2008年08月31日

アスパラガスに含まれるアスパラギン酸が記憶に関与している

記憶の仕組みにアスパラガスのアミノ酸 岡山大が解明

 アスパラガスに含まれるアミノ酸の一種「アスパラギン酸」が、神経細胞で情報伝達にかかわる仕組みを、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則教授(生化学)らが突き止め、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。この仕組みの異常で、発達障害などが起こる難病になる可能性も示され、記憶・学習の仕組み解明につながりそうだ。

 記憶にかかわる脳の海馬で、アスパラギン酸が神経伝達物質のグルタミン酸とともに存在することなどは知られていた。大学院生の宮地孝明さんらは、細胞内でアスパラギン酸を運ぶたんぱく質を特定し、小胞型興奮性アミノ酸トランスポーター(VEAT)と名づけた。

 VEATは、神経細胞のつなぎ目にある神経伝達物質を蓄える袋に、アスパラギン酸を運びこむ。蓄積されたアスパラギン酸は、この袋から分泌されて神経伝達物質になるとグループはみている。

 これまでVEATは別の働きで知られており、その異常で、幼児期から精神発達や運動障害が起こる「サラ病」になることがわかっていた。今回の発見で、サラ病は神経細胞の情報伝達の異常で起こる可能性が示された。

 森山教授は「グルタミン酸だけでは説明が難しい情報伝達の仕組みが、アスパラギン酸の働きを調べることでわかるかも知れない。認知症などの薬の開発につながる可能性もある」と話している。



 サラ病とはまたマニアックな疾患が出てきましたね。

★遊離シアル酸蓄積症:常染色体性劣性遺伝するライソゾーム病の一種。ライソゾームの膜の輸送障害により、ライソゾームに遊離シアル酸が蓄積することで症状が起こる。

(病型と症状)
遊離シアル酸蓄積症(重症型):乳児期より、発育不全、肝臓や脾臓の腫大、発達障害、ムコ多糖症様の顔貌と骨の変形が認められる。

サラ病(Salla病)(軽症型):幼児期より、精神運動発達の遅れや運動障害(アタキシア)が起こる。

治療:有効な治療法は無い。


参考:難病情報センター
posted by さじ at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

盲導犬と触れ合う体験イベントを行う。

盲導犬と歩いたよ 横浜で体験イベント

 親子で楽しみながら盲導犬に親しむ催しが30日、横浜市港北区の日本盲導犬協会・神奈川訓練センターであった。

 視覚障害について理解を深めてもらおうと、夏休み特別企画として同協会が開いた。参加者は盲導犬に触り、アイマスクをつけて盲導犬と一緒に体験歩行をするなど、視覚障害者の大変さを体験した。



 盲導犬の存在を知り、どういう意義があるのかを知ることで、広く認知されるでしょう。昔から盲導犬はいますけれど、実際に見る機会は少ないのでは。

 あ、実際に「任務中」の盲導犬には触ってはいけません。例えば電車の中で伏せている犬がいても「かわいいー」と手を出してはいけません。彼らは任務をこなすのに一生懸命なんです。

関連
医学処:視覚障害者と一緒にジョギングしてみませんか?
医学処:優秀な盲導犬をつくるため、精巣や卵巣を凍結保存する。
医学処: 盲導犬に対する理解を深めよう
posted by さじ at 07:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

75例目の脳死判定。心肺肝腎膵を移植へ。

75例目の脳死判定 臓器移植へ

 国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)にくも膜下出血で入院中の40代男性が29日、臓器移植法に基づく脳死と判定された。30日午後から臓器の摘出が始まる予定。97年の法施行後、75例目の脳死判定で、臓器移植としては74例目。

 日本臓器移植ネットワークによると、心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で40代男性、両肺が岡山大で10代女性、肝臓が大阪大で50代男性、腎臓は東京女子医大の30代男性、もう片方の腎臓と膵臓は広島大で40代女性に移植される見通し。



 今回は関西多いですね。1つ1つの臓器が、1人1人の命を助けることになるのでしょう。

 法改正後11年目となる今回で、75例目。

関連
医学処:40代の男性がドナーになり、脳死移植55例目を実施。
医学処:60例目の脳死臓器移植へ。
医学処:67例目の脳死移植。7人に臓器を移植する。
posted by さじ at 06:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

誘発剤を用いた不妊治療に明確な効果がみられなかった

誘発剤と人工授精「効果なし」

 特段の原因が見当たらない不妊夫婦に対して最初に行うことの多い2種類の治療法について、実際には明確な効果がみられなかった、との研究を英アバディーン大などのグループがまとめ、英医学誌に報告した。

 他の専門家も「いずれも効果を科学的に検証せずに長年、経験的に行ってきた治療法で、見直しが必要だ」と指摘する。

 研究チームは、2年以上原因不明の不妊に悩んでいる女性580人のうち、3分の1に排卵誘発剤のクエン酸クロミフェンを投与、3分の1に夫の精子を子宮へ入れる人工授精を6か月間実施、残り3分の1には治療を行わなかった。

 その結果、出産にこぎつけたのは誘発剤で14%、人工授精23%、無治療17%だった。これら三つの方法の差はわずかで、統計的には「効果なし」と判定された。

 不妊夫婦は、国内では7組に1組いて、その4分の1は原因不明とされる。誘発剤や人工授精は費用が安いため、まずこれらの方法を試してから、成功しなかった場合に、より本格的な治療へと進むのが一般的になっている。



 クロミフェンを用いた排卵誘発法にメス。

 経験的に行っているものの、効果があまり期待できないものっていうのは、まだまだ沢山あるんでしょうなぁ。

 新しい医療が続々登場する中で、こうした昔ながらの医療についても再検討されていく「時代の節目」なのかもしれません。

関連:アメリカの新生児の8人に1人は早産で生まれる
posted by さじ at 03:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

医学の嗚咽6

276 名前:名無し職人 投稿日:2008/08/25(月) 22:42:14

本当は書くべきじゃないのかも知れんが、久々に堪らない思いになった。

一応、医者の端くれとして働いている。
こういう生業だから、人の死に接するのは少なくない。
ちょっと前、診察に訪れた若者に余命宣告をしたばっかりだ。

俺:誠に申し上げにくいのですが・・・。
男:はい。
俺:・・・肺癌です。しかもだいぶ進んでいます。はっきり言います。1年もつかどうかです。
男:・・・ガ、
俺:?
男:ガーン・・・・・・ なんちって・・・。
俺:・・・け、結構余裕ですね・・・。
男:ええ、まあ・・・。

聞けば酒も煙草もやらないというのに、なんとも不憫な巡りあわせであった。
ただ、衝撃的な事実を告げられても、この歳でこれほど冷静なのにも驚いた。

男:ああー、参ったな。
俺:・・・
男:あの、入院とか治療の開始とか、すぐ始めないといけませんかね?
俺:ええ、それはもう。すぐにでも取り掛からないと。
男:うーん。一ヶ月待って頂けないですか?
俺:何かあるのですか?
男:母親が、来月楽しみにしていた旅行があるんです。俺がこんなんだって知ったら、とても安心して行けないでしょうし。
俺:そうですか。ですが猶予もそうないのが現状です。
男:ですよねえ。参ったなあ。そういや、再来月は父親の誕生日なんですよ。
俺:・・・
男:参ったな、ほんと、参った・・・。時間全然足りないですよ。まだ、親孝行してないんですよ。

段々と声が震えてくる。

男:両親に、いつか生でオーロラ見せてやるって約束したんですよ。このまんまじゃ、孝行どころか最悪の親不孝者じゃないですか・・・。

他にも、兄弟にああしてやりたかった、友人にこうしてやりたかった、職場で迷惑かける、など、自分の身の上よりも、あくまで周囲への迷惑が申し訳ないと悔やんでいた。
最後の方は泣き崩れてしまった。

こんな状況ですら、他人の事ばかり考えられるような若者が、どうして死を目前とせねばならないのだろうか。
どれだけ体験したって、決して慣れるもんじゃない。
そして、こんな若者一人救えない俺の不甲斐無さに、一緒に泣いてしまった。


関連
医学処:医学の嗚咽3
医学処:医学の嗚咽4
医学処:医学の嗚咽5
posted by さじ at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

補助人工心臓を管理する「人工心臓管理技術士」の資格

人工心臓の管理に資格 学会が創設へ「埋め込み型」普及で

 日本人工臓器学会など3学会は、重い心臓病患者の体内に埋め込まれた補助人工心臓のメンテナンスなどを行う新たな資格「人工心臓管理技術士(仮称)」を創設することで合意した。

 早ければ来年、研修を受けた臨床工学技士や看護師らを資格認定する。

 日本では心臓移植が伸び悩み、補助人工心臓を装着する患者が増えている。従来の補助人工心臓は、冷蔵庫のような大型装置で入院が必要だったが、近年、血液を送り出すポンプの小型化で、埋め込み型の補助人工心臓が普及。自宅で過ごすことも可能になり、許俊鋭・東京大特任教授によると、将来は年間500人が新たに埋め込み型補助人工心臓を装着すると見られる。

 そのため、装置の管理を行う人材が必要となり、同学会と日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会で、人工心臓管理技術士を育成することにした。有資格者は、人工心肺装置などの経験を持つ臨床工学技士や看護師らを想定。在宅管理に移行する患者や家族に装置の取り扱いを指導したりする



 もはや日本で心臓移植を期待するのは難しいかもしれませんね。死生観の違いというのもあるでしょうけれど、脳死臓器移植もなかなか数が伸びませんし、臓器を提供するということに関して否定的(無関心?)な国民性もありますし。
posted by さじ at 01:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

福島大野病院事件、地検が「控訴しない」ことを発表する

帝王切開した医師の無罪確定へ 福島地検が控訴を断念

 福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性(当時29)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた執刀医を無罪とした福島地裁判決について、福島地検は29日、「控訴しない」と発表した。これにより執刀医で同病院の産婦人科医、加藤克彦医師(40)=休職中=の無罪が確定する。

 控訴断念の理由について同地検の村上満男次席検事は、判決を覆すために必要な証人や鑑定といった「新たな証拠を出すことは不可能」と説明。加藤医師を逮捕・勾留したことについては「当時の判断としては、鑑定医の話や医学書の記載に基づいたもので、間違いはなかった」と話した。

 同地検は「女性が癒着胎盤で大量出血する恐れがあったにもかかわらず、子宮摘出に移行せずに胎盤をはがし続けて女性を失血死させた」などとして、06年3月に加藤医師を起訴。だが、20日の福島地裁判決は「胎盤をはがしはじめたら、継続するのが標準的な医療」として同地検の主張を退け、異状死の場合、死亡後24時間以内に警察へ届けなければならない医師法違反にも問えないとしていた。

 加藤医師の弁護団は「検察の主張はまったく立証されておらず、控訴断念は当然。裁判が産科を中心とする医療現場全般に与えた悪影響が無罪確定で終息することを期待する」とのコメントを出した。



 長きに渡る裁判の末、「控訴しない」。

 当然ともいえるべき判断、全国の産婦人科医は喜んでいるでしょうが、加藤医師は素直に喜べないでしょうね。たとえ自身の無実を勝ち取ったところで、失ったものはあまりにも大きい。

 現場に復帰して、数多くの患者さんを助けていくことでしょう。加藤医師のこれからの未来を、応援していきたいと思います。

関連
医学処:福島大野病院事件、加藤克彦医師に無罪判決が出る。
posted by さじ at 01:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

富山大学で、糖尿病のオーダーメイド医療を実現する

遺伝子調べ個別治療 富山大医学部、糖尿病に導入検討

 富山大医学部第一内科は、同大付属病院で、患者の遺伝子を調べた上で糖尿病の治療法を考える「オーダーメード医療」の導入を検討している。戸辺一之同科教授(50)の調査で、糖尿病の原因遺伝子を多く保有する人が発症しやすいことが分かっており、成果を治療に生かす。戸辺教授は「遺伝子情報を基に、効果的な薬の種類や量を患者ごとにきめ細かく判断できる。来年にもスタートしたい」と話している。

 糖尿病は過食や運動不足のほか、遺伝子を原因とするインスリン分泌不足により発症し、腎不全や脳卒中、心筋梗塞を引き起こす。国際的な研究の成果で、インスリンの分泌を阻害し、糖尿病を引き起こす恐れのある約十種類の遺伝子が昨年までに特定されている

 戸辺教授と岩田実助教(42)、院生の加村裕さん(44)は昨秋から、富山大付属病院の入院患者約百七十人の血液を採取し、糖尿病の原因遺伝子の有無を調査。70パーセントの患者が四種類以上の原因遺伝子を保有していることや、六種類以上を持つ患者の発症年齢が、五種類以下の人より五歳早いことが分かった。

 研究成果を患者に還元しようと、富山大医学部第一内科は来春にも、同学部倫理委員会にオーダーメード治療の是非を諮り、来夏以降の導入を目指す。今後は済生会高岡病院、社会保険高岡病院などと連携して患者の情報を集め、糖尿病と原因遺伝子の関連性をさらに調べる。

 厚生労働省の人口動態統計(十七年)では、富山の糖尿病を原因とする死亡者は人口十万人当たり十四・四人で、徳島、大分に次いで多い。

 遺伝子情報の活用には、個人情報保護などの観点から賛否もあるが、戸辺教授は「患者から同意を得る方法や、遺伝子情報が外部に漏れないような態勢作りを進めたい」と話している。



 いよいよ細かいレベルでの個人別医療の提供が可能になるかもしれません。

 まさしく、遺伝子も個人情報の時代、ですからね。まだまだ情報漏えいの可能性があるので、確実なシステム構築を目指してほしいと思います。

関連
医学処:糖尿病についてのまとめ
医学処:コーヒーに含まれるクロロゲン酸が糖尿病を予防する。
医学処:生姜に含まれる6-ジンゲロールが血糖値を改善する。
posted by さじ at 00:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

うつ病と双極性障害の違いを判定する診察方法

うつ病に酷似、「双極性」見抜く 県立高松病院 質問表、面談で

 石川県立高松病院(かほく市)は、うつ病と酷似して見分けが付きにくい別の疾患「双極性うつ病」を判定する診察方法を考案し、十月に米専門誌で発表する。長期間落ち込むうつ病に対し、双極性はうつながらも時に気分が高まるそう状態が表れる特徴があり、診断例から編み出した質問リストなどで違いを見分ける。双極性の患者に誤った治療を続ければ死に至る危険もあり、石川から適切な判定法を広める。

 双極性の研究に取り組んでいるのは、武島稔診療部長(43)らの医療チームで、二〇〇〇年から七年間、他の医療機関で「うつ病」と診断された入院患者百三十九人の症例から判定方法を探ってきた。

 判定方法は「うつなのに散財して後悔することが時にある」「睡眠時間が短くても疲れず力がみなぎることがある」など、通常のうつにない双極性の兆候を、十数項目の質問表や面談で見抜く。

 武島部長によると、誤ってうつ病と判定された双極性の患者に、うつ用の薬剤投与を続けると、重度のそう、うつ状態が交互に訪れる不安定な精神状態に陥り、最悪の場合、自殺する恐れもある。

 同病院は、うつと診断されて運ばれた患者に判定方法を試した結果、全体のほぼ半数、高齢者で約四割が双極性と判断された。治療では、薬剤を炭酸リチウムなどに切り替えると改善することも確認できた。

 双極性については、医師の間でも十分に知られず、研究機関も少数であるのが現状だ。ただ、潜在化している患者は少なくとも人口の2%との報告もあり、武島部長は「糖尿病などと同様に、生活に身近な病である可能性があり、周知することで偏見なく治療できる社会にしたい」と話している。

 研究の成果は、精神科の分野で世界的権威のある専門誌「ジャーナル・オブ・アフェクティブ・ディスオーダー」に掲載される。



 DSMWにも双極性障害については記されていますけれど、見分けるのはなかなか難しいでしょうね。患者の話を聞いて、判断するという精神科の特殊性でしょう。

関連:30代で多く発症する双極II型障害とはどんな症状か。
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2008年08月30日

手術で治せる高血圧「原発性アルドステロン症」

手術で治す高血圧

 脳卒中や心筋梗塞など高血圧が原因で起こる病気の予防に向け、金大附属病院と芳珠記念病院(能美市)が連携し、石川県内全域で診療体制を整備する。

 手始めに手術で治せる高血圧「原発性アルドステロン症(PA)」の専門医を双方の病院に配置し、治療の拠点とする。周辺医療機関と検査、手術、術後指導などをまとめた計画表を共有し、退院後も最寄りの病院で手厚い治療が受けられるようにする。

 PAの治療で大学病院と地域の病院が連携するのは初めて。手取川以北は金大附属病院と同大の関連病院が受け持ち、同以南は芳珠記念病院が担当する。同病院は金大大学院医学系研究科臓器機能制御学(山岸正和教授)の高血圧内分泌グループから指導医を受け入れて専門医療チームを結成し、患者の検査、治療にあたる。

 拠点病院となる金大附属病院と芳珠記念病院は、地元医師会と研究会を開くなどしてPAの周知を図り、地域の開業医らが手術の必要な患者を両病院に紹介する体制を構築。双方の病院などが独自に開発した検査方法を使って短時間で正確に診断、手術や薬物療法を行う。周辺医療機関と計画表「連携パス」を共有し、術後も最寄りの病院などできめ細かな治療を実施する。

 PAは腎臓の上にある臓器「副腎」に腫瘍ができ、血圧を上げたり、動脈硬化を促進するホルモン「アルドステロン」が過剰に分泌されることで起こる。金大附属病院と芳珠記念病院は、PAの診療体制を構築することで、県民が高血圧が原因で発症する病気を未然に防ぎたい考えである。



 アルドステロンというホルモンは腎臓に作用して、簡単に言うと、ナトリウムを再吸収して血液中のナトリウム濃度を上げます。ナトリウムは水をひきつけるので、血管内の血液量は増えます。すなわち、血圧も上がるというわけです。

 高血圧の5〜10%ほどがこの原発性アルドステロン症といわれていますので、高血圧の予防(鑑別?)のためには必要ですね。

関連:男性の汗をかいだ女性は性的興奮、心拍数増加を引き起こす
posted by さじ at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

2008年08月28日

生ゴミの中から抗がん剤作用のある化合物を作る微生物を発見

生ごみから抗がん物質 能美のバイオ技研など発見 微生物が生成、新薬に

 バイオ技研工業(能美市)と富山県立大工学部生物工学科の五十嵐康弘准教授ら研究グループは二十五日までに、抗がん作用のある新しい化合物を作り出す微生物を生ごみ処理槽の中から発見し、新薬開発を目指して国際特許を出願した。この微生物は生ごみを発酵分解しながら、がんの転移や活性を抑える化合物を生成していた。動物実験で毒性が非常に弱いことも分かり、医薬品としての用途が期待される。

 堆肥中の微生物に環境や農業以外の分野から着目した研究は珍しい。

 この微生物は放線菌の仲間で、バイオ技研工業が開発し、能美市内で稼働する有機ごみの処理システムで作られた堆肥から見つかった。

 微生物が作り出す複数の物質を調べたところ、いずれもがんの転移を抑制する作用と、細胞のがん化や炎症に関係する活性酸素を消去する作用を持つまったく新しい化合物であることが分かった。

 微生物に由来する医薬品としては、青カビから発見された「ペニシリン」や筑波山の土壌から見つかった「タクロリムス」などが有名だが、五十嵐准教授によると、堆肥はほとんど研究されてこなかったという。

 研究は生ごみ分解微生物の新たな利用法を探っていたバイオ技研工業の宮野内浩治社長が同准教授に依頼して昨年六月に始まった。短期間での成果に五十嵐准教授は「身近な生ごみの中にこんな面白い微生物がいるとは思わなかった」と話し、宮野内社長は「生ごみの発酵処理は環境に優しいだけでなく、有用な物質が眠る『宝の山』を作る技術だ」と自信を深めている。



 まさに宝の山。たまにこういうのを引き当てる強運の持ち主もいるんでしょうなぁ。

 もしこれから抗がん剤を作って、かなりの効果を得たとしたら、微生物を発見しただけで何千億何兆という価値に。

 目の付け所がシャープ、なニュースでした。
posted by さじ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

患者2人に酸素と誤って二酸化炭素を吸入させ、死亡する。

酸素と誤りCO2吸入させる、危篤患者2人死亡…福岡

 福岡県八女市の公立八女総合病院で、危篤状態の患者2人に酸素と誤って二酸化炭素を吸入させ、その後2人が死亡していたことが27日、わかった。

 病院は「吸入したのはわずかな時間で、患者の死亡に影響したとは考えていない」としているが、経緯を県警八女署に届け出た。

 病院によると、24日午前3時50分ごろ、病気で危篤状態となった高齢患者に緊急手術を行うことになったが、手術室の入り口から手術台までの二十数メートルを運ぶ際、誤って二酸化炭素のボンベを接続したという。この患者は手術中に死亡した。

 さらに24日午後6時ごろ、病気で運び込まれた高齢患者を手術台に運んだ際にも、同様に二酸化炭素を吸入させてしまったという。この患者は翌25日朝に死亡した。

 病院は「2人は手術を行わなければ数時間以内に死亡することがほぼ確実で、手術中に死亡する可能性も高かった」としている。

 九州大病院救命救急センターの橋爪誠センター長は「医療現場で二酸化炭素を体内に注入するのは、内視鏡手術で腹の中にスペースを作るために使うくらい。口から二酸化炭素を入れたとしたら、窒息状態になる」と話している。



 まあ病院としては、二酸化炭素との因果関係を否定したいでしょうけれど、明らかにあってはならない医療ミスですからね。死因との関連はないかもしれませんが、やってしまったことが大きな問題なわけで。

 誰かも言ってましたけれど、酸素と二酸化炭素のボンベの口の部分の形を変えるとかの工夫をしたほうがいいと思うんですよね。いくら色が違うといっても紛らわしいですし、午前3時の切羽つまった状態だったらそこまで気をまわす余裕もないかもしれませんし。小さな工夫でミスがなくなるなら、やるべきでしょう。
posted by さじ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

異常な構造の染色体を人為的に作り出すことに成功する

染色体異常の細胞を生成 久留米大チーム 「がん原因解明に光」 

 生物の遺伝情報が集まる染色体の一部を操作し、異常な構造の染色体を人為的に作り出すことに、久留米大学分子生命科学研究所(福岡県久留米市)の高橋考太教授(分子生物学)の研究チームが成功し、22日付の米科学誌サイエンスに発表した。染色体異常が一因とされる、がんや不妊の原因解明に役立つ可能性があるという

 通常、染色体は細胞分裂の際に均等に分かれ、同じ性質の新しい細胞を形成する。均等に分かつ役割を担うのが染色体の一部「セントロメア」で、これが機能不全を起こすと分裂後の細胞のほとんどが死滅する。しかし数千分の一程度の確率で生き残った場合、染色体異常を起こした異型の細胞が形成されるという。

 研究チームは、人間と似た染色体構造をもつ単細胞生物「分裂酵母」を用い、人為的にセントロメアを破壊、染色体異常がある細胞を自在に作り出す方法を確立した。高橋教授は「これにより染色体異常に伴う、がんや不妊の原因メカニズムを遺伝子レベルで解明できる可能性が出てきた」としている。



 まず異常な細胞を人為的に作り出すことから、メカニズムの解明が始まるわけですな。遺伝子操作が可能になった分、治療法の確立も以前ほど「絶望視』されていないかもしれません。まぁ臨床応用するにはまだまだ乗り越えなければいけない壁はあるでしょうけれども。

関連
医学処:順天堂大学、遺伝子相談外来を開設へ
医学処:染色体数が異常になるのを防ぐ8種類の遺伝子を発見。
posted by さじ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

2008年08月27日

胚性肝細胞(ES細胞)から大量の赤血球を作ることに成功する。

ES細胞から大量の赤血球を生成、輸血用血液の無限供給も可能か

 米マサチューセッツ(Massachusetts)州ウスター(Worcester)を拠点とする米企業、Advanced Cell Technology(ACT)の研究員らが専門誌「Blood」(電子版)で、ヒトの胚性幹細胞から大量の赤血球を生成することに成功したと発表した。今回の成功で、輸血用の血液を無限に供給できる可能性が出てきた。

 ACTのRobert Lanza氏は「血液の供給に制限があることは、大量の失血をしている患者にとって生命を落としてしまうことにつながりかねない」とした上で、「ES細胞は、治療に必要な赤血球を供給する細胞を無限に増殖させることができる新たな細胞源の役割を果たす」と語った。

 同氏は「われわれは現在、6ウェルプレートの培地1つで培養したES細胞から、10-1000億の赤血球を生成することができる」と述べるとともに、「幹細胞株を『Oマイナス』の血液型に合わせれば、どの血液型にも合致する『万能供血者』の血液を生成することができるだろう」と強調した。O型の血液は、どの血液型の人にも輸血することが可能な唯一の万能血液型だとされている



 これの続編のようなニュース?

 医学処:ES細胞から赤血球を量産することに成功する

 実際に赤血球を生み出すことに成功したということです。どこまで臨床応用できるか。実際に出来れば、血液不足で悩むことはなくなるかも?理想をいえばどの血液型でも献血で賄えるのが一番ではありますが・・・。

関連:人工多能性幹細胞を使って鎌状赤血球症を治そう
posted by さじ at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

ラットの脳に新しい神経核「矢状核」を発見する。

ラットに新たな「神経核」発見 京都府立医科大学院の女性院生

 ラットの脳の視床下部に新たな神経細胞の集合体「神経核」があることを、京都府立医科大学院3回生の森浩子さん(26)が発見、19日の米国科学アカデミー紀要電子版に発表した。新たな神経核の発見は30年ぶり。この神経核は血中の女性ホルモンの量に応じて受容体数が変動し、生殖や摂食行動を制御している可能性があるという

 森さんは昨年4月、ラットの脳の断片写真を見ていて自律神経や内分泌機能をつかさどる視床下部に見たことがない神経核があるのを見つけた。ラットの脳の構造を解説する資料にも記述がなく、新たな神経核と判明。「矢状核」と名付けた。

 矢状核は雌雄いずれの脳にもあることが確認されたが、雄では雌に比べて約1.7倍大きいことも判明した。女性ホルモンであるエストロゲンの血中量の変化に応じ、受容体数が増減。変化に対応するように、矢状核内の抑制性の神経伝達物質が働いており、視床下部がつかさどる生殖や摂食行動などに影響を及ぼしているとみられるという。

 ヒトでは矢状核は見つかっていないが、森さんを指導する河田光博教授は「(人間にも)同じような神経核があれば、自己の性別を自然に認識する仕組みにかかわっている可能性がある」と話している。



 おースゲー。26歳という若さで。ランゲルハンス島を発見したランゲルハンスさんも若かったですが。大学院3回生ということは医学部ではないのかな?

 しかし「おや?」と思うことが大事ですね。発想の柔軟さは、受験勉強じゃ得られません。研究者として必要なトコロです。

 人間にあったら、もしかすると性同一性障害の解明に繋がるかもしれませんね。性別の認識に齟齬が生じるわけですし。
posted by さじ at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理

2008年08月26日

6個目の味覚を新たに発見。その名も「カルシウム味」

甘い?辛い?いや「カルシウム味」 米で第6の味発見か

 米ペンシルベニア州にあるモネル化学感覚センターのチームがカルシウムを味わうための遺伝子をマウスで確かめ、米化学会で発表した。「カルシウム味」が第6の基本味である可能性もあるという。

 遺伝的に系統が異なる40種類のマウスにカルシウムを含む溶液を飲ませたところ、多くが飲むのを嫌うなか、がぶ飲みする系統が見つかった。遺伝子を比較した結果、カルシウムを味わうのに使う二つの遺伝子が特定された。

 人間の舌は、甘み、塩味、酸味、苦み、うまみという五つの基本味を感知する。今回のマウスの遺伝子に似たものは人間にもあることから、研究チームは「カルシウム味」が基本味の一つである可能性もあると考えている

 研究チームのマイケル・トルドフ博士は「カルシウム味は苦みに酸味が少し加わったようなものだ。適切に表現する言葉はなく、『カルシウムっぽい』としかいいようがない」と話している。



 カルシウムっぽい…?

 どんな味なんでしょう。カルシウムたっぷりな食材といっても、それ以外の味ですしねー。苦味に酸味。うーむ。チーズ?

 しかしこれが分かっても、おいしくはならんのでしょうかね。それともカルシウム味をうまく使って素晴らしい調理をする人も現れるんでしょうか。

関連
医学処:カルシウムサプリメントは骨粗鬆症の予防にはならない
医学処:ヒスタミンとカルシウムの関係にはSTIM1が関与している
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posted by さじ at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

ブタの腎臓を移植したヒヒを83日間生存させることに成功

ブタの腎臓を持つヒヒ、83日間生存…異種間移植最長記録

 鹿児島大学と米ハーバード大の研究チームが、ブタの腎臓を移植したヒヒを83日間生存させることに成功した。

 種類の異なる動物間の腎臓移植では最長記録という。来月大阪で開かれる日本移植学会で発表する。

 異種間の移植は、同種間の移植より拒絶反応が激しい。ブタからヒヒへの移植では、移植直後、ヒヒの体内にない抗原が原因で起こる「超急性拒絶反応」と、免疫細胞の一種T細胞が移植臓器を攻撃する通常の拒絶反応の克服が課題となっていた。

 鹿児島大学の山田和彦教授(異種移植外科)らは、遺伝子操作で超急性拒絶反応の原因となる抗原を持たないブタを作り、このブタの腎臓と胸腺をヒヒ6頭に移植した。6頭の生存期間は28〜83日、平均で56日生きた。

 従来の最長記録は16日だった。

 移植した胸腺の中で増殖したヒヒのT細胞が、ブタの腎臓を異物と認識しないように変わり、通常の拒絶反応も起こしにくくなったとみられる。

 臓器の大きさや機能が人間に近いブタを用いた異種移植は、臓器不足解消の手段として期待がある一方、未知のウイルスなどの感染が懸念され、人間への応用はまだ難しいと考えられている。



 昔からブタの臓器を移植する話はありますね。15年くらい前の映画「地獄の救急車」だか何だかいうB級ホラーでも、ブタの膵臓を移植して糖尿病を治す話だったように記憶しています。

 通常の拒絶反応も起こりにくくなるほど、T細胞に変化がみられたということですが、もう少し研究を重ねれば、このT細胞の変化によって、拒絶反応が起こらないブタの腎臓をつくることも可能、ということでしょうね。そうなればもう、夢のような時代なんですが。

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posted by さじ at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

何故、モンスターペイシェントは増加しているのか。

「言わなきゃ損」意識が根底に?《増大するモンスター患者》

 非常識な動機で学校に親が怒鳴り込むモンスターペアレンツはテレビドラマの題材になるほど。似た現象は医療機関でもある。愛知県内の病院で「モンスターペイシェント(怒鳴り込み患者)の実態を調べた。

 ことし4月に院内で行ったアンケートでは医師や看護師の約半数が何らかの暴言・暴力を受けていたことが判明。以下は主な内容。

 通院患者が予約をせずに休日に来院。担当医が休みにもかかわらず「(担当医と)面談させろ」としつこく要求。

 患者の家族数人が廊下に座っていたため、医師が注意したところ逆切れして居直られた。

 死亡した患者の家族が「おまえを医者とは思っていない」と発言。

 クレーマーの特徴として副院長は「医師が一生懸命治療を行っても、患者が亡くなってしまうと医師も責任を感じて精神的に引き気味になる。クレーマーはそこに付け込む」と説明した。

 8歳の男児が骨折したケースでは治療後の骨が少し曲がっていることに対して「骨折する前と同じ状態に戻せ」と母親がクレーム。副院長は「骨折したら多少変形が残るのは仕方がない。(一部の患者やその家族は)当たり前のことが理解できない。事前にそこまで説明するのは難しい。ただし患者も不満が一つだけでは文句は言わない。三つくらいたまってから爆発する」と話す。

 結局、この母親はスポーツドクターの話を聞いてしぶしぶ納得したという。

 苦情を穏便に解決するため、同病院ではことし4月から、調停役を担う「メディエーター」を配備。初代メディエーターを務めるのは若松洋子さん(36)。実は9年前までは同病院の看護師だった。

 若松さんは「病院側と患者側双方の話を正確に聞き取るが、あくまでも仲立ち。白黒を決めてはいけないので難しい」と話す。正確に記録を取る点では看護師時代と似た作業だ。

 メディエーターには洞察力も求められる。「金が目的なのか、難癖をつけたいだけなのか。主張の裏に何があるのかをくみ取る能力が必要」(若松さん)。

 「医者の態度が悪い。でも本人には伝えないで」―。名古屋市内のある病院のケースでは苦情の手段として利用されるのが電話。それも医者に面と向かって言うのではなく、わざわざ担当者がいない時間外に病院へ電話をかけてくるという。

 電話は苦情だけに使われるわけではない。タクシー代わりに救急車を呼ぶ患者がいるのも事実。119番通報では詳しい病状まで確認できず、救急車は出動せざるを得ないのが現状。長い待ち時間が嫌で、待合室から救急車を呼んだというとんでもない患者もいたという。そういう患者に限って症状は重くない。先日、全国の救急患者の約7割が軽傷だという事実も明らかになった。

 同病院スタッフは「苦情の多くは診療内容に対するもの。今は権利主張の時代。言わなきゃあ損だという考えがクレーマーの中にあるのではないか。我慢できない人が増えた気もする」と分析。

 尾張北部の公立病院副院長は「患者やその家族との風通しを良くすることが大事。医療スタッフ、患者双方にとって快適な環境づくりが必要」と厳しい表情を見せた。

 「病院は本来、病人がいるところ。院内でもめている場面を患者が見て、気分がいいはずはない」と話す若松さんは今日も院内の環境づくりに奔走している。



 メディエーター、いいですね。全国の病院に配置…って赤字だらけの病院で予算が出るのかという気もしますけれど。

 結局暴力に出なくても、言葉での誹謗中傷ってすごいありますからね。しかも医者側は「申し訳ありません」としかいえないから、訴えるわけにもいかないし。そんなんで訴える医者がいたら、良好な医師患者関係は築けないでしょうしね。

 シビアな場所での問題なだけに、なんとか穏便に解決策を探っていきたいところですが・・・いつの世も、犠牲になるのは医療従事者か。

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posted by さじ at 22:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

利尿剤と血糖降下剤を誤って投与し、死亡。

利尿剤と誤り血糖降下剤、70代女性患者が死亡…青森

 青森県五所川原市の公立金木病院で6月、重い肝硬変で入院中の70歳代の女性患者が、利尿剤と誤って血糖降下剤を投与され、意識不明の重体に陥っていたことがわかった。

 患者は半月後に肝不全で死亡した。五所川原署は、遺体を司法解剖するなどして、投薬ミスと患者の容体が悪化したこととの因果関係などを調べている。

 金木病院によると、担当医は、女性患者の腹水を体外に排出させるために利尿剤を投与するようカルテに記載したが、病院職員がパソコンにデータを入力する際、誤って血糖降下剤を選択

 これに基づき、血糖降下剤が投与され、女性患者は血糖値が極度に下がったことによる意識障害で重体になった。

 データの入力結果は、投薬前に医師が確認する手順になっているが、今回はチェックしなかったという。

 金木病院の小野裕明院長代理は「薬の誤投与は、あってはならない重大なミス。関係者に心よりおわびする」と話している。



 あってはならないというか、ありえないミスでは。電子カルテの弊害ですかね、これも。簡単に似た名前の薬をポンと出せちゃいますからね。

 でも医者が最終的に送信しなきゃならないと思うんですけど、この病院ではそれをやってなかったんですね。これは大きな落ち度でしょうな。
posted by さじ at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2008年08月23日

馬肉にはLカルニチンが多く含まれている。

馬肉は低カロリーで鉄分たっぷり 夏前ダイエットに効く?!

 馬肉の魅力は、なんといっても、良質のたんぱく質を含みながら、脂肪分が少ないところ。また、頻繁に食べる豚肉や牛肉の赤身に比べて、カロリーが低い。脂が落ちる焼き肉なら、ほかの調理法に比べて摂取カロリーを抑えられる。

 また、「馬肉にはLカルニチンも多く含まれている」と実践女子大学生活科学部の田島眞教授。Lカルニチンは血中の遊離脂肪酸を筋肉に運び、脂肪燃焼を促すアミノ酸。馬肉には、羊肉(ラム)よりも多く含まれていて、次なるダイエット食材の有望株だ。

 しかも、女性に不足しがちなミネラル、鉄分とカルシウムも多い。赤血球の造成にかかわるビタミンB12も含まれるため、貧血ぎみの人にもお薦めだ。

 「においや癖が苦手」という人もご安心を。馬肉には獣肉の特有のにおいや強い癖はない。そしておいしい!

 「ぎとぎとした脂っぽさがなく、胃にもたれない。試合前日のプロゴルファーが食べに来ることも」と「馬ん家」のオーナー、山下精昭さん。



 馬、おいしいです。

 でもお高いです。たとえヘルスィーといえども・・・。

 身体に良くておいしくてヘルスィー。でも高い。ぬぬう。

 懐に余裕のあるセレブリティな方、いかがです?
posted by さじ at 03:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化