2008年08月05日

「開かずの踏み切り」でまた死者が出る。

1時間に約50分、「開かずの踏切」また死者…高槻

 4日午後2時50分ごろ、大阪府高槻市富田丘町、JR東海道線摂津富田―茨木間の富田村踏切(警報機、遮断機付き)で、同市内の無職男性(38)が高槻発新三田行き普通電車(7両、乗客300人)にはねられ、まもなく死亡した。

 高槻署やJR西日本によると、男性は別の電車が通過後に踏切南側の遮断機をくぐって小走りに踏切に進入。運転士が踏切の約30メートル手前で気付き非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。同署は事故とみて調べている。この事故で上下47本が運休、53本が最大約1時間10分遅れ、3万7000人に影響した。

 同踏切は長さ約20メートルで4本の線路が通り、1時間に最大約50分間遮断機が下りたままの状態になる「開かずの踏切」。2005年以降に4件の事故で5人が死亡し、うち昨年9月には、車いすの男性が渡りきれず新快速電車にはねられて死亡する事故があった

 JR西は事故後、毎日午前8時〜午後5時20分に警備員を踏切に配置。この日も踏切北側に警備員が立っていたが、男性には気づかなかったという。

 JR西は今秋にも、新快速や普通など通過列車に応じて遮断機の下りる時間をきめ細かく調整できるシステムを導入し、踏切が閉じている時間を短くする。



 いやこれって明らかに鉄道側が悪いような気がしますけどね。1時間で50分開かない踏み切りなんて出来るほうがおかしいです。

 そこらへんはダイヤをうまくするとか、それができないならトンネルでも掘る、もしくは歩道橋を作るとかすればいいのでは?

 何で鉄道ごときのために人間の生活に支障を来たさなきゃいけないのかわかりません。実際5人も亡くなってるわけで。


posted by さじ at 22:55 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS

2008年08月04日

心の健康の不安を7割が意識している。

「健康に不安」66%、心の健康は7割が意識

 健康への不安を3人に2人が感じていることが、朝日新聞社が実施した健康意識に関する全国世論調査(郵送)でわかった。主な理由として、働き盛りの世代では「ストレスや気力の衰え」「仕事や家事の忙しさ」、高齢者では「病気や体力低下」があがった。

 不安を「感じている」は66%、「感じていない」は31%で、男女の差はほとんどない。「感じている」は40代と70歳以上で7割台。20代でも56%がそう答え、理由として「食事や睡眠が不規則」が最も多かった。また、自身が「太っている」と思う人の場合は、「不安を感じている」が84%と特に多い。

 「健康に気をつかっている」とする人は「大いに」「ある程度」を合わせて83%。健康によい食生活をしているほうだという人が62%、日ごろ運動をしているという人が34%おり、健康意識に具体的な行動がともなっている様子がうかがえる。

 「心の健康」を意識しているという人は、「よく意識」「ときどき意識」を合わせて7割いた。心の健康を損ねた場合、医療機関などに相談することに「抵抗ない」人は5割を超える。いまの日本が心の健康を損ねやすい社会だと思う人が約8割おり、理由としては「経済弱者を生みやすい社会だから」「人間関係が難しい社会だから」が上位だった。



 実際心の健康問題って増えていると思います。増えているというか、認識されやすくなったというか…。うつ病などの認知度が高まったことは良いことですし、社会もその存在を考慮して動かなきゃなりませんからね。

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posted by さじ at 02:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

糖尿病患者向けに砂糖不使用のあんパンを。

あんパンなのに砂糖なし 秋田の薬局、糖尿病患者向けに

 薬局がパン屋に持ちかけて、珍しいあんパンをつくった。砂糖を使わないあんと大豆を使った生地で、熱量と糖質を大幅に減らした。「血糖値が上がるからパンなんて何年も食べてないよ」。糖尿病のお年寄りが薬局で漏らしたひと言がきっかけになった。

 秋田県能代市、赤玉薬品の熊谷陽三専務(61)と白神パン工房の山田哲也社長(55)。日本食品分析センター(東京)の調べなどによると、2人が考案したあんパン(1個60グラム)は一般的なものより熱量が28%少ない121キロカロリー。糖質は53%少ない13.5グラムになったという。一方、食物繊維とたんぱく質は倍以上になった。

 「糖尿病は食事制限が大変だ」。薬をもらいに毎月薬局にやって来る糖尿病の高齢の女性が熊谷さんの前で嘆いた。好物のパンから遠ざかっているという。

 自らも高血糖に悩んでいた熊谷さんは、そのつらさがよく分かる。だから、商店街仲間の山田さんに「血糖値の上がりにくいパンができないかな」と持ちかけた。

 2人で相談し、炭水化物の多い小麦粉を半分以下に減らし、糖質が少なく高たんぱくの大豆粉を混ぜることを決めた。熊谷さんが成分分析を担当した。だが、こねてもこねても粘土のように硬い大豆粉に悪戦苦闘。昨年10月、ロールパンや食パンが半年がかりで出来上がった。

 「薬局として健康に役立つ食べ物を売りたい。メタボの人にも勧めたい」と熊谷さんが言えば、「おいしくなければ体によくても仕方ない。パン屋35年のプライドをかけた」と山田さん。

 砂糖を使わない、あんをどう作るか――。2カ月間、2人で研究を重ね、植物から抽出したカロリーゼロの天然甘味料だけで、しっとりと甘いあんを練り上げるのに成功した。生地にも砂糖は使っていない。こしあんだと食物繊維が減るからという熊谷さんの意見で、あんは粒あんだ。

 冷凍した商品を薬局の店頭とインターネットなどで6月から販売している。天然甘味料と大豆粉が高価なため2個500円。発売初日、さっそく、糖尿病の女性が訪れ、「ずっとがまんしてたんだ」とあんパンを買っていった。

 6月16日の発売から半月の売り上げが約1200個。その後も好調で、県外からの注文も増えている。

 問い合わせは赤玉薬品の駅前店(0185・53・4616)へ



 あーこういう商品はいいですね。高くても売れるな、と感じます。

 糖尿病だと食べたいものが食べれないので、日常生活はかなりつらくなりますね。特にパンが食べられないというのは結構大きいみたいです。

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posted by さじ at 02:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

大気汚染物質でエコノミークラス症候群に。

北京の大気、観戦者もご注意 汚染物質で心臓発作増も

 北京五輪では、選手だけでなく観戦者も大気汚染に注意して――。米国の研究チームがそう呼びかけている。微粒子を吸い込むと血液が固まりやすくなって、心臓発作や脳卒中、エコノミークラス症候群のリスクが高まるという

 米ノースウエスタン大医学部(シカゴ)のチームは、大気中の微粒子(直径100分の1ミリ以下)を吸い込んで肺で炎症が起きると、血液が固まりやすくなることを動物実験で確かめ、昨年10月の米医学誌に発表した。

 これまでの研究でも、ディーゼル車や石炭を燃やす工場から出る微粒子が増加すると心臓発作や脳卒中が増えることがわかっている。研究チームは、五輪開幕を直前に控えた北京の大気汚染が問題になっているため、観戦者に注意を呼びかけている。

 また、血が固まりやすい状態で帰りの飛行機に乗ると、足の静脈にできた血栓が肺の血管を詰まらせるエコノミークラス症候群になる恐れも。ゴクハン・マトゥル准教授は「北京に2〜3週間いると血液は粘り気を増す。12時間かけて米国へ飛行機で帰るリスクは高い」という。

 高血圧や高コレステロール血症の人は要注意という。研究チームは▽40歳以上なら毎日、血液を薄めるアスピリンを飲む▽道路が混雑する時間帯は室内にとどまる▽帰りの機中では体を動かす、などとアドバイスしている。



 呼吸器症状だけでなく、循環器系統にもダメージを与える大気汚染。

 中国に行く際はご注意を。エコノミークラス症候群は突然起こりますし、何より致命的ですので。

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posted by さじ at 01:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 呼吸

カルシウム摂取が多いと脳卒中を予防できる。

カルシウム摂取で脳卒中予防に効果…厚労省研究

 ヨーグルトや牛乳などのカルシウムを含む食品を多く食べる人ほど脳卒中になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査でわかった。摂取量の多いグループは、そうでないグループより発症率が3割少なかった。

 対象者は岩手、秋田など4県の40〜59歳の男女約4万人。脳卒中などの病気と食事との関連を13年間調べ、カルシウム摂取量に応じ、対象を5グループに分けて分析した。その結果、摂取量が最も少ないグループ(1日233ミリ・グラム)と比べ、最も多いグループ(同753ミリ・グラム)は脳卒中の比率が30%少なく、3番目に摂取量が多い中間のグループ(同439ミリ・グラム)でも21%低かった。同時に調査した心筋梗塞などの心臓病は関連が見られなかった。

 研究班の磯博康・大阪大教授は「カルシウムが血圧を安定させ、脳卒中を起きにくくしている可能性がある」と話している。



 4万人を対象にしたかなり大規模な研究。

 心臓との関連性はみられなかったものの、脳卒中のリスクを防止する点でいえばかなり低くなってますね。

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2008年08月03日

ボツリヌス毒素を無許可で販売。1億7000万円の売り上げ。

ボツリヌス菌毒素薬を無許可で販売

 警視庁は31日、ボツリヌス菌毒素が入った薬を無許可で販売したとして、東京都板橋区の医薬品輸入販売会社「FORCLINIC(フォークリニック)」社長の金大鉉容疑者(40)(同区小豆沢)ら韓国人2人を薬事法違反(無許可販売など)の疑いで書類送検したと発表した。

 ボツリヌス菌毒素は、神経を一時的にまひさせて筋肉を弛緩させる作用があり、ごく微量を注射してしわを薄くする療法が美容整形に使われているが、米国では副作用による死亡例も報告されている。同社は国内では未承認の薬を香港などから大量に輸入。美容整形外科を中心に昨年2月からの約1年間で全国約180か所に販売、約1億7000万円を売り上げたとみられる。

 発表によると、金容疑者らは昨年4〜8月、厚生労働省の許可がないまま、都内などの美容クリニック3か所に「ボトックス」などボツリヌス菌毒素入りの薬9本を計約28万円で販売した疑い。同社には「プチ整形」の広まりとともに注文が殺到。シリコンや美容機器なども販売していた。



 ジストニアなどの治療にボツリヌス毒素が用いられることもありますが、管理は厳重ですからねぇ。

 よくもまぁこんなものを無許可で販売できるなーと。。。死亡事故が起こったりしたらそれこそ懲役モノでしょうに。買うほうも買うほうですが・・・。

 ボツリヌス療法は、ちゃんとした医療機関の、ちゃんとした医師のもとで行って下さい。

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筋萎縮性側索硬化症の患者からiPS細胞を作ることに成功する。

難病患者から万能細胞作製…米大学チーム

 運動神経が徐々に壊れ、全身の筋肉を動かすことが出来なくなる難病「筋委縮性側索硬化症(ALS)」の患者の細胞を用い、さまざまな細胞に変化できる新型万能細胞(iPS細胞)を作製することに、米ハーバード大学のケビン・エッガン博士らのチームが成功した。

 iPS細胞から正常な運動神経を作ってALS患者に移植する再生医療の実現のほか、病気の原因解明や治療法開発に結びつくと期待される。米科学誌サイエンス(電子版)に1日掲載された。

 研究チームは遺伝性のALS患者(82)の皮膚の細胞に、山中伸弥・京都大教授が使った4個の遺伝子を導入してiPS細胞を作製。このiPS細胞から運動神経を作ることにも成功した。



 期待は広がりますが、実現にはまだまだ年数を必要とするでしょうね。しかし理論的にはiPS細胞から神経を作ることは可能なので、原因不明の疾患といえど、治る可能性はありそう。(活性酸素を除去するSODの活性が遺伝子の異常で低下するために活性酸素を処理しきれず神経細胞が障害を受けるという説があるようですが)

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posted by さじ at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2008年08月02日

大豆の食べすぎは精子に影響が出る

大豆製品の食べ過ぎ、精子の数を減らす可能性 米調査

 米ハーバード公衆衛生大学院の研究者は23日、大豆原料の食べ物を摂取し過ぎると、精子の数が減少する可能性があるとの調査結果を発表した。

 調査は2000−2006年に不妊治療クリニックを訪れた男性99人を対象に実施。大豆ベースの食べ物15種類をどの程度食べていたかを調べた。同調査は、大豆製品に多く含まれる植物性エストロゲンと精子の関係について、ヒトを対象にした調査としては過去最大の規模となる。

 同調査によると、大豆製品を最も多く食べていたグループの精子の数は、まったく食べていない男性に比べて1ミリリットル当たり4100万匹少なかった。一般男性の精子の数は1ミリリットル当たり約8000万−1億2000匹で、2000万匹以下だと少ないと考えられている。

 調査を率いたジョージ・シャバロ教授は「大豆製品を最も多く食べていた男性の精子濃度が、大豆製品を食べていない人に比べて低かったことが明らかになった。比較的大きな違いが出た」としている。



 エストロゲン様作用によるもの?食物として摂取しているだけなのにそんなにも影響出るんですかね。まぁ出ても不思議ではありませんが。女性で様々な影響が出るくらいですから、男性にも起こっても。

 何事もほどほどがいいようです。

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posted by さじ at 05:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

数学力に男女差は存在しないことが明らかに。

「女性は数学苦手」は俗説 全国試験解析で米研究者

 全米の小、中、高校生を対象に実施された数学の試験の成績を解析したところ、男女差はなかったとの結果を米ウィスコンシン大の研究チームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 チームは「女性は数学の能力に劣るとの固定観念が親や教師にあるが、認識を改めないといけない」と指摘している。

 チームによると、2002年以降に義務化された全米一斉試験で、日本では小学校2年生から高校2年生に相当する児童・生徒約700万人分の数学の成績を10州から入手し解析。その結果、女性が勝っている学年の方が多かったが、男女差は極めて小さく、統計上有意な差はなかった。

 男性の方がばらつきが大きい傾向にあったが、トップレベルの成績についても男女差は認められなかった。



 高校生までの数学は、公文をやるのが一番だと思います。

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カエル・ツボカビ症の原因菌を単独分離することに成功する

カエル・ツボカビ症、原因菌分離に成功 発症解明に期待

 世界各地で両生類の激減を招いているカエル・ツボカビ症の原因菌を単独分離することに、宇根有美・麻布大准教授(獣医病理学)らのグループが成功した。ツボカビ症は06年末、日本に上陸、生態系の危機だとして16の関係学会などが非常事態を宣言しているが、発症の仕組みや対策を探るための原因菌の分離が進んでいなかった。19日に大阪市である野外保全活動の研究会で発表した。

 麻布大に集められた感染したカエルを、研究グループの製品評価技術基盤機構に提供。今年1月、同機構バイオテクノロジー本部の稲葉重樹研究員が、国内でペットとして飼われていた外国産のカエルから原因菌を単独分離した。別のカエルでも成功した。他の微生物などの混入が多く、培養が難しかった。

 海外でも原因菌は分離されているが、今回とは遺伝子配列が違っており、これで国内のカエルへの影響を見極める研究に着手できる。原因菌を分離したことで、感染ルートや潜伏期間、脳や内臓へのダメージの大きさ、自然界への影響度など具体的な研究ができるようになる。

 カエル・ツボカビは、両生類だけに感染する真菌の一種。人には感染しない。ただ、カエルが発症すると致死率は90%にのぼるともいわれるが、発症しない種類もある。パナマやオーストラリアなど世界各地でカエルが激減した原因とされ、国内では06年末に外国産のペットのカエルで初めて確認された。環境省の調査で、国内の自然界にも原因菌が広がっていることがわかっている。



 人間には関係ないことですが、カエルくんたちの一大事ということで取り上げてきました、カエルツボカビ症です。

 ようやく原因菌の単独分離に成功したようで。カエルくんたちを救うプロジェクトも一歩前進というところ。これが人間だったら映画1本撮れるぐらいのものですけどね。

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posted by さじ at 05:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

地球温暖化で腎臓結石の患者数が増加する。

温暖化で「腎臓結石の患者増」 米テキサス大が予測

 地球温暖化で、腎臓結石の患者が増え、医療費がいまより25%、年間1千億円も余計にかかるとの推計を、米テキサス大が明らかにした。研究チームは「温暖化による健康への影響としては、マラリア流行のリスクより大きい」と指摘している。米科学アカデミー紀要に発表された。

 腎臓結石は、気温の上昇で、体の水分を大量に失って尿の濃度が上がり、カルシウムやシュウ酸などが腎臓の中で固まって発症する。日本では成人男性の11人に1人、女性の26人に1人がかかるといわれる。

 研究チームは国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書にもとづき、2050年に平均気温が4度上昇すると仮定。すると米国では腎臓結石にかかりやすい「危険地帯」に住む国民の割合が00年には40%だったのが、50年には56%に増え、新たに160万〜220万人の患者が生まれるとの結果が出た。

 研究チームは「米国だけでなく他国も同様の影響を受ける。途上国では相当な影響があるだろう」としている。



 尿管結石は、激痛が走りますが、腎臓結石は何といいますか、重鈍い感じがします。

 温暖化の影響もあるでしょうけれど、水分補給をしっかりすることで予防することができると思います。こまめな水分の摂取を心がけましょう。暑くなってくると脱水傾向になりがちですからね。

関連:衝撃波で糖尿病や高血圧のリスクが増加
posted by さじ at 04:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

アンコウとヒトの発声のための脳の働きは似ている。

ヒトが声を出すとき…アンコウと同じ脳の動き

 魚類のガマアンコウが鳴き声を出す際の脳の働きが、ヒトなど陸上の脊椎動物とよく似ていることが、コーネル大学などのグループによる研究でわかった。魚とヒトの共通の祖先が、発声のための脳の仕組みをもっていたようだ。これにより、ヒトの発声能力の起源は約4億年前にさかのぼることになるという。18日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 ガマアンコウは北米の浅い海に住む。求愛行動や縄張りを守るため、浮袋を使って「グエッ、グエッ」「ブーン」などの鳴き声を出す種類がある。

 コーネル大のアンドリュー・バス博士らは、ガマアンコウの稚魚に麻酔をかけ、脳の神経細胞を染めて観察した。発声に関係しているのは後脳から脊髄にかけてで、発声器官を動かす神経細胞や、隣接する鳴き声の間隔などを調整する神経細胞の働き方が、鳴き声を出す哺乳類、鳥、カエルなどと、使う器官は違うのによく似ていた。

 ガマアンコウなどの浮袋をもつ硬骨魚類と、肺をもつ陸上の四肢動物はどちらも脊椎動物で、約4億年前に祖先の魚から分かれたとされる。このため、発声器官や使う筋肉は種ごとに別々に進化したが、発声をつかさどる脳の機能は分かれる以前からの原始的なものと考えられるという。



 こういう研究もあるんですなぁ。うーむ全世界の研究者がどういう実験をしているのか、きっと想像も付かないような研究もあるんでしょうね。アンコウと人間の発声器官について研究するなど、なかなか思いつかんですよ。笑

 しかしこういった研究の積み重ねで、生物について深く知ることができるわけですからね。
posted by さじ at 04:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

ヘモグロビンを分解し貧血を引き起こすバベシア症について。

ダニの体内から特効薬?=貧血起こす「バベシア症」−酵素発見・鹿児島大など

 家畜やペット、ヒトの赤血球に寄生し、重い貧血を起こす「バベシア症」を媒介するマダニが、自らの体内では病原体を増殖させずに、動物などに感染させる仕組みを、鹿児島大と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)の共同研究チームが解明した。血液を吸うダニや昆虫が媒介する感染症には、マラリアなど重い症状を伴うものも多く、抑制の仕組みの解明は、治療薬開発にもつながるという。

 バベシア症は、マダニの体内に住むバベシア原虫が、マダニが血を吸う際に動物の体内に入り込み、赤血球に寄生。ヘモグロビンを分解し、重い貧血になる。牛や犬などで死亡する例が増えているほか、欧米ではヒトへの感染例も増えており、有効な治療薬がないため、死者も出ている。

 鹿児島大の藤崎幸蔵教授らは、マダニの腸で作られ、吸った血液の中の赤血球を消化する過程で使われるたんぱく質分解酵素を発見し、「ロンギパイン」と名付けた。



 主原因のマダニ自身から抽出した酵素で、治療薬を作ろう、と。細かいレベルでの操作が可能になりつつあるので、こういったことも可能なんでしょうね。

 バベシア症そのものは全くといってほど耳にしない病気ですが、欧米ではヒトへの感染も増えている、ということで、こういう病気は爆発的に増えるまえに治療法を確立しておきたいものです。

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posted by さじ at 04:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

リンパ浮腫の治療に、医療用弾性ストッキングを。

リンパ浮腫 治療用ストッキング

 手足がむくむリンパ浮腫の治療に使う医療用の弾性ストッキングなどに今年4月から保険が適用されている。一度自分で購入してから払い戻しを受ける方式で、慣れないとわかりづらい。賢く制度を利用したい。

 リンパ浮腫は、リンパ液の流れが滞り、皮膚と筋肉の間にたまって起きる病気。がんの手術や放射線治療後に、リンパ管が傷ついて起きる場合と、生まれつきリンパ液の流れが悪い場合がある。全国で12万人もの患者がいると推定されている。

 根本的な治療法はなく、弾性包帯という特別な包帯を着用して運動したり、マッサージをしたりして、たまったリンパ液の流れを改善する。日常生活では、弾性ストッキング(腕の場合は弾性スリーブ)を着用して、たまるのを防ぐ。

 今回の保険適用の対象は、弾性ストッキング、スリーブなどだ。まず医師に指示書を書いてもらい、自費で購入。指示書と領収書を加入している健康保険組合(国民健康保険の場合は居住地の市区町村)に提出すると、自己負担分以外が現金で還付される

 ただし、保険適用になるのは、1年に2回、1回につき2着までで、例えばストッキングだと、片足用で1着2万5000円までと価格の上限が設定されている。対象はがんの治療後に起きたリンパ浮腫の患者に限られ、生まれつきのリンパ浮腫には適用されない。むくみの程度が重い場合は、定期的に専門家にマッサージを受けるなどの治療が必要だが、保険は適用されていない。

 また、がんの手術の時に受けるリンパ浮腫のケアの指導も4月から保険適用になった。リンパ浮腫になりやすい子宮、卵巣がん、前立腺がん、乳がんが対象だ。

 リンパ浮腫の治療や、治療の専門家の育成に当たっている後藤学園付属リンパ浮腫研究所の佐藤佳代子さんは「一部ではあるが、健康保険が適用になったことは朗報。自分に合ったストッキングなどを正しく装着しないとかえって悪化することもあるので、医師などの専門家と十分相談してほしい」と話している。



 弾性ストッキング、結構いいらしいですね。

 リンパ浮腫でお嘆きの方、是非試してみては?半年ぐらいもつらしいので。

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posted by さじ at 04:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

動体視力に関係するタンパク質「ピカチュリン」

たんぱく質「ピカチュリン」、大阪の研究チーム発見

 視覚の情報を脳へ効率よく伝えるために必要なたんぱく質を、大阪バイオサイエンス研究所チームがマウスで発見した。動体視力の優劣に関係しているとみられることから、素早い動きが特徴の人気アニメキャラクター「ピカチュウ」をもじって「ピカチュリン」と名付けられた。

 網膜色素変性症などの治療につながる可能性がある。20日付の科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版で発表する。

 古川貴久・第4研究部長らは、マウスを使って、光を感じる網膜の視細胞ができる際に働く遺伝子を解析し、ピカチュリンを発見した。視細胞から脳へ信号を送る神経への「つなぎ目」だけに存在するという。

 ピカチュリン遺伝子を壊したマウスでは、正常なつなぎ目ができず、信号の伝達時間が約3倍かかった。速い動きに対する眼球の反応も遅くなり、動体視力にかかわっているらしい。古川部長は「イチロー選手のように動体視力に優れた一流の運動選手は、ピカチュリンの働きに違いがあるのかもしれない」と話している。



 すごー。任天堂的にもOKなんでしょうか。ピカチュウからピカチュリン。だいぶそのまんま感がありますが、名前を聞いて「なるほどね」と思えるあたり、良いネーミングだったのかもしれません。

 動体視力に関与する遺伝子かー。スポーツにおいても遺伝子レベルでの選別が行われる日も近いかもしれませんね(バレエにおいては骨格で選別されるようですが、それと同じように遺伝子で選別されるかも)
posted by さじ at 03:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

第50回国際脈管学会に学ぶ、最先端血管治療法。

血管治療法探る…国際脈管学会に250人

 第50回国際脈管学会がこのほど、東京・港区の東京慈恵医大で開かれ、米国やイタリア、カナダなど23か国から約250人の血管の専門家が参加した。

 胸部や腹部の大動脈りゅう、頸動脈狭さく症、足の閉塞性動脈硬化症など、老化に伴う動脈硬化に関係する血管の病気が対象だ。患者が多い欧米で先進的に研究が進み、現在は、従来からの胸や腹を開く手術にかわり、ポリエステル製の人工血管に金属の網を折り込んだステントグラフトを利用した治療が広がっている。患者の体への負担が少なく、入院も3〜4日で済む。

 日本では、食生活の欧米化や高齢化を背景に近年、患者が増えているが、血管の専門家は多くはないのが実情だ。学会長を務めた同大・血管外科教授の大木隆生さんは、「人は血管とともに老いる。最新の治療法を普及させたい」と話す。

 学会では、同大の医師が、今月から保険適用になった胸部大動脈瘤のステントグラフト治療について、過去2年間に行った60件の結果を報告。術後に心筋梗塞で1人死亡した(死亡率1・7%)が、アメリカの開胸手術の死亡率6%よりも低く、安全なことを明らかにした

 一方、米国の医師らは、ペースメーカーに似た装置を首に埋め込み、電気信号を送ることで高血圧を改善した例や、高脂血症の治療薬の一部が血管の老化を予防する効果があることなどを発表した。



 ステントグラフト、かなり広まりつつあります。血管系ならばもはや大きな手術をしなくても治ってしまうことがしばしばです。

 アメリカの、ペースメーカーを用いて高血圧を予防する、というのがちょっと魅力的ですねぇ。高血圧のせいで様々な疾患が起こり、死亡しているのが現状ですし、日本人は元々しょっぱいものを好んで食べるので、高血圧との関係性が高いといわれていますし。

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posted by さじ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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