介状を持った初診患者と受診・検査予約などの調整を任せたところ、予想通り患者から好評を得た。その後、コンシェルジュをもう1人増やし、全診療科で調整して、効果の統計を取ったところ、平均の初診受付待ち時間は約26.8分から約7.9分に、外来での待ち時間は約67.1分から約7.2分に大幅に短縮されたことが分かった。一方、実診療時間は約82.5分から約101.8分と長くなったことから、患者満足度が大幅に上がった。現在、同病院では4人のコンシェルジュが司令塔として活躍している。

 コンシェルジュが間に入って調整することで、患者側が受けるメリットとしては、待ち時間と診察の終わりの時間が予測しやすくなり、ストレスが減る▽受診日に検査を受けられるため、通院回数が減る▽セカンドオピニオンや高度先端医療の適否などが相談できる−などがある。

 医師にも、▽紹介状を書いた医師と紹介を受けた医師の両方に対する患者の信頼度がアップする▽医師は「治療」という本来の業務に専念しやすくなる−などのメリットがあり、病院側は経営が効率化されることで、全体の収益が上がる。

 全国から患者が来院する亀田総合病院などを運営する医療法人鉄蕉会(千葉県鴨川市)は、1995年からサービスカウンターを設置して、患者の満足度向上のための取り組みを始めた。2005年から「コンシェルジュ」という呼び名を使うようになり、現在は「生活コンシェルジュ」と「メディカルコンシェルジュ」に役割を分担し、計25人のスタッフを配置している。

 「生活コンシェルジュ」は同年に設置したカスタマーリレーション部の所属で、▽遠方からの入院患者や単身入院患者の入院生活全般のサポート▽院内見学の案内▽買い物代行サービス▽問い合わせやクレーム対応−などを担当。一方、「メディカルコンシェルジュ」は診療部事務室の所属で、受診や検査などの事務手続きをサポートし、「日帰りで手術を受けたい」など、さまざまなリクエストを受けて調整する業務を行っている。



 大病院は、外来で時間単位の予約をとります。でもその時間どおりに行くことはほとんどありません。医師が真剣に診療しているからこそ、です。1日にこなさなければいけない人数を50人とすると、予約の段階で1時間に8人〜9人ほどいるとします。すると1人あたりにかけられる時間が数分になってしまいます。が、実際には何十分もかけるわけです。加えて新規の患者さんや緊急の患者さんも診ていると、あれよあれよという間に時間は過ぎ去っていきます。

 患者さんを3時間近く待たせてしまうのは本当に申し訳ないとは思います。そこでコンシュルジュの出番だそうですけれど、具体的に何をするんでしょうね。思いつく限りでいうと、まず必要と思われる検査を全部終えておくとか、あとは呼ばれる直前になったら電話で呼び出すサービスとか。でもこれってどこの病院でもやってるっちゃやってますよね。ただ看護師や医療スタッフの仕事みたいになってますけど。

 医師の外来状況を事細かに把握できるシステムが出来れば、それに合わせて携帯か何かで呼び出すサービス、というのが一番合理的かな。これだと近くの本屋とかで暇を潰せるし。病状が悪い人には結局厳しいままではありますが…。

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2008年09月06日

子供の身長を伸ばすためのレシピを考案する。

子どもの背を伸ばす食事のレシピ考案、神戸の医師

 神戸市で開業する子どもの低身長治療の専門医、額田成さん(52)が、身長を伸ばすための「成長食」を考案し、レシピ集にまとめた。日本人の子どもの平均身長はこの20年間、横ばいで、6歳児の身長は、低下傾向に転じた。「親より背が低い」と悩む子も増えている、という。額田さんは「食事の偏りと睡眠不足が原因」とみて、改善を呼びかけている。

 身長を伸ばすのに必要な栄養素はたんぱく質とカルシウム、亜鉛。加工食品に含まれるリン酸塩は、亜鉛やカルシウムを体外に排出する働きがあり、取りすぎると骨の成長にはマイナスだ。また、糖分の取りすぎで血糖値が上がると、成長ホルモンの分泌が阻害される。小学校低学年までの肥満も、思春期以降に背が伸びなくなる要因の一つになる。

 文部科学省の学校保健統計によると、07年度の日本人の17歳の平均身長は、男子が170.8センチ、女子が158.0センチ。親の世代にあたる30年前(1977年度)の17歳と比べると男子で1.7センチ、女子で1.4センチ高いが、最近20年間はほぼ横ばい。身長の伸びのピークは男子11歳、女子9歳と、親の世代より1歳ほど「早熟」になり、小児肥満などの影響で、中学以降は伸び悩む子が多い。

 額田さんは20年間の臨床経験から、「男子の身長=(父の身長+母の身長+13)÷2」、「女子の身長=(父の身長+母の身長―13)÷2」の公式を立てた。「これより伸ばすには、バランスのとれた献立と十分な睡眠が大切。毎年5ミリ余計に伸ばせば10年で5センチ高くなる。レシピを生活を見直す一助としてほしい」と話している。

 「子どもの身長を伸ばす成長食レシピ」はPHP研究所刊。1470円。ぬかたクリニックは078・515・5152(予約制)。



【ヘルシー肉だんごスウェーデン風】(2人分)

(1)木綿豆腐半丁は水分をしっかり切り、手で細かくつぶし、片栗粉大さじ1と混ぜ合わせる。

(2)ボウルに鶏ひき肉200グラム、卵1/2個、白ねぎのみじん切り1/4本分、酒大さじ1/2、薄口しょうゆ小さじ1、おろししょうが1かけ、塩・コショウ少々を入れ、粘り気が出るまで混ぜ、(1)を加え、丸めて5分ゆでる。

(3)鍋にオリーブ油小さじ1とみじん切りにしたにんにく1片を入れて火にかけ、スライスしたタマネギ1/2個を加えしんなりするまでいためる。

(4)ホールトマト200グラムをつぶしながら(3)に加え、水1カップ、白ワイン50cc、固形スープ1/2個、ロリエ1枚、砂糖小さじ1/2、塩少々を入れて5分ほど煮る。(2)の肉だんごを加え、弱火で10分煮込む。仕上げに粉チーズ、パセリを加える。



【ママの手作りソーセージ】(4人前、約20個分)

(1)豚ひき肉270グラム、鶏むねひき肉90グラム、タマネギみじん切り1/2個分、塩・コショウ少々を混ぜ合わせる。

(2)高野豆腐はおろし金ですり下ろして粉状にし、大さじ2杯を(1)に加える。卵小1個、濃い口しょうゆ、酒、片栗粉各小さじ1、セージ小さじ1/3、ショウガのしぼり汁、ニンニクのすりおろし少々を加えてまぜる。

(3)親指ぐらいの大きさにまとめ、油をひかずにフライパンでよく焼く。



【切り干し大根のオムそば風】(2人分)

(1)切り干し大根40グラムはさっと洗って水に5分ほどつけてざるに上げ、水気を切っておく。

(2)豚もも肉100グラムは食べやすい大きさに切り、塩、コショウで下味をつける。

(3)フライパンにサラダ油大さじ1/4をひき、(2)と(1)、切りイカ20グラムをいため、トマトケチャップ大さじ1.5、ウスターソース大さじ1、砂糖少々で味をつける。

(4)卵2個に脱脂粉乳、水各大さじ2を加えて混ぜ、フライパンで薄焼き卵をつくり、(3)を入れて巻く。

(5)ケチャップとウスターソースを混ぜてかけ、青のりやかつおぶしをのせる。



 ただ戦前までは欧米に比べて低栄養だっただけで、同じ生物なのですから、現代の栄養で成長すれば親と同じ身長に落ち着くはずです。

 親より背が低いのは、栄養面と、成長ホルモン分泌に大きく関与する睡眠時間帯が原因ですかね。

 もうこれは何度も言ってると思うんですけど、深夜0時を過ぎたコンビニで5,6歳の子供が走ってる姿をみると、やるせなくなります。真っ当な親であれば8,9時に寝かせるべきです。

 何故生活リズムまでも自分に合わせようとするのでしょうか。自分勝手な馬鹿な親だと思います。どうして親としての自覚が芽生えないのか、不思議です。自分もそのように自分勝手な親に育てられたから、分からないんでしょうか。

 子供のコンプレックスを払拭するためにも、栄養のある食事を摂らせて、早く寝かせて下さい。

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福島県立大野病院が加藤医師の懲戒処分を取り消す

医師減給処分取り消しへ=報告書見直しも検討−大野病院帝王切開死で福島県

 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性=当時(29)=が大量出血して死亡した事故で、業務上過失致死などの罪に問われた加藤克彦医師(40)の無罪が確定、4日付で復職したことを受け、県病院局は同日、加藤医師の減給処分を取り消す方針を固めた。近く開かれる県病院局懲戒審査会で正式決定する。復職後の処遇については本人と話し合って決めるという。

 県の事故調査委員会が05年3月、加藤医師の医療ミスを認める報告書をまとめたことを受け、県は同年6月、加藤医師を減給1カ月の懲戒処分としていた

 県病院局はこの報告書についても、見直しを含めた検討を行うとしている。 



 個人的に、県の病院局には、医療ミスを認める報告書が提出されたとしても、懲戒処分にせず加藤先生のほうを信じ続けてほしかったですねぇ。

 まぁそうはいってもお役所仕事的な面もあるでしょうから、難しいんでしょうけれど。

 ただ加藤先生は、それでも病院に戻って下さるという。ありがたいことじゃないですか。

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子供の肥満には、母親のストレスが深く関与する

母親のストレスが子どもを太らせる?

 10歳以下の子どもの肥満には母親のストレスが深くかかわっているという調査結果を、イリノイ大学などの研究者が発表した。ストレスのたまった母親を見て子どもがストレスを感じ、不健康なお菓子に手を伸ばしてしまうのだという。

 ロイター通信によると、母親のストレスは貧しさに起因し、お金のないことを嘆いたり、仕事が辛かったり、十分な健康保険がなかったりすることから生まれると考えられる。調査を主導したイリノイ大のクレイグ・ガンダーセン氏は「人はストレスへの反応として物を食べる。この場合、子どもは母親以上に敏感に反応しているのではないか」と話す。

 現在、米国の2〜19歳の子どもの約17%が肥満、16%が太り気味と推定されている。今回の調査関係者は、母親がストレスを抱えていると子どもがその状況から逃れようとお菓子を食べ、10歳までに肥満体型になってしまうと推定している。

 ガンダーセン氏によると、ストレスを感じる子どもは、家に食べ物が豊富だと過食になりやすい。しかも問題は、冷蔵庫にある食べ物に肥満の原因となる不健康な物が多いことだ。特に3〜10歳の子どもは、ストレスで肥満になる傾向が強いという。10歳以上の子どもは、家の外で友だちや仕事を通じてストレスを発散する機会が増える。



 子育てをするのには覚悟が必要ですね。子供のことを考えて真っ当な人間に育てようと思ったら、親は自分勝手にやりたい放題で生きてはいけない、と思います。

 やりたい放題で接した結果、子供が精神的に不安定になった例は多く見てきましたが、やはり子供は親を見て育つものですからね。そこらへん、親としての自覚が問われるところだと思います。

 人間ですから、母親もストレスを感じます。ですがそれが子供に過度に感じ取られると、子供もストレスに反応してしまいます。そのことを踏まえた上で、行動してもらいたいなぁ、と。

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2008年09月05日

疲労を感じる原因となるたんぱく質を発見する。

疲労感じる原因たんぱく質を発見 慈恵医大教授ら

 疲れを感じる原因となるたんぱく質を、東京慈恵会医科大がマウスを使った研究で突き止めた。このたんぱく質は、徹夜や運動の直後に心臓や肝臓、脳などで急激に増え、休むと減る。元気なマウスに注射すると、急に疲れた。疲労の謎を解く鍵として、科学的な疲労回復法の開発につながりそうだ。沖縄県名護市で開かれている国際疲労学会で4日、発表する。

 近藤一博教授と大学院生の小林伸行さんは、人が疲れると体内で増殖するヘルペスウイルスに関係するたんぱく質に注目、疲労因子を意味する英語からFFと名付けた。水があると眠れないマウスを、底に1センチほど水を張った水槽に一晩入れて徹夜状態にし、その直後に臓器を取り出し、FFの量を調べた。

 その結果、睡眠をとったマウスに比べ、徹夜マウスでは、FFが脳、膵臓、血液で3〜5倍、心臓と肝臓では10倍以上も増えていた。2時間泳がせた場合も、同様に変化した。どちらも休息後は平常値に戻った。

 さらに、FFを元気なマウスに注射すると、大好きな車輪回し運動をほとんどしなくなった。疲れの程度に応じて増減し、かつ、外から与えると疲れが出現するという「疲労原因物質」の二つの条件を満たした。

 FFは、細胞に対する毒性が強い。心臓、肝臓で特に増えるため、過労に陥ると心不全や肝障害が起きやすくなる、という現象に関係している可能性が高い。

 人が疲れを感じる仕組みは、まだ十分解明されていない。運動疲労の原因とされていた乳酸は、運動すると筋肉中に増えるが、疲労の程度とは関係せず、筋肉に注射しても疲れが出現しないため、原因物質ではないことが数年前に実証されている。

 近藤教授は「FFは、疲労が起きるとすぐに反応するため、疲労に対し最初に働く回路だろう。正確な疲労の測定装置や、科学的な疲労回復法の開発につながる」と話す。



 徹夜後のあの疲労っぷりは、たんぱく質によるものだったんですねぇ。

 この物質の制御が可能になれば、徹夜しても元気に働けるようになるかも…医療従事者には朗報か

 いやしかしそんなことが可能になると余計に過労死の危険性も出てきますわな。寝るのが一番。
posted by さじ at 04:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

慶應大学医学部の準教授に健康食品会社が1200万円を渡す

慶大元准教授にL&G資金 1200万円は受領認める

 慶応大学医学部の元准教授(53)=免疫学=が在任中の04年4月から1年間、出資法違反容疑で警視庁などの家宅捜索を受けた健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」から、自分の会社を受け皿に毎月100万円の振り込みを受け、計1200万円を受け取っていたことがわかった。04年から05年にかけて元准教授が理事を務める法人にもL&Gから計1億6千万円余が振り込まれていた。この期間に、少なくとも6500万円が同法人から元准教授名義や会社名義の銀行口座に移されていた。

 元准教授は、1200万円については「不徳だった」と受領を認める一方で、法人を経由した資金移動については「(自分の関与は)絶対にあり得ない」と否定している。

 元准教授が毎月100万円の資金の受け取りを始めた04年は、L&Gが高配当をうたった投資商品の扱いを本格化させ、会員からの苦情などが増え始めた時期と重なる。L&Gが家宅捜索を受けた昨年10月、元准教授は朝日新聞の取材に対し、L&Gが元准教授の名前や免疫について話す場面を勝手に使って健康関連商品の宣伝に利用していたと主張。「自分の研究が悪用されたとしたら許し難い」と関与を否定していた。

 元准教授は大手化学メーカーで医薬品の企画・開発などに携わった後、01年11月、慶応大が学内外の専門家を年度ごとに任用する特別研究教員に採用され、04年4月に助教授に就任。その後、准教授と名称が変わったが、08年3月末に大学との契約は打ち切られた。

 元准教授によると、L&Gとかかわりを持ったのは03年冬。研究テーマだった「自然免疫」にL&G側が関心を持ったことで付き合いが始まり、L&Gからの申し入れを受ける形で、04年4月から「研究費」として毎月100万円を受け取るようになったという。この金は自ら代表を務める医療コンサルタント会社に毎月振り込まれた。

 関係者によると、こうした資金の受領が始まって以降、元准教授はL&G主催の講演会で自分の研究内容を話したり、会報誌に顔写真と「慶応大教授」の肩書とともに論文を寄せたりしていた。

 1200万円とは別に、L&Gからは04年8月から05年10月にかけて、元准教授が理事だった法人に計4回総額1億3500万円、その他にも毎月210万円(計15回)の振り込みがあったことも判明。総額は1億6650万円に上る。

 この法人は、営利目的でも公益目的でもない法人の設立について定める中間法人法に基づき、04年3月、医療系ベンチャーの支援を目的に設立された中間法人。元准教授や公認会計士らが参加していたが、徐々にL&Gからの資金提供が増え、関係者によると、この期間中の法人の収入の約96%をL&Gからの資金が占めていた。L&G側は健康商品の研究開発費や業務委託費として支払っていたという。

 この法人に入った資金のうち計約6540万円は、04年8月から05年11月にかけて、元准教授の個人名義の口座と医療コンサル会社名義の口座に移されていた。関係者によると、いずれも元准教授に対する役員報酬や健康商品の研究開発費の名目だったという。

 1200万円を除く一連の資金の流れについて元准教授は「自分は絶対に受け取っていない。(医療コンサル会社の)資金管理は法人の代表理事に任せていた。L&Gからいくらが支払われ、そこから私名義の口座にいくらが支払われたのか、私は把握していない」と話している。

 これに対し、法人の代表理事は「元准教授がいたからこそ、L&Gは法人に資金提供した。L&Gも元准教授がいないと戦略的に困る部分があった。資金の管理や移動は元准教授の指示に従っていただけだ」と主張している。




L&G資金、医学部教授ら16人に計3477万

 慶応大学医学部の元准教授(53)=免疫学=が健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」=警視庁などが出資法違反容疑で家宅捜索=から多額の資金を受け取っていた問題で、この元准教授が理事だった法人から04〜05年、11の大学や研究機関の教授ら16人の個人名義の口座に1人あたり最高500万円、総額3400万円超が振り込まれていたことがわかった。法人には同時期の収入の約96%を占める計1億6650万円がL&Gから振り込まれており、同社の資金が法人を経由して医学界に広く流れていたことになる

 教授らの多くは感染症研究や内科学が専門で、資金受領の「対価」などとしてそれぞれの分野の原稿を執筆。元准教授の説明では、原稿をまとめた書籍(2冊)の販売数の約3分の2はL&Gが買い占め、その売り上げは600万円だったという。題名は「自然免疫 Vol・1」「自然免疫 Vol・2」。いずれもL&Gの会報誌で元准教授の顔写真とともに紹介され、L&Gが製作したDVDにも取り上げられた。さらに、L&Gは当時、円天という疑似通貨で物品が購入できるとした「円天市場」で、書籍のタイトルと同じ「自然免疫」という名前を付けた複数の健康商品をPRしていた。

 資金提供が明らかになったのは、慶応大医学部、京都大ウイルス研究所、大阪大医学部、旭川医科大などの教授や助教授ら(大学名・肩書のいずれも提供当時)。所属学会の理事を務める著名な教授も含めて、多くが慶応大の元准教授が事務局を務める自然免疫に関する研究会のメンバーで、元准教授が大手化学メーカーに在籍していた時からの付き合いだという。いずれも研究会の「企画運営」や「原稿料」として元准教授が理事だった医療系ベンチャーを支援する法人から振り込みを受けていた。

 取材に対し、12人は資金受領をおおむね認めたが、全員が資金とL&Gの関係を「知らなかった」と答えた。4人は「分からない」「学問以外のことをお話しすることはない」などと話している。

 朝日新聞の取材で判明したこうした資金の流れについて、L&G被害対策弁護団は「L&Gとの関係を仮に知らなかったとしても、道義的責任は免れない。金額の大きさに加え、書籍の大半がL&Gに買い取られている事実は、教授らがL&Gに利用されていた証しだ」と指摘している。



 教授らが利用されていただけなのか、それとも利用されるフリをして金銭を得ようとしていたのか…。
posted by さじ at 03:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大学

サリドマイド、多発性骨髄腫の治療薬として再承認へ。

<サリドマイド>再承認へ 安全管理対策が大前提

 胎児に障害を起こし販売中止になった催眠鎮静薬「サリドマイド」が、四十数年ぶりに販売される可能性が高まった。27日に開かれた厚生労働省薬事・食品衛生審議会の医薬品部会が、血液がんの一つ「多発性骨髄腫」治療薬として承認を了承したからだ。厚労省は9月11日まで国民からの意見を募集し、承認へ向けての手続きを本格化させる。深刻な薬害を引き起こしただけに、安全管理対策が承認の大前提になる。

 27日の部会に先立ち、26日には厚労省のサリドマイド被害再発防止の検討会が初めて開かれた。ここではサリドマイドの製造販売を承認申請している藤本製薬が「安全管理基準案」を説明した。米の安全管理システムを参考に、患者団体、被害者団体、厚労省などが加わり同社が作成した。処方する医師や薬剤師の登録制のほか、患者も氏名や住所、妊娠検査の結果などの登録が必要になる

 さらに、患者は服用状況をそのつど記録するほか、処方日の診察前には毎回、副作用被害の理解度や薬の譲渡、献血などの禁止事項を調査票に回答する。これらは同社の管理センターで集約され、薬の管理や患者の状況把握に役立てられる。

 さらに、これらの安全管理システムが適切に運用されているかを評価する第三者機関も設置される。

 しかし、システムが整備されても、患者自らが薬の危険性を認識しないと、被害を完全に防ぐことは難しい。米国では最近、同じように胎児に障害を引き起こす危険性のあるにきび治療薬について、「妊娠を避ける」など厳格な管理下で処方した。しかし、使用者に若い女性が多かったため、約1年間に約120人が妊娠した事例があったという

 被害者団体「いしずえ」の佐藤嗣道理事長は「被害者を一例も出さないことが目標になっているが、リスクはつきまとう」と指摘する。検討会では「国がどのように被害の再発防止に努めるのかを表明してほしい」との意見も出された。厚労省は、承認を了承した部会の審議結果のほかに、藤本製薬の安全管理対策についても公表。国民の意見を募り、改善を検討していく。患者の安全をどう担保していくのか、国の姿勢が問われそうだ。



 一度禁止となった薬ですが、その有効性が再度認められ、復活。

 これで個人輸入しなくても良くなり、多発性骨髄腫で苦しんでいる患者さんにとっては朗報といえるでしょう。

 ですが、当然、以前の薬害事件の傷を消すことは出来ません。むしろ使い方を間違えると危険な薬である、と再認識する必要があります。薬の良い点、悪い点をしっかり認識した上で、使ってもらいたいです。二度とあのような事件を起こさないためにも。

関連
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posted by さじ at 02:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

「外来5分ルール」が医療従事者に不評な理由

医療関係者から批判の「5分ルール」、中医協が調査へ

 厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会(中医協)」が、医師が外来患者の問診や身体診察、指導などを5分以上行うと診療報酬を上乗せできる「5分ルール」について、調査を実施することになった。

 医療関係者から「医療機関の収入減につながる」などの批判が出ていることを踏まえたものだ。10月から調査を始め、来年1月にも調査結果を公表する。医療機関への影響を見極めたうえで、ルールの見直しも検討する。

 「5分ルール」は今年4月の診療報酬改定で、診療所と中小病院の外来の再診料に導入された。「3時間待ち・3分診療」などといわれる患者の不満を解消し、「患者を懇切丁寧に診察してもらう」との狙いがあった。診察時間が5分未満だと、「外来管理加算」(520円)という診療報酬が支払われず、5分以上だと支払われる。

 しかし、医療関係団体から、「不要なのに無意味に長く診察し、診療報酬をもらう医師が出てくる」「一日に診察できる患者の数が不当に制限される」などの批判が相次いでいる。

 調査は医療機関と患者を対象に実施する。医療機関については一日当たりの患者数や診療時間、患者への説明内容などを調べる。患者に対しては、医師の説明内容への理解度と満足度などを聞くことにしている。



 単に経過をみるだけで、検査データを確認して、投薬も前回と変わらないのであれば、5分以内の診療ということは十分考えられますよね。医療行為は患者に準じて行われるわけで、何故5分以上診察しなければならない、ということになるのか、理解に苦しみます。

 待ち時間が長いのは、予約患者以外にも緊急の疾患が出たり、人によってはかなり長い説明を要することもあるわけで…。そこらへんを理解してくだされば、と思います。

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posted by さじ at 00:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2008年09月02日

歯の本数が多い人ほど、海馬の容積は大きい。

「噛む力」見直そう 健康にも影響、肥満も予防

 生活が豊かになって「とろける」「ふんわり」など“やわらかい=おいしい”という傾向が強まった日本人の嗜好。同時に、子供たちの噛む力も弱まってしまったといわれる。よく噛むことは、食事の基本であるだけでなく、脳の活性化や生活習慣病予防にもつながることから、噛む力を見直そうという動きが出てきている。

 「噛むことは意外なほど健康に大きな影響をもたらすものなのです」と、和洋女子大学の柳沢幸江教授(栄養学)は話す。この3大効用を「唾液を多く出す、食べ過ぎを防ぐ、脳への刺激を増やす」と説明する。

 唾液の分泌量は噛んだ回数と比例する。唾液には消化・吸収を助けるアミラーゼや、細菌や発がん性物質を減らすラクトペルオキシダーゼといった酵素、味覚機能を高める物質のガスチンなど、健康に役立つ有効成分が多く含まれる。

 また、咀嚼することで脳にある満腹中枢を刺激し、食べ過ぎ、さらには肥満を防ぐ。脳の血流がよくなって、記憶力や集中力も高まるという。

 「お年寄りの脳を調べたところ、歯の本数が多い人ほど記憶に関与する海馬の容積が広いことがわかっています」と柳沢教授。

 運動としてだけでなく、よく噛むことで食べ物の味と香りが引き出され、きちんと味わって食べることができるのも大切な点だ。

 噛む量を増やすには、どうしたらいいか。まずは、食生活に根菜類や乾物など噛み応えのある食品を積極的に取り入れる。調理をする際は切り方を大きめにする。反対に、食べるときは一口分の量を減らし、何回にも分けて口に運ぶ。食事にゆとりをもつことも重要なわけだ。

 柳沢教授らは、子供からお年寄りまで幅広く「噛む」ことを意識してもらおうと、米菓に「かたさ度」を表示するプロジェクトをすすめている。せんべいやあられの硬さを、機器の測定と官能検査によって5段階に分け、包装に表示するもので、来月から「かたさ度」を示すマークが入った商品が順次お目見えする。



 えぇ私も1口分が大きく、しかも早く飲み込んでしまうんですよね。いけないとは思いつつも、スピードと量を優先してしまいます。

 しかし噛むことで全体のバランスを整えているというのは、あるでしょうね。整形的な領域の話になってきますけれど。確かにガムなんか噛んでたほうが、集中力は増しますね(伊達にメジャーリーガーはクチャクチャ噛んでません)

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posted by さじ at 22:36 | Comment(3) | TrackBack(0) | 歯科

2008年09月01日

顔面移植後、社会復帰が可能なレベルにまできている。

顔面移植、大きな問題なく社会復帰も可能=研究チーム

 これまでに世界で3例が報告されている顔面移植。研究者らが21日発表した論文では、移植を受けた患者は仕事をすることも可能であり、移植された部分が大きな問題なく長持ちする可能性が示された

 中国とフランスで行われた移植の例を2つの研究チームがそれぞれ医学誌ランセットで発表した論文によると、移植後最初の1年は組織の拒絶反応があったが、2人とも新しい顔を受け入れる心理的な問題はみられず、社会復帰も可能になっているという。

 世界初の顔面移植は2005年11月、犬に襲われて顔面に大けがを負ったフランス人女性のイザベル・ディノワールさんに対して行われた。担当医師団は昨年、ディノワールさんがゆっくりだが確実に回復していると報告していた。

 2例目の移植はクマに襲われた30歳の中国人男性。2006年に手術を行った中国の医師団によると、手術後は拒絶反応による合併症がみられたが、現在の経過は良好だという。

 西京病院の研究チームは「激しく損傷した顔面の再建には移植が選択肢になり得ることや、移植によって患者が速やかに社会復帰できる可能性を示している」と述べた。

 また、2007年にフランスの医師団が実施した顔面移植のケースでは、男性患者は術後13カ月で仕事を始め、移植された鼻や口やあごなど組織の拒絶反応も少なかったという。アンリ・モンドール病院のローレン・ランティエリ博士らは「われわれのケースでは、特定の損傷の修復には顔面移植が外科的に実現可能で、効果的であることが確認された」としている。



 顔がないまま過ごすか、免疫抑制剤などのリスクはありつつも顔を移植するか…。

 顔がない、って社会で生きていくためにはなかなかツラいですからね。拒絶反応ゆえに不可能といわれていた顔面移植も、何例か順調にきているようです。命と直接関わりない移植とはいえ、その人の人生を左右する事柄ですから、やる意義は十二分にあると思います。

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posted by さじ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植
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