2008年04月08日

勤務医の負担を考える良識ある地域に小児科医が進んで赴任する

「住民が奇跡起こした」 小児科医が着任 丹波市

 医師の負担軽減を目指す丹波市の母親グループの活動に共感した小児科医の石井良樹さん(32)=伊丹市出身=が、岡山県内の大学付属病院から同市柏原町の兵庫県立柏原病院に転勤を希望し、四月から常勤医として働いている。兵庫県病院局によると、他府県の大学医局を離れ、県内の地方に進んで赴任するのは極めてまれという。石井医師は「勤務医の負担を考えた地域は全国でも珍しい。住民の動きに応えたかった」と話す。

 診察時間外に小児救急に訪れる患者は、全国的に約九割が緊急度が低い軽症とされる。柏原病院小児科は丹波地域の中核だったが、医師が三人から二人に減った二〇〇六年四月から危機的な状況になり、〇七年四月から一般外来を紹介制にし診察を制限している。

 勤務医が疲弊する様子を知った母親たちが〇七年四月、「県立柏原病院の小児科を守る会」を結成。症状を見極めて病院を利用するよう住民に呼び掛けた。病院間の輪番制の徹底にこの運動が加わり、小児救急利用者は半減。先駆的な取り組みとして注目された。

 昨年夏、インターネットで住民の活動を知った石井医師は、同病院に「会の活動は極めて意義がある」とメールを送信し、見学に訪れた。軽症患者が夜間に列をなしたり、患者の親が必要性の低い点滴などを執ように求めたりすることが多い中で、この地域では住民も医療を支えていることを実感した。大学病院を出るタイミングと重なったこともあり、転勤を決めた。「ここ数年の医療関係の話題は、患者のたらい回しや訴訟ばかりだった。地域の取り組みで心が救われた」と話す。

 同病院小児科の和久祥三医師(41)は「自ら医師がやってきてくれたことは、地域に勇気を与える。住民が奇跡を起こしてくれた」と喜んでいる。



 「まだまだ日本も捨てたモンじゃないな・・・」

 疲弊している医療従事者の心を少し癒してくれるニュースではないでしょうか。

 小児科は病との闘いではなく、親との闘いである。そういわれ続けてどのくらい経ったでしょう。少なくとも日本の小児医療は崩壊瀬戸際でした。でしたというか、今現在崩壊真っ最中です。

 しかし・・・住人が立ち上がり、医師の現状を考えてくれ、そして、守ろうとしてくれる。なんともありがたい地域ではありませんか。実際医師を守ろうと思っていても、活動してくれるなんて、なかなかありません。

 そして住民の努力が実を結び、一人の医師の心を動かしました…。

 この活動で得られた「種」は見事に花を咲かせましたが、その花は全国に種を蒔いていくことになるでしょう。そうあってほしいと強く願います。

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posted by さじ at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児

野生イノシシの5〜10%がHEVを保有している

野生イノシシ肉がE型肝炎感染源に 厚労省「火通して」

 E型肝炎の感染源の一つが野生イノシシ肉であることが、国内で初めて遺伝子レベルで確認されていたことが分かった。

 全国的にE型肝炎ウイルス(HEV)感染者が急増するなか、野生イノシシの5〜10%がHEVを保有している可能性があるとされ、厚生労働省は「野生動物の肉を食べる際は十分に火を通すなど注意してほしい」と呼びかけている。

 HEVの感染源が遺伝子レベルで確認されたのは、05年1月に福岡県筑豊地方で夫が捕ってきた野生イノシシ肉を焼き肉にして食べた当時50代の女性。同年3月、倦怠感や食欲不振を訴えて病院に行ったところ、E型肝炎に感染した疑いがあると診断された。

 自宅の冷凍庫にイノシシ肉が保管してあったことから、国立感染症研究所(東京)が肉と女性の血清から検出したHEVの塩基配列を比較。配列がほぼ一致し、イノシシ肉が感染源と特定された。十分に火を通していなかったなどの理由が考えられるという。

 E型肝炎は従来、開発途上国を旅行した人が水などから感染するケースが多いとされてきたが、02年以降、国内での感染が疑われるケースが急増している

 朝日新聞社が各都道府県などに尋ねたところ、99〜01年の3年間で全国で3件しか発生していなかったE型肝炎は02年約20件、03年約30件、06年には約70件と大幅に増加。このうち国内での感染が疑われるケースは02〜04年が20件前後、06年は44件になった。

 地域的には北海道が最も多く71件。ついで東京が23件、愛知16件、神奈川13件と続いた。一方、秋田、石川、岐阜、島根、香川などでは感染の報告はなく、青森では今年2月に1件報告があった。

 福岡県保健環境研究所は06、07年度の2年間、県猟友会の協力を得て野生イノシシなどを対象にHEV遺伝子について調査した。07年度分は検査中だが、06年度分はイノシシ77頭のうち1割強にあたる9頭からHEV遺伝子が検出された。

 厚労省によると、各地の同様の調査では地域差はあるものの、野生イノシシの5〜10%からHEV遺伝子が検出されているという。イノシシ以外にも03年に兵庫県で冷凍したシカの生肉を食べた4人がHEVに感染したほか、北海道では市販の豚レバーからHEV遺伝子が検出されたケースもあるという。

 感染の報告数が増えたのは、高感度なHEV遺伝子の検出法などが広まったことが背景にあるとされる。厚労省食品安全部監視安全課は(1)野生動物の肉の生食は避け、しっかり火を通す(2)生肉に触れたまな板やはしは熱湯消毒する――ことなどを呼びかけている。



 イノシシ食べたことないんで分からないんですけど、イノシシを獲る地域ではイノシシ鍋以外に調理法があるんでしょうか?まさか馬刺しならぬ「猪刺し」とか?

 ダメですぜ!

 よく豚には火を通せって言われますけど、イノシシにはもうガンガン火を通すぐらいでいいです。豚は、一応寄生虫とかがいる可能性などもあるので、火を通しますけれど、イノシシ肉で怖いのはHEV、つまりウイルスですから。焼肉とかで「もう焼けたし食えるだろう」ではなくて、十分すぎるほど火が通るぐらいで構いません。

 シカ肉なんて生で食べちゃダメ!やくそく!

 E型肝炎については下記リンクも参考にして下さい。

医学処
E型肝炎は富国強兵政策の一環で持ち込まれた

 〈E型肝炎〉
 HEVに汚染された水や食べ物から経口感染し、吐き気や食欲不振などの症状が出る。通常は一過性で慢性化しないが、まれに劇症化し死亡することがある。約100年前に英国から輸入された豚と一緒に国内に入ってきた可能性があるとの研究結果があり、シカ肉や豚レバーによる感染例や、輸血で感染した例も報告されている。加熱すると感染性を失う。
posted by さじ at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

時間が経つと体内で吸収されるステント、新発売。

血管広がり保つ「ステント」、体内吸収型発売へ 世界初

 狭まった血管に入れて広がりを保持する「ステント」という医療器具を、体内で分解・吸収される製品とすることに、京都のメーカーが成功した。欧州基準への適合を認められ、初夏にも欧州で発売される。生体吸収性ステントは欧米で研究中だが、販売のめどが立ったのは世界初という。将来は日本でも承認を目指す。

 開発したのは、医療器具製造販売「京都医療設計」(京都市山科区、伊垣敬二社長)。器具は網型の筒状で直径5〜8ミリ、長さ3.6センチ。動脈硬化などで狭まった血管内の病変部に入れ、風船状のバルーンカテーテルで押し広げて固定。血流を確保する。今回の製品は、材料に生体分解性ポリマーのPLLAという合成樹脂を使用。水分で分解されて2〜3年後には血管内に吸収されるのが特徴だ。

 PLLAは、今も骨をつなぐピンとして治療に使われている。開発では血管内で筒状の形を数カ月保てる強度にするため、化学構造を工夫した。

 03年からドイツなどの病院で臨床試験。昨秋、医療器具としての流通が可能になる欧州の安全性基準「CEマーク」を取得した。足の血管が詰まる閉塞性動脈硬化症などを対象に販売される。

 従来の金属製ステントは、一度挿入すると取り出せない。入れた場所より奥で再び狭窄が起こっても、残ったステントが邪魔になって再挿入できなかった。生体に吸収されれば後年、再び挿入できる。子どもに対しても、成長に応じて大きさを変え、複数回入れられると期待される。

 同社は従業員約60人の小規模メーカーで、ステント担当はうち10人。技術者でもある伊垣社長が先頭に立ち、15年かけて開発した。「挿入しやすさや細い血管への適用は、まだ金属製に劣る。改良を重ねて実績を積み、いずれは日本で承認をとりたい」と伊垣社長は話す。



 一番理想的なステントは、「入れたらもうずっと狭窄が起こらないもの」なんでしょうけれど、なかなか難しいんですよね。どうしても再狭窄しやすいものなので。

 これはそんなときのために、あらかじめ吸収されてしまうモノらしいんですけれど、つまり再狭窄前提の代物なんでしょうか?多分溶けてなくなったらまた狭窄するような…。2,3年ごとに入れればいいんでしょうけれど、むーん

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子供がいる場合でも性同一性障害者の性別を変更できる法案

「パパは女・ママは男」OK 性同一性障害巡り法改正へ

 心と体の性が一致しない人が戸籍上の性別を変えられる「性同一性障害特例法」をめぐり、与党は、子どもがいる場合は性別を変更できない「子なし要件」を緩和する改正案を参院に提出する方針を決めた。子どもが成人したのを条件に「女性の父」「男性の母」が認められることになる

 民主党も同様の検討をしており、与野党間の調整がつけば、今国会中に超党派の議員立法で改正される見通しだ。

 性同一性障害者は、外見と戸籍の性別が異なることから、正社員として就職できなかったり、パスポート申請で問題になったり、様々な不利益が指摘されてきた。このため、04年7月に施行された特例法により、家裁の審判を経れば戸籍の性別を変えられるようになった。

 しかし、現行法では、子どもがいる場合は、「性別を変えると、混乱する」などとして、家裁で審判を受けられない。当事者には、当初から改善を求める声が強かったうえ、付則で施行3年後の見直しが定められていた。このため与党は、要件を「現に成人していない子がいないこと」と改正する方針で、子どもの成人を条件に、「子なし要件」を緩和する。子どもの年齢にかかわらず、撤廃を検討している民主党も与党との調整に応じる見通しだ。

 同様の特例法は、多くの欧米諸国で整備されているが、「子なし要件」があるのは、日本のみだという。この問題に詳しい大島俊之・九州国際大教授(民法)は「子どもはすでに、親の姿が変わるのを見てきている。戸籍の届け出が変わることで混乱するとは思えない」と指摘する。

 一方、法務省などは「法改正されれば『女である父』や『男である母』が初めて出現する。こうした新しい事態が果たして社会的に受け入れられるのか。家族秩序に混乱が生じる可能性があるのではないか」などと懸念を示す。



 うん、少しずつ変わっていくなら混乱も少ないと思います。

 今の日本では、性同一性障害がようやく受け入れられてきた(といいつつも未だに差別はありますが)状態ですので。

 子供が実際混乱しないかというと、未成年ならば混乱すると思いますよ、実際。私だったら混乱しますね。小学生や多感な中学生時代に受け入れられるかは、よほど親が良識ありしっかりしていて、子供もその背中を見て育ってきた場合に限るのでは。

 そもそもまず夫や妻が受け入れられるのかという話ですからね。確かにアイデンティティを認めるべきだというのは分かりますけれど、それと近親者が受け入れられるかどうかはまた違う話ですので。そしてその世界で一番近い相手の気持ちを考えずにいて良いのか、という問題も抱えているわけですから。

 親が離婚して、それを受け入れられる子供もいれば、受け入れられない子供もいる。その葛藤を子供だけに任せてしまって、子供の心を踏みにじるのだけは防がなければいけません。

 子供が成年ならば、逆に戸籍変更は認められるべきだと思いますよ。さすがに社会も成年になった子供の面倒は見られませんので…。

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2008年04月07日

67例目の脳死移植。7人に臓器を移植する。

67例目の脳死移植終了、7人に臓器を移植

 名古屋市の名古屋第二赤十字病院で脳死と判定された50歳代の男性から提供された臓器を移植する手術は、東京大学病院など4病院で実施され、6日までにすべて終了した。

 脳死移植は67例目。計7人に移植された。



 67例目。今年はどれだけ増えるんでしょうか。

 脳死についてただ漫然とやりすごされている現状を維持するのではなく、議論に議論を重ねた上で、結論を出してほしいですね。今の日本のアンチ脳死移植みたいな風土は、単に考えることを拒否した怠慢だとしか思えないので。政治家の皆さん頼みますよ、今年は。

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インスリン分泌を制御するたんぱく質。

インスリン:分泌、たんぱく質が制御 糖尿病治療に貢献

 血糖値を下げる「インスリン」を分泌する細胞は、特殊なたんぱく質によって働き過ぎないよう調節されていることが、岡芳知・東北大教授(分子代謝病態学)らの研究で分かった。細胞の「過労死」を防ぎインスリン分泌能力を長持ちさせる糖尿病治療法につながるとして注目される。

 インスリンは膵臓にあるβ細胞から分泌されている。「2型糖尿病」は、インスリンの分泌能力に対しブドウ糖の過剰状態が続くことなどで発症。過食などで血糖値が上がりインスリンを大量に出し続けると、β細胞が疲弊し2型糖尿病を発症しやすいという。

 研究チームは、糖尿病マウスではβ細胞の活動を制御する特殊なたんぱく質「4E−BP1」が増えることに着目。マウスのβ細胞に、薬剤で糖尿病のときと同じような負荷を与えたところ、4E−BP1が約10倍に増加し、β細胞の活動を抑えた。また、糖尿病で4E−BP1を持たないマウスはβ細胞が減り、一般的な糖尿病マウスと比べインスリン量は半分以下になり、血糖値も急激に悪化した。

 石原寿光講師は「4E−BP1と同じ働きをする薬剤ができれば、インスリン分泌を極端に減らさない程度に投与し、β細胞を保護する治療ができるようになる」と話している。米科学誌「セル・メタボリズム」に掲載された。



 今の糖尿病の治療薬の中には、インスリン分泌を促すものとかもあって、それによってβ細胞が酷使されちゃうという問題もあるんですよね。β細胞を保護しつつ治療できるようになれば、かなり大きな進展にも繋がるのですが、なかなか。

 糖尿病はホント学問的にも興味深い内容なのでいずれまとめてみたいと思ってます。

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posted by さじ at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分

牛の卵子と人の細胞核を融合したハイブリット胚作成に成功

融合胚作成に成功=英大学で3日間生存−BBC

 英BBC放送(電子版)は1日、イングランド北部のニューカッスル大学の研究者が、ヒトの細胞核を動物の卵子に注入する「ハイブリッド胚(融合胚)」の作成に同国で初めて成功したと報じた。

 BBCによると、ヒトの皮膚から採取した細胞核を、核を除去したウシの卵子に注入して作成した融合胚が、3日間生存したという。

 同胚作成をめぐっては、パーキンソン病やアルツハイマー病といった難病治療の研究に役立つことが期待される一方、人の種を脅かす危険性が高いとして、日本などでは法律で禁止されている。



 ちょっと怖い話ですけど、その可能性には期待せざるをえません。

 日本では禁止、その禁止理由も分かります。倫理さえなければ医療はまだまだ発展していくのでしょうけれど、倫理を守ることも1つの医学のかたちだと思います。若干矛盾してますけど…他の国で成功して、日本でも法整備が出来て、難病指定されているものの治療が出来れば…それでも良いかなぁ、なんて

 妥協ですかね。

関連:iPS細胞の生殖細胞製造は禁止の方向で
posted by さじ at 21:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

医師不足や経営悪化を理由に141の診療科が入院休止。

公立93病院で入院休止、経営悪化や医師不足など理由…読売調査

 地方自治体が設置している公立病院のうち、2004年度以降に少なくとも93病院の141診療科が、医師不足などを理由に入院の受け入れ休止に追い込まれていたことが、読売新聞の全国調査でわかった。

 さらに少なくとも49の公立病院が経営悪化などで廃院したり診療所への転換や民間への移譲など運営形態を変えたりしたことも判明。公立病院を拠点とする地域医療が、各地で崩壊しつつある実情が浮き彫りになった。

 地方自治体が設置する病院は全国に約1000あり、調査は都道府県を対象に、医師不足の契機になったとされる新医師臨床研修制度が導入された04年度以降について実施した。

 今年2月までにいずれかの診療科で入院を休止したことのある病院は、公立病院の状況を把握していない10道県を除く37都府県で93病院。うち6病院は入院を再開した。休止理由について回答のあった42病院の9割は「医師不足」をあげた。

 診療科別では、産婦人科・産科の休止が44病院あり、次いで小児科の19病院。両科は、訴訟のリスクや不規則な勤務などで全国的に医師が不足しているといわれており、公立病院でもその傾向が表れた。

 北秋田市立阿仁病院(秋田県)では昨年5月から、小児科など五つの全診療科で入院を休止。湖北総合病院(滋賀県)は医師の退職で05年4月以降、3診療科で入院を休止した。

 一方、自治体財政の悪化などから、福岡県では四つの県立病院が民営化された。岩手県では06、07両年度、県立など計6病院を診療所に切り替えた。

 地域医療問題に詳しい本田宏・埼玉県済生会栗橋病院副院長は「地域医療の疲弊ぶりが如実に表れた。医療空白地帯が加速度的に拡大し、地方を中心に病院で受診できない人が続出するのではないか。医師確保を急がねばならない」と話している。



 国は医療費を減らしたがり、マスコミは医者バッシングに走り、

 結果、病院は少ない費用でやりくりせねばならず、その煽りは医療従事者の疲弊を招くことになった。

 まぁ、誰が悪いのかは歴然だと思いますが、現実的に医師不足を解消するなら、新しく医学部を作るか、もしくは国が大学に補助金をもっと出して、定員を10人ずつ増やすかしたほうが良いのではないでしょうか。

関連
医学処:病院勤務医の9割が医師不足を訴え、疲れを感じている。
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posted by さじ at 07:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

心臓を摘出した状態で16日間生存し、心臓移植に成功する。

「死」ってなに?心臓ない状態で16日間生存の男性

 台湾の60歳の男性が心臓のない状態で16日間生存し、心臓移植を受けて無事退院したことが注目を集めている。台湾大学の医師は「前例がないケースで、死亡の定義を書き換える可能性がある。心臓衰弱の患者を限界まで救う動きに影響を与えるだろう」とコメントした。

 この男性は歯周病が原因で感染性心内膜炎にかかり、心内膜で細菌が増殖。家族の同意を得て心臓を摘出し、2台の体外式膜型人口肺(ECMO)と血液透析装置などで心臓移植を待ち、16日後に移植に成功した。



 理論的に言えば、心臓とほぼ同じ働きをする装置で血液をグルグル動かしているわけですから、16日生存もありうる、とは思いますが、実際に成功するとなると、驚きを隠せませんね。しかも16日目に心臓移植に成功してるわけだし…。

 ちなみに、感染性心内膜炎というのは、口の中の菌が血流にのって心臓の弁などに付着し、炎症などを起こすことで発症します。今回は歯周病でしたが、例えば抜歯をした後など、血液に菌が入り込む余地があるものでしたらなんでも起こりえます。

 虫歯だけでなく、感染性心内膜炎を予防するためにも、口腔内ケアはしっかり行っておきたいところですね。

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posted by さじ at 07:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環

2008年04月06日

神戸大学医学部が遺伝子組み換え大腸菌を廊下で培養していた。

廊下で遺伝子組み換え大腸菌培養、神戸大が処分を検討

 神戸大は4日、医学部の教授や研究員が、遺伝子を組み換えた大腸菌を廊下で培養していたと発表した。

 遺伝子組み換え生物等規制法や学内規則では、こうした微生物は周囲への拡散防止対策をとった区域でしか扱えない。同大は実験を中止させ、学内の安全委員会で調査しており、結果が出てから処分などを検討するという。

 問題があったのは久野高義教授(分子薬理・薬理ゲノム学)の研究室。がん発症の仕組みなどを調べるため、関連する遺伝子を大腸菌に組み込み、その菌の培養器を、研究室のある基礎学舎北棟の廊下に置いて使っていた。久野教授らは「研究室が手狭になり、外に出した」などと話しているという。

 文部科学省に3月17日、「廊下での実験や不適正な処理が行われている」と匿名の通報があった。同大は実験に使った大腸菌は適正に処理され、汚染はないとと説明している。



 問題ないと思ってやったんでしょうけれど、未だに遺伝子組み換えモノには世間が敏感ですからね。

 いや、むしろ研究者たるもの、その点に鈍感になってはいけません。

 未曾有のアウトブレイクになる可能性だってあるわけですからね…取り返しのつかないことになったら、映画のようにハッピーエンドを迎えることは出来ない可能性も。(たとえ1人でも亡くなったらバッドですが)
posted by さじ at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

赤ん坊の父親を特定するDNA鑑定キットをドラッグストアで販売

赤ちゃんの父親は誰?=米社が鑑定キットを店頭発売

 米アイデンティジーン社は28日までに、赤ちゃんとの血縁関係を迅速に調べられるDNA鑑定キットの販売を全米のドラッグストアで始めた。

 鑑定キットを購入し、例えば、調べたい男性と赤ちゃん双方の唾液を同社に送ると、5営業日以内に親子か分かるという。赤ちゃんの母親の唾液も送った方が精度が高まり、同社は「(診断は)99.99%正確だ」と強調する。

 従来は親子関係を遺伝子診断するには、医師や弁護士を介するため時間やコストがかかった。新商品は、鑑定料を含め149ドル(約1万4900円)とお手ごろだ。ただ、裁判で親子認定の証拠として使うには、より正確な鑑定を受ける必要がある。 



 女性にとっては恐怖以外の何者でもないキットが店頭販売されるそうで…。

 なんか離婚が増加しそう…。

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posted by さじ at 22:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | 生殖

2008年04月05日

ER緊急救命室、ついにラストシーズンへ。

「ER 緊急救命室」ついに完結

 米NBCのロングラン作品「ER 緊急救命室」が15年目のシーズンに突入する。また、本シーズンで終了することも明らかになった。

 同社と、「ER〜」を製作するワーナー・ブラザースTVは、来シーズンに向けて新たな19話を制作することで合意。条件面は明らかにされていないが、ライセンス料においてワーナー側が大幅な譲歩をしたものとみられている。

 10年前まで、ワーナーは1話あたり1300万ドルのライセンス料をNBCに請求していたが、最近の視聴率ダウンに比例し、ライセンス料も下落していた。

 視聴率が低下したとはいえ、今シーズンの平均視聴者は950万人。とくに18歳から49歳までの女性に人気が強く、NBCで第3位の人気番組となっていることから、ワンシーズン延長することを決定した。

 1994年に放送スタートした同ドラマは、かつての視聴率ナンバーワン番組として知られ、小児科医ダグ・ロス役のジョージ・クルーニーをスターダムにのし上げた。また、日本でもシーズン1から幅広い層の支持を受けていた。



 15年。医療ドラマで長寿って凄いですね。

 ERは日本でもかなり人気で、医療従事者や医学生でERが好き、という人は結構いると思います。私の友人でも大のERファンが。

 実は私はあまり見てないんですよね。たまーにテレビで放映していたのを観たぐらいで。暇が出来たらシーズン1から見てみたいなぁと思いますが……前回の「暇」は同じく医療ドラマのグレイズアナトミーにどっぷりでした…。面白いですね、これ。

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posted by さじ at 18:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急

中学生男女同室着替えは結構当たり前?

ニュースの核心:中学男女の同室着替え 現場は意外と平気?

 中学生の男子と女子が同じ教室で着替えをしている−−。県議会での指摘をきっかけに、県教委が現場の改善指導に乗り出すことになった。だが生徒や学校側とは「羞恥心への配慮」に関し温度差があるようだ。

 「教育長は『はにわファッション』をご存じですか」。17日の2月県議会。及川敦県議(無所属)は、女子中学生がスカートの中にトレーニング用ズボンをはいた格好を挙げ、体育の授業前などに男女が同じ教室で着替えている実態を指摘した。

 文部科学省が06年6月に公表した05年度の調査結果によると、体育の授業前に男女が同じ教室で着替えると答えた中学校は199校中46校(23・1%)で、全国平均(7・5%)の3倍以上。29都道府県は「0校」だ。ちなみに県内の小学校は小1で176校なのが小4で38校、小5は10校、小6は7校と減少するが、中1で39校と激増する。

 この結果を受けて、同省は「児童生徒に羞恥心や戸惑いを感じさせる恐れが大きい」と改善を要求。県教委も「思春期の児童生徒の着替えには十分配慮し、適切な環境を整える必要がある」との見解を示した。

 同省や県教委と学校現場の間には現状認識への大きな開きがある。県教委は同室で着替える現状の要因を「学校に更衣室や空き室がないため」と分析しているが、複数の学校は「生徒自身が更衣室を使おうとしない」と口をそろえる。

 盛岡市立乙部中。ある1年女子(13)は教室で着替える様子を「スカートを着たままジャージーをはく。上は制服の中に体育着を着てくるから特に恥ずかしくない」と言う。学校によっては、男子が教室後方や廊下に移動して着替えることも。同市立見前南中の3年男子(14)は「教室で着替えると決まっているから従っているだけ。男子も制服の中に体育着を着てくる」と話す。

 休み時間が10分と短いのも要因の一つらしい。同市立見前中の3年女子(15)は「すぐ着替えられるように、体育着を制服の中に着てきたほうが楽と先生が言った」と明かす。

 保護者からは目立った抗議の声はない。同市立上田中や乙部中でも、新入生の保護者が「男女が一緒に着替えるんですね」と驚くこともあるが、議論になったことはなかった。

 男女同室の着替えを続けてきた複数の学校は「特に不便を感じなかったし、大きな問題も起きていない」と説明する。その一方で、教師の目が届かないエリアが増えることへの不安も見え隠れする。上田中は「学校によっては、更衣室が生徒のたまり場になる」と心配する。

 汗やほこりで汚れた体育着から制服にはどう着替えるのか。生徒は「そのままジャージーで部活に出たり帰宅する」(見前中3年女子)と涼しい顔だ。「それでも着替えたい人は、男子も女子もトイレで着替えている」(同)と言う。

 トイレでの着替えは、生徒が同室着替えに対して羞恥心を持っていることの表れだ。乙部中は「汗でぬれた体育着を着たまま乾かしているのが現状だ。衛生面からも改善したほうがいい」という。同校では体育館に男女1室ずつある更衣室を4月以降、2室とも女子用にすることを検討し始めた。1室では収容人数が少なく、体育の授業前には使われていなかったからだ。

 県教委は近く、県内小中高の実態を再調査する。それに伴い、更衣室がない学校では教室内にカーテンを設置するなどの改善策を検討する動きもある。



 私の中学では何故か「午後からジャージ」でしたね。昼にみんな着替えました。

 確かに部活動もありますし、清掃の時もジャージのほうがいいという感じでしたので、何の違和感もなく「午後からジャージ」でしたが。

 それでも男女同室はなかったなぁ。

 一昔前にジェンダーフリーという言葉が流行った時は、一部の過激派が男女同室アタリマエ的な主張で学校にクレームつけたりとか男女を出席番号で分けるなとか色々文句タレてましたね。ああいったのがあってから、男女を分けるのに学校側は不安を感じるのかも。

 病院の場合は患者さん優先なんで、しっかり分けますね。当たり前か笑

関連:女子高生への内科健診は、下着をつけたまま行うべきではない。
posted by さじ at 18:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

横浜市立大学の医局員が金銭授受問題で異例のクレーム

横浜市大・学部長の医局員ら 『内部通報者の追及を』 異例の申し入れ書提出

 横浜市立大学(金沢区)の嶋田紘医学部長(64)による金銭授受問題で、嶋田学部長が率いる医局の医局員が連名で、一連の問題を大学側に内部通報した医局関係者の厳しい責任追及を求める申し入れ書を大学に提出していたことが二十八日、分かった。通報者の保護を定めた同大の規程に反する異例の内容で、医局内部と世間の常識の大きなズレが、またも露呈した。

 本紙が入手した資料などによると、申し入れ書は二月十二日付で大学理事長、学長あてに提出された。嶋田学部長が教える大学院医学研究科教室の准教授をはじめ、医局員計十一人が署名している。

 申し入れ書は「医局は、経験したことのない危機に直面している」との表現で始まり、博士号取得をめぐる謝礼金の授受問題などを指摘した内部通報について「医局内の出来事を、悪意により歪曲しなければ作れない」と批判している。

 さらに、既に数人の医局員が警察から任意の事情聴取を受けたことを明かし、「事情聴取は過酷を極め、時に医師としてのプライドを大きく傷つけるものであり、今後の診療を不能にする可能性がある」と不快感を強調。

 内部通報者について「仲間を犯罪者に引きずり降ろそうとする人間と、今後も職場をともにすることに、恐怖感とともに強い嫌悪を抱く」などと、かなり感情的な文言で非難している。

 大学側に対しても、「誤った情報を元に警察が捜査を開始した現状を放置することは、医局を混乱に陥れる者に加担することと同じであり、大学の自治と自浄能力を否定することにつながる」と批判。その上で「事件の発端となった人間の厳しい責任の追及をお願いしたい」と、通報者の糾弾を要請している。

 しかし、同大コンプライアンス(法令順守)推進規程は、内部通報者について「いかなる不利益な取り扱いも被ることがないよう、必要な措置を講じる」ことを定めている。

 医局員の一人は文書を提出したことを認め「通報者の責任追及の部分は反省している。通報内容が事実と異なる部分が多く、若い医局員を守るために、事実を明らかにしてほしいという趣旨で作成した」と話している。

 一方、同大総務・財務課は、申し入れ書について「通報者制度の趣旨にそぐわない内容で、取り上げるに値せず、特に対応はしなかった。コンプライアンス制度に対する理解が、浸透していなかった面があったのかもしれない」としている。



 アホっすな。内部通告者を守れるような体制じゃないと、内部告発なんて出来ないでしょうに。内部告発者に処分って。

 そりゃ確かにどこの大学でも慣例的にこういったことはあったでしょう。しかしそれがイカンというのは誰もが思っていたことであって、「たまたま俺の時に問題になったからムカツク。内部告発者許さん」という態度に出て、感情的な文章を送りつけるあたり、程度が知れてしまいますね。

 問題になったからこそ、改善すべきであって、苦情を言うのはお門違い。医局の慣習に従うしかなかった若手を守りたい気持ちは分かりますが。。。

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posted by さじ at 15:01 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

脳血管疾患は北日本が高く、肝癌は西日本が高い。

脳血管疾患は北日本が中心/都道府県別の死因分析

 脳血管疾患による死亡率は北日本が高く、肝がんは西日本が高い−。厚生労働省が4日、発表した生活習慣病に関する都道府県別の死因分析結果で、こんな傾向が明らかになった。

 同省は「地域によって差がある理由ははっきりしないが、地方自治体などで疾病の予防対策に役立ててほしい」(老人保健課)としている。

 調査は2006年の人口動態統計(厚労省)と推計人口(総務省)を基に、年齢や性別による人口構成の違いをなくすよう統計処理した上で、11種類の疾病について都道府県別の死亡率を比較した。

 それによると、脳血管疾患による死亡率1−3位は男性が岩手、青森、秋田、女性が岩手、秋田、栃木で、北日本が目立った。肝がんによる死亡率は男性が福岡、佐賀、広島、女性が佐賀、福岡、大阪の順で高かった。



 なんででしょうね。

 よく言われているのが、農村地方ほど塩分を沢山摂取するために高血圧が多いとか、九州地方のほうがHTLV-1感染率が高いとかですが

 何故肝癌や脳血管障害に地域差が出るのでしょう…おそらく生活の中で何らかのファクターがあるはずですし、その根本を発見すればかなり凄いのでは。「何でだろう」と思ったから、HTLV-1も発見できたわけですしね。

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三重大学が、3cmの心臓を手術し、成功させる。

3センチの心臓手術、1か月児救う…三重大成功

 三重大医学部付属病院(津市)は3日、血液が本来の左心房ではなく、右心房に流れ込む「総肺静脈還流異常症」の生後約1か月の女児(1574グラム)に、肺静脈と左心房をつなぐ手術をし、成功したと発表した。

 女児は、肺静脈が複数個所の大静脈につながる「混合型」で、10万人に1人という複雑な疾患。同病院によると、2000グラム以下の乳児で手術に成功したのは国内で初めてという。

 女児は2月14日に生まれたが、1800グラムの低体重のうえ、呼吸不全とチアノーゼの症状がみられた。手術は3月10日、人工心肺をつけて血液を体外で循環させ、肺静脈と左心房を縫い合わせる方法で実施。女児の心臓は2〜3センチ大と小さく、血管の直径も3ミリ程度のため、高度な技術が必要だった。

 術後の経過は順調で、女児は入院中だが、自力でミルクを飲めるまで回復しているという。



 おめでとうございます!

 2,3cmの心臓と、直径3mmの血管。考えただけでその繊細さに圧倒されてしまいます。

 小児の外科医というのはまさにスペシャリスト。いくら手技のスキルを積んでも、その高度さは雲の上です。それを成功させてしまうとは。この子も順調に育ってくれるといいですね。医師にとっては、それが何よりの報酬でしょう。

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2008年04月04日

母乳栄養の赤ちゃんはビタミンD不足にご注意。

赤ちゃんビタミンD不足に…妊娠中日光浴びないと

 丈夫な骨の形成に欠かせないビタミンDの不足が、赤ちゃんにかなりの割合で起きていることが京都大の依藤亨講師(小児内分泌代謝病学)の調査でわかった。生活の変化で妊婦や子どもの日光を浴びる量が減った影響と考えられ、母乳だけで育てると不足しやすいことも判明した。

 依藤講師は「母乳は免疫強化など長所が多い。D不足を補うために適度な日光浴を」と呼びかけている。

 調査は京都市の産婦人科病院で2006年5月から1年間、新生児1120人の頭の骨を調べた。骨の軟らかい子が約2割おり、4〜5月生まれに多い一方、11月生まれは少なかった。ビタミンDは紫外線で活性化されるため、出産前3〜4か月の日照時間の影響と考えられた。1か月検診時の血液検査では、骨の軟らかい子は「くる病」で上昇する酵素の値が高く、うち約3割にくる病の兆候があった。血液中のビタミンDは母乳だけの子の約6割が不足し、粉ミルクや混合栄養の子は全員正常だった。

 藤原幾磨・東北大准教授(小児科)の話「乳幼児のビタミンD不足は再び増えている。母乳育児より、母親の栄養状態が関係していると考えるべきだ」



 母乳はIgAなどの免疫物質が入っているため、赤ちゃんを細菌などから守ってくれてるんですよね。生まれてから何ヶ月かは風邪を引きにくいのは母乳のおかげとも言われています。

 ですが、母乳の中に含まれるビタミンDだけでは少々足りないそうです。「両手と顔だけに1日10−15分、日に当たればビタミンDの合成には十分」らしいので、少し日光を浴びることも必要、ですね。

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うつや不安障害に脳内物質アクチビンが関与か。

アクチビン:不安障害やうつ病などに関与…三菱生命研解明

 不安障害やうつ病などの病気に、脳内で分泌される「アクチビン」というたんぱく質が関与している可能性があることを、三菱化学生命科学研究所(東京都町田市)の研究チームがマウスの実験で突き止めた。2日付の米科学誌電子版に発表した。研究チームは「従来の薬が効きにくい不安障害に対する治療法開発に役立つかもしれない」と話している。

 研究チームは、遺伝子操作でアクチビンを働きにくくしたマウスとアクチビンの分泌量を増やしたマウスを作り、行動を調べた。

 アクチビンが働きにくいマウスは明るい場所や高い場所を怖がる不安行動が強まったが、アクチビンが増えたマウスはそうした場所を怖がらず、大胆に行動するようになった。

 また、うつ病などになると脳内の新たな神経生成が抑制されることが分かっているが、アクチビンを働きにくくしたマウスの脳では、神経生成が正常マウスの2割程度になることも確認した。

 世界保健機関(WHO)によると、不安障害やうつ病の人は世界の成人の約1割に達するとされ、うち数割は従来の薬が効かない難治性だという。

 井ノ口馨・同研究所主任研究員は「アクチビンの調節が、不安治療の新たなターゲットになる可能性がある」と話している。



 うつ病や神経症などは遺伝子も関与していますが、やはり成長過程においての出来事も関わってくるのでしょうね。

 アクチビンの量がどのようにして決まるのか。例えば幼少期に起こった出来事によるストレスなどでアクチビンの量が変わってしまうとしたら。

 それは病気でなくても、臆病な人とか、活発な人とか、そういう性格(人格?)の問題にも絡んでくると思います。自己啓発なんかは最終的にアクチビンのような脳内物質を多くしているのかな?

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posted by さじ at 12:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

am/pm、商品を医師と共同開発する。

am/pm、ヘルシー食品拡充 メタボ改善 医師と共同開発

 コンビニエンスストアのエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)は23日までに、国産の安全・安心な食材を使ったり、カロリーを抑えたメニューを拡大する方針を明らかにした。今後1年で、健康志向の商品がデイリー商品全体に占める割合を現在の倍の2割まで引き上げる。4月からメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として「特定健診・保健指導」が始まることや、中国産のギョーザ中毒事件で食の安全への関心が高まっていることに対応する。

 am/pmは昨年から、「カラダにキブンにイイコトクラブ」と銘打って、健康志向の商品を展開。4月からはさらに取り組みを強化し、食事によるメタボ改善などを目的に、医師らと共同開発した低カロリーの商品や不足しがちな栄養素が取れる商品を増やしていく。また、輸入食材への不安の高まりや日本の食糧自給率低下などを受け、産地や製法にこだわった国産食材を積極的に採用していく考えだ。

 第1弾として、青森県産ゴボウや国産蒸し鶏などを使用して、カロリーを通常の3分の2程度の約200キロカロリーに抑えたサンドイッチや、岩手産ハーブ豚の豚しゃぶサラダを4月15日から販売する予定。

 コンビニ各社はここ数年、女性客を取り込むため、ヘルシー志向のメニューを拡大。最近ではメタボ対策を意識した商品も相次いで投入しているが、「大きな売り上げにはなっていない」(大手チェーン)のが実情だ。

 店舗のほとんどが都市部にあるam/pmの場合、健康への関心が高いOLやサラリーマンの来店が多い。このため、発芽玄米おにぎりや低カロリーの弁当の売り上げが普段から好調で、他のコンビニチェーンより健康志向のメニューのニーズがあるとみている。

 これとは別に、同社では環境に配慮した取り組みも一段と強化していく構え。具体的には、リサイクル容器や温暖化ガスの排出量が少ないレジ袋を採用したり、回収した食品トレー容器を再生したエコ容器をおにぎりやすしの容器に使う。こうした取り組みにより、年間約75・4トンのCO2削減につながるとしている。



 コンビニのご飯ってまぁ塩分多いしカロリーも多いしと、個人的には毎食食べるのは厳しい代物です。

 でも24時間販売している点、全国に展開している点、人件費もかなりかかるだろうにローコストで販売している点なども考慮すると、仕方ないのかもしれませんね。

 女性でなくてもヘルシーな食事を考えるようになっています。今の子供たちがコンビニ弁当やジャンクフード大好きでも、大人になれば嗜好も変わりますしね。ニーズに応えていってほしいと思いますね。

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posted by さじ at 12:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

福田首相「後期高齢者という名前が良くない」

首相「ネーミングよくない」 後期高齢者→長寿に

 「ネーミングがよくないんじゃないか」――。1日に始まった75歳以上が対象の「後期高齢者医療制度」の名称に、福田首相が注文をつけた。首相に指摘され、舛添厚生労働相は通称を「長寿医療制度」とすることを急きょ決めた。

 新制度は、75歳以上の高齢者を対象とした医療保険で、高齢者一人ひとりから徴収する保険料と税金、現役世代からの支援金で運営する。保険料は年金から天引きされ、高齢者だけを従来の国民健康保険などから切り離すことに根強い批判がある。舛添厚労相も記者団に、「お年寄りを前期と後期にわけてもいいのかという意見もある。我々の説明が足りないかもしれない」と話した。

 この日、厚労省と総務省が連携して広報活動をするための実施本部を設置。自治体などを通じて、お年寄りを中心に新制度の周知を図る。通称は、今後リーフレットで正式名称との併記を検討するが、二つの名称が混在し、かえって混乱を招きかねない。「(通称の導入で)混乱しないやり方を考えたい」と厚労省担当者。



 前期と後期に分けたのは医学的に高齢者をより細分化したいがためであって…

 まぁ名前が良くないと高齢者からの理解が得られないというのはありますが…

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posted by さじ at 11:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護
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